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俺の創った箱庭世界  作者: コルム
生命誕生編
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第091話 俺の最強な従魔達

あれから1時間ほど飲み会。

丁度晩御飯を開始するにはいい時間となったので、そろそろ年越し蕎麦の準備です。


とりあえず倉庫/給仕室で必要分のお蕎麦を準備したら、順次陸くん達に配膳をお願いします。


それが終わってから、従魔達用のボア煮も追加で準備。

この辺の分担作業も、ここ数年では恒例になって来ました。


後は年越し蕎麦後のお寿司やら追加の酒類を創造魔法で出すだけなので、かなり楽になりました。


で、年越し蕎麦の準備が完了したら、全員で「頂きます」します。


ズルズルと年越し蕎麦を食いつつ、和やかに雑談。

年越し蕎麦を食べ終わったら、今度はお寿司を適当につまみつつ、お酒を飲みながら相変らず雑談です。


例年なら、このままだらだらと年が明けるまで全員で飲み食いしつつ、

年が明けたら全員で簡単な新年の挨拶をしたら、その後解散の流れなんだけど、

今年だけは年が明ける前にやっておかなきゃいけない事があるので、

俺だけは若干お酒の量をセーブしておきます。

まぁ実際問題、どれだけ飲んでも酔わないんだけどね。


個人的にはその用件の方が俺の今回のメインイベントだと考えていたので、

一応適当に雑談に参加しつつ、お酒を飲んでたつもりだったんだけど、

やっぱり若干そわそわしてたらしくて、魂の神様達から思いっきり突っ込まれました。


まぁねぇ。これからのイベントを考えると、正直気もそぞろになるってもんですよ。


で、23時半あたりに、もういじられるのも面倒だし、時間的にも丁度いいやと思って、

従魔達だけ連れて遊戯室へ移動します。当然お酒は置いて行きます。


「ルナ~。皆もそうだけど、ちょっとお酒を置いてついてきて~」


『お?とうとうやるの?』


「ええ。

別に先に寝て頂いて構いませんよ?それなりに時間が掛かるかも知れませんし」


『いやいや、ここで飲みながら待たせて貰うよ。結果も気になるしね』


「そうですね。自分達も気になりますから、待たせて頂きます」


「は~。魂の神様もミツハルさんも完全に面白がってますねぇ。ミーさん達もですか?」


「「「「「はい。お待ちして居ります(ニャ)!」」」」」


「は~。これは後からまた皆さんにネタにされそうですねぇ。まぁいいや。

それじゃ皆、とりあえず遊戯室に行くよ~」


従魔達は“何だ?何だ?”って感じでぞろぞろとついてきます。

まぁ今まではこんなイベントが無かったからねぇ。


遊戯室のエリアは、何となくだけどルナと最初に遭遇した森林エリアになりました。

俺としてはあんまり意図はしてなかったんだけど、何処かでそう望んだのかも知れません。

俺のイメージとしては安全な・・・場所としてしかイメージしてなかったはずだし。


とりあえず全員が遊戯室内に移動したら、創造魔法で鍵を掛けます。

万が一を考えると必要な事なので。


「んじゃ、タリズ、リヴィア、フェン。いつも通り元のサイズに戻ってくれる?」


指示通り元のサイズに戻る3人。

う~ん。最近見てなかったけど、改めて見るとでかいな。


特にリヴィア。前見た時よりも、さらにでかくなってる気がする。

体長も10mは軽く超えてるんじゃね?

容姿や目つき的にも厳ついし、ひれやら棘やらのせいで余計に威圧感満載です。

まぁ俺からすれば、単純に“また大きくなったな~”としか思いませんけど。

タリズとフェンも同様です。こっちはちょっとでかくなったな~程度ですが。


「ん。OKかな?

それじゃ、とりあえず全員の封印していたスキルの封印を解除するから順番に待っててね。

先ずはルナから~ 『封印解除!』・・・・」


ルナ達の完全変身とか、人化とかの封印していたスキルを順番に解除していきます。

ルナの場合は特にだけど、聖獣化したら取得するスキルとかを封印してたら、進化時に何か問題があっても嫌だし。


全員の封印していたスキルの解除が完了したら、俺としては付与する予定だったスキルの付与のし忘れがないか、

完全鑑定を使って改めて全員をチェック・・・一応大丈夫かな?


まぁ前に神の祝福スキルを付与してるから、問題があるとは思ってないですが。

一応はね。

万が一、封印解除をし忘れてないかの確認も兼ねてます。


「ん~。特に問題なしっと。大丈夫みたいだな。

これで全員が完全変身を使えるようになったから、完全に人化することも可能になった訳だけど、

前にも言った通り、人化した場合は絶対に衣服の着用を忘れないように。

そうじゃないと人化時に全裸になっちゃうから、おかしな人って思われるからね。

特に身内以外の人が居る場合は絶対に忘れないようにね。

人類と接触した場合なんかだと、特に問題になるから」


俺の雰囲気が若干いつもと違う事に気付いたのか、全員が大人しく言う事を聞いてくれます。

マジでウチの従魔達は賢くなったなぁ・・・と改めて感慨深いです。


そうこうしていたら、24時。

年が明けてリザアース暦1000年1月1日となりました。

モノリスの書の予定通りに進んでいたら、もう人類が誕生したんじゃないかな?



・・・あれ?ルナ達が聖獣化しないぞ?って思って一瞬戸惑いましたが、

多分、今頃一斉に人類の方の魂の器へ魂が移動している途中だろうと思い直して、もう暫く待ちます。


モノリスの書の記述だと、人類誕生→北極大陸の壁作成みたいな流れだったと思うし。

聖獣化は人類誕生後だろうと予想。


従魔達も、俺が何かしらの考えがあってここに連れてきたと理解している様で、

多少はおろおろしているものの大人しく待機してくれています。


まぁ今までにこんな事をした事が無かったから、多少おろおろするぐらいは仕方ないです。


それから大体1分前後が経過したあたりで、ルナ・タリズ・フェンの体が光の粒子に包まれました。

あぁ、とうとうルナ達の聖獣化への進化が始まったな・・・。



光の粒子の乱舞も収まり、改めて全員を完全鑑定。

予想通り従魔達全員が聖獣化していました。


ルナはやはりと言うか、白面金毛九尾へ。タリズはガルーダへ。フェンはフェンリルへ。

リヴィアとシファードは種族は変わらないものの、ちゃんと聖獣になってました。


当然ルナとフェンの容姿も劇的に変化。

2人とも、神々しいって言ってもいい容姿になりました。


フェンは地毛が灰色っぽい薄茶色だったので、完全に白色になった分劇的と言っていいぐらいの変化です。

ルナは顔以外の体毛が茶色から金色に変化したぐらいなので、系統としてはそれほど違和感はありません。

2人とも、若干光り輝いて見えるから、そういう意味で劇的な変化って感じ。

タリズはあんまり変化なし。少しだけ灰色がかった羽毛がメタリックっぽくなった感じかな?


全員が聖獣化して、感慨に浸りたい所だけど、やらなきゃいけない事があるから、今は用件を済ませなきゃ。


視界の隅の残MP量の表示を確認して、俺の予想が当たっていた事を確認。

ただ、俺が予想していたよりは、ほんの少しだけ時間の余裕があったみたいです。

でも、それももう時間の問題だからね。


「皆、全員が聖獣に進化してるよ。おめでとう。本当に今まで良く頑張ったね」


あ~。覚悟は決めたつもりだったんだけどなぁ。

まだまだ覚悟が足りなかったらしい。でもこれはやらないといけない事。


なんだかんだで800年近く一緒に生活してたし、鍛練だって沢山したもんね。

今は神になったって言っても、元はただの人間だった俺だから、当然愛着だって沸くさ。


「ルナ。今まで有難うね。

厳しい事を言ったり、無茶な訓練だってしたけど、ちゃんと付いて来てくれて有難う」


先ずはルナからかな?って何となく思って、ルナを抱きしめます。


思い返せば、俺の一目惚れで一番最初の従魔にしたくせに、暫く放置したりしたんだよなぁ。

あの時、自分でルナの好きな様に生活させておきながら、完全に俺の勝手な都合で無理矢理訓練をする事になって。

それでもちゃんと俺に付いて来てくれた事を昨日の事の様に思い返します。

従魔として、だったのかも知れないけど、鍛練室までちゃんと付いて来てくれた時、あの時は本当に嬉しかったなぁ。

あの後も色々あったっけ。


ルナが勝手に変な入浴ルールを決めたり、何かをミーさん達に吹き込んでそれを俺に黙ってたり。

俺からもお仕置きしたりして、お漏らしした事もあったなぁ。


入浴剤はローズ系がお気に入り。俺の最初の従魔で従魔達の長姉であり、全員の纏め役。


今となっては俺の分体じゃ手も足も出ないほど強力な魔物・・・いやもう聖獣か。になってくれました。


多分この俺の世界でも最上位クラスの強さを誇り、バランスも良く、弱点と言える弱点も隙もない最強の聖獣。


完全に俺の理想とした姿であり、自慢の従魔へと成長してくれました。


ルナから念話で【何故泣かれて居られるのですか?】って言われて初めて俺が泣いている事に気付きました。

聖獣化して魂が宿ったからか、念話も以前よりも遥かにクリアに伝わってきます。


俺の流す涙を舐め取ってくれるルナ。

基本的には我侭、気ままなルナだけど、ちゃんと気遣いだって出来る優しい子。

そんな子だからこそ、俺は自分で選ぶ選択が間違って無いと信じられます。


「ごめんね。大丈夫だから。 色々と有難うね」


自分自身の精一杯の感謝の気持ちを込めて。

伝えたい事は沢山あるけど、結局は“ありがとう”としか言えない自分が情けなくもあり、悔しい思いもあります。

それでもちゃんと俺の思いが伝わって欲しいと願います。


だから俺は、ちゃんとルナがこれからもっと先へと進む為の言葉を口にしなくちゃいけないと、心から思います。


「今まで有難うね、ルナ。これからも頑張って」


最後にぎゅっと抱きしめてから改めてルナの瞳を見つめ、万感の思いを込めて言葉を紡ぐ。



『リュウノスケの名において、我が従魔ルナとの従魔契約を破棄する!』

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