姉弟と異世界
明けましておめでとうございます。
初めまして。大西瓜といいます。
初めての投稿です。誤字脱字、稚拙な文、言い回しがおかしかったりと、読みづらいかもしれません。
目が覚めると知らない森の中にいたことはないか?
そうか・・・ないか・・・。
俺はあるよ・・・。
・・・"今"だけどね。
現実逃避はこのくらいにして、隣で幸せそうに寝ている美人を起こすとしよう。
え?その美人は誰かって?
うちの姉ですよ。
「りん姉そろそろ起きて」
いつものように体を揺すり、姉を起こす。
ゆっくり起き上がる姉は弟の俺から見てもとても綺麗だ。
あどけなさが残る顔も、異性だけでなく同性さえ魅了してしまうその美貌、身体つきもいい、どこがとは言わないがとてもいい、大事なことなのでもう一度言う、とてもいい。
頭も良く、そして性格もいいときた、天は二物を与えないとかなんとか言うが、姉に対しては嘘だと思っている。
透き通る様な白い肌、背中まで伸びたさらさらな黒髪、
豊かなお胸さま、括れた腰、出るとこは出て、引っ込むとこは引っ込んでいるボディー。
綺麗と可愛いを両立した完璧と言っていい顔。
姉フィギュアとか出たらどうしよう・・・普通に買いそう。
弟の俺はどうなのかって?
顔は可もなく不可もなく(と思いたい)、頭は悪く、体つきは昔から武術をやっていたから、大分ガッチリ、身長は180くらいの、黒髪の短髪が逆立っている、性格は熱しやすく冷めやすく、嫉妬深いと思う。
姉に近づく野郎共と"OHANASHI"する為だけに武術をやっている様な危ない奴だし。
あ、危ない奴って自分で言ってしまった。
・・・冷静に分析するといいところがないし、ヤバい奴だな俺。
いいところをしいて言えば体がガッチリしてることくらいか。
・・・うん、悲しくなってきた・・・まあ俺のことはこのくらいでいいんじゃないかな?
やっと、りん姉も起きたし。
「仁君おはよう~」
少し間延びした声もまたいいな。毎朝聞いているが飽きるということがない。
「おはようりん姉、今日も最高に可愛いな」
「えへへ、ありがとう仁君」
なにこの可愛い生き物・・・お持ち帰りしたい。
「それで早速なんだけど、この状況分かる?」
なんとなくだけど、りん姉なら分かる気がする。
りん姉は周りを見回し、少し考え。
「・・・うーん、物語で良くある異世界転生?か転移ってとこかな?」
そう言った。
異世界転生?異世界転移?
ラノベとかで読んだことはあるが、そんな馬鹿な・・・。
でも、りん姉がこんな突拍子も無いこと言うわけないし・・・。
仮に、異世界転生か異世界転移をしたとして考えてみよう。
普通に布団で寝てていきなり来たこともない森に居るのだ、りん姉の言ってることもあながち間違いではないのでは?
なんかもう、転生か転移した。そんな気がしてきたな。
ラノベとかのお約束的に言えば、転生か転移したんなら素敵な能力が備わっているのではないだろうか?
いや、あるに違いない(断言)。
「りん姉の言うとおりなら、ステータスが見れたり、チートとかあるんじゃないの?」
ドキドキしながら、りん姉に確認してみる。
「そうだね~ステータスが、あ!」
「何?どうしたん?」
「えっとね~ステータスが見れたよ?」
「・・・は?」
どうやらうちの姉の勘は冴え渡っているようだ。
とりあえず、書くものが無いので、ステータスを地面に書いて見せてもらった。
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名前 西城 りん
年齢 19歳
レベル1
第一職業 なし
HP 320/320
MP 1360/1360
力 490
耐久 380
魔力 1900
器用 830
俊敏 750
運 500
スキル
刀剣術LV8 魅了LV5 肉体強化LV4 鑑定LV1 隠蔽LV1
魔力操作LV1 全属性魔法LV1 精神強化LV1
アイテムボックスLV1 成長限界突破LV1
称号
異世界を渡った者 極度なーーーー 才色兼備
大器晩成 早熟
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うーん、ステータスは魔力は他に比べて高くて、他もそれなりに高い気がするが、比較対象がないから分からん。ゲームによってはこの数値が高かったり低かったりするからな。
これは今度出会う人と比べてみるしかないな。
ヤバい、スキルは素敵な匂いがぷんぷんする。
てかそれより気になる、称号の極度なーーーーってなに?聞いてみるか。
「称号の極度なーーーーってなに?」
「さ、さあ、なんだろうね?」
狼狽えるりん姉は珍しいな、実に可愛い。まあ本人が分からないならしょうがない。
鑑定のLVを上げれば分かる気がするから、その時に聞こう。
さあ問題は俺だ、ステータスと何度も言ってはいるが、ステータスが見れない。
早くチートスキル見たいんだが。
そうだ、りん姉に鑑定して貰おう。
「りん姉、俺を鑑定してみてくれない?」
「分かったよ、えっとこうかな『鑑定』」
すぐにスキルを使える姉にびっくりだぜ。
書いてもらったステータスはこれだ。
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名前 西城 仁
年齢 18歳
レベル1
第一職業 なし
HP 1160/1160
MP 0/0
力 570
耐久 525
魔力 0
器用 374
俊敏 421
運 390
スキル
武術LV8 肉体強化LV10 料理LV7
アイテムボックスLV1 成長限界突破LV1
称号
異世界を渡った者 大器晩成 早熟
魔法が使えない者 脳筋
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称号ちょっと待て!
何?俺魔法使えないの?
嘘だよね?嘘だと言って!
MPも魔力もどこに行った!
称号も完全に脳筋って認めてんじゃん!
この世界魔法とか、ちゃんとあるんだろ?
りん姉のスキルに全属性魔法って書いてたの知ってんだからな。
中二心擽られるオリジナルの魔法や広範囲・高火力な魔法で無双は出来ないの?マジで?
ええんやで、俺だけのめっちゃ強いのとか有っても。
・・・料理って・・・確かに毎日作ってるけどさ~どこぞの最強のコックを目指せと?
チートスキルみたいなのもアイテムボックスと成長限界突破ってのしかないんだけど・・・。
いやまあ、あるだけでもありがたいんだけどさぁ・・・。
アイテムボックスは分かるけど成長限界突破ってなによ。MAXレベルが100だったのが120とかに上がるみたいなやつか?
そうだったら上げれるだけ上げるぞ。
もしかしたら魔法使えるようになるかもしれないし。こう見えてRPGでは、上げれるだけレベルを上げて、ボスを楽々倒す派だからな。
・・・とりあえず、俺のステータスをじっと見ているりん姉のお胸さまをチラ見して落ち着こう。
・・・決して見たいから見るのではなく、落ち着くためだからな。
・・・・・・ゴクリ。逆に落ち着かなかった。
・・・とりあえず。
「りん姉、そろそろ移動しようと思うんだけど、どう思う?」
「うーん、いいと思うよ、森の中じゃ情報もないし、食べるものもないし、人が住んでる場所探そう」
「じゃあ、善は急げって言うし行こう、こっちでいいかな?」
「いいと思うよ~」
こうしてチート(のよう)な姉と俺の異世界生活の第一歩が始まった。
読んでいただきありがとうございます。