表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
EnjoyLIFE BoringLIFE  作者: どうにかなる(ならない)
4/4

倉庫

投稿ないの?と言われたので「書くかあ」と思い、書きました。(当たり前です)




本当はちょっとうれしかったです。

僕は嫌がられたということに多少のショックを感じていた。しかし、ショックというそんな言葉がなんとも新鮮で、懐かしく、昔、遠い昔にその感情をしていたような気がした。

「面白いなあ」

僕は一人で笑う。追い出され、仕方なく上ったこの森で一番大きな木の上で腹を抱えていた。

何年もこんなに笑わなかったし、こんなに笑うことなど予想もできなかった。ただ、目のまえにある、自分のできることというか、最大限可能で、興味が多少出ることを黙々とやっていたように思えた。今までの人生はかなりつまらなくて、刺激がないと自分なりに感じていたのは仕方ないことだった。母が亡くなった時だってそうだった。もう、悲しい感情なんてわからなかった。無邪気に遊んでいたのはいつも一人で、母などいなくても暮らせたし、結局、母は何をしてくれたのかと考えると、たいして浮かぶものはなかったのだ。そんな母しか好きな人はいなかったけれど、そこまでも思いはなかったものだから墓に入れる作業すら、僕は無表情でこなした。葬儀などしなかった。そんな金がなかったのだ。小説家だといっても、所詮は1年程度しか有名にならなくて、僕は今、自分を知っている人がいるのかがわからない程度の作家なのだ。ただ、存在自体は知られているだろうか?一時期幼い小説家としてメディアに取り上げられた。僕はあまりにも愛想がなかったものだからインタビューされたこさえ、いった内容とまほとんど違ったセリフが並べられていた。つまりはメディアの設定上のキャラクターモデルになっただけなのである。確かに写真を撮られた。無表情過ぎたため、取り直しの繰り返しとなり、結局、後ろ姿だけとなった。なんか格好つけさせられて、学校ではイケメンがいると噂になったが、実際顔を見て「あれ?」とか言われたものだ。背中だけでイケメンだと思い、勝手に顔を作られるのはいい迷惑である。「案外かわいい系でいい!」とかいうきちがいのような人も現れて、何度か告白らしいことをされたが、性格を知って絶望された。

僕はなんとなく、空を見上げるが、当然上には緑色の葉っぱしかなかった。空何て到底見えない。

「きろうかなあ」

そんなことをつぶやき、僕は押し入れのほうにあるチェーンソーを取りに向かおうとそこから飛び降りた。

「ぎゃあ」

何かにぶつかったような気がした。いや、声がした。しかし、ここにいそうな人間なら限られすぎていた。

「何やってるの?」

僕はできる限り優しく尋ねた。

「いや、なんか神様でも祭られてそうな木だなあって思って……」

「いないよ。」

「絶対いるでしょ!こんなに大きいし、神社とかの木に巻いてある……なんだっけ?縁起よさそうなあれが巻いてあってもおかしくないようじゃない?」

彼女はしめ縄のことを言っているのだろうか?僕はそう予想し、ふと思い出して、倉庫に行った。

「え?どっどこいくの?」

「倉庫」

「倉庫?」

「倉庫」

「倉庫かあ」

「倉庫だけど?」

「倉庫な」

「倉庫だ」

「倉庫」

「……」

彼女が倉庫倉庫と何度もいてくるので、だんだん楽しんでるんじゃないかと思えて返すのをやめた。

倉庫につき、僕は彼女のほうを見た。

彼女は何で見たのかわからないような驚いた顔をしてそして、警戒するように構えだした。

「……ついてくるの?」

「待ってます」

倉庫の中は母すら入れたことがなかった。

「別に来てもいいけど」

「いや、怖いんで待ってます」

この人の気分はどうにもつかめない。

淡々とした説明で、彼の無表情さや、無感情さを少し表しました汗

文章の味気ない感じはたぶんそのせいだと……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ