表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生チートで世界一の魔法使いになりました。ただし魔法使いは俺だけです。(改題)  作者: 二上たいら
第6章 暁の星

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

223/231

暁の星 45

 魔物の同時生成!?


 それも種類が多い。

 最強種はさすがにいないようだが、中級を中心に、上級ほどの魔物が含まれている。


 不可能だ。

 少なくとも俺にはできない。


 召喚する魔物が違えば、それは違う魔法だ。

 俺がいま感じている喪失感が魔法の別種類の同時使用が原因だというのなら、ネージュにかかっている負担は計り知れない。


 アレクサンドラが召喚したスケルトンと、ネージュの生み出した魔物が、もはや津波のように勇者に押し寄せた。

 無数の動体が一点に向けて押し寄せるために、魔物やスケルトン同士がぶつかって、打ち上げられ、それはもう本物の大津波だった。


 戦うとか、斬るとか、そういう問題ではない。


 質量で押しつぶせる!


『五の断ち――海割り』


 次の瞬間、一振りで魔物の津波は割れた。

 崩れ落ちる波のようだった魔物たちの一角が、さらに高く打ち上げられて、隙間ができる。そこに勇者は入り込んだ。津波による圧から勇者は一点突破で逃れた。


「いただきます」


 そう言ったのはシルヴィ。

 津波から逃れた勇者の背後にぴったりとくっついている。

 姿が見えないと思っていたら魔物たちの波に紛れ込んでいたらしい。


 そしてシルヴィは背後から勇者を攻撃――するのではなく、その首筋に“噛み付いた”。


 勇者が身をよじってシルヴィを振り払い、魔物たちを薙ぎ払いながら魔物の波から離れていく。


『あーあ、やっちまった』


 首筋の傷に手をあてて勇者は言う。


『可哀相に。元からかなり寄っていたのに、これは……』


 俺が放つ極光を最小限の動きで躱しながら、勇者はシルヴィを見ている。

 目を離さないでいる。

 それが必要だとでも言わんばかりに。


「あああああああああ!」


 絶叫をあげたのはシルヴィ。

 口元を血で濡らしながら、空に向けて咆哮する。


「あああああああ縺ゅ≠縺ゅ≠縺ゅ≠縺ゅ≠縺ゑシ�シ�シ√€�


縲€繧キ繝ォ繝エ繧」縺ッ鬆ュ繧呈干縺医€∬協縺励s縺ァ縺�k縲�

縲€縺ェ縺ォ縺瑚オキ縺阪◆縲�

縲€繧キ繝ォ繝エ繧」縺ッ縺ェ縺ォ繧偵@縺溘s縺���シ�


縲手キィ縺舌←縺薙m縺九€∬ク上∩雜翫∴縺。縺セ縺」縺溘↑縲�


縲€縺�d縲√す繝ォ繝エ繧」縺�縺代〒縺ッ縺ェ縺�€�

縲€荳也阜縺梧ュェ繧薙〒縺励∪縺」縺溘€�

縲€迢ゅ▲縺ヲ縺励∪縺」縺溘€�


縲€菫コ縺ッ縺薙%縺ォ縺�k縺ョ縺ォ縲√◎繧後r隱崎ュ倥〒縺阪↑縺�€�

縲€縺昴b縺昴b菫コ縺ィ縺ッ縺ェ繧薙□縲�

縲€霆「逕溯€�〒縲�ュ疲ウ穂スソ縺�〒縲√>縺セ縺ッ鮟�ウ芽ソ斐j縺ョ鬲皮視縺ョ蜊泌鴨閠�□縲�


縲€莠コ鬘槭�謨オ蟇セ閠�〒縲∽ココ鬘槭�謨オ蟇セ閠�〒縺ゅk繝懊�繧ィ繝ウ繧キ繧」讖滄未縺ョ謨オ縺ァ縲∝窮閠��謨オ縺�縲�


縲€謇九�螻翫¥遽�峇繧貞ョ医m縺�→縺励※縺�◆繧峨€√◎繧御サ・螟悶�縺吶∋縺ヲ繧呈雰縺ォ蝗槭@縺溽塙縺�縲�


縲€縺昴l縺ェ縺ョ縺ォ縲√>縺セ縲∝ヲサ縺瑚協縺励s縺ァ縲∽ク也阜縺悟」翫l縺ヲ縲√b縺�オゅo繧翫↑縺ョ縺具シ�


縲€驟ゥ驟頑─縺悟庶縺セ繧峨↑縺�€�

縲€鬟帙s縺ァ縺�k縺ョ縺九€�

縲€關ス縺。縺ヲ縺�k縺ョ縺九€�


縲€縺ゥ縺�☆繧後�縺�>��

縲€縺ゥ縺�@縺溘i縺�>��


縲€蜉ゥ縺代※縺上l縲りェー縺九€りェー縺ァ繧ゅ>縺�€�


縲€隱ー縺具シ�


「修正したわ」


 シルヴィの声が耳に届くと同時に、すべてが元に戻る。


「なるほどね。こういうことなんだ」


『ははっ、ようこそこちら側へ、というべきかな』


「ズルいわよね。勇者って。こんなのなんでもありじゃないの」


『そういうものだからな』


「シルヴィ! 俺にもわかるように話してくれ!」


「簡単に説明はできないわ。とにかくいまはこいつを退ける。アンリはできる範囲で皆を守って!」


「戦闘は?」


「私しか相手にならない!」


 それはつまり戦えるというのか、この訳の分からない勇者と。


「こっち」「こっち」「こっち」「こっちも」「こっちでも」「こっちでもいい」「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」


 ぶつぶつとシルヴィは呟きだす。

 目の焦点はあっておらず、どこを見ているわけでもないように見える。


 明らかに正気じゃない!


 俺はシルヴィを助けようと降下しようとしてできなかった。

 地上に近付くと魔力の気配が薄かったからだ。

 ネージュの召喚魔法によって地表付近の魔力は根こそぎ消費されている。


「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」「こっち」「じゃあここでいい」


 シルヴィが剣を突き出すと、その切っ先は勇者を貫いた。

 どれだけ離れていようが、距離など関係ない。


 そこには“シルヴィが勇者を刺した”という現実だけがある。


 脳が理解を拒む。だがそれが現実だ。

 距離に関係なく、シルヴィは勇者を刺した。


『おっと、それは俺じゃない。食らうとわかっていたから、そこには影を置いておいた。チュートリアルは無事終了みたいだな』


「じゃあ“混ぜる”わよ」


『ああ、混ざったものを分けるのは難しいからな。では、根本的に“分かつ”ことにしよう』


 ビリッと世界が横に割けた。

 地表が消えてなくなる。


 俺は上空しかない世界に取り残された。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新作始めました。近未来超ハイスピードバトルアクションです!
全18話で書き終えておりますので、安心してご覧になってください。
バトルダンスアンリミテッド ~適性値10000超えの俺が世界最強になるまで~
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ