第097話 閑話 未熟者の新米の創造神
リザアース暦999年12月30日(金)。人類誕生直前の休日で御座います。
いつも通り晩御飯を済ませた後、ルナ達をお風呂にも入れて、神体で就寝しようと・・・。
してたんだけど、どうにもやり残してる感が拭えなくて、寝付けません。
もう寝るのは諦めて、モノリスの書を持ち出して書斎でタバコ&コーヒータイム。
「あ~気になって全然寝れんわ。
前に改めてチェックして確認したんだけどなぁ。どうにも漏れがありそうで落ち着いて寝れない・・・。
もう徹夜覚悟で改めてチェックし直すかぁ・・・」
で、またまたモノリスの書をチェック中です。
当然、前にチェックしたから早々に漏れが見つかるはずもなく、ぼ~っと眺める時間が過ぎていきます。
「あ~とりあえずルナ達が契約従魔になった時用の装備でも創っておくか。
一応魂が宿ってくれれば、従者教育をする予定だし、人化も解禁するからなぁ。
もう執事&メイド服でいいか。 『出ろ!』・・・まぁこんなもんか。
若干ミーさん達を見慣れていたせいか、ちょっと似てるけど、まぁその辺は仕方ないだろう」
で、出したのが。
インナー装備としてシャツ・ショーツ&トランクス・靴下の下着系。ちなみに色は白と黒の2色ずつです。
後は面倒なので従者服として執事&メイド服をセットとして作成。
セット内容はシャツ(上半身装備品ちなみにインナーが透けないタイプ)・スカート&スラックス(下半身装備品)・
上着(外套装備品)・手袋・靴(ロングブーツ型にしたので、足先から脛までの装備品)。
としておきました。付与としてはいつも通りの自動洗浄とか所持者限定とか、色々付いてます。
スカートに関しては足首付近まであるロングタイプです。俺はメイド服に拘りがないので・・・。
自分の娘(俺としてはそのつもり)相手に絶対領域とか、何か致命的に違うと思いますし・・・。
一応ルナ達用にブラも作成。
ブラに関しては装備品としては除外指定して作成したので、自動伸縮機能も付けました。
あと装備後の形状記憶も付けてあるので、多少激しい動きをしてもずれる心配もなし。
念の為、それらを各自3セット分創って、人化した時用としておきました。
後、俺のと同じ装備記憶のバングルもそれぞれが“契約従魔”になった時用の分も作成。
一応それぞれのチョーカーとお揃いの色にしてみました。
“本体帰還時および新規分体作成時にも同様に有効”ってが俺のにはあったけど、これは付与してません。
その代わりに、“人化時なら任意で衣類等も収納可能”って機能を付けておきました。
完全に風呂用目的です。
一応衣類等なんで、ちゃんとブラも収納してくれるはず。
俺のにもあったら便利なので同様の機能を追加。
俺のなまぐさ化が進行しました。
何でいちいちこんな機能を付けたかと言うと、魂が宿ったら完全に男女(雌雄)でお風呂を分ける予定。
完全変身で男女選択が自由だけど、一応は元の性別を維持して貰おうって魂胆です。
自分の家族だと思っている連中が、“おなべ”化や“おかま”化するのは避けたいのですよ。
後は俺の持っているのと同じ性能で、各自用に不思議な武器も出しました。
今後人化時に戦闘した時とかに使うかな~と、一応考えまして。
メイド服と言えばメイドキャップ(ヘッドドレスとも言うらしい。ミツハルさん談)が要るかな~?
とか思ったけど、ルナとリヴィアが人化した時の髪型が不明だったので今回は無しにしました。
執事服での頭部装備を思いつかなかった。ってのも理由の1つですが。
一部メイド愛好家さん(ミルハルさん等)からは「アレが無ければメイドじゃない!」とか非難されるかも知れないけど、
現時点ではまぁいいや、と思います。必要なら後から創ればいいだけだし。
その代わりに“ざ~ますメガネ”を思いついたけど、ネタに走り過ぎな気がしたので、こちらも無しの方向で。
「魂が宿らなかったら意味ないけど、その辺は今は考えなくていいや。他にすることあったかな~?」
とりあえず、色々と上手く行ったとして、ルナ達が人化した後の事を考えてみる。
「あ~従者教育するなら、料理とかも必要になってくるけど、調味料とかを自分で創れないのも不便だな。
さすがに創造魔法を付与しちゃうのはどうかと思うから、コピー魔法を追加して代用とするか。
一応神の居住区内限定スキルにしておけば特に問題もないだろうし。
ん~後は特にルナなんだが、人化した時の武器が、現状だと鞭が一番似合ってしまいそうなのが、何か微妙に嫌だな。
やっぱり扇か?鉄扇とかロマン武器だしな。こっちも追加しよ~っと」
モノリスの書の追加記述関連は見直す必要がありそうなので、一旦メモ書きします。
「あ~そう言えば一旦神の祝福スキルを付与した後で、
モノリスの書に新しいスキルを追加したらいちいち付与しないといけないんだよなぁ。
その辺は若干面倒臭い。自動化してしまうか。
さすがに特殊系とかは面倒だからと言って自動付与にしちゃうと問題がありそうだから、一応伝説級までにしとこう。
まぁ、面倒だけど、それなら付与する人数もそれほど多くはならないでしょ。
あ、そう言えば神の居住区に関しての出入りに関しての記述もしとかなきゃいけないかもな。
万が一ルナ達が俺の従魔じゃ無くなったら入って来れない様にしとかないと・・・」
メモメモ・・・。
で、改めてモノリスの書の北極大陸に関する記述を見ていた時にふと気付く。
「あれ?
飛翔可能な人類だと、神罰を受けし者スキルの強制付与はされるけど、進入自体は可能じゃね?」
何度見直してみても、やっぱり進入が可能っぽい。これじゃぁ城壁の意味がないじゃん・・・。
「は~やっぱり見落としがあったか。これは修正っと。
一応面倒臭いけど、人類に関しては絶対に城門を通過するようにしとこう。
俺とか許可した者だけは上空通過もOKな感じにしとかないと面倒だな。その辺も記述してっと。
あ~後は城門の開閉に関しても一応記述しとくか。
俺以外にも、門番役ぐらいは開閉出来るようにしておきたいから、その辺もちゃんと記述しなきゃな。
・・・こんな感じ?まぁこの辺は適当でもいいや。後から修正してもいいだろうし」
メモメモ・・・。
「とりあえずこれはこれでOKっと。
一応修正する箇所があったし、少しは落ち着けたかな?
直近の問題として、人類誕生関係の見直しをして、問題が無ければもう寝よ~っと」
・・・・・・
「あ~。あったわ。結構な大問題が。念の為にチェックしといてよかった~。
イメージ補完で何とかなりそうな気もするけど、ちゃんとこの辺も記述していた方がいいと思う。
じゃないと、最悪の場合誕生した人類が全員赤ちゃんとかになる可能性もあるしな」
現状の記述だと、一応人類は誕生するものの、年齢とかのステータスの幅に関する記述が全く無い状態。
これはマズイって事で、慌てて追記する内容を考えます。
「とりあえず各種族を成熟期で誕生させておけば、即交配が可能だからそっち方向で加筆修正しておこう。
俺としては、さっさと人口が増加してくれた方が嬉しいし。
後はステータスに関してだけど・・・。
減らすのは問題だから+10までの範囲でランダムとしておくか。
そうじゃないと、長を決める事すら難しくなっちゃいそうだしな。
は~やっぱり俺は所詮俺って事か。
チェックしたつもりでも、結構抜けやら漏れやらが見つかったわ」
メモメモ・・・。
「こんな所か。まぁとりあえずこれで大丈夫でしょう。
後は始祖とか特殊世界樹の影響範囲内で人口増加をしてくれればいいや。
人魚族とか魔族は世界樹の影響範囲内で誕生する記述をしてないけど、その辺は勝手に選択されるだろう。
“比較的安全で食料が豊富”って言う面では世界樹の影響範囲内が勝手に選ばれそうだから、追記しなくていいや。
んじゃま、最後の見直しも終了って事で寝るかな」
“ぽわ~ん”“パン!”
「うっし。終了!
さぁて、再チェックして大体問題が無さそうだし、気分良く寝るぞ~!
どうせ明日から・・・あぁもう今日か。
まぁ延々と飲み食いする日々だから、最後の睡眠を堪能しますかねぇ。
明日創った分体が、不老不死最後になりそうだしな」
とりあえず修正出来たので、若干気分的にもすっきりしました。
この感じなら寝れそうです。創ったルナ達の装備品も頑張って抱えて移動。
ちなみに2往復しました。
さっさと主寝室(神側)に戻って、いつも通りの場所にモノリスの書を置いたら就寝体勢。
「あんまり寝られる時間が少ないけど、多少でも寝ないよりマシか。
んじゃま、おやすみなさい~」