第050話 リフォーム
『帰還!』
「さて、とっとと作業に取り掛かる前に、俺のステータスチョーカーもちょっといじっとくか。 『修正!』」
名前:ステータスチョーカー(黒)
所持者:リュウノスケの分体限定
重量:10g
各種補正:なし
特殊効果:自身の現在HP・MP・SP値&現在時刻を視界の隅に表示・自動装備(首)・自動修復・自動帰還・
鑑定不可・視界内に居る自身の従魔の現在HP・MP・SP値を視界内従魔の上部に表示
「ま、これで気絶したフリも見破れるだろう。 んじゃ、先に部屋の拡張やらを済ませてしまいますかね~」
主寝室を出て、書斎へ・・・。
「もう、モノリスの書の記述変更とか追加とかは主寝室で寝ながらするから、書斎創ったけど意味なくなったんだよな。
かと言って、せっかく創ったのを潰すには惜しい。久々にコーヒーとタバコ吸いながら考えますかね」
とりあえずコーヒー&タバコ休憩。
書斎は使わなくなるけど、一応残す方向で考えます。まぁ描陣スキル上げる時とかに使えるかも知れないし。
後必要と言うか、スキルを上げるとしたら・・・鍛冶系?あと魔道具系もか。
空間拡張は結構な無茶が出来るっぽいから、それぞれ別の部屋を創るか。
鍛冶系やるなら材料倉庫も必要だな。鉱石とか装備品の素材とかを保管出来る場所が必要だし。
ん~書斎を挟んでコの字型に拡張するか。
で、書斎の両隣に鍛冶部屋と工作室を作って、入り口の反対側にそれぞれの部屋を繋ぐ倉庫を設置すればいいかな?
一応書斎に入ってすぐの所にもそれぞれの作業部屋に通じる扉を設置したら便利かも。
内装はそれぞれ後で考えるとして、とりあえず空間だけ確保しておくか。
タバコを消して作業に取り掛かります。
とりあえずリビング側の入り口に付けたプレートの“書斎”を“作業部屋”に変更。
で、先ずは書斎の手前側に出入り口を創るべく2mほど全体が奥に移動する感じで空間拡張。これで扉スペースを確保。
それから、書斎と同じ大きさの部屋を書斎の両隣に空間拡張で確保します。
まだ中身は空っぽなので楽なものです。
書斎に入った正面に設置していた収納用の棚を撤去。材料倉庫へ通じるドアを設置予定です。
この段階で書斎の両隣の部屋を一応確認。まぁ中身は空っぽですが、大体拡張後の書斎と同じスペースになってました。
で最後に、奥側に3部屋分をぶち抜きで各部屋を足したぐらいの大きさで空間を確保。当然各部屋に通じる扉も設置。
こっちは単純に材料倉庫部屋にする予定なので、何も追加しないからちゃんと空間が確保出来たか確認しただけで終了。
一応ネームプレートだけはそれぞれの扉の表裏に付けて置きました。書斎・鍛冶部屋・工作室・材料倉庫って感じですね。
「ん~箱は出来た。後は中身なんだけど・・・。
鍛冶部屋には炉と鍛冶台が要るぐらいで他に必要なものってないよな?
まぁ鍛冶道具類は必要だから出すとして・・・まぁ実際に鍛冶始めて不足してたら追加すればいいか。
とりあえず炉と鍛冶台と鍛冶道具類と油溜まりぐらいは用意しとくか。『出ろ!』」
かなりいきあたりばったりですが、まぁ不足したら追加するので形から入ります。
炉に関しては物理火力の調節が出来るようにダイアル式にしてみました。あとは破損防止等を付与したぐらいです。
「ま、こんなもんだろう。実際使ってみて、不便だったら改良しよう。次は工作室かな?」
とりあえず移動。
「う~ん。創ったはいいが、工作って何を工作しよう・・・完全ノープランだったわ。
魔道具ってどんなのがあるかな・・・一応俺の装備品とかも魔道具だけど、神パワーで出した方が正直楽だしな。
人類と接触する時期が来たら改めて俺用の装備を造ればいいか。
習作だったらそれほど異常なものは出来ないだろうし、違和感もないだろう。
とりあえずでかい台だけ出してOKとしとこう。『出ろ!』
ま、こんな感じかな?中央だとちょっと邪魔だし」
壁際に3m×4mほどのでかい台を出して終了。 もういいや。って感じです。
「あ~後で剥ぎ取った部位は材料倉庫へ運び込んでおこう。
給仕室側の倉庫に置いておいても仕方ないし。次は風呂場だな・・・さっさと終わらせるか」
「風呂場は・・・もう面倒だからこの部屋全体を単純に倍に拡大するか。設備も倍にしとけばイメージ補完もしやすいし。
あ、入浴剤だけは圧縮拡大にしとこう。既に手のひらより大きくなってるから、倍に拡大したら何か入浴剤っぽくないし」
ってことで即行で拡大。
どうせ自分ん家だし好き勝手していいでしょ。ってことで自重はしません。
「よし。予定通り。
トイレが6つとか並んでると学校を思い出すな。脱衣所もかなり広くなったし使いやすいだろう。
洗濯乾燥機が2台並んでる上に、拡大してない分浮いてるが。
まぁいいや。浴室の方はどうかな~?
うぉ!自分でやっといて何だが、めちゃめちゃ広いな。
これならタリズもリヴィアも完全に翼を広げても問題ないだろう。
入浴剤に関しては・・・拡大はしてなけど、ちゃんと効果があるかどうかは今晩試してみるか」
「さて、部屋の拡張作業は終わったし、モノリスの書の見直し作業に取り掛かるか」
とっとと主寝室へ移動。
で、いつでも寝れる体勢でモノリスの書を開きます。
「ん~。主寝室も拡大してしまうか?
面倒なんで1.5倍ぐらいのサイズで単純に拡大しとこう。
リヴィアの寝るスペースも広くなるしな。 『空間拡張!』
・・・まぁこんなもんか。さて、モノリスの書に移ろう」
「う~ん・・・。
ルナ達の気絶が気になって改めて状態異常を見直してみたけど、若干バランスが悪いのかなぁ?
毒に関しても記述が曖昧だし。この辺もちょっと修正するか。
もう気絶状態は完全に回復するまで意識が戻らないようにしてやろう。
今回のルナ達の態度を見たらある程度、なんて甘い事考えててもしょうがない感じだし。
一応底力スキルとこないだ仕込んだネタが活用出来るから、対応策としてもそれで十分だろう。修正っと」
“ぽわ~ん”
「後は・・・現状の戦力だとちょっと物足りないんだよなぁ。
将来的には、タンク兼アタッカー役のリヴィア。スカウト兼サブアタッカーのルナ。ダメージディーラーのタリズ。
・・・う~ん。
ルナと同じ役割がもう1人欲しい感じだな。リヴィアの負担が大き過ぎる。
あとヒーラー&バッファー&デバッファーも必要か。
バッファー&デバッファーはルナともう1人が兼任すればいいか。
じゃぁヒーラーだな。良い魔物居ないかなぁ。
同じ魔物ってのも何だか嫌だしなぁ・・・。四聖獣は入れたくないし。
・・・う~ん。なかなかいいのが居ない。
もういっそ追加してしまうか?いい加減フェンリルを追加したい所だし。
フェンリルは種族的にルナと同じ役割でいいかな。魔狼として追加しとこう。あとはヒーラになる種族だけど・・・。
マジ愛玩動物的な種族を追加するか?
でも弱いのは嫌だな・・・ちっちゃいドラゴンで追加するか。
リヴィアみたいな巨大な奴じゃなくて、もっとこう・・・肩乗り的なサイズにしとこう。
あ、ドラゴンと言えばブレスの記述してなかったな。
コカトリスの石化ブレスとか、この世界だと即死級のスキルだから除外したけど、属性魔法的なブレスならいいか。
やっぱり弱いドラゴンって何か違和感あるしな。よし、ドラゴン系はブレス追加しとこう。
記述的には・・・ん?あぁ大丈夫かな?・・・よしこんな感じ。んじゃ記入っと」
“ぽわ~ん”
「わぁお。もう結構な時間じゃん。
とっとと分体に戻って晩飯の準備・・・と言うかケーキの準備しますかね。
つーか俺の出した食材って基本的に地球産だから、多分オドが含まれていないんだよなぁ。
その辺が心配だから、毎日用意するのが面倒だけどオーガとかゴブリンとか食わせてた訳だし。
栄養の摂取は出来るんだろうけど、魔物的にあれで満足なんかねぇ・・・。害は無いみたいだから問題ないけど。
多分魚とかいっぱい食べてもきっちり晩飯食ってるのはその辺が理由なのかもな。
ま、現時点での検証はいいや。
少なくとも甘い物は好きみたいだし。深く考えても判らんからとりあえず保留するか。
おっと、忘れないうちに実行っと」
“パン!”
「それじゃ、ケーキの準備に取り掛かりますか~」
『分体作成!』