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俺の創った箱庭世界  作者: コルム
生命誕生編
82/243

第082話 模擬・・・戦?

『始め!』


ダッシュで間合いを詰めてくるミツハルさん。


だけどねぇ・・・一応此処は俺の世界な訳で。

んで、そうすると当然俺はスキルが使える訳で。


となると、俺には能力推定スキルも当然使える訳なんですよ。

完全鑑定も使えるかも知れないけど、一応異世界人(神)相手なんでステータスじゃなくて、

単純に俺との力量差を測った感じです。

なので能力推定・・


で、俺の見た感じとしては、

ウチの世界で生まれてからちょっとは経過したぐらいの野良ドラゴンと同程度か、

それより下ぐらいの力しかミツハルさんはこの世界では持っていない程度にしか感じません。

いくら俺が分体とは言え、正直・・・言ったら悪いけど、此処の世界では俺からしたら雑魚かも。


とりあえず無駄に怪我させるのも悪いので、一応・・手加減スキルを発動。

で、ミツハルさんの攻撃を防御もせずに真正面から受けてみます。


ドゴッ!


音的にはいい音しました。

流れるような綺麗な動作だったし、体重も乗ったいい正拳突きでした。

予め予想してたから昔のリヴィアの突進みたいに弾き飛ばされる事もなし。

ダメージも殆どないしね。


やっぱり予想通りだった模様。あ~どうしよう。俺にはやる事ないわ。


「なっ!」

微動だにしない俺に唖然としているミツハルさん。

隙だらけなんで縦蹴りをお腹にお見舞いしてみます。


ボグッ!・・・・・ドシャッ。


お~予想以上にふっ飛んだわ、水平方向に。

まぁ手加減発動してるから死にはしないだろうし、しかも神体だから大丈夫でしょ。


「あ~、ミツハルさん大丈夫ですか~?」


「・・・これほどとは・・・」


ミツハルさんは愕然してます。魂の神様大爆笑。

いや、魂の神様?笑っちゃうとミツハルさんに失礼ですよ?


「すみません、リュウノスケさん。本気でいかせて下さい」


言いながら武器(長剣です)防具(プレートアーマーっぽい奴)を出現させるミツハルさん。

多分ご自身の神力で装備を出現させたんだろうけど、一応この世界に対して不干渉って条件の範囲内に認定されたみたい。

そういう事するなら先に言ってくれないと、もしかしたらこの世界から弾き出される所でしたよ?


まぁ神の居住区内に限定して干渉可能にしたような気もするから、そのせいかも知れませんが。


「どうぞ。

すみませんが、私はこのままでいかせて頂きます。

あと、その装備って壊れても修復可能ですか?」


「自分の神力で出してますから修復可能です。 いきます」


ミツハルさんの目が据わってます。

俺よりかなり体格がいいからちょっと怖いです。


再びダッシュで間合いを詰めてくるミツハルさん。


ん~どうしようかな?

とりあえず言ったら悪いんだけど、全く脅威を感じないんですよねぇ。

まぁ完全に俺の方がホーム側のせいなのかも知れませんけどね。


とりあえずどうしようかなぁ~とのんびり考えつつ、ミツハルさんの攻撃を全部かわしてみました。

当然こっちは余裕なので掠りもしません。


この世界だとミツハルさんのAGIとDEXって低いのかなぁ、とか考察しつつ、延々とかわし続けます。


まぁ神力で創った武器だったらそれなりにダメージを食らうかも知れないけど、

当たらなければどうということはない!


暫く続けてましたが、かわすのにも飽きてきたので裏拳で長剣を破壊攻撃&またも縦蹴り。


バキン!ベゴォッ!・・・ドシャッ。


長剣は半ばで折れて、鎧の腹部に大きな凹みが出来ました。


お?さっきよりも飛距離が伸びなかったわ。装備の重さのせいかな?


「えっと・・・まだ続けますか?」


すみませんミツハルさん。俺はもう完全に飽きちゃいました。


「・・・いえ、十分です。有難う御座いました・・・」


あ~ミツハルさん凹んでるっぽい。後でフォローしないと・・・。

とりあえず相変らず爆笑してる魂の神様に関しては、何らかのペナルティが俺の中で決定。


落ち込んでいるミツハルさんを連れて、またまたバーカウンターに移動。

従魔連中はもう寝たみたい。まぁ3時過ぎてるしな。

もう神様3人は徹夜しようって事で飲み会を続けます。


「・・・ここまで実力差があるとは思って居ませんでした・・・」


「いや、一応ここって私の世界ですからね?その差が大きいんじゃないですか?」


『いや、リュウノスケ君の力量は正直異常だと思うよ?

多分、他の世界に行ったとしても、実力的はそれほど変わらないんじゃないかなぁ』


ちょっ!フォローしてるのに、いちいちそんな指摘しないで下さいよ!

・・・ってそうなの?


「あれ?私のステータスとかスキルとかって他の世界でも有効なんですか?」


『だ~か~ら~。その辺は神の認識次第だって散々言ってきたじゃないの!

神として“出来る”って認識してる以上は、分体であっても、ある程度他の世界でも同じ事は可能だよ?』


「へ~。そうなんだ」


『だからこれからは特に気をつけてね?

もしリュウノスケ君が下級神とかに対して不老不死を封印しちゃったら、その神は不老不死じゃなくなっちゃうから』


「またまた~・・・ってマジですか?」


『マジだよ。前に言ったでしょ?おかしな神だって。

はっきり言うけど、リュウノスケ君は異常だから』


「え~。

それなら俺(分体)より強いルナ達なんかは異常を通り越して超異常ってことですか?」


『超って。

まぁそういう事だね。当然ルナちゃん達が他の世界に行ければ、の話になるけど』


「あ~。

まぁ私の世界から出すつもりがないから、それはないから考えなくていいか」


『と言うよりも、出さないでって感じかな?

他の世界だと確実に異常に強い生命体になるし』


「・・・リュウノスケさん。お願いがあるのですが?」


「はい?何でしょうか?」


「リュウノスケさんの世界で修行させて頂けませんか?

正直自分の未熟さを痛感したので、もっと強くなりたいんです!」


「あ~すみません。それは無理な話です」


「どうしてでしょうか?」


「それって、結局私の世界に干渉する事になるので、多分私の銀河系から弾き出されますよ?」


「・・・そうですか。残念です」


「う~ん。

何かお手伝い程度ならしてあげたい所なんですけど、結局他の神に対する干渉だったり、

私の世界に対する干渉だったりするので、難しい所なんですよね・・・」


『モノリスの書の記述を変えちゃえば?』


「それって結局は“引き篭もりを辞めろ”って事ですよね?

私としては、もう例外を認めるつもりは無いんですよ。

そのままずるずると面倒事に引き込まれそうだし。


私は自分の頂いた世界をちゃんと統治出来ればそれで十分だと考えて居ますから、

はっきり言って他の世界に干渉する気も、干渉される気もありませんから」


「残念です・・・」


「すみません。とりあえず私の最大限の譲歩が、

“魂の神様の帯同者が年末年始の4日間だけ、居住区内に滞在する事”

そこまでが限界です。


もしそれ以上を求められても全力で拒否すると思いますので。

その範囲内であれば、お手伝い出来る事があれば可能な限り協力はさせて頂きますが・・・」


『じゃぁ新しい神を連れてきてもいい?』


「そのお話に関しては、

とりあえずこの世界で1000年が経過するまで待って下さいってお願いしたじゃないですか。

どうせ後200年ぐらいなんだし、もう少し待って下さいよ・・・」


『あ~残念。来たがってる神が居るのに・・・』



その後はミツハルさんをフォローしつつ、延々と飲酒してました。

ちなみに魂の神様へのペナルティとして、つまみ類は禁止。

『まぁいいけどね』って言った後は飲むペースが上がったので、それほどペナルティにはならなかった模様。

くそぅ。


そのまま飲んでたら、6時頃に従魔達がリビングへ。

お前らって結構早起きだったんだな。


とりあえず再び従魔達へ新年の挨拶。ちゃんと返ってきました。

ウチの従魔達って偉いです。


「あ、陸くん達への今年のお年玉を全く考えてなかった。

・・・どうしよう。ネタがない。

魂の神様。何かいいネタがありませんかね?」


『う~ん。

今年もリュウノスケ君に便乗しようと思ってたから、私も考えてなかったんだよねぇ』


「いや、助けて頂いただけで十分なんですが?

また新しく何か頂いても、別の騒動になりそうですし・・・」


「う~ん。それでも年長者としては何か渡すべきだとは思うので、一応考えますね。

でも、そう言われると改めて形ある物を渡すのも何だか悪い気がしますねぇ。

・・・何がいいかな?」


『・・・あ!

リュウノスケ君さ。あのリュックサックに飛翔能力付与出来るんじゃない?』


「あぁなるほど!それなら一応は新しい物を渡さなくて済みますし、

自分達だけでも飛行も出来るようになれば、陸くん達も満足してくれるかも知れない!

でもちょ~っと見た目が微妙になっちゃいますねぇ。

タリズのぬいぐるみなんかの見た目が特に変かも。

翼があるのに、あれってベルトになってますからねぇ」


『まぁその辺は妥協しようよ。とりあえず飛べたら満足してくれるだろうし』


「そうですね。じゃ、その方向で。今回は私と魂の神様からってことにしましょう」


「“じゃ、その方向で”じゃないですよ!そんなトンデモ性能な物は頂けませんよ!」


「『でも、そのトンデモ性能のおかげで陸くん達は助かったんですよね?(だよね?)』」


「ぐっ・・・それはそうですけど・・・」


「あ、そういえばミーさんとクレマチスさんは不死じゃないんですよね?」


「・・・そうですけど、何か?」


「失礼だとは思いますし、年齢的にお年玉をあげる年じゃないかも知れませんけど、

せっかくだしリヴィアとシファードのぬいぐるみもついでに創って渡しちゃいましょう。

所詮はお守りだし」


『おっけ~♪ 前回と同じで自動修復は私が担当するね』


「宜しくお願いしますね」


「・・・私には何か頂けるんでしょうか?」


「は?ミツハルさんって私より年長ですよね?

むしろ私や従魔達に何か頂けるんでしょうか??」


「・・・何も聞かなかった事にして下さい・・・」

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