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俺の創った箱庭世界  作者: コルム
生命誕生編
86/243

第086話 リザアース暦825年1月2日(日)

あれから20年ほどが経過しました。


予定通り氷河期も終了したみたいですが、まだまだ赤道付近の地表が徐々に見えるようになってきたかな?

程度なので、完全に終了するまでは、もう暫く掛かりそうです。


とりあえず人類誕生の最終段階として、リザアース暦900年ちょっと前ぐらいに、

モノリスの書の記述関連の見直しや、追加修正しなきゃいけない事なんかの洗い出しを予定しているぐらいで、

まだまだ今のうちは暢気なものです。


そんな感じでしか考えて居ないものだから、20年ほど経過しても俺の通年の日常生活に関しては特に変化なし。


3日間食材集め&ダンジョン潰し&食材の作り置きをしたら、丸一日従魔達との触れ合いタイムの繰り返しって感じ。


そんな毎日を過ごしてるだけなのに、魂の神様曰く、どうも俺の神としてのが相変らず成長中とのこと。

『無いとは思うけど、また寝たきりにならない様に気をつけてね』

って言われました。


まぁまたあの空間に行ったら、次は“俺は上級神”って念仏みたいに唱えてたら何とかなるでしょ。



相変らず年末年始は魂の神様とミツハルさん家ご一行が来訪。

基本的には同じ流れですね。

食事内容もほぼ固定化されましたし。

12月31日の晩御飯→年越し蕎麦&お寿司

1月1日→お屠蘇&おせち+サンドイッチ+手巻き寿司&俺の誕生日ケーキ

1月2日→おせち+サンドイッチ+カレー(カツカレーも可)

1月3日→おせち+サンドイッチ+すき焼き

後は毎食に色々とお酒とつまみがついてくるぐらいか?

従魔達へは別途オド補充用の食事も用意。


当然陸くん達お子様組みは、20歳まで飲酒禁止にしました。

でも20歳になって解禁したら、今まで我慢していた分を発散するかの如く飲むように。

意外と酒豪だったみたい。


20歳過ぎてからは、夜限定のバーにまで参加するようになったし。

当然お屠蘇も普通に参加。


ちなみに陸くんと空くんは神様3人との風呂酒も恒例行事となりました。

海ちゃんだけはミーさん達と従魔達のお世話をお願いしてますが。


今更ですが、一応ウチのお風呂は男女別に入浴となってます。


お屠蘇の後のお年玉(陸くんたちが15歳まで)後の1年の抱負宣言に関しても、殆ど変化なし。

陸くん達の“両親の言う事をちゃんと聞く&強くなる”が“勉強を頑張る&強くなる”に変化したぐらいです。



幼い頃から片鱗はあったものの、やはり陸くん達は美男美女へと成長。

ミツハルさんの世界でもかなりのモテモテで、ミツハルさんの心配事が増えました。

余談ですが、それぞれに親衛隊みたいなもの(ガチじゃなくてアイドルのおっかけみたいなもの)まで発足したらしい。

親衛隊のシンボルマーク的なやつが、それぞれフェン・ルナ・タリズを模した所が正直微妙過ぎる。

陸くん達は、相変らずぬいぐるみ型リュックサックを装備しているからねぇ。


そのせいか、ミルハルさんの国ではぬいぐるみ型リュックサックが一般化してるらしいです。

特に子供達で持ってない子が全く居ないぐらい普及しているそうな。


俺があげたウチの従魔達を模した物が一番人気らしいけど、他にも色々と種類が豊富にあるらしい。

変り種だと蛇っぽい奴で、マフラー代わりになる奴とかもあるんだそうな。

まぁファンシーな国になって良いんじゃない?平和っぽい感じもするし。

おかげで縫製技術に関しては世界一の国になれたらしいです。

万事塞翁が馬って感じですね。



あと、陸くん達が15歳になった時点で、もういい歳になったから男女別でそれぞれの部屋で寝て貰う事に。

いくら兄妹とは言え、いい加減同じ部屋で寝泊りさせるのもどうかと思ったので、一応配慮してみました。


客室を一気に今までの倍にコピー拡張。

相変らず入って右手側が3人部屋、左手側が2人部屋のままですが、

部屋が合計8部屋になったので、最大で20人まで収容可能となりました。


まぁミツハルさん家だけで、3人部屋1つと2人部屋2つを使ってる状態だから、

残ってるのが3人部屋が3つと2人部屋が1つ。

まぁ暫くは来客を招くつもりもないし大丈夫でしょう。


俺が従者を持つようになって来客数が増えたとしたら、

確実に2人部屋が足りなくなるだろうけど、とりあえずは現状維持。

次増やす時は今ある部屋とかを丸ごとコピーして通路を2本にする予定です。

手前に左右へ延びる通路を設けたら、後は単純コピーでOKだから楽だしね。



ちなみに陸くん達は20歳の時点で不老化を希望し、不老になったそうです。

ミツハルさんからは、

結婚した場合には夫や妻、子供(ミツハルさんからすれば孫)に対しては不老にはしないから、

十分に考えた上で、自分自身で決断して欲しいと伝えたそうなのですが、それでも不老化を選んだそうな。


陸くん達曰く「これからも両親を支えて行きたいから、不老化する以外の選択は考えられない」だそうな。

自身が結婚した場合の配偶者達との死別も覚悟の上らしいし、本当に親孝行な子達です。


風呂酒中にモテモテな陸くん達からその辺の話を詳しく聞いてみたら、

清いお付き合いは何度かした事はあるらしいんだけど、相手の将来の事を考えると本気になれなかったらしいです。

不老化の弊害ですね。

でも結婚願望自体はあるらしく、一応両親みたいな関係が理想だそうな。

それを聞いて若干嬉しそうなミツハルさんが少し憎いです。



あと、お年玉に関してもこんな感じにしてみました。

ぬいぐるみに関してはミーさん達も同様です。

リザアース暦805年→ぬいぐるみの飛翔速度を超える速度で飛来する攻撃の自動防御機能の追加。

(弓矢なんかの遠距離攻撃対策です。まぁ要らない機能と言えばそうだけど、その時はネタが無かったので。

でも結果的には良かったみたい。数年後には陸くん達も戦争に参加したらしいし。詳細は後ほど。)

リザアース暦806年→ぬいぐるみの最大飛翔速度を10km/h上昇。時速30kmほどへ。

リザアース暦807年→6歳になって骨格もしっかりしてきたので、自己鍛錬用の指輪をプレゼント。

(最大10倍までの任意倍率で自身の体に負荷を掛ける、いわゆる”竜の球”的な鍛練装備品です。

後から思い返すと、この時点で将来設計をかなり明確に”両親の手伝いをする”としていたみたい)

リザアース暦808年→ぬいぐるみの最大飛翔速度を10km/h上昇。時速40kmほどへ。

リザアース暦809年→ぬいぐるみの最大収納容量を倍化。(ミツハルさんからも了承済みです)

リザアース暦810年→ぬいぐるみの最大飛翔速度を10km/h上昇。時速50kmほどへ。

リザアース暦811年→普通にコーヒーが飲めるようになったので、”不思議な水筒”をミーさん達も含めてプレゼント。

リザアース暦812年→ぬいぐるみの最大飛翔速度を10km/h上昇。時速60kmほどへ。

リザアース暦813年→ぬいぐるみの最大飛翔速度を10km/h上昇。時速70kmほどへ。

(正直に言うと、この辺りから考えるのが面倒になってきたのが本音な所。

まぁ飛行に関しては問題が無いみたいだから、ミツハルさんからも許可が出てます)

リザアース暦814年→ぬいぐるみの最大飛翔速度を10km/h上昇。時速80kmほどへ。

リザアース暦815年→ぬいぐるみの最大飛翔速度を10km/h上昇。時速90kmほどへ。

リザアース暦816年→最後のお年玉として、ぬいぐるみの最大飛翔速度を10km/h上昇。時速100kmほどへ。


これで、一応ウチの従魔達と飛翔なら同じぐらいのペースで飛行だけなら可能となったので、

模擬戦でもしませんか~?って提案してみたものの、ミツハルさんが固辞。


不満そうなミーさん達や陸くん達に対して、俺とミツハルさんの模擬戦を見てから判断するようにと言って、

俺とミツハルさんが1対1で模擬戦。まぁ当然手加減使用の俺の蹂躙で終了。で、陸くん達も納得顔でやらないとの事。


ちぇ~っ。ある程度手を抜いたから、乗ってくれるかと思ったのに・・・残念。



ミツハルさんの国は、建国してから暫くの間は大変だったらしいけど、今ではそれなりに落ち着いているそうです。

建国直後と言うか、あの年の俺の世界から帰った後から、移民が急増してその対応が大変だったらしい。


何が大変だったかって言うと選別が。中には闇組織所属も居たらしいし。

元居た国からの移民希望者が殺到したらしいんだけど、元居た国の国民って選民思想持ちだから要らん!

って事で、そういう人は全員拒否したらしい。

その中には元大臣まで居たらしくて、正直その図太さに呆れるよね!


まぁ選民思想を持ってない人は許可したせいで、いちいち面談しなきゃいけなくてそれに苦労したんだそうな。

結局他国からもかなりの数の移民を受け入れたせいで、一気に人口が増加して食糧不足になりそうだったんだけど、

俺からのお土産で渡した清酒を取引のあった国に売却したりして乗り切ったらしい。


建国当初はミツハルさんを頂点とする、絶対君主制だったらしいんだけど、

陸くん達が20歳になったのを期に、絶対君主制から立憲君主制へと移行。

陸くんが立法権、海ちゃんが司法権、空くんが行政権の頂点とした形へと移行して、大体安定してきたらしい。

相変らず最高権力者はミツハルさんのままらしいですけどね。


まぁお子さん3人がかなり頑張ってくれているらしくて、ミツハルさん自体は結構楽になったそうな。



で、ミツハルさんが元居た国ですが、最近滅亡したらしいです。

元々ミツハルさんの改革のせいでかなり豊かな国になって居たらしいし、軍事力も群を抜いて居たらしいんだけど、

全世界規模の非難に逆切れして、その軍事力を背景に全世界を相手に戦争ふっかけて返り討ちにあったそうな。


軍事力があっても、勝手に侵略戦争をふっかけた上に、神に見捨てられた国として士気が最悪じゃぁ当然負けるわな。

ちなみにその戦争、ミツハルさんご一家で参戦されたそうで、飛行による上空からの魔法攻撃で大活躍だったそうです。


当然ミツハルさんの世界には“空軍”っていう概念すら無かったそうなので、まぁ一方的な展開になりますわ。

結果的になりますが遠距離攻撃の自動防御付けといて、本当に良かったよ。


と言うか子供を戦場に連れて行く親達ってどうかと思ったんですけど、

どうやらミツハルさん達が参戦する前に、先にこっそり陸くん達が参戦していたらしい。

で、後から子供を守る為にミツハルさん達が参戦したのが真実だった模様。

陸くん達も意外とやんちゃだった模様です。


ま、その戦争にミツハルさん一家が参戦したせいで“空軍”の重要性が認識されて、

グリフォンやらの飛行種の乱獲があったらしいけど、個体数が少ない上に調教も上手く行っていないらしい。


まぁ基本的にどんな世界でも、軍隊って平常時は無駄金食いだし、特に“空軍”は維持するのに金が掛かるからねぇ。

万が一ミツハルさんと敵対する国で“空軍”が編成出来るようになったとしても、

ミツハルさん一家とは速度が違い過ぎるから、ミツハルさん達はそれほど脅威を感じてないみたい。

そこは一般将兵さん達の事も考えてあげて下さいよ・・・。



ウチでバーテン修行してたミーさん達ですが、すっかりバーテンの魅力にハマってしまった模様。

せっかくだからって事で、バー“リザアース”の営業期間限定でバーテンダーとして正式雇用しました。


報酬は、営業期間中は全てのお酒が飲み放題&帰宅時に好きなお酒を瓶で10本ずつ渡す事で雇用契約を結びました。


その後、ミツハルさんの世界でもある程度の種類のお酒が量産されるようになって、カクテル文化が根付いたらしいです。

ミーさん達は、成人した陸くん達も巻き込んでバーテン修行した結果、完全に俺を越えられた感じ。


その結果、

ミツハルさんの世界で神の従者&神の子による接待を受けるって事が、ある種のステータスになったらしい。

当然ミツハルさんの国で行われる、その接待を受けられる(招待される)人は、

ミツハルさんが認めた、きちんと統治している国の国家元首か何かしらの功績のあった人限定になるので、

結果的に世界平和と人類全体の向上心に繋がって良い事尽くめらしい。



お土産として神様2人に渡していたお酒も殆ど変化なし。

魂の神様→幻の酒を100本。清酒系を30本。ワインやウイスキーなどの洋酒系を50本。ビール系を20本。

ミツハルさん→幻の酒を10本。ビール系を30本。清酒系を50本。後はドライジン7本とドライベルモット3本。

ミツハルさんに渡している清酒系は、交易品として重宝しているらしいです。残りは全部自分達で消費しているそうな。


魂の神様に関しては謎のまま。

一応不干渉の代わりに配っているとは聞いたけど、詳細は教えてくれませんでした。




そんな感じで思い出話に花を咲かせつつ、神様3人&陸くん・空くんと風呂酒中。

お酌は陸くん達が担当してくれてます。


既に女子&従魔組みが入浴後なのでローズ系の香りが漂ってますが、のんびりと入浴。

そろそろ上がって、バーカウンターで改めて飲み直しますかねぇ。

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