休みと日常2
あらかた下準備が出来たな。
まだ昼まで時間あるし、どうするかな?
とりあえず上手く出来たブイヨンとトマトケチャップ、ハンバーグのレシピを書く。
使用した分量を思い出して、レシピを2枚ずつ書くのに時間がかかり、時間は昼近くになった。
書いたレシピをマリーちゃんに渡し、フライパンを取り出し、油を入れ火にかける。
フライパンが温かくなったらハンバーグを投入して焼いていく。
焼いてる間にパンと野菜を切っておき、ハンバーガーの準備をして、ジャガイモを取り出し、 水で洗い、皮を剥いた後細長く切り、もう一度水で洗う。
ハンバーグの方を確認し、ターナーでひっくり返し、蓋をして蒸すような形にして、焼き上げてうかいくのをノランに任せて、新しく鍋を出して、水、切ったジャガイモを入れ茹でた後、水を切り、油の入った鍋を取り出し、火にかけ、温まったらジャガイモを投入し揚げていく。多少低めの温度で一度揚げ、次は高めの温度でもう一度揚げる。
上がったジャガイモを網の上にのせていく。
油が滴らなくなったジャガイモに軽く塩を振り、網を揺らしながら、均一になるようにし、味見をする。うん。塩味もちょうどいいな、皿に移し、熱いうちにアイテムボックスに収納する。
ユッコに任せていたマヨネーズは大量に出来ていたので、一つずつ味見をして、全部同じ味なのを確認し、マヨネーズと卵白のボウルをそれぞれアイテムボックスに収納する。
ハンバーグを焼いているフライパンの蓋を取り、細い棒を刺し焼けているのを確認して、火を止めた。
切ったパンに、ハンバーグ・・・ハンバーガーだとバンズとパティって言うんだっけ?
まあいいか、パンにハンバーグとレタスにマヨネーズをかけ、その上にケチャップを少しかけ、若干オーロラソースの様にして、トマトを輪切りにしたものをのせ、更にパン、ハンバーグにケチャップをかけて、レタスとパンを置き特製ビッグバーガーをつくり、収納する。
ノラン達と一緒にビッグバーガーを作成していく。
入れる順番は特に指定せずに自由に作ってもらった。
小皿にケチャップとマヨネーズ、それらを混ぜたオーロラソースを入れていく。
ユッコにリン姉を呼んでくる様に言い、ハンバーガーとポテト、冷やしておいた果実水(砂糖を少しだけ入れて甘くした)、ソースに揚げたパンに砂糖をまぶしたものを出して、リン姉達を待つ。
すぐに降りてきた。
「本当にハンバーガーだ」
「じゃあ揃ったし食べようか」
マリーちゃんや親父さんにも振る舞った。反応はとても良く、『旨い』とか『美味しい』って言いながら食べてくれていたので少しにんまりしながら自分の分のバーガーをかじっていく。
旨いな。
15分くらいで、40個以上あったビッグバーガーと、山の様にあったポテトと揚げたパンは全て綺麗になくなった。
何個か余ってレザードさんに渡す予定だったんだけど・・・。
追加で作りたいが、厨房は昼までの予定なので、レザードさんとこのキッチンを借りて、作るかな。レナさんと一緒に作ると楽しいだろう。主に俺が。
片付けをユッコとノランに任せ。
「親父さん厨房ありがとうございました」
親父さんにお礼を言う。
「いやこっちこそ礼を言う。これはうちのメニューにしてもいいのか?」
「いいですよ。それに色々工夫をしてもらって更に美味しいのを作ってください」
「分かった、ありがとう」
さて、ハンバーガーとか全部なくなってしまったがソース類やブイヨン等の下準備が面倒なものは大量に出来たから、まあいいか。クロもバーガーとオーロラソースをかなり気に入ったみたいだし。
塩分少し抑えつ食べさせ過ぎなければ大丈夫だろう。
後で食えなくなるまで食わせてやるからな。
ユッコ達に混ざって汚れていた鍋やボウル、皿を綺麗にして、アイテムボックスに収納する。
まだ行くのは早いけど、大量に作って、何時でも食べれる様にしてあげるか。
食堂で果実水を飲んでいたリン姉に、今夜レザードさんとこに呼ばれていることをいい、夕方くらいに来てもらうように言い、クロとユッコとノランを連れてレザードさんの家に向かう途中の露店で、消費した野菜やパン、調味料を買い込み、ギルドに寄ってワイルドボアとホーンバッファローを売って、レザードさんの家に向かった。
ドアをノックするとすぐに使用人の人が出てきた。
「ジン様ですね?主人より話を伺っております。こちらに」
初日に入った、書斎に案内される。
「レザードさんこんにちは」
「おお、ジン君良く来てくれた、言ってた食材は、揃えている好きなだけ使ってくれ」
めちゃくちゃ興奮しているレザードさん。
「分かりました。後、こちらがユッコとノランです。リン姉は後から来ますんで」
「分かった。じゃあよろしく頼む、レナを呼んできてくれるか?」
レザードさんは、俺達の後ろに控えてた使用人の人に言うと、使用人の人は一礼して、部屋を出て行った。
「じゃあ俺達も先にキッチンに行ってますね」
そう言い二人を連れて、キッチンへ向かう。
ほんの数日前まで、貯蔵庫と調味料が入った棚は一つずつしかなかったはずだったはずだけど、貯蔵庫が三つに棚が二つに増えていて皿が大量に入った棚が一つになっていた。
貯蔵庫を一つ一つ確認したが、どんだけ作るつもりなんだってくらい食材が入っていた。
そこにレナさんと使用人の人が来た。
「こんにちはレナさん」
「こんにちは、今日はよろしくね」
今日もレナさんは綺麗だな。
とりあえず、レシピを渡し、ハンバーグをノランとレナさん、マヨネーズをマヨネーズ係りユッコと使用人さんに作ってもらう。
俺は卵白の入ったボウルを取り出し、ハンドミキサーで混ぜていく。
ユッコがハンドミキサーを所望していたがスルーした。
ある程度混ざり柔らかい泡になったので、砂糖を少量入れ、再度混ぜていく。
横目で四人を見るが特に問題もないようで、ユッコとノランはそれぞれ教えながら作っていた。
泡がしっかりし始めたので追加の砂糖多めに投入して、更に混ぜる。
暫く混ぜると、泡がピンと立つようになったので、完成したメレンゲをアイテムボックスに収納して、ユッコ達の卵白を回収し、再度メレンゲを作っていく。
持っていた卵白を全部使い、メレンゲを大量に作ってしまった。
メレンゲを2センチずつ位に分けて、低温のオーブンで焼いていく。
その間にマヨネーズの味見をして、ハンバーグの焼き加減を見ながら、トマトと卵を別々の鍋で茹でていき、ケチャップとタルタルソース作りを並行していく。
焼けたメレンゲクッキーを一つ味見する。
しっかり甘くて、サクサクしてて旨いな。
時間が許す限り焼いていこう。
メレンゲクッキーとメレンゲを入れ替えて新しく焼いていきながら、パンや野菜の準備をして、ハンバーグが焼けたらハンバーガーを作っていく。
ハンバーガーも大量に作るとレザードさんとリン姉がキッチンを覗きにきたので、作業を止め食堂に運び、皆で食べた。
30分位食べて、メレンゲクッキーを焼いていたのを思い出し、一人キッチンへ向かいオーブンから取り出し、新しくメレンゲをセットしてオーブンに入れて戻ると、5分も離れていなかったが、100個以上あったハンバーガーと山盛りのポテト2皿にメレンゲクッキー2皿を平らげてしまっていた。
俺2個しか食べてないんだけど・・・。
最近足らなくなること多くね?6人・・・いや主に4人だけど、どんだけ食うねん。しかも、それパンにハンバーグ挟んだだけじゃないからね。野菜やパンハンバーグを重ね合わせて、昼作ったやつの倍くらいの超ビッグなバーガーなんだけど。
しかもなんか物足りなさそうにこっちを見てるし・・・。
よろしいならば、食いきれないくらい作りまくってやる!
家中の食材が無くなると思えよ。ハハハ。
先程作ったメンバー(使用人さんは休憩しててもらった)を引き連れ、ステーキにハンバーグにハンバーガー、フライドポテトにメレンゲクッキーを出来たものから食堂に運んでもらい、欠食児童達に食べさせていく。
2時間も作り続けてようやく、おかわりコールが、なくなったが、俺は構わず、この家の食材が無くなるまで作り続けた。
結局明け方までかかりようやく必要な食材がなくなった。
途中リン姉に道具と調味料を大量に作ってもらったり、レザードさんにもハンドミキサーでメレンゲをひたすらかき混ぜててもらったりした。
深夜くらいになっても体力が有り余っていたので、皆を寝かし、明け方までやってしまった。・・・後悔はない。
作ってる途中にレザードさんと話して、作った物の半分はうちがもらえることになったので余計頑張ってしまった。お陰で今日消費した量でも、軽く10日は持つくらい作ったので、しばらくハンバーガーは作りたくない。
日が登ってきたが、一寝入りするかな。
リン姉の寝てるところに起こして欲しい旨を、レザードさんのところに作った量と、起きたら貯蔵庫に移す旨をそれぞれ書いて置き、空いてるソファーに横になった。
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