第038話 初ダンジョンと抱き枕?
昼食も食べ終わり、使った食器片付けも終了。
ルナちゃんのお情けでドライマンゴーは1切れだけ確保出来ました。
「んじゃルナちゃん。今日は負けちゃったので、リビングで次はどうやって闘うか考えてて下さい。
あ、勝手に他の部屋に入ったり、つまみ食いとかしたらダメだからね!
でも、お風呂とトイレだけは自由に入室を許可します。 判った?
あと、晩になったら戻ってきて一緒にお風呂に入るから。
それじゃ、俺は行ってくるね」
若干しょぼ~んとしているルナちゃんをモフりつつ、今日の予定を指示。
まぁ指示するほどの内容じゃないけど。
あんまり長居してもしょうがないので、そろそろ北極大陸に行きますかね~。
「じゃ、後でね。『転移!』」
「と~ちゃ~く。まぁあれからそんなに時間も経ってないから特に感慨もないが。
とりあえずダンジョン探し回りながら、ルナちゃんの食料になりそうな獲物を狩る感じかな?
で、魔物は倒したら血抜きと剥ぎ取りしてから倉庫/給仕室に直接空間魔法で転移させとけば手間も省けるな。
武器は苦無投げてりゃ良いか。自重しないから当たれば一撃のはずだし。
あと弱化系魔法のレベルも上げとこう。
食い甲斐のなさそうな魔物に関しては・・・まぁ一緒でいいか。何かに使うかも知れないし。
最悪ルナちゃんのおやつにすればいいか。
無駄に殺すだけってのもなんか嫌だしな。んじゃさっさとやりますかね。
『練気魔闘術』『身体強化魔法』『魔力強化魔法』『完全隠蔽看破』で後は『舞空術』でっと」
上空から気配察知とかに引っ掛かった奴を片っ端から狩る予定。
ダンジョンに関してはまだ見てないので、目視で探索です。見つかるといいけど・・・。
あれから1時間ほど。
見つけたのは沸いたっぽいスライム系とコボルト系。あとレッドキャップの集団。
レッドキャップの集団を見つけた時は、近くにダンジョンが?!って期待したけどありませんでした。
で、スライム系は核を。他は頭部を苦無で狙い撃ちして終了です。
あぁ、最初に弱化系魔法掛けてますけど。
スライム系は血抜きの必要が無いのでかなり楽。見つけたら積極的に狩ってます。
スキルレベルは低いけど、DEXはそれなりにあるのでまだまだこの程度の魔物相手だと外れませんでした。
で、倒して血抜きが必要なら血抜きして、そのまま空間魔法で転送。楽なもんです。
それにしても、剥ぎ取りナイフの出番が全く無いです。首を切り落とすぐらい。
最初に出会ったボア系なら体毛とか牙とかが使えそうな部位かな?とは思いますが、
オーク系やオーガ系に遭遇しても剥ぎ取りってどの部位が使える部位なのか判らんのです。
ゾンビ系やらスケルトン系、レイス系だったらなおさら剥ぎ取りスキルの使いどころが判らない。
スケルトン系なら武器類持ってるかも知れないけど、正直今の快適装備がある以上必要ないし。そもそも剥ぎ取れない。
ウイングホース系とかコーン系、ドラゴン系ならまだ使えるのかも知れないけど、見つからないし・・・。
またも完全なルーティーンワーク化するのか?って思ってたら、妙な気配を探知。
魔物の気配はするんだけど、魔物がそこには居ない感じと言う何とも言い表し難い気配です。
「行ってみりゃ判るか。」
ってことで向かってみると、平地の中にぽつんと地上に5mほどの高さを持った洞窟?を発見。
2Dだった頃のド○クえ?(あえて誤字)のMAP表示かよって正直思いました。まぁ多分これがダンジョンっぽい。
「ん~気配は覚えたから今度からは見つけやすくなるかも知れないし、別にいいけど。・・・正直微妙。
なんかもっとダンジョン・ダンジョンしてるのをイメージしてたはずなのに、なんでこんな形?俺のせいか??」
かなり微妙な感想を抱きつつ。とっととダンジョン内部へ。
モノリスの書で記述しておいたけど、真っ暗じゃないのは有り難いな。いちいち照明出さなくて済むし。
で、とりあえず第1階層?に到着。地表に出入り口が露出してた以上5層以上はあるはずだから、ちゃっちゃと潰すか。
第1階層は地表の地形とほぼ変わらず。
吹雪いてないだけの森林地帯って感じです。
外と比べると閉鎖空間だっただけに、それなりのレベルの魔物が生息してるはずなんで、一応気をつけます。
が、ここでも完全隠蔽看破はチートでした。
どうもこの階層はボア系が豊富みたいで、狩り甲斐とか剥ぎ取り甲斐はあったのですが、頭部に苦無ぶち込むだけで終了。
正直血抜きやら剥ぎ取りやらの方が遥かに時間が掛かります。
まぁ初回に比べれば早くなってるし、手も抜いてますが。
ごくたま~にボア系が数匹の集団で居る事もありましたが、1匹づつ苦無で頭部に穴を開けて終了。
今までみたいにMP消費してないので途中から弱体化系魔法に加えて状態異常魔法も先に打ち込むように変更したものの、
緑化してた頃に比べればMP消費なんて殆ど気にならないぐらい。
まぁ、ボア系だったらルナちゃんの食い甲斐もあるだろうし、剥ぎ取りスキルも使えるから我慢して狩ってますが、
そろそろ飽きてきました。
ちなみに剥ぎ取りは一応皮だけ。牙とか今更使い道が思いつかない・・・。
時間的にも1階層の攻略に1時間とか掛けてると晩までに帰れないので、若干スピードアップしたいところ。
結局1時間半以上掛けて次の階層へ続く階段を発見。俺時間掛け過ぎ。急がねば。
第2階層。
水中の階層でした。大ハズレです。
一応上の方は空気の層があるので海面ぽいけど、ほぼ水中ステージ。
これを1時間以内で攻略とか絶対無理。とりあえず急いで地上に戻って場所だけ覚えて居住区へ帰還。
明日の自主訓練日に時間掛けて攻略しないと時間絶対足らんわ。ってことで戦略的撤退。
「ただいま~。とりあえず倉庫の片付けしなきゃな。
適当に転送してるからごちゃごちゃになってるだろうし」
ルナちゃんはお風呂中かな?リビングには居ませんでした。
これで倉庫/給仕室でつまみ食いしてたら怒る所だけど、ルナちゃん偉い子だし多分大丈夫。
まぁネタ的に、
扉を開けるとルナちゃんが魔物の山に顔突っ込んで食事中。で、俺に気付く。
“あ、やべっ。見つかった”みたいな顔をした瞬間ゲップが思わず・・・。
とかって展開だと面白いっちゃー面白いですがね。
でもそんなの姿が似合うのは、白と黒の縞々の虎みたいな森の守り神的存在ぐらいなものでして。
ウチのルナちゃんに限ってそんな事はない! とは信じつつ、こっそりドアをオープン。
隙間から覗いて見たら衝撃的な光景でした。いや、別の意味でね。
「あ、これ今の俺じゃ処理しきれんわ。
せいぜい2~3時間淡々と狩りしてたけど、この量は予想外。
早急に部屋自体を拡張しないと足の踏み場すらないわ。
適当に倉庫/給仕室に転移させるもんじゃないな。
ちゃんと転移用のスペース確保する為にさっさと空間拡張しないと、どうにもしようがないわ」
部屋の中には魔物の巨大な山。と言うか部屋の中が魔物の死体だらけ。
丸まったスライムや、首なしのコボルトやらレッドキャップやらはいいとして、皮を剥ぎ取られたボアがマジで山積み。
で、その横あたりにこれまた剥ぎ取られたボア皮の山が・・・。
簡単に狩ってたから数えてなかったけど、70匹以上は行ってると思う。
20mほど拡張したけど全然足りませんでした。
やっぱり俺ってこういう単調な作業を高効率でやるのに向いてるのかな?正直ちょっと微妙。
ちなみにルナちゃんは居なかったよ!ウチの子は偉いんです!
「ルナちゃんはお風呂中だろうし、俺も先に風呂入ろう。
で、風呂上がったら神体に戻って拡張&片付けかな?
あ~ちょっと面倒だけど、拡張したらまた分体で片付けするか。
これだけの量のボア系運んでたら怪力のレベルが上がるかも知れんし。
とりあえずここは放置でお風呂行こ~っと」
さっさと移動してインナー系を洗濯乾燥機に放り込んだら浴室へ。
案の定ルナちゃんはお風呂タイムしてました。
いつから浸かってたのかは知らないけど、多分暇してたんだろう。
「ルナちゃんただいま~。
ちょっと用事あるから俺はすぐ上がるけど、ルナちゃんはゆっくりしてていいからね?」
さっさと自分を丸洗い。
まぁ1日だけだし、それほど運動してないから大して汚れてません。
「ルナちゃん。せっかくだしシャンプーもする?」
自分を洗い終わってさっさと出て行くのも勿体無いので誘ってみると、尻尾をフリフリ、ルナちゃんがやってきました。
「ルナちゃん綺麗好きになったもんね~。よし。もっと綺麗にしちゃうぞ~」
バカな事を言いつつルナちゃんも丸洗い兼マッサージ。
フサフサ毛並みを維持出来ると思えば重労働でも楽しいもんです。
洗いながら、そういえば・・・と思い出してルナちゃんに提案。
「ルナちゃんさ。檜風呂もいいけど、たまには違う香りにしてみない?」
提案しつつ洗い終わったのでシャワーで流す。
まぁルナちゃんからしたら“何の話?”って感じだろうから、入浴剤を入れてる箱の所へご案内。
入浴剤を入れてる箱は防水仕様になってるので問題なし。
ちょっと蓋を空けてる間に蒸気が入っちゃうだろうけど、まぁ閉めとけば勝手に補充される仕様なんで大丈夫でしょ。
ってことで蓋を開けつつルナちゃんの好みを確認。
「ルナちゃん女の子だからローズ系がいいかな?って思うんだけど、ルナちゃん的にはどれがいい?」
一応ローズ系・ラベンダー系・柑橘類系・ハーブ系が2種類ずつと湯上り爽快系が2種類入ってます。
ちなみに全種類固形のブロック発泡型の入浴剤です。薬効成分とかも入ってたと思うけど、詳しい所までは忘れました。
ま、リラックス効果があればそれで十分だし。
ルナちゃんはくんくん嗅ぎながら選び中。
もう動物に○○はダメとかどうでも良くなりました。魔物だし。
で、選んだ末に1つを足先でつんつん指定してきました。
「ほうほう。今日のルナちゃんはラベンダーな香りで落ち着いて癒されたい気分なんですな?」
下らない事を言いつつ入浴剤を持って湯船へ。勿論ルナちゃんも再び湯船に浸かります。
が、今回は俺が手に持っている入浴剤が気になるのか、こっちを向いたまま。
「それじゃ投入しま~す。
シュワシュワするし水の色も変わるけど、害はないから安心しててね?いざ投入!」
俺とルナちゃんの間にドボン! 途端に発泡しつつ紫色のもやもやが水中で発生。
突然の変化にルナちゃん大慌て。
急いで浴槽から飛び出して、発泡の方か着色した方かを威嚇中。かわえぇ~。
「ははは、大丈夫大丈夫。ほら、何とも無い」
錠剤を持ち上げたらシュワシュワ言ってるけど、湯船の中に入れたり出したりを繰り返して問題ないことをアピール。
徐々に浴槽の水も紫色に着色。純粋な檜の香りが勿体無い気もするけど、ラベンダーの癒し系の香りが漂ってます。
あ、一応いまのうちから換気扇つけとこう。ルナちゃんだとON/OFF出来ないし。
浴室内がラベンダーな香りで満たされてくる頃にはルナちゃんの警戒も解けたみたい。
紫色なお風呂におっかなびっくりしつつもいつもの格好へ・・・。
「たまにはこういうのもいいよね~。
まぁ後で栓抜いて水を抜かないと香りが残っちゃうのが残念だけど。
また今度は別の入浴剤入れて一緒に入ろうね~」
完全に落ち着いたのか、いつもの格好で尻尾をゆらゆら。
俺もゆっくり入っていたい所だけど、とっとと倉庫を片付けにゃならんので少し早めに上がります。
「んじゃ、俺は先に出るね。ルナちゃんも逆上せないようにね~」
浴室から出てざっと身体を拭いたら、真っ裸のまま主寝室へ。
『帰還!』
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『帰還!』
「さて、とっとと倉庫の片付けに掛かりたいんだけどその前に・・・。『出ろ!』」
名前:ステータスチョーカー(黒)
所持者:リュウノスケの分体限定
重量:10g
各種補正:なし
特殊効果:自身の現在HP・MP・SP値&現在時刻を視界の隅に表示・自動装備・自動修復・自動帰還・鑑定不可
「これから神の試練使っての訓練を考えると必要なんだよね。特にMP値。
回復が絶望的だからMP使い切っちゃうと従魔契約が破棄されるから、それだけは避けないと。
まぁ分体に装備させるから後から着けよう。とりあえず今は倉庫の整理だな」
再びやってきました倉庫/給仕室。
正直片付けるの面倒だけど処理しないことには何も出来ないので諦めます。
あ、ルナちゃんは相変わらず風呂中みたい。魔物は逆上せないのかなぁ・・・。
とか現実逃避しても倉庫の片付けが終わらないのでさっさと拡張します。とりあえず通路から。
「通路と扉は倍のサイズでいいか。コーヒーメーカーとかの台に干渉しない・・・な。大丈夫。
ちょっと鍛錬室側に広がる感じにしておけば万全でしょ。んじゃ『空間拡張!』」
「ちょ~っとここだけ扉が大きくなったから不恰好だけど仕方ないよね。
通路内も・・・うん。広くなった。 さて次は中の拡張だな」
大きくなった扉を開けると、相変わらず魔物の死体が山積み状態で鎮座ましましております。
何処から手を付けていいか判らん・・・。
「倉庫部分だけをさらに1km四方に拡張して様子をみるか。
一応高さも20mぐらいにしておけばいいだろう。
炊事スペースも纏めて拡張しちゃうと使い勝手が悪くなりそうだしな。
『空間拡張!』こんな感じでどうかな?
左側最奥に魔物。右手前側に装備品。
左手前側に剥ぎ取りしたものって分類出来るかな~って思うんだけど。
つか、今は魔物が山積みになってて奥が見えないから判らんな」
『分体作成!』
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『分体作成!』
「あ、自動装備付けちゃったから真っ裸にチョーカー装備って何か怪しい人になってる」
視界の左上隅に緑(HP)と赤(MP)と黄色(SP)のバーと共に数値が表示されてます。あと時刻表示も。
「ふ~んこんな風に表示されるのね。透過度も問題ないから視界を遮ることもないし、こっちはOKだな。
ただ、自動装備に関しては気を付けないと。まぁ誰も見てないからいいや。
それよりも魔物の処理が先だな」
とりあえず魔物の山の空いてるスペースを舞空術で回避して倉庫側に移動。
「お~!広くなってるわ。あとは面倒だからここから投げて終わらせよう。
今のSTRなら届くでしょ。一応壁にぶつける感じで投げておけば大丈夫だと思うし。
とりあえずボア系から投げていくか。分別しといた方が後から楽になるかも知れないからな」
ってことで再び舞空術で魔物の山の上の方から順番に、と言うか手当たり次第に倉庫の奥の方へ遠投。
まぁ元々結構な重量物だし、両足持って遠心力使えば楽勝でした。ただ面倒臭いだけな感じ。
段々コツを掴んできたので狙って投げられるようになりました。
投擲スキルが上がってるかも知れない。嬉しい誤算です。
そうこうしてたらボア系は一掃。次はコボルトとかレッドキャップの小物系。
ボア系の投擲地点より若干手前側にしてみました。こいつらはそれほど数ないのでさっくり終了。
スライム系はさらに手前側へ。で、投げたらベシャッて潰れたんで慌てて焼却処分。
半固体だってことをすっかり忘れてました。面倒だけどスライム系だけは手運びです。
ボア系とか小物系を投擲してた時に、バキッとかゴキッとか骨が折れたっぽい音がしてた時点で気付けよって感じ。
スライム系はちょっと多かったし手運びだったので結構な時間を食いました。
あと残すはボア系から剥ぎ取った毛皮のみ。
ただの皮になってるので、上手く投げれずまたまた手運びです。面倒な。
地道に処理してたらいつの間にやら終了。空間的には十分ぽいですね。当面は。
「は~面倒なだけだった。
これからは大物・中物・小物・剥ぎ取りで分類して転送しよう。面倒臭すぎ」
大物は最奥中央部。中物は最奥左奥。小物は左側の真ん中あたり。
剥ぎ取りが左側手前あたりに固める方針で行きます。
これなら転送時点で分類出来るから楽になるはず。
と言うかそもそも、だけど。アイテムBOXが使えるようになったら要らないスペースになりそうなんだよな・・・。
まぁ今は仕方ないと諦めます。
「さて、とりあえず片付いたけど、一応食事を作る場所なんで洗浄!あ~んど乾燥!これでいいかな?
後は・・・あぁ、バーベキュースペース作るだけだな。んじゃ神体に戻ってっと」
『帰還!』
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『帰還!』
「ん~やっぱり場所的にはコンロ横がいいかな。一番端っこだし。
つかオーブンレンジ付けたけど、魔物肉入らないから意味無いな。
製菓スキルあげる時に使おう。それまで放置だな。
システムキッチンとパーティションの間を3m半ぐらい拡張して、上に排気ダクトを設置したらいいか。
ま、とりあえず『空間拡張!』う~ん。こんなもんでOKだと思うんだけど、どうなんだろうな?
正直ルナちゃんの食欲次第だからどの程度の大きさが要るのか、判断が難しすぎる。
とりあえずさっき使った焼肉セットはもう要らないから『消去!』で、新たにバーベキューセットを『出ろ!』」
一応バーベキューセットなんで、鉄板とか網焼きとかも出来るようにはしてますが、
基本的に目指す所は“上手に焼けました~♪”なんで手回し式の丸焼きが可能な感じにしてみました。
火系統魔法で代用してもいけるけど、何となく気分で炭火焼の方が美味しく出来そうなので、炭火セットも用意。
試し焼きしようかとも思ったけど、俺一人じゃ食いきれないし、ルナちゃんに晩御飯我慢させてて、
俺だけ晩飯食うのもなんだかな~と思ったので、明日の朝食で試すことにします。どうせ俺は絶食耐性あるし。
「ん~。使い勝手の検証は明日でいいか。まだかなり早いけど、今日は寝ますかね」
他には特に用事もないのでリビングへ。 と、ルナちゃん風呂上りみたい。
「お!丁度いい所に。
ルナちゃんブラッシングしようか~。
っとその前にお風呂の水を抜いてくるからちょっと待っててね?」
急いで浴室に向かい、浴槽の栓を抜いて壁からの水を止めたらリビングへとんぼ返り。
改めてブラシを手にソファーに座ると、尻尾をフリフリルナちゃんが俺の腿に頭を乗せてきます。
仰向けで足上げて寝るのは辞めたみたい。 偉いです。
で、頭から背中にかけて丁寧にブラッシング。お尻の方までちょっと届かなくなったな~と思ったら、
ルナちゃん自身が俺の腿の上をずりずり移動して丁度いい位置まで移動。 まじ賢いわぁ。
尻尾も根元あたりまでブラッシングが終了したら、“尻尾も!”みたいな感じで尻尾をこっちに向けてきました。
当然丁寧にブラシを掛けてあげます。
「はい。背中は終了。ルナちゃんごろんして~」
俺の腿の上で降伏のポーズ。指示通りとは言えマジでウチの子は賢いです。
ちゃんと丁寧にお腹もブラシを掛けてあげて全身終了。
風呂上りだし、フサフサ感がハンパないです。あ、いいこと思いついた。
「ねぇルナちゃん。一緒に寝る?リビングで寝ると狭いでしょ?」
そう言ったら俺から飛び降りて主寝室の前で尻尾を全開でフリフリ。
やっぱり一人寝じゃ寂しかったのかなぁ?
「よし、じゃぁ今日は一緒に寝ようね~。
あ、その前にお風呂の水を張りなおしておかないと」
俺としてもフカフカの抱き枕(予定)が出来て嬉しい限り。
急いで浴室に向かうと、浴槽からは綺麗に水が無くなってました。ついでに換気扇もOFFります。
一応洗浄魔法で一通り洗ってから栓をしなおして、壁からの出水口を開放。多分朝には元通りになってるでしょ。
それじゃ、さっさと寝ますかね。
いそいそと主寝室へと移動。
で、先にベットの上に上がり、掛け布団をめくってルナちゃん用のスペースを確保。
無駄にでかいベットだったけど、こういう使い方なら問題ないよね!
ルナちゃんにおいで~と声を掛けたらぴょんと飛び乗って俺の身体に背中をぴったりくっつけて寝る体勢。
そういえば昔飼ってたうちのわんこもこんな寝方してたなぁと思い出しつつ。
「それじゃ、ルナちゃんおやすみなさい。
寝てる間に暑くなったら布団から出てもいいからね?」
久々に自分以外の体温を感じつつ、今日は熟睡出来そうだな・・・って思いました。