表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/130

従魔と乱獲

モフモフなワンコを拾ってウキウキだったが、問題に気付いた。

食事だ。20分近く焼き続けているが、ワンコの勢いは止まらない。昨日のワイルドボアが無くなりそうなほどの勢いだ。


・・・うん。もっと狩って帰ろうかな。


それから30分焼き続けてやっと、ワンコはお腹いっぱいになったようで、食べなくなった。

結局、ワイルドボアは無くなり、ホーンバッファローも三分の一ほど無くなった。どんだけ腹ペコだったんだ?


・・・本気で狩って帰ろう。数日で食料なくなるわ。


竃を収納し、ゴロゴロしながらこっちを見ているワンコに一声かける。

「そろそろ行くぞ、えーと名前どうしよう」

ワンコを名前にする気はないし・・・。

つぶらな瞳。黒い毛並み。中型犬くらいの大きさ。狼。

うーん。

「クロなんてどうだ?」

「わう?」

「お前の名前だよ。どうだクロ」

「わうっ」

尻尾を振りながら応えてくる。

「よろしくなクロ」

「わうっ」

「これから、さっき食べた、ワイルドボアってのとホーンバッファローってのを狩りに行くからな」

「わうっ」


じゃあペット飼うために頑張りますかね。


やっぱり犬・・・狼の鼻は凄いな。

ホーンバッファローやワイルドボアが簡単に見つかって、狩り過ぎじゃないかってほど狩りに狩ってしまった。


アイテムボックスも出し入れしまくってたら、レベルが上がったのか、アイテムボックス内で解体が出来るようになった。

アイテムボックスに収納した魔物を選択して解体ボタンを押すとアラ不思議、肉の塊と皮や角や魔石とかに分かれた。

こうなると時間の掛かる解体をしなくて良くなり、テンションも上がり、見つかりやすさも相まって、止まらなくなってしまった。

4時間ほどでホーンバッファローもワイルドボアもどちらも100頭以上狩ってしまい、流石に絶滅とかになったらヤバいと思い止めて、森を出た。


同じ作業延々と繰り返すゲームとか結構好きだし、やればやるだけ増えていくのが楽しくて、やり過ぎた。・・・反省はしてる。


大分夕陽が傾いてきていて、空気が綺麗なのか、とても綺麗な夕陽を見ながら村に帰った。


門のところで門番に止められる。


「そこの魔物を連れた奴、ちょっと待て・・・ってジンじゃねぇか」


昨日も会ったよな?えーと。んー。思いだせ俺。

・・・そ、そうだ。ガイルだ。


「こんにちは」

「おう、こんにちは・・・じゃねぇよ、その魔物どうした?」

「森で拾ったんですよ」

「拾ったってお前・・・」

「くぅーん」

「やっぱ不味いですかね?」

「いや、まあ・・・従魔を連れてる奴も居なくはないが、何か有ったらお前の責任になるんだ。それでもいいのか?」

「ええ大丈夫です」

「そうか、なら俺から言うことはねぇな」

「ありがとう、顔に似合わず優しいとこあるな」

「顔は余計だ!ほら用がねぇならさっさと行け!」

「おう。じゃあまたな」


ガイル中々いい奴だな。

門をくぐり宿に直行する。


宿のまえで、クロを下ろす。

「クロここで大人しく待っててな」

「わうっ」


宿に入り受付に居た、可愛い受付嬢に、クロのことを話し部屋に上げてもいいか聞く。

「いいですよ、でも部屋の物を破損させたりしたら、修繕してもらいますから」

「ありがとうございます」

宿の前で大人しくお座りしているクロを抱え自室に向かう

自室扉を開けるとイスに座り、水を空中で自在に操るリン姉に声をかけた。

「リン姉ただいま」

「おかえりなさい。あれ?その子は?」

森での出来事を詳しく説明した。


「・・・なるほどね、よろしくねクロちゃん」

「わふっ」

めちゃくちゃ尻尾を振りながら、頭を撫でられているクロを見ながら、クロを洗う為のぬるま湯が欲しいことを告げる。


「いいよじゃあ、庭に行こっか」


庭でクロを洗っているんだが、なんだろうコレじゃない感が半端ない。

桶かなんかにぬるま湯を入れてもらってさ、そこから湯を掬いかけながら洗うものだと思っていた、自分がいた。


・・・それが目の前の光景はどうだ?重力魔法で空中に上げられ、ぬるま湯の塊がクロの体をうねうねと動きながら、洗っていく。

なんだろう洗濯機みたいだ。


リン姉・・・貴方どんな早さで、魔法を極めて行くの?


しっかり洗った後は、布と温風で拭きあげた。

・・・温風?リン姉の魔法ですが何か?


乾いた毛を軽く撫でてみる。クロのモフモフ度がさらに上がった気がする。

高級な羽毛布団とかよりふわっふわしてる。これはモフラー垂涎の一匹ですわ。

いつまでも触っていられる。

俺ばっかり抱っこしてるのも申し訳ないので、リン姉にも抱っこさせて、そのまま自室に戻った。


リン姉はイスに座りクロを撫でながら言う。

「こんな可愛い子拾ってくるなんて流石ジン君」

「たまたまだよ」

「たまたまでもいいよ、こんな可愛い子と一緒に居られるから」

「そっかやっぱり連れて帰って良かったよ」

リン姉のこんな顔が見れるんなら。


・・・それにしても、ああ、クロになりたい。今すぐクロになって、あのお胸さまに包まれたい。

純粋に邪な考えをしていると。

「そういえば、ジン君が言ってた魔法出来たよ」


・・・なんだと?それって脳筋でも使える魔法ですか?

やった!これで遂に念願の魔法が使える!


「ど、どんな魔法?」

イカン口どもってしまった。

「指定したステータスを一時的に下げる魔法と、身体に負荷をかける魔法だよ」

ですよねー。俺の魔法使える様にするのがそんな簡単に出来るわけないよね。・・・分かってたよ。ちょっと勘違いした風に見せただけで、落ち込んでなんかないからな。本当だからな?


「お、おう凄いな。今日狩りをしていて、ステータスが上がり過ぎてて、楽に狩り過ぎちゃって、絶滅させたらどうしようとか、修練にならないって思ってたから、有難いよ」


「・・・ジン君魔物は、いくら倒しても、この世界のマナが無くならい限りまた、マナ溜まりから生まれるから大丈夫だよ?」


・・・マナ?マナ溜まり?


「簡単に言うと、魔法を使うにはマナを魔力に変換して使うんだけど、マナは大気中に漂ってたり、魔石は知ってるよね?昨日取り出したあの石の中に詰まってたりするんだけど、ここまでは大丈夫?」

「じゃあステータスの魔力って変換効率みたいな感じ?」

「概ねそんな感じかな。変換効率と一度にしよう出来る最大値って考えてもらえれば大丈夫だよ」

「なるほどね。じゃあMPは体の中のマナの量って考えで合ってる?」

「MPはもう魔力に変換された後の値だよ」

「なるほど」

「いい?じゃあ続けるね。そのマナなんだけど、魔法を使ったり、人や魔物が生きてるだけで、マナを発していて、一ヶ所に留まったりして濃くなったりすると、マナが凝縮してマナ溜まりが出来て、凝縮すると魔石が出来て、その魔石から魔物が出来るって感じなんだよ」

「へー」

「マナが凝縮したらしただけ強い魔物になるんだよ。魔物が魔石を取り込んでも強くなったりするらしいよ。魔石も魔晶石、魔結晶って呼び名も変わって、マナの量が増えていくんだって、魔結晶を持ってる魔物はSランクくらいの人のパーティーじゃないと勝てないんだって」


「へぇ・・・じゃあこれは?」

アイテムボックスで解体した蟹の魔石を取り出して見せた。

「凄いこれ魔晶石だよ、どうしたのこれ?」

やっぱりあの蟹、結構強い魔物やったんやね。

「これがその魔晶石持ってた蟹の甲殻」

砕けた甲殻を渡す。

受け取ったリン姉は甲殻を見ながら少し考えて言った。


「この甲殻ってまだある?有ったら武器とか防具作りたいんだけど」

「この蟹デカかったからいくらでもあるよ」

1メートルを超す鋏を出してみた。

鋏の中まで金属の塊みたいになっていて、身が詰まってないのかと少しガッカリした。

とゆうかどうやって動いていたんだろう。

「すっごいよジン君。こんなに大きな鋏の蟹を倒したんだ」

「まあ、余裕だったよ」


ちょっとカッコつけたけど、いいよね?


「こんだけあれば、色々作れるよ、貰っちゃっていいの?」

「もちろん。寧ろ使わないし、まだあるから貰って」

「ありがとう。頑張って作るね。何か欲しいのある?とりあえず、昨日作った大剣とナイフに包丁を作る予定だけど」

「そうだね・・・なら手甲と脚甲を作ってもらえる?手甲は掴みも出来るように指が動かせて、受け流しやすい様に外側は丸目に作って欲しい。脚甲は足首から足の甲を守るようにして、脛辺りまでのをお願い」

「分かったじゃあ明日作るね」

「うんよろしく。後これも使ってね」

もう1つの鋏と胴体の部分や脚の部分を渡した。破片は石以上の投擲武器用で取っておく。


「くぅーん」

クロが眠たそうに欠伸をして、目がとろんとなってきてたので、ベッドに寝かせてやり、リン姉と食堂に降りた。


賑やかな食堂に入り、空いてる席に座ると、受付をしてくれた可愛い子が水を運んできた。

「リンさん、ジンさんいらっしゃい」

「こんばんはマリーちゃん、二人分お願いね」

「はーい」

元気に奥に戻っていくマリーちゃんを見る。そうかマリーちゃんって言うのか。


「お待たせしました!」

それから少ししてお盆に肉料理とパンをのせ、奥から出てきた。

「ありがとう」

「それじゃあ、ごゆっくり」

テーブルに料理とパンの入った籠を置いて、奥に戻っていくマリーちゃんを見る。やっぱ可愛いよね。グラマーなボディーの綺麗なお姉さんも大好きだけど、スレンダーなボディーの可愛い年下も大好きです。


肉料理は、食べたことない味だったが美味しく平らげた。

食べ終わって部屋に戻る。

「リン姉体拭くからお湯貰える?」

「なら魔法で洗ってあげるよ」

「魔法で?クロみたいに?」

「違うよ、さっきクロちゃん洗った後、作った魔法だよ」

「じゃあお願い」

「うん。『クリーン』」


一瞬俺の体が光った後、風呂上がりみたいな感じでさっぱりした感じになる。めちゃくちゃ便利な魔法じゃん。特に今みたいに風呂に入れない時とか。


「ありがとうリン姉、めっちゃさっぱりしたよ」

「どういたしまして」


体も服も綺麗になったし、丸まって寝ていたクロを起こさないよう、ベッドに潜った。


これからも色んな美味しいもの探そう。探せば美味しい食材とかいくらでも見つかりそうだ。

とりあえずは米や醤油を探そう。その2つは最優先で。


「それじゃあリン姉おやすみ~」

「おやすみジン君」


おやすみのチューしてもええんやで・・・。


お読みいただきありがとうございます。

ブックマーク登録してくださり、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ