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俺の創った箱庭世界  作者: コルム
生命誕生編
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第065話 編隊飛行

あれからのんびりお喋りしつつ飲食してたらそろそろ従魔達の昼食時間。

従魔用のお昼御飯を配膳し、赤ちゃん達を回収したら、従魔達は昼食タイムです。


で、やっと俺と赤ちゃん達の触れ合いタイム。

陸くん、海ちゃん、空くんの順番で挨拶しながらギューってしたら、

まだ恥ずかしいのか慣れてないのか、ご両親の元へ走り寄って抱っこして貰ってました。

あんまり触れ合えなかったけど、後でいっぱい一緒に遊ぶから、まぁ良し。


抱っこしつつ、食事してるお3方を見てると、しっかりパパさんママさんしてました。

その事をミツハルさんに指摘しつつ、軽くいじったりしながら従魔達の食事終了を待ちます。

ミツハルさんはいじられて(魂の神様からも含む)照れながらも、少し嬉しそう。リア充め・・・。

ミーさんとクレマチスさんはすっかり“母親”って感じになってました。

女性って子供を生んだら変わるって日本では聞いてましたが、本当に変わるもんですね。宇宙共通認識でいいみたい。


おせちに興味を持った赤ちゃん達ですが、もう食べていい物かどうか判らないので、持参されてた昼食を食べてました。


従魔達の昼食が終わる頃には、大人連中の食事も既に終わっていて完全に飲酒モードに。

赤ちゃん達はもう少しで昼食が終わるかな?

とりあえず食事の終わった従魔達には先にトイレを済ませるように指示。


で、従魔達もトイレが済んで、赤ちゃん達の昼食も終わったら、予定通り遊戯室へご案内します。



とりあえず、万が一赤ちゃんがこけても大丈夫なように、最初は安全面を重視したエリアにします。

で、初夏の草原(と言うより芝生って言ったほうがいいかも)をイメージしつつ扉をオープン。


よし、予定通りイメージしたエリアです。

まぁ事前に調べておいたので、問題があるとは思ってませんでしたが。


「これは・・・リュウノスケさん、やり過ぎじゃないですか?

反対側がはるか遠くになってますけど・・・どれだけ広くしたんですか・・・」


ふっふっふっ。驚いてる驚いてる。

この日の為に、結構はっちゃけましたからね。やった甲斐があります。


全員で移動した(魂の神様は1升瓶を持ってますが)ので、ミツハルさん主従は余りの広さに唖然あぜん

魂の神様は爆笑。 もうこの魂の神様のリアクションには慣れました。


元の大きさからすると、大体1万倍に拡大。1辺が50km四方の部屋に変更したんですよね~。

どうせ遊ぶなら広い方がいいと思って。

あと俺の野望を叶える為にはこれぐらいの空間が必要だったのですよ。


ちなみに、事前調査として色々試してみたりしてます。

赤ちゃんの安全面を考えるとやっとくに越した事はないし。


で、端から端まで(対角線じゃなくて単純に壁から壁まで)瞬動で最速移動すると1分ほど掛かりました。

軽く計算したら、大体時速3000kmってところですね。マッハ2.4ぐらい?詳しく知りませんが。

高速飛翔だと10分掛かったので、やっぱり瞬動の方が移動手段としては早いですね。

まぁSP消費量とかを無視すればの話ですし、移動するだけなら転移の方が早いけど。


「さて、陸くん。海ちゃん。空くん。

年に3日間だけしか来れないけど、遊んで貰おうと思ってこんな部屋を用意してみました。

これだけ広かったらどれだけ走り回っても、ころんでも大丈夫だと思うから、目一杯遊んでね。

俺としてはもう歩けるようになってるとは思ってなかったんで、最初はルナ達に乗って遊んで貰うつもりだったんだけど、

どうする? 走りたい? ルナ達と遊びたい?」


俺の言っている事を理解しているのか、キラッキラした目で辺りを見渡す赤ちゃん達。

マジで頭いいな。 本当に俺の言っている事を理解しているっぽい。


「あぁ、タリズ・リヴィア・フェン。元の大きさに戻っていいよ」


指示通り元の大きさに戻った従魔達。

赤ちゃん吃驚。ついでにミツハルさん達も吃驚。


そう言えばこの大きさの姿を見せたのって初めてだっけ?

正月にわざわざ鍛練室(元)に案内する事なかったしなぁ。


リヴィアは容姿もイカツイし体もめちゃめちゃデカイので、完全に赤ちゃん達から怯えられています。

リヴィアもそれを感じ取ったのか、ゆっくりと顔を近づけて鼻息を“ふん~”で“ぶわぁ~”と巻き起こる風。

別に属性が乗ったブレスでもないし、ただ単純に遊んでるみたい。

害はないよ~ってアピールしてる感じかな?


最初は怯えていた陸くん達も、そのうち害がない事を理解したのか、“きゃっきゃ”言いながら風を浴びてます。

慣れてきたら体を広げて風に吹き飛ばされて遊び始めました。

転んでるけど、まぁ柔らかい芝生だし大丈夫でしょ。

本人達も吹き飛ばされる度に“きゃっきゃ”言いながら喜んでまた飛ばされに行ってるし。


「陸くん達も慣れたみたいだから、本格的に遊ぼうか。

ミツハルさん。いいですよね?」


「構いませんが・・・大丈夫ですか?

と言うか、何をして遊ばせるおつもりですか?」


怪訝そうなミツハルさん。大丈夫ですって~。

ちょ~っと子供の夢を叶えてあげようかな~?って思ってるだけですから。


「まぁ心配しなくて大丈夫ですよ。安全面もちゃんと考慮してますし。

ちゃんと従魔達全員で見守りますし、私も見てますから。

魂の神様も来られてますから、万が一って事も無いですし、安心して貰って大丈夫かと」


一応魂の神様に視線を向けたら頷いて頂けました。

相変らず酒を飲んでますが。


「子供だった時に叶えたい夢ってあったじゃないですか?

アレをやってあげようかな~と思っているだけですから。


ん~と、そうですねぇ・・・。

最終的には某アニメを再現出来たらな~とか思ってますけど、まだ陸くん達は喋られませんからね。


とりあえず今回は予行演習って感じですかね。

後5年・・・まぁ成長が早いそうなので、3年したら出来るかな?」


「某アニメって言うと・・・。

あぁ!あれですか。確かに子供としては夢ですね。でも都市伝説の方は勘弁して下さいよ?

“実はバッドエンドでした”は勘弁して欲しいですからね」


「ははは。了解してますよ。

それじゃ、陸くん。海ちゃん。空くん。

お父さんからお許しも出た事だし、好きな従魔に乗ってね」


で、陸くん達。

よく判らないなりに、指示通りそれぞれお気に入りになった俺の従魔達に近寄ってよじ登っていきます。


ちょっと陸くんと空くんは従魔が大きくなったから苦戦してるみたい。

一応フェンもタリズも伏せてるんだけどねぇ。まぁ元のサイズが違い過ぎるから仕方ないか。


で、その間にミツハルさんはミーさん達にこっそりお話。

まぁ何するか判らなかったら不安だろうし、その辺のフォローは元二次元しか愛せない父親に丸投げします。


「一応保険掛けとくか。『出ろ!』

ルナ・タリズ・フェン。ちょ~っと動き難くなるかも知れないけど我慢してね。

万が一って事があったらいけないから」


万が一落ちたりしたら大問題なのでおんぶ紐みたいな帯を創造魔法で作成。

で、無事乗った陸くん達に装着。

後は従魔の方にも固定してっと。・・・OKかな?


一応お子さん達の首を痛めたりしたら怖いので、ネックガードみたいな物で頚椎捻挫等の予防もしておきました。

ちょっと苦しいかも知れないけど我慢してね?って感じ。

まぁすぐにその違和感を忘れるぐらい楽しませてあげるから。


「それじゃ、最初は走るところから。皆いくよ~」


俺の掛け声に併せてそれぞれ“コーン”だの“ガゥ”だの“ギャオ”だの返事が返ってきたので準備OKっぽい。

じゃ、いきますか。最初はジョギング程度からスタートかな?


俺達主従としては本当に軽~く流す感じで走り出しました。

せいぜい時速5kmぐらいってところか?


並びとしては、先頭に俺、2列目中央にルナ、左右にタリズとフェン。

3列目に安全確保の為にリヴィアとシファード。

で、そのメンバーでとりあえずは入り口付近でぐるぐる走ります。


それだけでも“きゃっきゃ”言いながら喜んでくれる陸くん達。

いい子達じゃないですか~。もうちょっとイケルかな?


徐々に走る速度を上げて、ジグザグ走行を開始。

時速も原付程度のスピードまでUP(時速30kmぐらい?)。


昼食後だし、この時点で食べた物をもどしたりしたら辞めるつもりだったんだけど、お子様達は全然平気な様子。

神の子だし内臓も丈夫なのかな?バンザイしながら“きゃっきゃ”言ってます。


一方親御さんの方がハラハラしてる感じ。

まぁこの速度で移動させた事なんてないだろうしねぇ。


暫くお子様達の様子を伺ってみたけど、全然問題なさげ。

それじゃ、本番・・・の前に一応親御さんに連絡。


「陸くん達も全然平気みたいなんで本番行きますね~。

ミツハルさん達がどうしてもダメって言うなら辞めますけど、どうします?」


「・・・本当なら辞めさせたい所ですが、陸達も喜んでるみたいなんで・・・お願いします」


若干うらめしそうに“わ~”“きゃ~”言いながら喜んでいる我が子を見つつ、諦めた感じ。

まぁ親御さんから許可が出たし、本番行きますか。


「それじゃ、皆いくよ~。

くれぐれも俺より速度を出し過ぎないように気をつけてね?

リヴィアとシファードはサポートをお願い。各自安全面重視で万全を期すように。

陸くん達の安全第一でよろしく。 それじゃ、本番スタート!」


俺の掛け声と共に、一斉に飛翔を発動。

さすがに高速飛翔はまだ早いと思うので、その辺は自重しました。

まぁそれでも時速100km弱ぐらいは出てるんですが。


一応風系統の魔法で子供たちは保護してます。普通に時速100kmで移動してたら呼吸とか色々マズいので。


で、丁度部屋の真ん中あたりで改めて編隊を組みなおして編隊飛行へ。

編隊的にはスワン隊形って形かな?


結構な速度は出てるんだけど、お子様達にしてみれば比較対象物がない分恐怖心はないみたい。

相変らず“きゃっきゃ”してます。


ちょ~っと悪戯心が芽生えたので、速度を上げつつ少しずつ戦闘機動を交えて飛行してみる。

で、皆して一斉に咆哮ほうこう

ふふふ。お子様達は喜んでますが、親御さんたちのハラハラ度はMAXです。


で、かなりの速度を出したまま低空飛行に移り、ミツハルさん達の近くを高速で通過しつつ再び咆哮。

陸くん達も従魔達に併せるように、楽しそうに「ぎゃー」って叫んでました。

まぁレールのないジェットコースターみたいなものですな。

お父さんお母さん。シャッターチャンスですよ!ってな感じ。


安全性に関しては、絶対の自信を持っておりますので、事故等の心配もありませんよ?

ミツハルさん達の前を通過して暫くした所で、一気に天井付近まで急上昇。

で、裏向いたままそこそこの距離を飛行してから、再び地上付近まで急降下。

まぁいわゆる360度ループですね。

再びミツハルさん達の前を高速で通過したら(子供たちだけ再び叫んでました)、旋回しつつ徐々にスピードダウン。

最初の原付程度の速度まで落としたら軟着陸して、そのまま走ってミツハルさん達の所へ。


「は~い。お疲れ様でした。陸くん達は楽しんで貰えたかな?」


相変らず“きゃっきゃ”しながらテンションMAXのお子様達を順番に降ろして親御さんの所へ。


「リュウノスケさん!やり過ぎです!!」


あらら、怒られちゃった。

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