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俺の創った箱庭世界  作者: コルム
生命誕生準備編
53/243

第053話 4と5 その2

テイル種を狩るか見逃すかで悩む俺。

ここにきて究極の選択を迫られるとは思わなかったわ。まぁいつか通る道なんだろうけど。


つーか今思い出したけど、俺のCHAが3千オーバーなはずなのに、なんで萎縮してないんだろう?

今までのオーガ系とか他の魔物も神威使わないと萎縮しなかったよな?

まぁ毎回瞬殺してたから確認はしてないけど。

アレか?また俺がモノリスの書の記述でやらかした?それかイメージ補完でそうなった?


あれ~?と思いつつ色々考えてたら、一緒に付いて来たフェンに襲い掛かるテイルが。

つい反射的に投擲で射殺しちゃいました。

口が開いてたから、口から胴体を通って下腹部あたりまでを綺麗に貫通。


「『神威!』う~ん。

あんまりにも気乗りせん。が、俺の従魔に敵対した以上見逃してやるのもな・・・。


思わず1匹狩っちゃったし、あと何匹狩っても1匹殺したからどうせ一緒なんだけどな。

ドラゴン系にはそういう意識がなかったけど、テイル系って俺の癒し目的で追加した魔物だしなぁ」


神威でテイル達を拘束しつつ、真剣に悩む。


「もういいや。去れ! さもなくば殺す!」


とりあえず問題を先送りにしました。 今後はちゃんとどうするか考えよう。

威圧しつつ、声を張り上げたらテイル達は一斉に逃亡。

もし威圧しても逃げずに残ってたら、ちゃんと狩るつもりでした。


今後はどうすべきなのかな~?やっぱり他の魔物同様に狩るべきなんだろうか?とか考えつつ、

反射的に殺してしまった1匹を解体。

こいつは結果的に殺してしまったので、ちゃんと有効活用します。


殺し方が良かったのか、綺麗な状態の毛皮を入手。で、転送。

でも、な~んかもやもやするんだよな・・・。

とりあえず後でルナをモフって癒されよう・・・とか考えてたら魔物が生まれたっぽい。


「よし、イメージ通りミニドラゴンっぽいな。おっと『神威!』簡単には逃がさんよ」


生まれて即逃亡しそうになったので神威で拘束。

判断力は悪くないみたい。ちょっとは期待出来そうな奴だな。


「従魔になるか、死ぬか、今すぐ選べ。今機嫌が悪いから、さっさと選べよ?」


完全に八つ当たりですが、生まれたてのミニドラゴンは即五体投地の体勢に。


「ふぅ・・・『我に従え!』」


体も小さいのですぐに終了。

で、忘れてた完全鑑定。 ちゃんとミニドラゴン種の雄でした。

また名前考えなきゃな・・・。


「ん~ヒーラーにするつもりだから、聖か闇だな。まぁヒール系だし聖属性でいいか。

だったら聖獣化したらルシファードラゴンだっけ?ん~雄だしな。

シファードとかでいいか。それじゃ、お前の名前はシファードな。


んで、この魔狼がフェン。俺にはフェンのさらに上に3体の従魔が居るから全員と仲良くするように。


つーか説明の前に魔改造するか。そっちの方が理解力も上がるだろう」


とりあえず魔改造します。

で、こいつも魔改造中にさっき狩ったテイル種を食っていいか念話で聞いてきました。


「ん~。ルナに食わせるのは絶対に避けたいしな。まぁいいや。食ってもいいぞ」


肉部分に関しては残しておきたくないし、かと言って焼却するのも無駄に殺した感じがして嫌だったので許可しました。

さっさと目の前から消えておくれ。


シファードには練気魔闘術と属性系は光属性限定で付与。

一応超位神聖魔法も付与しました。他はいつも通り。


魔改造が終了したら、改めて説明。

ついでにフェンにも改めて聞かせておきます。


で、一通りの説明が済んだらフェンが居たダンジョンに転移。


第3階層。半水中エリア。

色々あったし、半水中エリアだったのを忘れてました。

まぁついでにシファードにも無呼吸スキルについて強制的に理解させつつ次の階層へ続く階段を捜索。


ダンジョン核の部屋。

ここのダンジョンは全3層だったみたい。階段じゃなくて扉でした。

まぁサクっと核は破壊。地上に転移かと思いきや、水中ダンジョンだったらしい。水中に転移しました。

フェンもシファードも無呼吸スキル使えるようになっててよかったね!


それにしても、水中ダンジョンなのに1階層目と2階層目が森林エリアだったのってどうなの?って思いました。

まぁ俺のせいですが。


とりあえずシファードを従えたダンジョンに転移で戻ってきました。

今日3つ目のダンジョンなんで、さっさと終わらせないと晩御飯が遅くなっちゃう・・・。

と思って若干焦り気味。衛星の視点を使って時間短縮です。


どうもこのダンジョンがあるのは南極大陸みたい。

で、まだ出入り口が出来るまで成長してないみたい。

それと今居るのは第3階層っぽいです。

もう正月を過ごす間の食料は十分確保出来たので、核の破壊を優先します。


第4階層。氷原エリア。

もう嫌だこのダンジョン。またテイル種がごちゃっと居ました。

今の俺では狩るのも微妙なので、神威で拘束したらスルー。

扉があったのでここで終わりっぽい。


ダンジョン核の部屋。

第1~2階層の魔物が気になりますが、面倒なので即核を破壊。地表に転移です。


転移したら、辺りにテイル種やらゴブリンやらスライムやらがごちゃっと纏めて地表に居ました。

どうやら第1・2階層にはゴブリンとスライムが居た模様。

再び神威で拘束しつつ、ゴブリンとスライムだけは投擲で射殺。

で、残ったテイル種は神威で逃走させました。


正直、俺が狩るのは微妙だけど、ルナが狩るならいいやってことで。

フェンとシファードがスライムを食べたそうにしてたけど、もう晩御飯の時間なのでお預け。


で、ゴブリンとスライムを倉庫に転送したら、3人に念話で【従魔召喚するよ~】と連絡。


『出でよ!』『出でよ!』『出でよ!』


現れるタリズとリヴィア。

あれ?ルナは?? あ、お食事中ですか。そうですか。もう少し待ちますね。


予告なしの召喚だったので、フェンとシファードはびびりまくり。

多分リヴィアにびびってるんだと思う。巨体だからね。


で、お互いを軽く紹介。 みんな仲良くしてね~って感じ。それにしても長姉ぇ・・・。


ルナ待ちなのでその間にタリズとリヴィアにも練気魔闘術を付与しておきました。

シファードは早速有翼仲間で仲良くなれたみたい。

お互いに毛づくろいっぽい親愛行動してます。


フェンだけはちょっと孤高な感じ。 ロンリーウルフ気取りか?魔狼だけに?


そうこうしてたら、ルナから“呼んで~”と念話が。お前なぁ・・・『出でよ!』


一応その場に居た全員には、長姉呼ぶよ~とは伝えてたので新入り2人はびびってなかったけど、

召喚された直後にルナが威圧。 で、萎縮する4人。


タリズとリヴィアまで威圧してどうするよ・・・ってことでルナを“ペシッ”と軽くはたいて辞めさせました。


まぁその流れでルナをモフり倒します。

ちょっと精神的に不安定になってるんだよね~。テイル種殺しちゃったし。


「全く。遅れてきて早々全員を威圧してどうするよ?

お前が一番俺の従魔暦が長いんだから、しゃんとしなさい。


とりあえずこっちの魔狼がフェン。ミニドラゴンがシファード。

全員ちゃんと仲良くするように。


ちなみにフェンの方が少しだけ年長になるのでフェンの方が兄ね。

シファードが末弟になるかな?


で、この小生意気なテイル種がルナ。

今のところ全員の中で一番強いはずだから、ちゃんと挨拶しとくように」


指示通り匂いを確認しあう3人。その間にルナに練気魔闘術を付与しました。


「あ~。こうやってルナと比較して見ると居住区に移動するにはフェンがちょっとでかいかもな。

ついでだし、シファード含めて全員に完全変身まで付与しておくか。

まぁ必要ない奴は封印しとけばいいし。

聖獣化したら解除してやろう」


ってことでタリズとリヴィア以外にも完全変身までの変身系を付与。

で、必要ない奴は即封印。


「フェン。

お前ちょっと居住区に入るには大きいから、半分ぐらいの大きさになれ。やり方は判るな?

大体ルナと同じぐらいの大きさならOKだから。

あとタリズとリヴィアも居住区に戻るから小さくなっといて」


フェンにはルナを指差しながら指示。

まぁ魔改造してるから俺の指示ぐらい理解出来るでしょ。

ってことで詳細はスルー。

タリズとリヴィアの最初の時も深く考えてないのに出来たから心配していません。

実際フェンも問題なく縮小出来ました。

全員が居住区サイズになったのを確認したら転移します。


「んじゃ戻るよ~ 『転移!』」


「到着!フェン、シファード。ここが俺達の家になるから。

あとフェン。この居住区に居る間はその大きさを常に維持するように。

ただし鍛練室だけは元の大きさに戻っていいから。


その辺の詳しい説明とか、居住区の過ごし方とかのルールは、ルナとかタリズとかリヴィアに聞いといて。


俺は晩御飯の準備してくるから。 適当に座って待っててね~」


適当に説明を丸投げしつつ、倉庫/給仕室へ。

まぁ後で風呂入ってる時にでも改めて俺から説明しますがね。


とりあえず従魔の数が増えたので、1回の食事準備も大変です。

朝から煮込んでいたボア煮もそろそろいい具合なので蓋をしたまま寸胴ごと食品棚に移動。


で、今晩の晩御飯ですが、食事量で大雑把に分類。

大食い系3人(ルナ・リヴィア・恐らくフェンも)と小食系2人(タリズ・シファード)にします。

で、大食い系がオーガかオーク1匹とおやつ代わりのゴブリンとかの小物系が1匹、あと野菜ジュース。

小食系が小物系3匹とおやつ代わりのスライム、あと野菜ジュースです。

ちなみに俺はいい加減魚を消費しなきゃいけないな・・・ってことで再び刺身にしてみました。


もう面倒なので、これで問題が無ければ基本的には今後も同じメニューで決定です。(通常の晩御飯の日限定)

在庫量とか消費量も把握しやすいので、不足してきたら狩る。ってのが楽になるし。

小物系の消費が多いけど、比較的数を揃えやすいので問題なしです。


「とりあえず小食系のとおやつ系&俺の飯だけ台車に乗せたら、先にオーガ系を運ぶか。

一度に3匹とか片手じゃ無理だし。

今日はオーガ系とオーク系が大漁で助かったわ。これで年が越せそう」


先に大物3匹をリビングに運んで水飲み場周辺に転がします。

で、台車を取って来て残りを配膳して準備完了。


「それじゃ、頂きます! 足らなかったらちゃんと言えよ~」


俺が食い始めるのを確認してから5人も食事を開始。

途中、野菜ジュースのお代わりが何度かあったぐらいで問題なく食事も終了。

皆満足したみたい。

今後もこの量でいけそうなので正直助かります。


「はい、ご馳走様でした!

全員でお風呂に入るから、先にトイレ済ませといてね。


あぁ、フェンとシファードのトイレの使い方教えなきゃ。先に2人来てくれる?」


フェンは問題なかったんだけど、シファードが便器に対して体が小さいのでちょっと苦戦。


結局鳥みたいに便座に立たせて致すことにさせました。流す方は尻尾でちゃんとOKでした。


「それじゃ、皆もトイレ済ませたら脱衣所で待っててね。

俺は晩御飯の片付けとか済ませてくるから」


用事が済んだのでとっとと次の用事を済ませます。主夫は大変です・・・。


とりあえず洗い物を食洗機に放り込んだら、明日の朝食の準備。

明日からの朝食ですが、俺の分は飯を炊くからいいとして、問題は5人の従魔の朝食なんですが・・・。


もう面倒なので1食あたりボア1匹消費にしました。

大食い系→ボア肉1/4ぐらい(食事量を考慮して多少の大小アリ)+野菜ジュース

小食系→ボア足1本+野菜ジュース

残りのボア足2本は翌日に持ち越しです。ボア肉の方は微妙な残り具合になるので、俺用とか加工用とします。


量を増やす代わりにおやつ類を無しにしてみました。多少の過不足は我慢して貰おう・・・。


朝食と言うか、昼飯もこれでいいや。って思い直したので、一応ボアの数を確認。

ざっと数えてみたけど、当分は持ちそうなのでOKみたいです。

代わり映えしないけど、俺は楽になったわ。


ってことで明日の朝食分のボアを捌いて皿に盛り、野菜ジュースを補充したら準備は終了。

さっさと風呂入って寝ますかね~。


「は~い。お待たせ。それじゃ入るよ~」


用事を済ませて急いで脱衣所に向かったら5人とも揃ってました。

結構偉いです。ルナあたりの指示かな?

で、さっさと衣類を洗濯乾燥機に放り込んで動かしたら浴室へ・・・。


「よ~し。順番に洗うから、ちゃんと並んでね~」


ルナ→タリズ→リヴィア→フェン→シファードの順に丸洗い。


一応次が順番待ちしてるから、急ぎはしてるけど手は抜きません。

フェンの毛並みもルナに負けず劣らずなかなかのモフり甲斐のありそうな毛並みでした。嬉しい誤算♪

ルナ・タリズ・フェンがシャンプーによる手洗い。リヴィアとシファードがボディソープを使ったブラシ洗いです。


で、洗い終わったら順番に浴槽へ。

全員が洗い終わったら、ようやく俺を丸洗い。で、浴槽へ・・・。


大浴場化したウチの浴槽だと1+5人ぐらいなら余裕で浸かれますな。

有翼組みは新たにシファードを加えて俺の反対側で翼を広げていつもの体勢。

ちょっと慣れたのか、仲良くなったのか、シファードがタリズとリヴィアの翼を渡り歩いたりして遊んでますが、

シファード程度の重さだと問題ないみたいで2人とも特に怒ったりはしない感じ。

まぁ末弟だし、生まれたばかりだし、暫くしたら落ち着くでしょってことでスルー。

特に問題行動を起こしてないしね。


ルナは相変わらず俺の横でいつもの体勢。

尻尾が増えた分気分よさげにゆらゆらさせてるから、少し波立ってるけど、まぁ許容範囲内です。


フェンは浴槽のど真ん中にお座りしつつ目を細めてお風呂を堪能してる感じ。

孤高を気取ってるのかも知れないが、俺には温泉に浸かるカピバラにしか見えないです・・・。


少し落ち着いたら、新人2人に改めて此処でのルールやら訓練とかの日程やら食事に関する事などを説明。


まぁ大体ルナ達から聞いてるのか、特に問題はないみたい。

洗浄魔法と乾燥魔法についても既に聞いてたみたいでした。

あと、改めて全員に子作り禁止を指示しました。


今回のテイル種の件でもそうだけど、魔物とは言え、情が移った相手を狩るのも正直嫌なので。

ましてや“俺の従魔の子を何かの拍子に殺しちゃいました”とかトラウマになりそうなので絶対禁止です。


・・・そろそろ全員が油断してるっぽいので、ちょっとたくらんでた爆弾を説明の中に放り込んでみます。


「あぁ、そうそう。

明日は訓練の予定だったけど、新人2人が入ったしどうせ今年最後になるんだから、予定を変更して丸一日模擬戦をするから。

いい加減連携とかしてちゃんと闘えるようになって欲しいからね~。


で、明後日の休日予定日を訓練日に変更するから。そのつもりで居てね。」


俺の爆弾に即“びくぅ”っと反応してこちらをうかがう古参3人組。

ふふふ狙い通り。


今日が27日なので、明日午前中の訓練さえ終えれば6連休になる予定だったのですよ。

俺からすれば3人ともまだまだ連携の“れ”の字も判ってないみたいなので、明日みっちり教え込みます。


既にしょぼんとし始めた3人。まだ新人2人には判らんだろうな・・・。

まぁ模擬戦であって訓練じゃないから、明日はヌルくするけどね。手は抜かないけど。


古参3人組の“うそん。そんなの辞めようよ?”的な視線を完全スルーしてのんびり浸かります。

は~ 明日は連携の指導しなきゃな~ 大変になるかもな~ ってなもんです。


暫くそのままスルーしたらそろそろいい時間なので寝ますかね。


「それじゃ、皆上がるよ~」


俺に続いて続々と浴槽から出てくる従魔達。新人2人もきちんと乾燥魔法を使ってます。


で、俺は脱衣所でざっと拭いたら乾燥まで終わってた装備を装着。


「フェンとシファードは何処で寝る?主寝室かリビングかの2択だけど?」


ぞろぞろとリビングまで来た時点で聞いてみたけど、主寝室で一緒に寝るみたい。


で、古参3人は定位置。フェンは俺(本体)の左側。シファードは布団上の俺の足元付近が気に入った様子。


古参3人はルナが俺(本体)の右側だし、リヴィアは左側の床だし、タリズは足元側の床なので、

結局全員が主寝室で寝ることになり、人口密度が増加しました。まぁ邪魔じゃないし、部屋も広いからいいけどね。


「それじゃぁルナ。明日の朝も8時ぐらいに起こしてね。 みんなおやすみ~」

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