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俺の創った箱庭世界  作者: コルム
生命誕生準備編
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第041話 新たな出会い

「ご馳走様でしたっ! さて先に片付け済ますかね~」


ルナちゃんの冷たい視線を華麗にスルーしつつ昼御飯終了。

あんまり引っ張ると墓穴掘りそうなんで早々に退散。まぁ食洗機に放り込むだけですが。


「それじゃルナちゃん。お留守番お願いね。

帰ったら一緒にお風呂入るけど、暇だったら先に入っててもいいよ。

明日はお休みの日だから、何して遊ぶか考えといてね?

それじゃ、行ってきま~す。『転移!』」


畳み掛けるように用件だけ伝えてさっさと転移。



で、北極大陸着。


「は~居づらかった。これからは合法的にぷにぷに出来る様なやり方考えよう。

と言うか、そもそも魂がないんだから“冷たい視線”ってありえなくね?

俺の自意識過剰なだけだったかも・・・。


さて。気持ちを切り替えて御飯調達しますかね~。

なるべく早めにダンジョンが見つかったら潰してもいいしな」


練気魔闘術、身体強化魔法、魔力強化魔法、気配察知、魔力察知、鷹の目、梟の聴覚を発動し、舞空術で獲物を探索です。


今回からは完全隠蔽看破は使いません。

正直チート過ぎるのと、攻撃を受けないと耐性系スキルが上がらないので。


で、見つけたら無駄と知りつつ弱化魔法と状態異常魔法、系統外魔法を撃ち込んでから苦無で射殺。

後は必要なら首を刎ねて血抜き(臓物処理含む)して空間魔法で転送して終了です。


「ん~いいのが見つからないなぁ。スライムとかゴブリンとかばっかり。

ルナちゃんのおやつ程度しか居ない・・・。


まぁ昨日はオーガ系をそれなりに狩ってるからすぐには不足しないだろうけど、俺のスキルも上げられないし暇過ぎ」


物理耐性はカンストしてるので、物理攻撃してくる奴は速攻で射殺しているせいか、反撃を食らう暇もありません。

ごくごく稀に水系統の魔法を飛ばしてくる奴が居るぐらい。

でも属性魔法系もカンストしてるので意味がない。

さすがにまだ弱化魔法系を飛ばしてくる奴が地上には居ないのかな・・・。


2時間ほど高速飛翔しつつ狩りを続けたものの、食い甲斐のある奴とかレベル上げになりそうな奴は見つからず。

かと言って居住区に帰るには早過ぎるしなぁ・・・。

そろそろ年末だし、1月1日はお休みにしたいからもうちょっと食い甲斐のある奴を溜めときたいんだが・・・。


ちなみに今日は12月の24日だったりします。特にイベントはないけどね!


いい加減ダンジョンとか無いものかねぇ?

と、空を飛んでいたら気配探知に何か引っ掛かりました。


「ん?なんだこれ? 上か?」


右前方のかなり上空に黒い点。

既に守護層の範囲外に居るし、結構吹雪いてるので視界が悪いですが、何かが居るっぽい。


「これはあれかな?昨日のフラグが早速回収出来るかも~♪」


氷河期だし、水系で進化したドラゴン系の可能性が大。

さすが神様(の分体)引きが強いわ~。るんるん気分で目標物体に急速接近。


とりあえず地面に叩き落してボロボロにしてから従魔にしてやろう・・・とか悪い顔してたら、

こちらが近づいたからか、相手も俺を認識したらしく相手の方からも接近開始。


そろそろ視界に入ります・・・。



「わぁお。これは完全に予想外だったな。別のフラグを立ててたのか、俺は」


俺の物欲センサーはマジで高性能だったらしく、予想外の展開。

吹雪ゾーンを抜けたせいか視界が開けた中、俺の眼前に広がるのは赤い目と羽毛を持った巨大な翼。


居たのはドラゴン系じゃなくてバード系でした。反射的に完全鑑定。


名前:なし(魔物)

種族:バード(雄)

年齢:0歳

状態:正常

HP:142/142

MP:109/109

SP:134/134

STR:71

INT:30

AGI:76

DEX:39

MID:27

所持スキル:体当たりLV5・噛み付きLV3・飛翔LV7・SP回復量増加LV1・低温耐性LV4・詠唱破棄LV1

マスタースキル:なし

LP:100/100

LUK:10

CHA:10

HGR:50%

HP自然回復量:5

MP自然回復量:1

SP自然回復量:11

成長状態:成熟期

最大所持重量:71kg

ATK :119

MATK:50

DEF :109

MDEF:58



「ふ~ん。

多少は成長してるけど、ルナちゃんの成長度合いからして湧いて1ヶ月程度って感じか。

そういえばバード系に遭うのは初めてだな。レア種的な記述にした覚えはないんだけど。

あぁそう言えば、まだルナちゃん以外のテイル系にも遭ってないな。

たまたまだろうけど、遭遇率が余りにも低くないか?


つか、もしテイル系に遭遇したとして俺に狩れるかな?

ルナちゃんに情が沸いてるから躊躇する気がするわ・・・っと」


俺が独りでぶつぶつ呟いてたら、体当たりをしてきました。

が、余裕で回避。


「正直な所、格下もいいところなんだよなぁ。

複葉機と第5世代のジェット戦闘機ぐらい格が違うから、予想以上に燃えん。

さらに瞬動まで使ったら、俺の動きってUFOみたいな機動が可能なんだよな。どうすっかな」


繰り返し突っ込んでくる体当たりを適当に回避しつつ、とりあえず思いつくのは3択。


1・狩って食料にする。

ボア系が予想以上に旨かったし、鳥肉も結構期待出来るかも知れない。

さらに羽毛が手に入るので色々と工作して遊べる可能性が高い。


2・従魔にしてみる。

かなり大きいし、乗って移動用とかにも使えるかも知れない。

あと、育ててガルーダにするとかちょっと夢があるけど、聖獣化するかどうかは完全に賭け。


3・ある程度痛めつけて逃がしてみる。

ほぼ見ないのである意味レア種化してるのかも知れない。繁殖してくれれば鳥肉が食べやすくなる点が○。


「ん~3はないか。レア種だろうと湧く時は湧くだろうし。

1か2だと・・・賭けてみるか。

現状の組み手訓練でルナちゃんと1対1でやっても俺が勝つだけだし、

1対2になったら今後俺が負ける可能性も高くなるしな。

今日みたいに訓練で負けて、ルナちゃん独りで留守番させとくのも可哀相だから、訓練相手にもなるし。


よ~し。そうと決まれば早々に撃墜しますかね。

とりあえず怪力スキル上げたいし、首掴んで地面に叩きつけたら終わるだろ。一応手加減スキルを発動させとくか」


方針が決まったので手加減スキルを発動。

で、体当たりにタイミングを合わせて頭の後ろあたりを鷲掴み。


「この高度から急降下したら音速超えるかな? レッツチャレンジ!」


高速飛翔で全速力で地表に急降下。かなりの速度は出てるけど、音速の壁云々の前に地表に到着。


ドゴッ。

「ギュェッ」


にっぶ~い音と共にカエルを潰したような声が・・・。


「とりあえず生きてるか~? 死ぬか従魔になるか選ばせてやる。今選べ」


一応従魔にしようとは思ったけど、どうしても必要か?と言われると正直微妙。

モフり要員は既にルナちゃんが居るし、どっちかって言うとルナちゃんの訓練相手としての従魔って感じです。


従魔を拒否るなら食肉加工するだけの話。魂がなくても本能で決めて貰いましょう。


どうするのかな~と見守っていると、翼を広げて頭を下げてきました。

人間で言う五体投地って感じかな?


「従魔になるのを了承したとみなすぞ? 『我に従え!』」


魔力の糸みたいなのがバード全身を覆い、従魔契約完了。


「とりあえず名前を付けないと不便だな。

つーか、ガルーダにするとしたらアレしか無いんだが。意味が違うけど、人じゃないからタリズにするか。

お前の名前はタリズな。

俺には既に従魔が居るから、そいつの弟分って感じでよろしく。

ちゃんと先輩の言うことを聞くように。当然俺の言うこともな」


後はルナちゃんにしたのと同じ魔改造を施します。

あ、封印してるやつも付与だけはして、同じく封印状態にしました。


あと、属性魔法の付与は風系統だけに限定。

どうせなら本気でガルーダになって貰おうじゃないか。


で、ルナちゃんに説明したのと同じ説明をしました。

食事したら洗浄魔法使うとかそんな感じの話。


追加で、後々面倒になりそうなのでこいつもルナちゃんと同じく子作り禁止です。


残りの説明は居住区でしないと理解出来ないと思うので保留。


「ん~ 居住区に入れるにはでか過ぎるな。

ルナちゃんには付与してないけど不便だし、完全変身も付与しとくか。『付与!』」


あとで一応ルナちゃんにも付与しとこう。封印状態にするけど。


「よし。んじゃ、ちょっと大き過ぎるから小さくなれ。大体これぐらいのサイズで」


言いながら手で1mちょっとぐらいの高さを指示。

魔改造で秒間のMP・SPの回復量も増加してるので、完全変身の維持も可能なはず。


で、ちゃんと理解したのか大体指示通りのサイズに縮小。

元の大きさからしたら1/4ぐらいになった感じかな?


「よしよし。とりあえずその姿が基本な。

これからは外で狩りをする時と、これから行く居住区の鍛練室以外はそのサイズで居ること。


あと、他の姿に変身するのも禁止な。

んじゃ、他に用事もないしルナちゃんと顔合わせといきますかね。『転移!』」

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