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俺の創った箱庭世界  作者: コルム
生命誕生準備編
47/243

第047話 訓練という名の蹂躙

・・・てしてし・・・てしてし・・・。


「ん?ふぁ~ルナ・・・おはよう・・・。

皆もおはよう。もう朝御飯の時間かな?」


目覚まし係のルナによるご褒美の時間らしい。

ナイトテーブルの時計を見ると8時ちょっと前。まぁ大体約束通りか・・・。


「ふぅ。よく眠れた。さて朝御飯作りますか。っとその前に、リヴィアおいで~」


なぁ~に~?みたいにのっそり頭を布団の上に顔を出したらそのままボスン。 リヴィアはまだ眠いみたい。

単にルナとタリズが早起きなだけだったのか。 ちょっと安心。


「リヴィアにもチョーカー着けないとね。リヴァイアサンだとやっぱり青かな?『出ろ!』」


名前:従魔のステータスチョーカー(青)

所持者:従魔リヴィア限定

重量:50g

各種補正:DEF+50・MDEF+50

特殊効果:自身の現在HP・MP・SP値&現在時刻を視界の隅に表示・自動装備(首)・位置情報送信(主人限定)・

自動修復・自動洗浄・鑑定不可


「はい、これで皆とお揃い。

不要かも知れないけど、一応自動装備箇所を追記したからルナとタリズも修正しなきゃね。

『修正!』 『修正!』 それじゃ朝御飯作るから、リビングで待っててね」


いつも通りに嬉しそうに駆け去るルナとタリズ。

一方まだ眠いのか、のっそりしながらリヴィアも出て行きました。


「ドラゴンだから、基本的には敵が少ないせいでああいう生態なんだろうか? それとも単に個体差か?

誕生直後に従魔にしたからよく判らんな。

まぁいいや。朝寝坊仲間が増えたと思ってスルーしとこう」


「あ、朝の着替えする事すら面倒になってきたから、装備記憶のバングルを快適装備に修正してやろう。 『修正!』」


名前:装備記憶のバングル

所持者:リュウノスケの分体限定

重量:100g

各種補正:なし

特殊効果:人化時の装備品を獣化時に自動収納、再人化時に自動装着。時間差は発生しない為、一瞬たりとも全裸状態にはならない・

本体帰還時および新規分体作成時にも同様に有効・自動装備(右手首若しくは右前足部)・自動修復・自動帰還・鑑定不可


「これでいいか。んじゃ 『分体作成!』」


******************************


『分体作成!』


「快適装備にしたとは言え、一度はちゃんと装備しないと記憶してくれないんだよな。しゃーない。着替えるか・・・」


「ごそごそ・・・。

とりあえず朝食の準備は、俺の分以外昨日済ませたからすぐ終わるでしょ。

今日の予定は午前中に神の試練使った訓練だけだけど、多分俺の蹂躙で終わるな。

万が一にでも俺に1撃でも当てられたら何かご褒美を用意するか?


俺の午後の予定としては、風呂場の再拡張と、もはや使用する機会が無くなりそうな書斎をいじるぐらいかな?


あ~もう自重は辞めて、一気に従魔増やすかな。

とりあえず今日の午前中の訓練の様子を見て方向性を決めよう」


さっさと着替えを終わらせて、リビング→倉庫/給仕室へ。

リビングのソファーでは昨晩の状況が再現されてましたが、「ちょっと待っててね~」と一声掛けてスルー。


リヴィアも少しは目が覚めたみたい。ルナとは同期出来ずに微妙にずれてましたが。


ルナ→ボア足を1本+おやつ類(スライムとか味噌汁を作った時のいりこを少し)+野菜ジュース

タリズ→ゴブリン系の小物を3匹+おやつ類(ルナと同じ)+野菜ジュース

リヴィア→ボア足を1本+ゴブリン系の小物を1匹+おやつ類(ルナと同じ)+野菜ジュース

俺→御飯+味噌汁+焼き鮭(昨日の残りを焼きました)+野菜ジュース+麦茶

こんな感じ。

で、さっさと俺の準備も済ませて配膳も完了。


「今日はみんなソファーで食べられるから、ソファーで食べてね。

それじゃ頂きます!」


・・・・・


「ずぅ~ふぅ。久々の食後の麦茶は何か落ち着く・・・。

皆完食したかな?大丈夫みたいだね。 じゃ、ご馳走様でした!


俺は食器類を片付けてくるから、暫く休んでていいよ~、あ。トイレは済ませておいてね。

戻ってきたら鍛練を開始するから。改めてトイレ行く時間はないし、今のうちに済ませておいてね」


食器類を台車に乗せつつトイレに行くことを指示。

3人とも向かったんで、訓練中に催すことは無いと思う。


そういえば俺は本体に戻る機会が多いせいか、トイレに行ってないなぁ。便秘とかにならなければいいけど。

まぁ催したらその時行きますかね。皆が戻ったら俺も一応行っておこう。


で、俺は一人で食器の後片付け&昼食の準備。食器類は食洗機が頑張ってくれるのでスルー。


んで昼食は、俺の分以外は朝食と同じメニューにする予定だったんだけど、微妙にボア足が1本だけ残りました。

胴体部分は大きさがかなり違うけど4分割。大きい方がルナ・リヴィア用。小さい方がタリズ用と今後の俺用。

これを昼食に回せば綺麗に1体処理出来るけど、残った足をどうするべ~か。


「ん~ハムとかにすればいいんだろうけど、確か時間が結構掛かったはずだし、ちゃんとした作り方を俺は知らん。

豚の角煮っぽくしてみるか。煮物ならそれほど大失敗はしないだろう」


完全に適当発案ですが、何事もチャレンジってことでやってみます。


ボア足が丸ごと入る寸胴を出して、丸ごとボア足を放り込み、水・酒・みりん・醤油・生姜・あとザラメ。

ちなみに量は適当ですが、一応味見して少しだけ醤油が濃い目に感じるぐらいにしておきます。

で、後は蓋を閉めて弱火で延々と煮るだけ。 


確か最初は強火で沸騰させる方が良かった気がするけど、いちいち傍についてなきゃいけないので今回はスルー。

圧力鍋があったら上手に出来るんだろうけど、面倒だし、失敗してもちゃんと食べるからいいやってことでそのまま放置。

ま、ボア肉自体が旨いし、脂身だけでも結構イケルから大失敗はしないでしょ。


かなり皆を待たせちゃったので急いでリビングへ。


「俺もトイレ行ってくるからちょっと待っててね」


一声かけてからトイレへ駆け込みます・・・・結構な量が出ました。

意識はなかったけど、溜まってたみたい。

手を洗いつつ考察。


「尿意とか便意とかは全くなかったのに結構出たな。なんでだろう・・・。

分体のそういうのは本体とは別に記憶されてるのかな?で、本体がそういう意識がないから引っ張られてただけ?


まぁ正確な所は判らないけど、とりあえず分体でもマメにトイレに行く習慣だけはつけとこう」


さて訓練するか~と思ってリビングに戻ったらタリズとリヴィアだけがソファーに座ってました。


おや?ルナが居ないぞ? と思ったら水飲み場の所で丸まってました。

多分訓練が嫌らしい。まぁ気持ちは判るけど。


「ルナ~?

厳しいのは判ってるし、俺としても可哀相だとは思うけど、拗ねてないでこっち来なさい。

俺からすれば、早く強くなって欲しくてやってるだけなんだから。


そもそも、ルナを従魔にした後の2ヶ月間でルナがもうちょっとだけ頑張ってたら、訓練自体が無かったんだからね!


タリズとリヴィアは巻き込まれただけなんだから、ルナが被害者面しちゃダメでしょ?」


しょぼ~んとしながらこっちに来るルナ。尻尾も垂れ下がってます。

くそぅ。相変わらず可愛いなぁ。


タリズとリヴィアは完全に置いてけぼりで“???”状態ですが、訓練が開始されたら嫌でもルナの態度が判るでしょ。

2人とも初訓練になる訳だし。しかもいきなり神の試練を使った訓練。

俺が言ったらダメだけど、可哀相過ぎる。


「はいはい諦める。とりあえず先に『完全変身!』」


【あぁ、リヴィアにこの姿を見せるのは初めてだっけ?

まぁ一種の手加減だから気にしないで。

それじゃ、鍛練室に行くよ~ 今回はどんな地形だろうねぇ?】


リヴィアが俺が突然変身したのに驚いたものの、手加減と聞いて納得したみたい。

でもルナと違って尻尾が5本あるから、一応警戒中っぽい。 い奴め。


俺の訓練での唯一の楽しみが地形のくじ引き。どんな地形が出てくるやら、その1点だけが楽しみです。

まだ山岳地帯とか引いてないしなぁ。


【いざオープン!】


【・・・えっと、頑張って・・・ね?・・・】

氷原エリアでした。完全にまっ平らな上、遮蔽物もなし。ルナ達からすれば完全に大ハズレもいいところです。

俺、魔法系統が完全にチートだしな。


鍛練部屋に入ってタリズとリヴィアが元のサイズに戻ったら改めて説明。


【はいちゅ~も~く。

昨日も説明したと思うけど、タリズとリヴィアが始めてなので改めて説明します。


今日からは神の試練の封印解除状態での訓練になります。

俺も含め、全員の各ステータスも激減するから注意するように。


特にタリズとリヴィア!今は飛翔すら出来ないと思う。

なので色々頑張って避けるなり隙をみて攻撃するなりして下さい。


あと、手加減スキルを必ず使用すること。全員不死スキル持ちだけど、念のためです。


ルナ!

俺を除いたこの中では、一番年長で一番強いんだからお前が頑張って皆と一緒に闘うこと!特に連携を意識して!


暫くは俺の方が強いとは思うけど、神の試練スキルの上昇はお前達の方が早くなるから、挫けずに頑張って!


まぁ1ヶ月ぐらいで普通に闘える程度まで強くなることを期待しています。

訓練開始の合図は俺が天井に向かって光系統の魔法を発射するから判るはず。


訓練中は訓練開始から10分が経過するまで降伏等が一切認められません。各自死力を尽くすこと!


それと、ある程度皆が強くなるまで、俺はこの姿で闘います。

まぁ一種の手加減なので、早く元の姿で俺と対戦出来るように頑張って下さい。


暫くは生き残る・・・と言うか攻撃を避ける訓練になると思うけど、挫けずに頑張ろう!以上!


それじゃ、『封印解除!』『封印解除!』『封印解除!』では、戦闘準備!】


3人とも思い思いに駆け去っていきました。


いや、お前らちゃんと俺の話を聞いてた?連携はどうしたよ?あえての戦術か?

まぁ確かに、魔法攻撃だと分散した方が当て難いっちゃそうなんだけど・・・。

ちゃんと意識してなのか無意識なのか判らん・・・が、無意識な気がする。


ちなみに、予想通りタリズとリヴィアは飛べませんでした。頑張って氷上を走ってます。


そろそろいいかな~?と思って超位神聖魔法を天井に向けて発射。

結構な閃光が鍛練部屋全体に広がったので合図としては十分だと思う。


で、俺は手加減スキルを発動してから優秀の才と天賦の才を封印。

それが済んだら神の試練の封印を解除します。


【『封印解除!』・・・は~良かった。とりあえず常時減少は回避出来たみたい。緊張した~。

さてと、3人はっと・・・】


3人ともそれぞれ部屋の角あたりに陣取って警戒中。近寄ってくる気配すらありません。


う~ん・・・。

遠距離攻撃手段があっての戦法なら正解なのかも知れないけど、現状お前ら使え無いじゃん・・・。

こっちは多重魔法あるから遠距離でも問題無いんだけどなぁ・・・。


で、このまま睨み合ってもしょうがないので先日同様に各種属性魔法(初級)を3人目掛けて同時乱射。

さすがに3人同時に偏差射撃とかノーマルタイプの俺には無理なので、今回は完全に避けられました。


一応秒間回復が機能しているので、少しずつ回復はしてるけど、いつもみたいに一気には回復はしません。

むぅ。意外とやりおる。だが・・・。


【我々が敵より圧倒的に有利な体勢にあるのだよ】


と言う訳で各個撃破することにしました。先ずは一番の主戦力であるルナを狙います。

魔法主体だとMPの回復が追いつかないので瞬動で急接近。迎撃体勢をとりますが遅い!


そのまま 体当たり→噛み付き→叩きつけ→反動で浮いた所を尻尾で拘束→叩きつけのコンボを叩き込み、

弱化系と状態異常系、系統外魔法を近接で乱射。

一応今回も状態異常に掛かったら回復もしてあげます。

で、止めに範囲気絶で終了。最初の瞬動から1分掛かりませんでした。


MPが空になったし(範囲気絶のせい)、SPも結構な量を消費したし、せっかく作ったんだし。で。


【HP変換!・・・1しか回復しないとか・・・まだまだ使えなさ過ぎ】


まぁ今後に期待しましょ。とりあえずお次はタリズかな?

ちらっと視線を向けたら既にびびってます。あ、リヴィアもびびってるわ。ダメだよ~?まだ戦闘中なんだから。


100mほど歩いてMPとSPを若干回復させてからタリズに向かって瞬動。


ルナと同様に 体当たり→噛み付き→尻尾の叩きつけ攻撃 のコンボを叩き込み、

MPが不足しているので即範囲気絶で終了させました。


今の俺の最大所持重量的にルナはともかく、タリズは持ち上げての投げはちょ~っと無理かな?と判断。


あと、範囲気絶がレジストされるかな?って思いましたが、ステータス差が圧倒的なので問題なく通ったみたい。

タリズは今回物理耐性しか上がらないんじゃないかな~と思いつつ、最後のリヴィアへ。


再び100mほど歩いてMPとSPを若干回復させてから“あっさり終わらせるか~”とか思いつつ瞬動で突っ込みます。

が、瞬動の着地とタイミングを合わせたかのようにリヴィアが体当たり。

【ぐはっ】


吹き飛ばされる俺。ちょっと混乱。

え?今のリヴィアってSP的にスキル使えないよね?どういう事?


若干HPは減ったけど、手加減やステータス差を考えても、攻撃を食らったにしては減少量が少ない・・・。


【スキルじゃなくて、単純に自重を使った質量攻撃だったってことか。なるほど。

まぁそうじゃないとスキル自体を習得出来ないしな。納得したわ。あと、もう油断はしない】


再度の体当たりを警戒してリヴィアの真横ちょっと後ろあたりのリヴィアの視界外に瞬動で移動。

既にリヴィアは見失った模様。そのままタリズと同じ攻撃で終了。


結論。リヴィアだけは健闘しました。あと、俺も油断大敵。

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