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俺の創った箱庭世界  作者: コルム
生命誕生編
61/243

第061話 責任重大

・・・てしてし・・・てしてし。


「んむぅ・・・んぁ゛?あ~おはようルナ・・・起こしてくれてありがとう・・・。

ふあぁ~改めておはようルナ、皆。朝御飯の準備するから。先にリビングで待っててね」


走り去るいつもの3人&のっそり移動と上に乗っかるいつもの光景。


時計を見たら7時過ぎ。昨日寝坊してしまった分、かなり早めに起こしてくれたみたい。

2日連続で結構遅い時間まで深酒&風呂酒してたせいか、まだ若干眠いけど昨日みたいに寝坊するより遥かにマシ。


「さぁて、今日も1日頑張りましょ。『分体作成!』」


******************************


『分体作成!』


リビングに行ったら、既に魂の神様はコーヒーを飲んでました。


「おはようございます。お待たせしてしまいましたか?」


『おはよう、リュウノスケ君。

勝手にコーヒーを楽しませて貰ってるから気にしなくていいよ。

ミツハル君達もまだみたいだしね。私が単純にこの時間の使い方が気に入っただけだから、気にしないで』


「あぁ。起きてからのんびりコーヒー飲んでるのって、妙に心地良いですものね、了解です。

朝食は何かご希望ありますか?」


『ん~特に無いかな?

面倒かも知れないけど、ミツハル君達が来てから改めて聞いてみてくれない?

せっかくの機会だから、彼らの食べたい物を食べさせてあげた方がいいだろうし』


「そうですね。

魂の神様がそれでいいなら、ミツハルさん達に後で改めてお聞きしてみます。

私は先に従魔達の食事の準備をしていますので。 ではまた後ほど」


従魔達にも一声掛けて給仕室へ。従魔達の食事と言っても昨日と同じメニューですが。


特に時間が掛かる訳でもなく、ぱぱっと終わらせてリビングへ。

まだミツハルさん達は来られてないみたいですが、申し訳ないけど先に従魔達には食事を開始させておきました。

当然おやつや酒類も大量に用意。


で、俺も魂の神様の横に座ったらコーヒータイム。


魂の神様とコーヒーを飲みながら雑談しつつ、来年以降の来訪予定とかを再度確認。


色々と相談した結果、予定通り毎年来て頂く事になりました。

俺も相談事があるかも知れないし正直助かります。

この世界での毎年1月1日の昼頃に到着予定で、ミツハルさん達も今回同様連れて来て貰えるらしく、

今年と同じく正月の3日間はのんびり過ごさせてね~ とのこと。

こちらとしても全く問題ないので即OKです。


あと、追加で参加希望の神様が居たら、リザアース暦1000年の時点で改めて相談することにしました。

正直俺1人では、これ以上の来客があっても接客に手が回りません。



暫く魂の神様と雑談していたら、ようやくミツハルさん達がリビングへ。

従者さんお2人が妙に上機嫌なのでアレかな?


「すみません、お待たせしましたか?」


「いえいえ。朝からお勤めお疲れ様です。朝食ですがおせちで構いませんよね?勿論数の子は増量しておきますが?」


「ちょっ!リュウノスケさん!!」

「お願い致しますニャ!」

「お心遣い、感謝致します」


「はっはっは~。それでは準備してきますので少々お待ち下さい」


「ちょっ。待って!リュウノスケさん!!弁解させて下さい!!」


「はっはっは~」


ミツハルさんが焦りつつ何か言ってますが全力でスルー。

リア充め爆発しろっ!昨日の敗戦の仕返しだ!


起こして貰うように言っていたとか、その為に内鍵を掛けなかったとか、もう誰も聞いてませんから。

と言うか、フォローすればするほど墓穴掘ってるって気付いて下さいよ・・・。


ミツハルさんを放置して給仕室へ。用意するのがおせちだけなので、ちゃちゃっと朝食の準備。

まぁ酒類も含めて、纏めて創造魔法で出すだけなので結構らくちんです。で配膳。


きっちりとミツハルさん主従の分だけ・・は数の子を3倍にしておきました。有言実行です。

まぁこれ以上同じネタでいじりませんが。


配膳が終われば、妙にクタっとしたミツハルさん共々食事を開始。

後はいつも通りゆっくり酒を飲みつつ、のんびり朝食タイムです。約1名(柱)を除いてですが。


で、飲み食いしつつ、ミツハルさんが頑張っていた間に決まった毎年の来訪時期について改めて説明。

素直に喜んで頂けたみたいなので、こちらとしても嬉しい限りです。



昼前になったので従魔達に昼食とおやつを出して、神様&従者組みも適当に昼食。

一昨日の昼からだし、さすがに毎回の食事量が多いので軽めの昼食ってことで普通にサンドイッチにしてみました。


このままだらだらしてるのもいいですが、どうせならってことで神様同士で真昼間から風呂酒と洒落込みます。

ちなみに昨日の寝る前に、ちゃんと風呂の掃除は済ませてます。なので今は檜の良い香り。


『あ~。本当にいいねぇ。

毎日でもいいけど、リュウノスケ君の都合もあるから無理は言えないか。

本当に1000年過ぎたら考えておいてね。まぁ下手したら大勢で押しかけてくるかも知れないけど』


「さすがに大勢で来られるのは困りますね。

1000年以降でも私が従者を持つまでは待って頂きたいところですね。


ん~最大でも5柱の神様まで、でしょうか?

従者を持ったとしても対応できる限界はその辺ぐらいまでですね。

それ以上となると、居住区自体が狭いですし、御持て成し出来る自信がありません。


今以上に居住区を拡大すれば可能でしょうが、それだと自分の世界と言うよりも神様方の保養所代わりになりそうですし。

そうなると、この世界を頂いた意味が無くなりますからね。私の目指す方向性とも全然違いますし。


何度も申し上げてますが、基本的には他の神様から影響を受けない世界を創りたいですから」


『ははは。

保養所とは言いえて妙だね。確かに保養目的で来ても満足出来るから狙ってる神も居るかもね。


私も全力で阻止はするけど、上位の神に関しては止めようがないからねぇ。

上位の神が気付かない事を祈るのみだよ』


「ちょっ!嫌なフラグ立てないで下さいよ!私は今の生活に満足してるんですから・・・」


『了解了解。まぁ大丈夫だとは思うから。心配しないで』


「お願いしますよ?本当に・・・・」


『ははは。ところでミツハル君。子供は欲しいのかい?』


「ブッ! 魂の神様。その話題は先ほどで終了して頂いたと思っていたのですが?」


丁度飲んでいた酒を噴出すミツハルさん。

つーか魂の神様も気付いてたんですね。しかもこのタイミングでぶっ込んで来るとは、流石。

やりますなぁ。


『いやいや、真面目な話だよ。

一応神体でも子供は作れるからね。で、どうしたいのかな~?と思ってさ』


「え?子供が作れるんですか!?」


『そうだよ?と言うか、君達が元居た世界でも神の子って概念があったじゃない?どうして出来ないって思うの?』


「それは・・・そのぅ・・・」

浴槽に半分沈むミツハルさん。何か思い当たる節があるみたい。


『あぁ、まぁ確かに出生率自体は低いけどね。でも可能なのは確かだよ』


「へ~。そうなんですか。だったらミツハルさん、責任重大ですねぇ」


『何他人事の様に言ってるの?リュウノスケ君だって同じ事だよ?モノリスの書で記述してなければ、分体でも可能だし』


「え゛。

分体でも可能って・・・魂の神様はモノリスの書の記述を把握して居られるのですか!?」


『当然だね。と言うか、モノリスの書自体が元々私の力の一部だったからね。

リュウノスケ君がモノリスの書を使って色々やってくれたおかげで、私の神としてのも上がってるから嬉しい誤算だね。

まぁそのおかげで他の上位の神からの干渉を排除出来てるから、持ちつ持たれつって感じかな?』


「なるほど。そうなんですね・・・」


『いや、さっきの子供を作るって話をちゃんと理解してないんじゃない?

人化・獣化術だけじゃなくて、完全変身使っちゃえば、リュウノスケ君の従魔達とも子供が作れるって事だよ?』


「え~っ!! 全く想像してなかった・・・」


『まぁ魂が宿るまでは大丈夫だと思うけど、真剣に考えておいてあげてね。

キミの従魔達は従魔達なりにキミの事を慕っているみたいだからね』


「慕われているんですかねぇ。私よりも御飯の方が大好きみたいですけど」


『まぁそれも含めて、だね。リュウノスケ君が危惧してた事以外にも、

この世界で1000年が経過した時点で色々ありそうだと覚悟しておいた方がいいよ』


「了解しました。ご忠告有難うございます。

うわ~。また悩まなきゃいけない事が増えた・・・」


「リュウノスケさんも大変ですねぇ」


「現在進行形で大変なミツハルさんだけには言われたくないです・・・」


『ははは。まぁ2人とも色々大変だろうけど頑張って。としか言い様がないよ』


「「はぁ。有難うございます・・・」」



その後、夕方近くまでのんびり風呂酒。元日本人2人は微妙に沈黙。魂の神様だけが終始ニヤニヤしてました。


で、風呂から上がったら夕食なんですが、ミツハルさんの従者お2人が再度おせちを強く希望(正確には数の子を希望)。

流される形でミツハルさんもおせち希望となったので、結局おせちに決定。

ミツハルさんは何か吹っ切れたみたい。


ちなみに数の子はさらに増量となりました。今日1日でミツハルさん主従だけで1kg以上の数の子を食べてます。

俺とミツハルさんが黙り込んでるせいでリビングに響く数の子を食べるパリパリ音が・・・。


相変わらず魂の神様がニヤニヤしてて、少しイラッとしました。

ウチの従魔達は昨日と同じメニューなので割愛。



全員が食べ終わって少し食休みしていたら、魂の神様が『そろそろお暇しようか~』と発言。

時計を見たらもう結構な時間になってました。

慌ててミツハルさん達も帰宅準備。


俺も神体に戻ってお土産やらの準備に取り掛かります。

とりあえず既に“不思議な水筒”と“チェスセット”は渡してあるので他には・・・。

魂の神様へは一番飲んでた清酒を1升瓶で渡しておけばいいかな?

ミツハルさん達は持ち帰る量が多いので、収納袋と言うか亜空間仕様の岡持ちを作成しました。

で、業務用の冷凍明太子チューブ10個や従者さん達が作ったおせちやタルト、イカナゴの釘煮なんかを詰め込んでから、

ミーさんにお渡ししておきました。


『いい休暇になったよ。

お土産まで貰っちゃって悪いね。また来年も来るからよろしくね』


「こちらこそ色々と相談に乗って頂いて有難うございました。

また来られる時を楽しみにお待ちしておりますね」


「リュウノスケ君。お互いに色々大変だとは思うけど、頑張ろうね。

また来年忘れずに来るから、愚痴聞いてくれます?」


「ミツハルさん。お互いに頑張りましょう・・・。

また来年。お待ちしています。

私の方からも愚痴ると思いますが、宜しくお願いします」


元日本人同士で妙な連帯感が生まれた正月となりました。


『それじゃ、またね~』

軽い(若干イラッとしました)挨拶と共に消えていった神様方。次は来年の正月ですね・・・。



とりあえず正月も今日で終わりだし、色々思う所はあるものの、しゃんとしますか。


「さて、明日は訓練日だし今日は早めにお風呂入って寝ようか。それじゃ行くよ~」


心機一転頑張ろうとした矢先にルナ達から【先にトイレへ行く】との念話が。

微妙に締まらない正月になっちゃった・・・。

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