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チーム分けと試射

  目が覚める。

  いつもと変わらない宿の天井が見える。


  ちょっと最近夢リンを見ないんだけど。

  ええんやで夢の中でくらい好きにさせてくれても。


  まあいい、いずれハーレム作って、酒池肉林ってやつを堪能してやる!


  ・・・はぁ~。とりあえず朝練しよう。


  今日は朝からマリーちゃんにカーナちゃん、ユッコにノランの四人と組み手をして、いい運動になった。

  全員動きが良くなり、特にユッコなんかはフェイントや練気を上手く使ってきて、少し危ない場面もあった。


  起きてきたリン姉にクリーンをかけてもらい、食堂に行き朝食を食べる。

  朝はこの間レシピを教えたハンバーガーとタルタルソースがかかったサラダが出てきた。朝からこのボリューム、嫌いじゃない。

  うちの腹ペコ達も喜んでる。


  ビッグなバーガーを食べ終わり、本日の予定を聞く。

  「魔の森に行くよ」

  魔の森に行くと言うお姉様。

  「皆で近くの森に行きます」

  近くの森に行くと言うユッコ達。

  俺はリン姉と魔の森に行くことにする。早く魔導銃やバイクを改造したいからで、他意はない。バイクの二人乗りで魔の森に行くけど、他意はない。


  村の外まで皆と一緒に行き、そこでバイクのトランスポーターを取り出す。

  「ジンさん!!バイクじゃないですか!!どうしたんですか!?」

  ユッコがめちゃくちゃぐいぐい来るのを押さえながら。

  「作ってもらった」

  親指を立てて笑顔で言う。

  ユッコの視線はバイクに釘付けで、見られてなかった・・・恥ずかしい。

  「ほら乗せてあげるから後ろに座って」

  バイクに跨がり、バイクを起動させる。エンジンにあたる部分が軽く振動を始める。

  ユッコを後ろに飛び乗って、腕を回してくる。

  「行くぞ」

  スロットルを回し、加速していく。

  「凄い、ジンさん凄いよ!」

  「だよな!」

  ある程度走った後、後輪を滑らしてスピンターンをする。中々出来ないことも、ステータスとバイクの性能が良くて、普通に出来てしまう。

  皆が待っているところまで戻って止める。

  ユッコはバイクから降りて、リン姉に駆け寄る。

  「リンさん私にも作ってください!」

  「素材が集まったらいいよ」

  「やったー!」

  両手を突き上げて、喜ぶユッコ。そんなに喜ぶほどのことなのかとバイクを知らない3人は気になった様で、一人一人乗せて走ってあげた。

  「凄いですよ、このバイクって」

  「凄いですね」

  「凄いのです」


  皆、凄い凄いと言い、結局四人に二台作ってあげる約束をしたリン姉だった。


  「うーん。魔結晶はコストがかかり過ぎるし、魔石にして、足らなくなったら追加する様にしたら、今の素材でもなんとか・・・」

  独り言を言うリン姉。


  「やっぱり私達も魔の森に行きます」

  いや、『行きます』って大丈夫か?

  「大丈夫だよジン君。魔の森の奥まで行かずに入り口付近ならユッコ達でも安全に狩れるよ」


  え?普通に心を読まれてる?あれ?二人乗りの時とかバレてないよね?何も言われてないし大丈夫だよね?


  ・・・リン姉曰く、入り口付近は弱いのしか出ないらしいから大丈夫か。


  「じゃあユッコ達は入り口付近で狩りだな、クロ、ユッコ達があまり奥に行かない様に気を付けてあげてくれ」

  「わふっ!」

  「俺達は奥の方に行くから夕方まで休憩しながら狩っててな」

  「「「「はい!」」」」

  「わふっ!」

  「ユッコご飯とか持ってるよな?」

  「ありますよ。近くの森に行く予定だったから皆それぞれ持ってますし、私もアイテムボックスに露店で買ったのがいくらかあるので大丈夫です」

  「そうか、なら安心だな。くれぐれも気を付けてな。それじゃあリン姉行こうか」

  「うん」

  ユッコ達は辺りを散策し始める。


  俺はマテリアルキャノン試作型・・・長い!キャノンでいいか、キャノンとマナラピッドファイア試作型・・・は、ラピッドでいいか、ラピッドをホルスターから抜き放つ。


  確か、キャノンは溜めを10秒以内で、ラピッドは連射を10秒以内で抑えて使わないといけないんだったな。・・・いずれ改造していったら、長く使える様になると信じている。


  とりあえず、試射はしとくか。

  近くの木に向かって、キャノンを構え、引き金を引く。カチャっと反応があり、シリンダーが回転し始める。

  10秒待ち、更に引き金を引くと砲身の先から、砲身の倍以上の大きさの赤色の光の弾丸が高速で撃ち出されて、狙った木から奥の木を全て貫通していった。

  少し横に移動して見ると、100メートル以上先の木にまで穴が開いていた。

  凄いなこれ、溜めが要るが、こんだけ弾速が速くて、威力が高ければ、使い勝手がいいと思う。

  今度は溜める時間を1秒毎増やして発射してみようか。

  もう一度、キャノンの引き金を一段階引く。またシリンダーが回転し始める。


  まずは1秒。木に当たりはしたが、威力はめちゃくちゃ下がった。木に傷を付ける程度まで下がっている。1秒は牽制にもならないな。次に2秒3秒と増やしていくが、多少傷が大きくなるが貫通することはなかった。5秒くらいから、貫通し始めた。

  対人戦闘で使うのは2秒までにして、3秒から5秒くらいは対魔物に牽制で使って、6秒から本格的に攻撃に使うか。


  とりあえず一段階引き金を引き、10秒溜め、て引き金から指を離してみてもシリンダーは回り続けた。1分ほど経っても回りっぱなしだった。

  木に向けて引き金を奥まで引いてみると、最初に撃った10秒とほとんど変わらない威力で発射出来た。


  いいね。最初に溜めておいて撃てば、初撃でかなり有利になるな。

  キャノンを見ながら考えていたら、リン姉から。

  「溜めた状態だと、魔力の消費が激しいから、短時間に留めておいてね」

  と言われた。なるほど、そんなに上手くはいかないか。


  さて次はラピッドか。木に向けて引き金を引く。シリンダーが回転し始め、2秒経ったら砲身から青色の光の弾丸が、連続で発射される。

  秒間5発くらいで、そこまで早くはないが、弾丸は一発毎に木を貫通していく。キャノンの5秒溜めくらいの威力くらいか?

  10秒ほど撃ち、引き金を放すと連射は止まり、シリンダーの回転が、ゆっくりになり、やがて止まる。小型のガトリングガンみたいだな。

  こちらも反動がほとんどなくて、使いやすいな。

  さて、試射もやったし早速使ってみますかね。


  待っててくれたリン姉にお礼を言い、索敵スキルを使い森の奥に入っていく。



お読みいただきありがとうございます。

ブックマーク登録ありがとうございます。

次回は2月4日に投稿させて頂きます。

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