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食事と成果

  5人と分かれた俺とクロ。森の中に入りながらクロに話しかける。

  「クロどうせなら勝とうぜ!」

  「わふっ!」

  いいね。やる気充分じゃないの。さらにやる気上げてみるか。

  「4人に勝ったら、クロが食えなくなるまで、旨いもの作ってあげよう」

  そう言った後、クロはめちゃくちゃ尻尾を振りまくる。

  可愛いやつめ。

  「じゃあ行くぞ!クロ」

  「わふっ!」


  それから、索敵スキルを全開で使いながら、クロの嗅覚とセットで探す。

  すぐにホーンラビットやフォースコッコの群れを見つけると、クロは飛び出し、前足や後ろ足を器用に使い、全て一撃で倒していく。

  クロ強いな。そう考えながらクロが仕留めた獲物をアイテムボックスに入れていく。

  拾うだけで肉がどんどん増えていく。

  初めてでも出来る!異世界式、楽々素材回収法みたいな、ハウトゥー本出せるかもしれん。


  更に奥に行き、ゴブリン等も出てきたがクロは兎や鶏と同じように一撃で倒す。

  ・・・俺?クロが戦闘中はひたすら練気の練習してますがなにか?

  流石に危なくなったら助けるけど、多分クロのステータス、今の俺のステータスより高いから。


  だからここでのんび・・・一生懸命、練気の練習しながらクロの狩りを見ている。


  たまにこっちに来るのもいるが、練気を纏い、リン姉作のメタルクラブの手甲と、脚甲で仕留める。これがあればあのゴブリンもう少し楽に倒せたと思うくらい使いやすい。

  皆に装備作ってたし、うちの姉は鍛冶師にでもなるのだろうか?

  なったら繁盛するだろうな。あんだけ綺麗で可愛い子がこんだけいい物作るのだから、人気が出ない訳がないよな。まあ、やりたいって時は店舗を買って、好きにさせてあげよう。

  前の世界じゃ好き勝手出来なかったんだし、いいよね?

  リン姉が鍛冶師になったら俺はなにをしようかな?


  そんな事を考えながらクロの仕留めた獲物を収納する。


  クロが獲物を見つけて戦闘に入ったら、俺は立ち止まって、気を溜めようとするけど、すぐにクロが仕留め終わるので気を溜めることが出来ない。

  何回も続きどうしよう・・・と思ったんだけど別に立ち止まりながらする必要なくね?むしろ動きながらの方が良くね?と言う逆転の発想が出てきた。

  動きながら溜めれれば、使い辛い理由の一つ、解消にもなるな。上手くいけば、効果が切れたら戦闘中に溜めてまた使用出来るて戦略がひろがるな!

  クロは俺が獲物をアイテムボックスに収納するのを見ると移動し始めたので、今度は歩きながら気を溜めようとするが、集中するのが難しく、溜まりが悪い。それでもほんの少しずつでも歩きながらでも溜めれることが分かったので、良しとする。後は反復あるのみだ。

  ほんの少しずつ溜め、ある程度気が溜まったら、使用するのを繰り返しつつクロの後を付いて行く。



  狩り始めて1時間ほど経った。始めに比べて多少遭遇が減った気がするが、それでも5分以上間隔が開くことなく、クロは魔物を狩り続けている。


  ・・・本当に魔物居なくなるかもしれないな。



  更に2時間近く狩り続けた、時々遭遇しなくなることもあったが、それでも相当数狩っていた。マナ溜まりから増える魔物じゃなかったら、すぐに絶滅しそうだ。

  俺の練気の練習もかなりいい感じになってきて、歩いていても、止まってた時と同じくらい溜めれるようになった。

  ハハハ、俺の進化は止まらんぜ。


  さて、そろそろ約束の時間になるから戻るか。


  20分ほど歩き、クロと森の入り口に戻ってきた。

  まだ誰も居なかったが、3分程すると5人が帰ってくる。

  何あの集団めちゃくちゃ可愛い子揃ってんじゃん。・・・って感想みんな持っていたんだろう。そして、なんだあの男は?ってセットで見られていたんだろうな・・・。

  俺達のことが客観的に見れたよ。うん。


  「お待たせジン君」

  「俺も今来たとこだよ」



  アイテムボックスからいつもの竃と台だし、調味料を取り出し、リン姉にお願いする。


  「リン姉これ使って、甘酸っぱい調味料作ってくれる?」

  「任せて」

  「ノランはリン姉と一緒に調味料を混ぜ合わせて作って欲しい。作り方覚えてもらえるか?」

  「分かったのです」

  「じゃあノランちゃん一緒に作ろうね」

  「はいなのです」


  さて、マリーちゃんには俺と一緒に肉を切ってもらうとして、問題はユッコとカーナちゃんか。

  「二人はちょっと待ってね準備するから」


  「はーい」

  「分かりました」

  リン姉に台を出してもらい、更にボール6個とと泡立て器を3個作ってもらった。いずれ魔道具でハンドミキサー作ってもらおう。台に露店で買った、卵と塩と胡椒と油をだした。


  何回かしか作ったことないけど、まあなんとかなるか。


  卵を割り、卵黄と卵白に分けてボールになった入れていく。今回使うのは卵黄だけだけど、今度卵白を使うので、少し多めに割った。今日多めに作っておきたいし。

  卵黄のみ入ったボール1つを残し、一旦ボールを全部アイテムボックスに入れておく。


  お酢と塩と胡椒を入れかき混ぜていく。

  ある程度混ぜたら、今度は油を入れるのだが、入れすぎると分離するので、ほんの少しずつ入れながら、ひたすらかき混ぜる。

  これ、前の世界ではミキサーで作ったけど、泡立て器では絶対やりたくないわ~。


  かき混ぜついでに練気の練習をしながら、ひたすらかき混ぜつつ、少しずつ油を入れていく。


  二人はずっとこっちを見ている。・・・後でこれをやるとは思って無いんだろうな。


  やっと角が立ってきたので、塩と胡椒で最後味を整えてマヨネーズが完成した。量は結構作ったけど、これだけじゃあ足りないかもしれないけど、今さら3倍に増えるから大丈夫でしょう。


  完成したマヨネーズを収納し、卵黄の入ったボール2つを2人の前に出し、お酢と塩と胡椒をそれぞれに入れてかき混ぜてもらうように伝える。

  とりあえず、2人はこのまま混ぜててもらい、一度リン姉の方に行くと、向こうは甘酸っぱいソースが出来たらしいので、味見をする。

  醤油とかないのに良く作れたな。リン姉調味料作りは天才だよね。

  「ありがとう、じゃあ悪いんだけど、あっちでマヨネーズ作っててもらえる?」

  「うん。任せて」

  「頑張るのです」

  とりあえず大量の肉を一口大に切っている、マリーちゃんと共にどんどん切っていく。


  4度程、肉を入れ替え終わる頃にはマヨネーズ作りも出来たらしく、味見をする。うん。普通に市販されてるあのマヨネーズの味だ。とりあえず出来たマヨネーズを一度アイテムボックスに収納する。鍋を取り出し、リン姉に水を入れてもらい、塩を入れて卵を入れて火にかける。

  マリーちゃんにはそのまま肉を切っていてもらい、マヨネーズを作ってた台で玉ねぎを刻み、マヨネーズの入ったボールを取り出し、そこに投入し、軽く混ぜて、もう一度収納する。

  時間が止まってるアイテムボックス、マジで便利だよね。


  軽く卵をリン姉作の菜箸で割れないように回す。沸騰してきたので、リン姉とユッコに固茹で卵になるように見ていてもらい、マリーちゃんとノランとカーナちゃんのところに戻る。聞くとカーナちゃんも家で料理を作っていたそうなので、肉を切る作業をしてもらった。

  俺も入り、四人で切ると横4メートル、縦1、5メートルの台の上に置いた、兎に鶏、猪に牛のブロックは直ぐに一口大の肉に変わる。

  切ったものは種類ごとに大皿にのせ、大皿が一杯になったらアイテムボックスに収納し、新しい大皿をリン姉に作ってもらう。


  茹で卵が出来たらしいので、お湯を捨て、新しく水を入れてもらう。その間に肉を切るのはここまでにし、片付けをして、新しく竃に鍋を置き、油を入れて温め始める。

  油を火にかけた後、茹で卵を剥いていく。ユッコのはボロボロだったが、まあ切り刻むから問題はないか。


  剥いたそばから包丁でみじん切りにし、玉ねぎを入れたマヨネーズに投入していき具たくさんのタルタルソースが出来た。味見をしたが、旨かった。


  油も熱くなっているので、肉を素揚げして、中にも火をきっちり入れていく。


  3皿程揚げ、竃と油の入った鍋をアイテムボックスに収納し、フランスパンのようなパンを取り出し、縦に切れ目を入れていく。

  21個程切れ目を入れ、肉を詰めてリン姉が作ってくれた甘酸っぱいソースをかけ、その上にタルタルソースをかけて皿にのせていく。1人3個ずつ行き渡った。

  「それじゃあ、いただきます」

  「「「「「いただきま~す(なのです)」」」」」

  「わふっ」


  ソース甘酸っぱいソースが固いパンを少しだけ柔らかくして、肉の旨みとタルタルソースの旨みと絡み、口の中に広がる。

  そのまま一つ食べ終わり、二つ目を食べようとしたら、視線を感じる。


  ・・・前もこんな視線受けたことあるな。と思いながら、周りを見ると、全員食べ終わって、こちらを見ていた。

  あれだ、レザードさんとレナさんの視線と一緒だわ。


  「リン姉甘酸っぱいソースたりないからこれで追加作ってて、ノランは覚えながら一緒に作ってて」

  「はーい」

  「分かったなのです」

  調味料と竃と鍋を取り出す。

  「マリーちゃんとカーナちゃんは肉を素揚げしてくれる?」

  「はーい」

  「分かりました」


  指示を出し、二つ目を食べる。うん。これ売ったら売れるな。

  リン姉が鍛冶師にでもなったら、こうゆうのの販売でもしてみるかな?


  さて、三つ目を食べ終え、残っていたパンを全部取り出し、切れ込みを入れていく。パンまた買っとかないとな。


  揚げたてをパンに挟み甘酸っぱいソースとタルタルソースをかけて皿にのせていくが、のせる度になくなっていく。


  徐々に減る速度が遅くなってきたので、出来上がったものを収納していく。

  皆お腹いっぱいになったのを確認して、道具を収納していく。

  「ふぅー。ご馳走様、美味しかったよジン君」

  「それは作った甲斐があったよ」

  「ご馳走様でした。相変わらずジンさんの料理は美味しいですよね」

  「とても、美味しかったのです」

  「ご馳走様でした。とても美味しかったです。ジンさんタルタルソースのレシピもください」

  「美味しかったです。私にも教えてもらえませんか?家族に作ってあげたいんで」

  「いいよ、後、宿に戻ったら2枚書いてマリーちゃんに渡しとくよ」

  「「ありがとうございます」」


  「まあレシピはいいとして、そっちは何体くらい狩ったんだ?」

  「ふふふ、私達4人で、なんと、驚きの・・・」

  ユッコめっちゃ引っ張るな。そんなに狩ったのか?

  「そうゆうのいいから早く」

  「そうですか、フォースコッコ47羽、ホーンラビット35羽、ゴブリン50匹の合計132匹ですよ!」


  ユッコめっちゃドヤ顔なんだけど。俺にしてもしょうがないし何より。


  「クロはフォースコッコ130羽、ホーンラビット113羽、ゴブリン90匹の333匹だな」


  クロの方が狩ってるんだよね。

お読みいただきありがとうございます。

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