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俺の創った箱庭世界  作者: コルム
生命誕生準備編
42/243

第042話 2回目のお宅案内

「到着! お!ルナちゃんただいま~」


リビングに転移したらルナちゃんはリビングでお昼寝中でした。

足上げて寝る癖は直してくれたみたい。


で、俺の帰還に気付いて近寄ろうとした所で、俺の横に鳥を発見。

とりあえず威圧したみたい。


タリズ硬直。ルナちゃん威嚇中。


ちょっと面白い光景だから放置してたいけど、これから仲良くして貰わなきゃいけないので説明開始。


「はいはいルナちゃん。威圧するのは辞めてあげて。

こいつはタリズって言って、俺の新しい従魔です。

ルナちゃんの弟分になるから面倒みてやってね?


今は小さくなって貰ってるけど、本当は今の4倍ぐらいでかい鳥です。

後で本来の姿に戻すから吃驚びっくりしないように。


あと、俺の従魔だから絶対に食べたりしないように。ちゃんと仲良くして下さい。


で、タリズ。

こっちのテイル種がルナって言います。お前の先輩にあたるから姉貴分になるのかな?

今のお前よりも確実に強いから、訓練時以外では丁寧な対応をする事。

怒らせたら絶対にダメだからね。


あと、ルナもタリズも喧嘩するのは禁止ね。

俺が見つけたら即物理的な制裁を下すから覚悟するように。


ちなみに、組み手訓練の時はルナとタリズで組んで俺と闘って貰うから。

自身の訓練の他にも連携とか色々訓練してみるといいよ。


ルナちゃん単独での訓練相手としても、今までの相手とは全然違うからいい訓練になると思うし。

タリズにしても格上相手との訓練になるから十分強くなれるはず。


タリズも参加する形になっちゃったけど、予定通り明後日から神の試練使っての訓練を開始します。

今はまだ難しいかも知れないけど、二人の頑張り次第では勝率も上がるんじゃないかな?」


そうやって説明してあげたらルナちゃんは早速タリズの匂いを確認。

タリズはタリズで硬直したままです。

最初は厳しいかも知れないけど早めに慣れてくれるといいな。


弟分が出来た以上、いつまでもルナ”ちゃん”呼びもどうかな?

一応姉貴分としての自覚を促すためにこれからは呼び捨てにしよう。


「それじゃここのルールとかを説明するからタリズはついてきて。

一応ルナも着いておいで。鍛練室でタリズを本来の姿に戻すから。ちゃんと見ておくといいよ。

あ、あとルナにも完全変身を付与しておくけど、他の変身系と同じく魂が宿るまでは封印するからね。

タリズも同様に魂が宿るまでは、完全変身以外は同じく封印しておくから覚えておくように」


さくっとルナちゃんにも完全変身を付与。で、即封印。


タリズはぴょんぴょん跳ねて移動するのかと思いきや、普通に両足を交互にペタペタ移動してました。

こいつはこいつでなかなかの癒し系だった模様。侮れん。


それから、タリズに使う部屋の案内・・・と言うか鍛練室とバス/トイレの使い方の説明。

タリズもルナちゃん同様に鍛練室とバス/トイレと主寝室以外は入室禁止にしました。


扉の開閉についてもくちばしを器用に使って問題なし。

魔物だからか、魔改造したからか、ほんとに賢いわ。


トイレの使い方も問題無かったけど、流す時に苦戦してたんでタリズ用に引っ張る紐みたいなのを追加しました。


浴室の方では他に入っている人(?)が居る時は、鳥の水浴びみたいにバシャバシャするのは禁止にしました。

鳥だけど基本的にはゆっくり湯船に浸かる方向で指示。まぁ魔物だし飛べなくなることはないでしょ。と思う。


一応入る前に洗浄魔法と、出る時に乾燥魔法だけはちゃんと使うように、とだけは言っておきました。


で、次。

鍛練室のドアをオープン。今回は森林地帯でした。一応何度か開閉しつつどういう部屋なのかも説明。

再び森林地帯の部屋を引いたら、タリズもルナちゃんも中に入れて、タリズにはこの部屋限定で元の姿でOKと指示。

早速元の姿に戻らせたら、ルナちゃんが余りのでかさに警戒してたけど・・・戦ったらルナりゃんの方が強いよ?


後はタリズの加入祝いとして今日だけは特別に晩御飯が出ることを伝えたら、ルナちゃん大喜び。


本心としては、明日の朝食とか今後のタリズがどれだけ食べるのか調べておきたかったのと、

タリズ自身が空腹状態になってるので可哀相だな~と思ってのこと。


ちょっとルナちゃんの喜び具合が大きかったので、デザートの追加まで約束してしまいました・・・。

甘い俺。


で、リビングに戻る。


「それじゃ、少し早いけど晩御飯の準備するから待っててね。

タリズも適当に座って待ってて~」



「さて、何にしますかね。一応は豪勢にしたい所。とりあえずルナはオーガ系を1匹でいいか。

タリズは今の体型だと大型は食べられないだろうし、適当にゴブリン系とかを何匹か持っていくとして・・・。


デザートは・・・代わり映えしないけど、野菜ジュースとスライムでいいか。

ドライマンゴーもつけとこう。

ドライマンゴーを作ったら加工食品のレベルが上がるみたいだし丁度いいや。


タリズ用の野菜ジュースは広口のコップでいいかな?深皿よりは飲みやすいだろう。

雑食にしてるはずだし、俺とかルナちゃんより多めにしとけば肉が少なくても満足してくれるかな?


あ、明日の俺の御飯を今のうちに炊いとこう。

今日の俺の晩飯は久々に和食が食べたい所だな・・・あ~白米がないと微妙か。明日にしよう。

でもパン食よりは和食系の方が食いたい気分なんだが・・・何かないかな・・・」


冷蔵庫やら食品棚を物色。で、乾麺(素麺)があることに気付く。


「個別に出した覚えがないけど、無意識に出したか?まぁラッキーだと思おう。

基本的には俺は食わなくても大丈夫だし、適当に煮麺にゅうめんにするか。和風だし使えば立派に和食だし」


で、先に俺の夕食から。

と言ってもインスタントの和風だしの素入れて煮るだけですが。


大して時間も手間も掛からず、いつもより若干豪華な晩御飯が準備完了。

ただし、台車にオーガが乗り切らないし、皿もないから引き摺って運びましたが。


台車の中段に煮麺とドライマンゴー、野菜ジュース。

上段にゴブリンやらレッドキャップやらが適当に7体ほど。

下段にスライムと上段に乗り切らなかったゴブリン3体。で、俺の片手にはオーガ。


「ん~ ぱっと見が超絶グロすぎるな。とても食事には見えん。まぁそのうち慣れるか」


オーガを引き摺りつつリビングへ。

片手で台車を押しながらなんで、自動ドアにしといて本当に良かった。


「お待たせ~。タリズがどれくらい食べるか判らなかったから適当に持ってきたよ。

足らなかったら追加するし、多かったら残して大丈夫だから。好きなだけ食べてね?


ルナは久々にオーガにしてみました。加入祝い繋がりってことで。

でもテーブルには乗らないから、水飲み場の横で食べてね。食べ終わってからデザート食べにテーブルに戻ってきて」


とりあえずオーガを水飲み場横にごろんと転がして、後はタリズの前にゴブリン系を山積み。で、気付く。


ちょ、タリズ。おま・・・鳥なのにソファーに座ってるとかすげぇな。確かに俺が指示したけど。

サイズ感無視したらめっちゃ可愛いじゃね~かこのやろう。


変な所に感心&萌えてる間に配膳終了。


「それじゃ、頂きます!」


久々の和食っぽい味に感動。いや~やっぱり和食は旨いわ。

行儀は良くないけどずるずる煮麺をすすってると、タリズの食事風景が目に入りました。


ゴブリンを咥える。上を向く。嘴を大きくあけつつ丸呑み。 で、次へ。

・・・ハイペース過ぎる。やっぱ足らないかな?とか思いつつ煮麺をすすっていると、

半分ほどゴブリンを残したまま野菜ジュースを飲み始める。しかも一気飲み。 当然即終了。


で、ドライマンゴーを3切れほど食べたら満足げに目を細めつつ足をぶらぶら。可愛いじゃね~か。


「ん?タリズはもういいの?遠慮しなくていいぞ?これからの食事量も同じぐらいにするから、ちゃんと食べなよ?」


遠慮してるのかなと思いつつ声を掛けると、満足げに「コー」と一鳴き。

もう満腹らしい。


「ふ~ん。やっぱり鳥系だと満腹状態まで食べちゃうと飛行に影響するからかな?

それじゃ、これからは朝昼にゴブリンサイズで3匹。晩御飯を俺が用意する時は5匹準備するね。


ルナは・・・まだ食べてるからその間に訓練とか御飯とかの説明を改めてするか」


ルナちゃん。まだ食ってます。まぁオーガはでかい分しょうがないけど。

で、俺も食べ終わって暇なんで色々説明中。 訓練日程とか食事の話ですね。

改めての説明を漏れがないように2回ぐらい説明したんだけど・・・ルナちゃんまだ食ってるよ。


「ん~しょうがない。先に片付けしてしまおう。

タリズも一緒にお風呂入るから、ちょっとそのまま待っててくれる?」


残ったゴブリン系と食器類を台車に乗せて、倉庫/給仕室へ。

おやつのスライムはルナちゃんのそばに放置。


で、食洗機に食器類を放り込んだ後はドライマンゴーの作り置きを作成。

終わったらリビングにとんぼ返り。


「ルナ~ 先にお風呂入ってるから、食事が済んだら入ってきてね。

今日は入浴剤入れてもいい日だから入れずに待ってるよ~。

んじゃ、タリズ。先行こうか」


脱衣スペースに到着したら俺の服類を洗濯乾燥機に放り込んでスイッチON。

タリズはトイレに行くのを我慢してたのか、先にトイレへ・・・消化はえぇなおい。


で、出てくるのを少し待ってから、一緒に浴室へ。


「鳥って洗っていいんだっけ?確かダメだった気がするんだけど・・・。

とりあえず湯船に浸けてしまうのはダメな気がする。まぁ本人(本鳥?)が入りたかったら入ればいいか。

シャワーで多少の水を掛けるぐらいなら問題ないでしょ」


ってことで先に俺だけ丸洗い。歯磨きも済ませます。

タリズにはシャワーを水にしておいて水浴びしたかったらしていいと指示。一応嫌ならしなくてもいいと伝えました。

ただ、湯船に浸かるなら水浴びしなさいとは言ったんだけど・・・。


「普通の鳥と魔物の鳥系とを一緒に考えたらダメだな。

この光景、地球だったら非難されるかも知れない」


浴槽のへりに両腕を伸ばして寛ぐ俺。

ルナちゃんと同じく浴槽のへりに頭を乗せて、気持ちよさげに湯船に浸かるタリズ。

たまに翼を広げて完全に浮かんだりして遊んでます。なじみ過ぎだろ・・・。


ってか、鳥って羽に脂分を付けて水弾くんじゃなかったっけ?それなりの温度のお湯だし脂分溶けるんじゃね?

とか思ってましたが、水面に油分が溶け出してる形跡もなし。やっぱり魔物は普通の動物とは違うのかねぇ・・・。


暫くのんびり浸かってるとルナちゃん到着。

浴室の扉を閉めるなり掛かり湯をしてそのまま入浴剤BOXへ。


「ルナ。先に身体洗っちゃおう。入浴剤は後からね」


一旦浴槽から上がってルナちゃんを丸洗い。

今日は肉球周辺まで丁寧にマッサージしつつ洗いました。


この手があった!って感じで肉球周辺だけ特に丁寧に・・・。

で、シャワーを温水に戻したら一気に流します。


「よしOK。じゃ、今日はどれにする?」


ルナちゃんは決めてたらしく、即答でローズ系を選択。


「はいはいそれじゃこれね。タリズ。ちょっとスペース空けて。ルナも入るから」


翼を広げて浮かびつつ、器用に俺の反対側へ移動。

さすがに翼を広げた状態だと湯船が狭くなるのでルナちゃんが浴槽に入る時はきちんと畳んでました。


「じゃ、入浴剤入れま~す。ルナもタリズも慌てないように」


換気扇をONにして、一応注意だけしたら入浴剤をドボン。

すぐに発泡し始めてルナちゃんは泡で遊び始めました。

タリズは視野が広いせいか、少しだけ顔をこちらに向けただけであんまり感心無いみたい。


と思ったけど、尾羽の所に泡を集めて体を浮かせたりして遊んでるみたい。

目一杯尾羽に泡を溜めたら、ルナちゃん方向へ“ボコッ”と出して相手している模様。


ルナちゃんもそれで遊んでるから、コミュニケーションがとれてるのかな?

何が楽しいのかイマイチ理解出来んが。


時間もあるのでいつもより長風呂を楽しんだらそろそろ就寝時間です。


「は~い。それじゃ上がるよ~」


気分は保育士ですな。風呂の時は(特にルナちゃんが)完全に幼児化しよる。


1人と2匹とも浴槽から出たら壁の出水口を止めて排水開始。

で、2匹は乾燥魔法で自分の体を乾かしてます。

そのまま脱衣所に移動して俺もタオルでざっと身体を拭いたら乾燥まで終わっていた装備品を改めて着込む。


「先に寝室で待ってて。朝食の準備とお風呂洗ったら俺も寝るし。

あ、タリズは寝室が寝づらかったらリビングでもいいよ。何処で寝るかは任せるわ」


指示だけだしてさっさと倉庫/給仕室へ。


「とりあえず炊飯器のタイマーはOKっと。

あとマンゴーとか野菜類の補充しとかなきゃな。『出ろ!』


それから・・・あぁ、ルナちゃん用にボア系を1匹こっちに移動させとくか。

結構遠いから朝から運ぶの面倒だし。


タリズの分は今日の残りでいいな。

後はおやつ代わりのスライムを適当に台車に載せておいてっと」


明日は休日の予定なんで、俺もなるべくゆっくり寝たいのです。

なので朝やらなきゃならない用事をちゃっちゃと済ませて、再び浴室へ・・・。


「お。水も抜けたな。『洗浄!』

で、換気扇をOFFにして~栓を閉めなおして~出水口を開いて~終了!

寝るか」


主寝室に入るとルナちゃんは本体の横に。タリズは布団の上の俺からしたら足元で丸まってました。


「それじゃ寝ますかね~『帰還!』」


******************************


『帰還!』


「あ、そうだ忘れてたわ。タリズにもチョーカー着けとかないと。

色的にはメタリックな感じがいいな。イメージ的にはやっぱあの色だろ。『出ろ!』」


名前:従魔のステータスチョーカー(銀)

所持者:従魔タリズ限定

重量:50g

各種補正:DEF+50・MDEF+50

特殊効果:自身の現在HP・MP・SP値&現在時刻を視界の隅に表示・自動装備・位置情報送信(主人限定)

・自動修復・自動洗浄・鑑定不可


「う~ん。銀色になったか。まぁぽいっちゃぽいけど、俺の再現性の限界だな。

ルナのチョーカーもちょっと変更するからこっちにおいで。『変更!』」


名前:従魔のステータスチョーカー(白)

所持者:従魔ルナ限定

重量:50g

各種補正:DEF+50・MDEF+50

特殊効果:自身の現在HP・MP・SP値&現在時刻を視界の隅に表示・自動装備・位置情報送信(主人限定)

・自動修復・自動洗浄・鑑定不可


「よし。こんなもんか。

2人(?)とも、自動装備に変えたから、勝手に装備しちゃうけど慣れてね。

あと、視界の邪魔にならない所にHPとかも表示されてると思うけど、これから訓練する時とか参考にしてね。

不死スキル持ちだからって無茶な戦闘はしないように。


その表示見ながら自分の限界とか何処までが安全圏かを判断出来るようになってね。


あと、ルナを俺の目覚まし係に任命します。朝御飯の時間になったら起こして下さい。

起こし方は今日と同じで俺の額とか頬を肉球で・・・、てしてし叩く感じでお願いします。

以上!」


チョーカーからスキルレベルUP率倍化を削除したのは神の試練スキルで訓練始めると、

(魔物のスキルUP率2+チョーカーの倍化率2)×神の試練スキル2=8となって、

スキルUP率が通常の8倍になっちゃうからです。

俺の優秀の才とか天賦の才スキルと同等になっちゃうので、神の試練が短期間で終了しそうなので削除しました。


俺の方は一般人がどの程度の期間で神の試練スキルがカンストするかを調べたいので、

訓練中だけは優秀の才とか天賦の才を封印する予定なのです。


で、俺だけ通常で2匹だけが8倍だとあっと言う間に追い抜かれていくのが目に見えるので削除。


訓練なんだから、なるべく同じぐらいのレベルでやりたかったのです。

決して私が負けそうだから、ではありません。


あと、肉球に関してはいいアイディアだと思いました。

反省はする。だが後悔はしていない!


「それじゃ、明日は休日だし、一杯遊ぼうね。 おやすみなさい~」

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