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転生チートで世界一の魔法使いになりました。ただし魔法使いは俺だけです。(改題)  作者: 二上たいら
第6章 暁の星

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暁の星 64

 家族と会った後でフィラールのところにも顔を出す。

 デラシネの運営がどうなっているか、現状を聞いておきたい。


「あら、アンリ様、ご家族とはもうよろしいのですか?」


 当然のようにリディアーヌが先に来ていた。

 まあ、今のデラシネを運営しているのはフィラールだからな。

 デラシネについて話をするならばフィラールが最適だ。


「アンリ様、ご無沙汰しております」


 フィラールは椅子から立って俺に一礼する。

 一応まだ俺の部下という扱いになるんだろうか?

 実際的にはアレクサンドラに引き抜かれているような状態だよな。


「ちょっとデラシネの状況について聞きたかっただけだ。うまく行っているなら、細かいことは任せた」


「そうですね。いまリディアーヌ様ともお話をしておりましたが、デラシネに住むのは大人のそれも男性がほとんどで、子どもがいません。今はまだいいですが、すぐに破滅するのは目に見えています」


 その『すぐに』って十年単位の話ですよね。

 遥か未来を見据えてる人たちは、自分たちの感覚が一般的ではないということを理解していてほしい。


「子どもについては収納魔法で保護した子どもたちを少しずつ解放していくつもりだ」


「はい。リディアーヌ様から伺いました。それから女性が必要です。男たちの伴侶になる女性たちと、商売女の両方です」


 それリディアーヌにも言ったのん?


「そうですわね。現状は生活の再建に必死ですから問題が顕在化していませんけれど、男性にとって性処理の問題は、自制できないものだと聞きます」


 そこは人によるとは思います。


「保護している女の子に子どもが産める体の者がいれば男性陣の伴侶候補といたしましょう。性商売への従事については、外から好条件で呼び込むしかなさそうですね。それなりの高収入を約束すればどうにかなるとは思いますが、短期で元の場所に返すというような取り決めも必要でしょう。都会を経験している者にとって、デラシネの暮らしは耐えがたいものがあるようですから」


 そうなんだよなあ。

 アデールが完全にそれに当てはまってしまっている。


「いや、待ってくれ。それはアデールも婚姻の対象ってことだよな」


「アンリ様の姉妹たちであれば、その可能性は高いですわね」


 うーん、リーズ姉はいいよ。このままだと行き遅れそうだし。

 だけどアデールはまだ早いんじゃないかな? たぶんそう。


「アンリ様、こういう時に身内を例外にすれば遺恨が残ります。むしろ最初であればリーズさんやアデールさんは相手が選り取り見取りなんですから、お得です」


「アレアスくんが貰ってくれるなら、まあ、納得ができそう、かな」


「じゃあ、そういうことにいたしましょう」


 リディアーヌがパンと手を叩いて契約成立、みたいに言ってるけど、当事者が一人もこの場にいないんですよ。


 だけど現在のデラシネで恋愛結婚に任せていられないのも事実だ。

 ある程度強制的な成婚が必要になってくる。


 いや、ある程度どころではない。

 それこそ俺たちが勝手に決めるより先に、自分たちは結婚しますと申請でもしてこない限りは、こっちで勝手に決めることになるだろう。


 それと女の子、という表現になってしまう子どもが強制的に婚姻させられるという事象についても俺の前世の倫理観が待ったをかける。


 いや、前世でも国によってはこういうのは当たり前だったけどさ。


 王国は元々そんな感じではあるか……。


 俺は諦めて目の前の現実を受け入れなければならなかった。


「ではデラシネの住人から婚姻した者を中心にした新拠点を築く、と」


「ええ、ここを中心地として衛星都市的な村落を増やしていくのは如何でしょう?」


「保護している子どもと老人の数が、現在のデラシネ人口をはるかに超えるということであれば、新たな村の創設などは急務ということになりますね」


「そんなに急がなくとも良いですよ。アンリ様の収納魔法に入っている人々の時間は止まってます。どれだけ時間をかけても、最終的に全員が解放されたらいいのです」


「なるほど。では逆に人口調節ができますね」


 あんたらは人の心とかないんか。

 人の心があったら為政者なんてできないか。


「まずは住居と食料と衣服です。これらが足りるようになってからの話になります」


 いわゆる衣食住だな。人間が生活するための必要な三つの要素だ。


「それなら住居が一番遅れていますね。倉庫を作るのを優先して後回しになっていました」


「食料庫ですか。確かに冬がそこまで迫っていますから、保存食の用意は必要ですね」


「干し肉や、燻製肉、木の実類、塩漬けにした食料などを食料庫に積み上げています。この冬は乗り越えられるでしょう」


「それを聞いて安心しました。では引き続きデラシネのことをお願いいたします」


「お任せください」


 フィラールはやっぱり安心感があるなあ。

 引き抜けて運が良かったけれど、本当にそれでよかったのかな?


 本人も望むと言って付いてきたわけだけど、もっと活躍できる場所に行った方がよくない?

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新作始めました。近未来超ハイスピードバトルアクションです!
全18話で書き終えておりますので、安心してご覧になってください。
バトルダンスアンリミテッド ~適性値10000超えの俺が世界最強になるまで~
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