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俺の創った箱庭世界  作者: コルム
生命誕生編
62/243

第062話 最強な従魔達

あれから500年以上が経過しました。


リザアース暦234年(初めて魂の神様達が来た年)から半年ほどは、

予定通り訓練日は同様の訓練をしていたんだけど、余りにも従魔達が弱すぎて神の試練スキルを使う時間が短時間過ぎ、

神の試練スキルが上がらない→従魔達も育たない の悪循環。


これじゃあ、調べたかった神の試練スキルのカンスト年数が余計に不明確になり過ぎるので、

今までとは逆に、俺だけは自主訓練日に神の試練スキルを常時使用する方針に変更。

訓練日は俺も従魔も神の試練スキルを使用しないで、単純に戦闘訓練として割り切りました。

これで年間87日が神の試練スキルの使用日となったので、普通の人類がスキルカンストするまでの計算がかなり楽に。


で、およそ100年ちょっとほど掛かって無事カンスト。

ざっくりした計算ですが、普通の人類でも20年前後でカンスト可能だと判ったので、とりあえずの目的は達成。


カンスト達成してからはせっかくなので常時発動してます。

これで俺のスキルUP率等が優秀の才・天賦の才と合わせて16倍に。

もう完全にチートです。


まぁ自主訓練日と言っても、俺にしたら食材の確保日なので余り油断も出来ず、最初の頃なんかは特にですが、

一般人に毛が生えた程度のステータスだった分、神話級魔法や完全隠蔽看破などのチートスキルを使ってなんとか生活。


おかげで色々と他のスキルもカンスト出来ました。

特に自然回復系や投擲系。あと属性補助魔法と爆風魔法も。

投擲系がカンストしたら、いちいち接近戦するのが面倒だったので弓系のレベル上げにチェンジしました。


で、従魔達。

そもそも基礎ステータスが低いので、先ずはそれらの底上げをしてからってことでパワーレベリングを開始。

あと基本的に、戦闘時は常に練気魔闘術を使うように指示。


で、訓練日に負けた日は、ルナ&タリズ組みとリヴィア&フェン組みに分かれて手加減スキル使用の模擬戦。

当然MPが尽きるまでは魔法主体で戦わせました。その間、シファードは延々と超位神聖魔法で両方の回復役。

自然回復量自体も増やしたいので、全員に積極的にHP・MP・SP変換を使用するようにも指示しました。


最初は飯抜きだったけど、さすがに可哀相になったので半月ほどで訓練の勝敗に関わらず御飯を出す事に・・・。


そのレベリングのおかげで判ったんだけど、手加減スキルを使用したらレベルUP確率が低下する模様。

と言うのも、5人の中で次に進化するのはルナの状態異常系かな~と思っていたのですが、

先にシファードがホワイトミニドラゴンに進化(当然お祝いしました)。

差異は手加減使用の有無だったので、それじゃぁ手加減なしにしてみよう!

ってことで手加減スキルを使わずにレベリングをし始めたら、次々と進化。


先ずは予想していたルナがフォーテイル(状態異常が追加)に進化。

次いでリヴィアがアクアドラゴンに。 さらにタリズがブリーズバードに進化。

フェンは進化の系譜が無いのですが、今までよりも魔法系とか全体のスキルレベルのUP率が高くなっている事も確認。


やはり手加減スキル使用時だと手加減スキル以外のスキルレベル上昇確率にマイナス補正が掛かると見ていいみたい。

ちなみに確認が終わる頃には俺も含めて全員手加減スキルがカンストしてましたが。


あと、ちょ~っと進化が連続したのと、久々だったしでケーキを焼くのが面倒臭かったです。


あ、ケーキで思い出しましたが、ルナの誕生日は10月18日。タリズは11月1日でした。

判る人にしか判らないけど、タリズの誕生日が狙ったような日だったので、俺としても吃驚しました。

タリズの誕生日が不明だったので、長姉と長兄が入れ替わるかも・・・とドキドキでしたが心配する必要が無かったです。


ちなみにリヴィアは12月25日。フェンとシファードが12月27日です。

なので毎年年末は誕生日ケーキを焼いたり正月準備で超大忙し。


約束通り正月の3日間は魂の神様とミツハルさんの従者2人は毎年来て頂けました。

年々お渡しするお土産が、酒だけとなり、かつ本数が増えていくのはなぜだ・・・。



話を元に戻しますが、レベリングが良い感じじゃね?と思って、従魔達の訓練はそのまま続行。

俺も俺で今まで放置してた泳ぎ系とか今後使わないであろう武術系のレベル上げ。

まぁまだこの時点では神の試練スキルがカンストしてなかったんですけどね。

そのせいで、自主訓練日に神の試練でMP回復量が低下してる状態なのに従魔達が強くなっていくから、

俺のMP自然回復量が常にやばい状態に。まぁ従魔魔法の記述変更のおかげで乗り切った感があります。

あれがなかったら確実に従魔の維持は不可能でした。



丁度神の試練スキルをカンストする数年前ぐらいの訓練日に、従魔達相手に初敗北。

と言うかお前ら。揃いも揃って気絶系の乱射戦法はなくね?って感じでした。まぁルナ達の作戦勝ちでしたね。

必死にMP変換やHP変換で回復させようと努力はしたんですよ?まぁ物量には敵いませんでしたが。


その辺りから徐々に従魔の方が優勢に。

そのせいで俺の底力スキルのレベルも上がりましたが。


一応俺だってご主人様らしく強くありたいとは思ったものの、何事にも限界ってあるよね?

卑怯とは思いつつ、罠系で対抗。

おかげで俺の神の試練スキルがカンストするまでは何とか勝ち越せた感じです。



200年ちょっとぐらいで強引なレベリングのおかげか、ルナがとうとうナインテイルに。

まぁ実際には数年の範囲内で順番に進化しましたが、結構短期間で一気に進化しました。

満遍なく魔法を使うように指示してたおかげかな?

タリズ・リヴィア・シファード達特化系はルナがファイブテイルになるよりも若干早く最終形まで進化。

それぞれストームバード・リヴァイアサン・ルシファーミニドラゴンに進化。

最後にタリズとフェンの聖獣化待ちって感じですね。

当然進化した時は毎回お祝いしてます。


で、特化組みは最終進化先が確定したので他の魔法系統も伝説級まで付与&レベル上げ。

やっとシファードにも攻撃魔法が使えるようになりました。


とりあえず全員の攻撃手段も増えたし、それぞれかなり強くなったので従魔達の神の試練スキルを使った訓練を再開。


基礎ステータスやら能力自体がかなり底上げされているので、昔の様な一方的な展開にななりませんでした。

と言うか、5年ほどは俺にも余裕がありましたが、それから先はかなり際どい勝負になって焦りまくり。

予定では20年以上掛けてカンストするはず(訓練日が2日に1回なので)だったのに、従魔達の頑張りがハンパないです。

訓練開始から10年ほどで勝率が6割を切り始め、全員の神の試練スキルがカンストしたあたりで俺の負けがほぼ確定。


かろうじて1対1で対戦するならならなんとか勝負になるかな・・・って感じ。

奥の手の罠系も散々使ってきたせいか、全員が罠系もカンストしてしまってもう無意味。

逆にやり返される始末。


あと、約束通り神の試練スキルのカンスト祝いとして、カンストした従魔から順に空間魔法系を解禁。

休みの日とか自由に遊びにいっといで~って感じ。

もうリザアース上で敵になれる存在って居ないだろうし。



神の試練スキルをカンストしたし、既に俺の手に負えないぐらい強くなったので俺VS従魔の訓練日制度を廃止。

最初は俺+くじ引きで1人VS残りの従魔。

そのうち俺が完全にお荷物になってきたら、俺の方のチーム人数を増やす形で対応。


最終的に、勝敗は確定してますが、俺+従魔4人VS従魔1人って形にして、1対多の戦闘を経験させておきます。

全員が十分に1対多数の戦闘経験を積んだら、訓練日を完全に廃止しました。


訓練日があった名残として入浴剤を入れていい日が残ったぐらいですね。

それからは毎日自主訓練日としました。基本的には俺も朝食だけ用意すれば良くなったし楽になると思って。


ただ、従魔達から4日に1日の休日を無くす事には強硬に反対されたので、休日自体は残りましたけどね。


それほど食料を溜め込まなくて済むようになったので、それからは完全に俺の自主訓練三昧。

始祖世界樹のない人類誕生予定地点付近のダンジョンは確実に潰しながら一応の食材を確保しつつ、

適当に四聖獣とかのレア魔物を探しては手加減使用でボコボコにしたり(殺しませんし、ダンジョンも破壊しません)。

今後は使わないだろうな~と思われるスキル上げしたりしてのんびり過ごしてます。


四聖獣とかのレア魔物は繰り返しボコってたら俺を認識した時点で降伏し始めたので、若干やりすぎたかも知れません。

符術系と長昆術系だけは、分体で冒険者する時に使うかな?と思ってそれ以外のレベル上げ。

さすがに上昇率16倍とかチートが過ぎるのですぐ上がっちゃって、新しいスキルを追加しようかと悩むぐらい。


とりあえず残っているのが、

符術系・長昆術系・舞踏術・騎乗術系・算数などの理解系・鍛冶などの作成系・採取・採掘・装備や道具付与魔術系・

農耕などの知識系・精霊魔法系・描陣ですね。



そうこうしてる間も従魔達は順調に成長。

むしろ初期より強くなった分、楽しんで狩りをしてるみたい。

俺がず~っと指導してきたせい(だと思いたい)か、自主訓練日でも真面目に過ごしている模様。


一応無益な殺生は控えるように言ってあるけど、大食いが多いからあんまり意味ないかも。

そのせいか、基礎ステータスの伸びと言うか、有無の違いがモロに影響してきてて、既に俺と1桁違います。

最大値で言うとリヴィアの実DEF値が90万越え。俺が4万弱なんで段違いです。

最初期の人類だと100以下の世界なので、正直やり過ぎたかも・・・。



何となくですが、万が一従魔が暴走したとしても、神体でなら討伐可能な気がしてるので今はスルーしてます。

討伐するの?って聞かれたら、意地でも手加減使ってボコボコにして矯正するぐらいに留めますが。

さすがに何百年も一緒に生活してたら愛着も湧きますからね。

念のために、お正月に遊びに来た魂の神様に聞いてみたら『神が創った世界で神に勝てる存在ってどうやって創るの?』

と、逆に聞かれました。

まぁ確かにそうですな。その気になれば存在そのものを消去だって可能なんだし。

まぁ自殺願望のある神だったら、そういう存在を創る事も可能なんだそうな。

過去に実際に居たらしい。 俺は創らんけど。



・・・・・



さらに時間が経過してリザアース暦800年の正月です。

ちなみに1月2日の昼。


もう毎回恒例行事になった真昼間からの神同士による風呂酒中。

今年で500回目ぐらいになったかな?


ただ、例年になくミツハルさんの元気がちょ~っと無い感じ。どうしたんだろう・・・。


「改めてこの数百年間を振り返ってみたらそんな感じですねぇ。

あぁ最初に魂の神様達が来られた時が懐かしい。


あの時はまだ俺Tueeeしてたんですけどねぇ。

今じゃすっかり従魔達の方が強くなっちゃって・・・。


まぁ望んで強くしたから、その分満足もしてるんですけどね。

それでも主が最弱って何か嫌じゃないですか?」


「まぁリュウノスケさんの気持ちも判りますけど、

リュウノスケさんの指導とルナちゃん達の努力あってこそですから。そこは割り切らないと。

自分も相変らずミーに突っ込まれてますからねぇ」


愚痴る俺。苦笑しつつフォローするミツハルさん。なぜかニヤニヤしている魂の神様。

なぜかここ数年、魂の神様のニヤニヤがデフォな気がします。


「で、やっぱりリュウノスケさんの危惧は現実化しそうな感じなんですか?」


「そうですね。もう現時点ですらほぼ確定って感じじゃないでしょうか?

あと200年ありますし、余計に、ですね。

モノリスの書の記述を修正してしまえば問題ないんですけど、それをやっちゃうとバランスが崩れちゃいますし。

まぁ1000年時点で判断しますよ。俺も、従魔達にも、ですけどね。


あ、そうそう。もうそろそろ氷河期も終了し始めてくる頃だし、これからは世界が一変していくと思うので、

ベットに付けたモニターもやっと意味が出てくると思いますから、少しは楽しめると思いますよ?


言い忘れてましたが、1000年目の年は年末から来て頂けませんか?

もちろん年越し蕎麦もご用意しますし。


あと、ルナ達にも魂が宿る可能性が高いですから、年越しから来て頂ければ色々とイベントが用意出来ると思います。


ですよね?魂の神様?」


『そうだね~。

もうリュウノスケ君の従魔達に1000年時点で魂が宿るのは確定と考えていいと思うよ~』


「だ、そうですよ? 如何ですか?」


「楽しそうですね。それじゃぁ1000年目は少し早めに年末からお邪魔させて頂きます。

それと・・・実はリュウノスケさんにご報告しなきゃいけない事がありまして・・・」


「ん?何でしょう?

感じからすると悪い話じゃなさそうですが、言い難い様な事なら無理にお伺いしませんよ?」


「いや、基本的には喜ばしい事なんですけどね。

ただ、自分自身まだ実感が沸かないと言うか、信じられないと言うか・・・」


『ミツハル君。慶事だし、こういう事はスパっと言わなきゃ。これからは責任ある立場になるんだし』


「いえ、確かにそうなんですけど・・・」


「ん?良く判りませんが、良い事だけど言いづらい事って感じですか?

ん~何だろう?」


『ミツハル君さ~。しっかりしなきゃ。・・・もういいや。私が言っちゃうね。


リュウノスケ君。

ミツハルさん家、おめでたですって~。しかも2人同時にですって。ご主人。頑張ったわねぇ~』


「え~!!ミツハルさんおめでとう御座います!!

・・・所で、何で魂の神様はそんな私達日本人的な近所のおばさん口調なんですか?

しかもわざわざ典型的な日本の中年おばさんの姿に変身してまでして」


俺ジト目。魂の神様は一時的に中年女性に変身したけど、愚息は反応しませんでした。

一応数百年ぶりに見た全裸女性だったけど、反応しなかった事に安心して良いやら悪いやら・・・。


『何となく?

いや、リュウノスケ君たちのせいで君達が元居た世界の日本に興味を持っちゃってね。

色々と情報を集めたりしたんだよ。日本のサブカルチャーって言うのも面白いからね』


「所で、今でも日本ではそんな感じなんですかね?」


『それは引き篭もりの君には秘密かな~?

引き篭もりを辞めたら自分で調べてみてね』


「ちぇ~っ。

とりあえずミツハルさん。改めておめでとう御座います。何かお祝いしないと・・・」


「リュウノスケさん。有難う御座います。

ただ、発覚したのがこちらに来る直前に魂の神様から指摘して頂いて始めて知ったので、まだ実感とか無いんですよ。

ミー達もまだ知りませんし。伝えても居ません。

どう伝えたらいいのかな~って考えちゃって・・・」


「まぁ私達からしたら、普通は女性から聞くものですしね。

お2人共、ミツハルさんの子供を望んで居られたみたいですし、普通に伝えるのがいいと思いますよ?

こういう事で奇をてらった所で黒歴史になりかねませんから。


で、どうして魂の神様の方が先に気付かれたんですか?やっぱり魂の存在ですか?」


『勿論そうだよ? これでも私は“全ての魂を司る神”だからね。

と言うか、私が気付かなかったらここに来る時に、帯同者認識されずに母体から弾き出されてた所だったしね。

ミツハル君には感謝して貰いたい所かな~?』


「え!?そうだったんですか!? すみません魂の神様。お心遣い有難う御座います」


「魂の神様も良い事しますねぇ。やっぱり上位の良識ある神様は違うなぁ・・・おっと、お注ぎしないと」


魂の神様は俺の頑張り?とか輪廻転生の輪に関する件を処理したりなんかでがさらに上がったそうです。


まぁ以前お聞きした時に全員でお祝いしましたけどね。

俺としても、他の神様からの干渉を拒絶するバリアの強度が上がった感じだし嬉しい限り。


『おっとっと。すまないねぇ。

くぅ~。お風呂で飲む、キンキンに冷えた大吟醸は格別だねぇ』


あと、魂の神様の日本人化も着々と進行中です。


「ミツハルさんもどうぞ・・・。

まだ子持ちじゃない私が言うのも何ですが、素直に喜ぶのが一番いいと思いますよ?

ミツハルさんにとっても、妊娠されたお2人にとっても、生まれてくるお子さんにとっても」


「そうですよね・・・ん゛っ。ぷは~。もう1杯頂けますか?

お風呂から上がったら、ちゃんと2人に伝えようと思います」


「はい。景気付けにがんがん行っちゃって下さい。お酒なら幾らでも用意しますから」


来年からはさらに2人増えて騒がしくなるかな~とか思いつつ、新しい風を期待して来年を待ってよっと。


あ、俺って妊婦さんの食事とか全く知らないけど、いつも通りで大丈夫なんだろうか・・・。

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