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俺の創った箱庭世界  作者: コルム
天地創造編
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第009話 天地創造 その2

「無事到着した・・・かな?」

瞬間移動なんでそれこそ瞬間で見える景色が変わった、ってことでちゃんと目的地かどうかは不明。

移動先の見た目がイメージ通りだから一応目的地だと思っておこう。で。


「お~ちゃんと出来てるじゃん。しかも記述しなかった部分まで反映されてるとは。有り難いねぇ・・・」


ぐるっと見渡すと白を基調としたリビングっぽい部屋。

天井と床はフラットになっていて壁際で一気に丸みを帯びる感じ。

中央に“でん!”と透明の円柱が天井から床までぴったり納まっており、

まだまだちっちゃな輪廻転生の輪がちょこんと浮かんでおります。

円柱を囲むように同心円で60cmほどの出っ張り(机のつもり。床から50cmぐらいの高さ)。

ちょっと離れてふかふかのソファーも設置されてました。


天井部自体が温かみのある色で発光するのもイメージしてたので、ソファーの陰になる部分が少しだけ暗めになってるところを見ると照明も大丈夫。

一応ソファーは4箇所ほど1m幅で通路を作ってるので、4等分したバウムクーヘンを分けた感じでイメージして貰うと判りやすいかな?


で、今居る中央の部屋外周にドアが8つ。多分まとめて創った部屋だと思われます。後で確認しよう。


「イメージだけである程度反映されるようになったってことは、少しは神っぽくなってきたのかな?まだ自信ないんだけど」


普通に歩いてソファーに座ってみましたが、特に違和感なく。いい手触りでした。


「歩けたから重力と言うか引力のイメージも上手くいったっぽい?つか、この体になってからそういうの感じたことなかったからなぁ。

あ~中心だから遠心力か~?よく判らん。

ん?遠心力は中心だったら関係ないのか?あ~ちゃんと出来たんだし、もうどうでもいいや。

どうにせよ結構恒星に近づいたのに引っ張られる感じも無かったし。

歩くのも座るのもイメージで出来た可能性があるけど現状確認出来ないし。

特に問題もないからとりあえず保留しとくか。は~疲れ・・・あ゛」


実際どれくらいの期間魂状態で居たのか判らないし、神様に拾われてからの怒涛の展開&銀河の改変で結構疲れてたっぽい。

で、体感的には超久々にリラックス出来る状態(ジャージ着用)になったので一気に自分の疲労を認識。無意識に全身でバンザイ伸びをしたところ。早速問題発見。


「輪廻転生の輪の容器。

拡大して、ちゃんと出来たのはいいけど天井貫通してるやん・・・床も貫通してるし」


最初は照明のせいかとも思ったけど、容器の上と下が居住区から見事に貫通してました。

そのせいで容器の両辺だけは青白い光がうねうねと蠢いております・・・。


「デザイン的にはいいけど、容器の耐久性とか心配だな。

神素材?だから拡大出来るかの心配だけしてて、耐熱・耐圧は全く考えてなかったわ・・・」


疲れてるけど、万が一でも壊れたとかしたらシャレにならないのでもう何度目か忘れたけど再修正。

容器の拡大の記述した下の行に壁と同じ要領で、

“この容器はいかなる熱や圧力などのあらゆる要因でも融解・破損・圧壊することはない。”

と追加。で、ふと思う。


「記述は改変したけど、拍手うつ以外に実行方法試してみるべきか。神様も色々試行錯誤するように言ってたし」


ってことで今回は拍手以外での改変にチャレンジ。


「今回は実際に目の前の対象だから・・・やっぱり神的には片手を向けて神の御業を発動させるとか。何かロマンがあるよね?」


早速チャレンジ・・・。


「・・・上手くいかん・・・。やっぱり何かしらのきっかけが必要なんだろうな~」


もう疲れてるので、いつも通りの拍手で実行。

一応再改変はしないように記述してるから居住区は影響ないでしょ。


“パン”


容器だけが無事発光。改変成功したっぽい。


「あ~、とりあえず容器の改変は出来たみたいだけど、他にも色々抜けがあるんだろうなぁ・・・」


・・・・頭真っ白のダラダラモードでモノリスの書をチェック中・・・。

モノリスの書って言ってもまだ記述が少ないから、

今のうちに修正しておける分はやっておかないと不具合出た時に後で絶対後悔するからね・・・。


「あ~、やっぱり。とりあえず2つ気になるのがあるわ。しかもワリとやばそうなやつが。」


頭真っ白にして先入観を無くしたせいか気づいたことがありました。


リザアースの自転・公転周期は固定する記述は入れてるのに、他の惑星・衛星についての記述が無い。

特にリザアースの質量が変化してるはずだからリザムーンの公転周期に変化が出る可能性大。

他の惑星はまだ大丈夫だと思うけど、確実とは言えない。


あと、太陽系銀河の太陽ってコピー元にした時点で誕生してから億単位の年月が経過してるはずだよね?

確か記憶では西暦2000年時点であと数万年は大丈夫!とか言われてた記憶があるけど、

今俺がしてるのって基本ゼロからの銀河の創造な訳で。


神パワーで短縮しまくってなるべく早く魂の器を作るつもりだけど、それでも最短で50年は予定してるのに・・・。


大体、輪廻転生の輪が安定するまで具体的にどの程度の期間が必要か聞いてないんだよな~


「あ~しんどい。

せっかく寝るために部屋作ったんだから早く寝たいけど、どうせ気になって寝れないだろうから先に処理しておこう。

つーか、神に睡眠が必要なのかどうか判らんが、体感的には眠いから睡眠欲求はあると思う!

無理にでもテンションあげてサクっと終わらせちゃいますか~!」


まずは、リザ系銀河の自転・公転周期の固定を記述。

“自転・公転等は銀河の改変が全て終了した時点で開始される。”

の記述を、

“自転・公転等は銀河の改変が全て終了した時点で開始されその周期で固定される。”

に変更。リザアースの改変は別に記述してるので問題ないはず。


次にリザ系銀河全体の寿命を無くす記述を。

“リザ系銀河に属する惑星・衛星には寿命のような概念がなく永遠に存在する。

ただし他の恒星のように活動の活発期・減衰期は存在する。”

これをコピーに関する記述の最後に追記。


疲れてるからか頭がよく回らないけど、とりあえず問題ないはず。

で、実行!!


“パン”


「あ~眠い。とりあえず部屋行ってみて・・・ん?

なんかワープした時の感じがした。もしかして銀河の改変したから全部再実行された?」


面倒だけど確認の為一旦リザアース外で瞬間移動。

ちょいと離れて様子をみましたが特に問題があったようには見えません。


「大丈夫・・・かな?ちゃんと相変わらずリザアースが焼けてるし。

って、あ~まだ残ってた」


リザアースの加熱期間の開始時間の記述をした覚えがないや。

戻ってモノリスの書に記述しなきゃ。とっととワープ!


「あ~さっきよりもかなりしんどい。神パワー使うとやっぱり疲れるのかなぁ」


とりあえず戻ってモノリスの書の記述をまたまた変更。

“リザアースの温度を10年間各鉱物の融解温度以上で保つ。”

と記述した場所の後に、

“この10年とはリザアースの公転を元とし、過半数以上の鉱物の融解が始まった時点を始点とする。”

で、いいでしょ。

細かいようだけど、やっとけば後が楽だと信じて今は頑張る。とりあえず、実行!


“パン”


「体感的には変化ないけど、とりあえず改変が出来たと信じるよ。

もういい加減疲れたので休ませて・・・」


フラフラになりながら、とりあえず目についた部屋に入りドアを閉める。

あ~ベットと布団セットがないや。

つかマジで何も無い。部屋創ったはいいけど中のモノは後から決めようと思ってイメージしてなかったな。

もう限界なんでとりあえずこの部屋でいいや。


ベットと布団セットは自分より格下になるはずだからモノリスの書じゃなくても創れるはず。

あんまり働かない頭でそう考えながら、とりあえず寝具一式をイメージ。

で、設置場所に片手のひらを向けて。


『出ろ!』


気合一発。光の粒子が集まって寝具一式になりました。色々思うところはあるけどもう限界。


「お~マジで出たな。検証すべきなんだろうけど、とりあえず眠い。

寝ます。おやすみなさい・・・」


何がキーワードになったか判らないが、部屋の照明がかなり暗くなり薄っすら見える程度の暗さに。

便利だな~と思いつつ。今日はもう寝かせてください。

おやすみなさい・・・・。

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