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俺の創った箱庭世界  作者: コルム
生命誕生準備編
36/243

第036話 特訓開始

今話と次話で動物愛護的な観点から見ると不適切な表現があります。一応魔物相手だからと言う事でご容赦下さい。

「ルナちゃんなんでそんなに怯えてるの?

あ、俺が神体の時に会うのが始めてだからかな?心配しなくていいよ~。

とりあえず一緒にお風呂に入ろうか~」


思う所は色々とありますが、久々のモフモフで大分癒されました。

お・は・な・し は風呂の中でするとして、とりあえず風呂場へ。


「あ、ちょっと待ってね。

ルナちゃんが進化したらトイレが狭いと思うから、先にちょっと広げるから」


『空間拡張!』


風呂場スペースは問題ないけど、トイレと脱衣所がちょっと狭かったので1mほど拡張。

さっきもやったので余り心配していません。問題なく拡張も完了。


「これぐらいでいいかな? ルナちゃんちょっと座ってみて?」


大人しく指示に従うルナちゃん。ついでにおっきい方も済ませてくれました。


「ん。大丈夫みたいだね。それじゃ、一緒に入ろうか~」


部屋着ジャージを洗濯乾燥機に放り込んでスイッチお~ん。で、一緒にお風呂へ。


大分落ち着いたのか、浴室に入って即行で掛かり湯をするルナちゃん。

そのまま浴槽にダイブしかけたので、慌ててストップを掛ける。


「ルナちゃんストップ! ちゃんとお湯浴びて偉いんだけど、今日はちゃんとシャンプーしてからね。

あと、掛かり湯したからって浴槽に飛び込んじゃダメだよ?」


若干しょぼ~んとするルナちゃん。くそぅ、可愛いなぁ♪

で、俺より先にルナちゃんを丸洗い。もう面倒なので、シャンプーを直接だ~っと掛けて、

そのまま全身をマッサージしながらわしゃわしゃします。人間の使うシャンプーを原液で使うけど、多分大丈夫でしょ。

マッサージが気持ちいいのか、控えめながら尻尾をフリフリ。あ~重労働だけど癒されるわぁ~。


「よし、あとはシャワーで流してっと。 はいOK。俺は自分で洗ってるから、先に湯船でゆっくり浸かっててね~」


ちゃんとさっきの言葉通り、飛び込むことなくゆっくりと浴槽に浸かるルナちゃん。

こう考えると、最初に俺が出した指示の仕方が悪かったんじゃないかと本気で思えてきましたが、それはそれ。

ちゃ~んと俺の考えてることを伝えないといけないな、と思いつつ。とっとと自分も丸洗い。


「っしょっと。 俺も浸かるからちょっと避けて~。

よいしょっと。ふ~。神体でもやっぱり風呂はいいもんだな。

無意識に体とか洗ったけど、汚れてなかったし、神体に風呂は必要ないかも知れないが、娯楽としてはアリにしとこう」


とりあえず気分的には久々の風呂なんで、俺ものんびり浸かります。


頃合を見計らってお話開始。

先にこっそりルナちゃんの変化術系(念のため)と空間魔法・時空間魔法を封印。

ついでに手加減・属性外系統魔法耐性・神の試練(封印状態)を追加付与しときます。

神体でもスキルは問題なく使えるみたい。


「あのさ~ルナちゃん。頑張って強くなってね~って言ったけど、まだシングルテイルのままだよね?

2ヶ月ぐらいあったから、ダブルテイルぐらいには進化してるかな~って思ってたんだけど、頑張ってた?」


ルナちゃん。

まずいと思ったのかゆらゆらさせてた尻尾が足の間にくるんと・・・その行動は犬か?狐もそうだっけ?


「いやね、別に本気で怒ってる訳じゃないんだけど、ルナちゃんはどうしたいのかな~と思ってさ。


ルナちゃんが望んでなった訳じゃないから仕方ないのかも知れないけど、一応は神の従魔って立場になるんだよね。

そうなると、正直弱いままって問題だと思うんだ。

ただのペットとしてならそれでもいいのかも知れないけどね。

俺だってルナちゃんに一目惚れして従魔にした訳だし、ちゃんとした従魔として育てなきゃいけないのに、

いきなり放り出して自分の用事してたから、偉そうに言える立場でも無いんだけどさ。


このままのペットみたいな状態で居るか、神の従魔としてそれなりに強くなってくれるのか。

もう従魔で居ること自体を辞めるのか、ちょっと難しいかも知れなけどルナちゃん自身で考えておいてね」


俺自身でもミスったりしてるし、偉そうな事は言えないんだけど、現状だとルナちゃんは完全にペットな状態でして。

従魔に関してモノリスの書に記述してなかったけど、もしかしたら俺がイメージしてた従魔に関して、

“必要以上にオドを摂取しようとしない”みたいなイメージがあったのかも知れないと思い直してます。

だって、場合によっては世界樹の影響範囲内とか街中に従魔を連れて入った場合、自由に狩りなんて出来ないからね。

そういった記述外のイメージ補完のせいで“空腹を満たす為だけの食事”しかしないのも納得出来る理由になるわけで。

そうしたら、ルナちゃんを怒るのはお門違いもいいところ。

俺の方に問題があったんだから、逆に謝らなくちゃいけないのですよ。


まぁ今回は“頑張って強くなって”って言ってあったから、謝る気はないけどね。ルナちゃんもペット生活で満足してたし。


「とりあえず明日の朝に答えを聞くから、じっくり考えてみてね。

それじゃ、俺は先に上がるけど、ルナちゃんも逆上せないように気をつけてね」


先に風呂から出て、ざっとタオルで拭いたら乾燥まで終わってた部屋着ジャージ類に着替えて倉庫/給仕室へ。


「もしルナちゃんが強くなる気になってくれたら、食料関係で問題が出てくるはずだし、拡張しとかなくちゃね」


とりあえず奥の倉庫スペースと、食料品用の棚のスペースを20mほど拡張。あとはいじりません。

執事部屋とかの拡張も当面はスルーします。誰か住むようになったとしたら、その時に考えます。


スペースを拡張して出てきたら、既にルナちゃんは寝る体勢。まぁせっかくなんでブラッシングしてあげましょうかね。

もしかしたら最後になるかも知れないし。


「ルナちゃんブラッシングするからおいで~」


尻尾をフリフリ寄って来るルナちゃん。

で、俺がソファーに座ると頭を腿の上に乗せていつもの降伏のポーズ。


「ルナちゃんさ~。一応女の子なんだから、足上げて寝る癖直した方がいいよ?楽なのかも知れないけど。

まぁブラッシングする時にお腹のブラシを掛けるは楽になるから、その時だけはいいけど・・・」


とりあえず降伏のポーズのままなのでお腹からブラッシング。

相変わらず引っ掛かったりはしないです。いい毛並み。


で、ちゃんと座らせて、頭から全身を改めてブラッシング。

気持ちいいのか尻尾をフリフリ。やっぱり手放したくないなぁ。


改めてそう思ったので、さっきの話の続きとして、俺としては従魔として強くなって欲しいって話をしておきました。


後はルナちゃん次第かな? 異族言語理解のおかげか、少しは意思疎通が可能になってるから、多分話は伝わったと思う。

ま、悲しいけど、ルナちゃんが従魔が嫌ならちゃんと開放してあげるつもりです。ある程度スキルは封印するけど。


さて、ブラッシングも終了。たまには神体で寝ますかね。

寝過ごしが心配だけど、ナイトテーブルに作った時計は目覚まし機能も付けてたんで大丈夫なはず。


「それじゃ、そろそろ寝よっか。 ルナちゃんおやすみ~」


主寝室に入ると装備品が散らばってました。そういえば片付け忘れてたな。

ちゃちゃっと隅っこに寄せて神体のままベットへ。あと一応目覚ましも午前8時にセット。


「そういえば自発的に寝るのって初だな。ま、目覚ましあるし大丈夫だろう。寝るか」


・・・・・ZZZZZZZZZ・・・・・


「んむぅ・・・ちゃんと寝れたか怪しいが、少しは寝れたかな?

にしても目覚まし鳴る前に起きるとか、遠足当日の小学生か俺は・・・。

さて、ルナちゃんの結論を聞くかな。


ん~ やっぱり怖いっちゃ~怖いな。

従魔にして即行で2ヶ月ぐらい放置だもんな。ま、俺も覚悟を決めよう」


とりあえず目覚まし機能を停止させてっと。


『分体作成!』


******************************


『分体作成!』


「さて、装備してっと・・・アイスボア鎧は辞めとこう。

訓練するなら補正なしでいくべきだしな。ついでに武器も出しておくか。『出ろ!』」


名前:不思議な武器

所持者:リュウノスケ&リュウノスケの分体限定

重量:100g~

各種補正:なし

特殊効果:自身の望むあらゆる武器に自由に変化可能(弓矢・双剣・盾等も含む)・自動修復・自動帰還・鑑定不可


「とりあえずこれでいいだろ。槌系とか槍系とかに変化させて使えるし。

最初は鈍器のハンマーにしとくか。鍛錬中はこれ1つで全部いけるしな。


棒術系は最初に作った奴を使うとして、人類誕生後に使うとするか。

人類誕生後に世界を旅する時は棒術と符術メインでいけばいいか。この2系統だけは、まだレベル上げないでおこう」


「それじゃ!いざ審判の時!」


ドキドキしつつリビングのドアを開ける。

と、目の前にちょこんとルナちゃんお座りしてました。


「ルナちゃんおはよう!」


何はともあれ、とりあえずモフる。最後になるかも知れないので入念に・・・。


「返事は後で聞くとして、とりあえず朝御飯にしようか」


まだどうなるか判らないけど、朝御飯ぐらいは一緒に食べておきたいので、早速“倉庫/給仕室”へ。

ルナちゃんも着いてきました。


「ん~、確か前に狩ったアイスボアがあったはず。朝食だし、軽めでいいかな。

俺としては初魔物になるから若干不安。適当にスライスして薄めのステーキっぽくしとくか。

ルナちゃんは足一本ぐらいで足りるかな?どれくらい食べるか判らんけど、まぁいいか。

あ、食器類は出したけど調理器具出すの忘れてたわ。包丁とフライパンと鍋ぐらいか。『出ろ!』」


特別な物を出す訳じゃないので、さくっと済ませました。劣化防止とか焦げ付き防止ぐらいは付与はしましたが。

俺の朝食は食パンと目玉焼き(共に原材料は前回出してました)と薄くスライスしたアイスボアの肉を焼いたもの。あとコーヒー。

ルナちゃんはアイスボアの後ろ足1本です。こちらは一応生のまま。

焼いた方がいいかな~と思ったけど、いつも生食だしとりあえずいいかって感じです。


「ま、こんなところだろ。んじゃリビングに戻って食べますかね」


相変わらずルナちゃんは金魚のフン状態で着いてきます。

代わりに部屋の扉を閉めてくれるから有り難いけどね。


で、リビングのテーブルの上に適当に置いたら朝食開始。


「それじゃ、頂きます。ルナちゃんも遠慮なく食べていいよ」


俺が食べ始めるのを確認してからルナちゃんも食事開始。

教えてないけどちゃんと待ってるって偉いわぁ。


でもちょっとルナちゃんには量が少なかったのかも。食パンと目玉焼きを食べ終える頃には足一本骨ごと完食してました。

ちょっと物足りなそうな感じなので、アイスボアの食いかけの奴を差し出しつつ「食べる?」って聞いたら、

一瞬でパクっといきました。今後があったらもうちょっと食事量を増やすべきかも知れない。でも朝食だしな・・・。

ちなみに、アイスボアの肉は結構イケました。と言うか、かなりジューシーな豚肉って感じ。魔物肉、中々あなどれん。


「う~ん。久々にサンドイッチ以外だったけど、結局パン系になってしまった。

次は和食とかにチャレンジしてみるか。まぁとりあえず後片付けが先だな。

ご馳走様でした。」


使った食器類を給仕室で洗って片付けた後、再びリビングへ。

で、今度こそ審判の時間です。


「さて、俺の従魔として強くなるなら着いてきて。

ペットのままでいいならこのまま此処でお座りしてること。

従魔を辞めたいならソファーで寝てていいよ。判ったかな?」


さて、いよいよ本当に審判が下ります。ルナちゃんがどう判断するか・・・。


・・・・・・


鍛錬室の前まで来ましたが、ルナちゃんは着いてきてくれました。正直涙出そう。

ダメな主人だったけどごめんね。

これからちゃんとルナちゃんと一緒に鍛えて強くなるから。これからもよろしくね。


「ルナちゃん。本当にありがとうね。これから一緒に頑張ろうね」


一言声を掛けつつ、ルナちゃんをギュー。


あぁ、ウチの子は偉いし何ていい子なんだろう。ちゃんと幸せな人生を送れるように俺も頑張るからね。


従魔だから言うことを聞いただけかも知れないけど、今はそんな些細なことは全力でスルーです。

ただただ俺の一目惚れで従魔になってくれたルナちゃんと離れなくて済んだ事が、幸せなんだと思いました。


「さて、訓練だけど、これからはこの部屋で訓練するからね。

で、お互いに手加減スキルを使うから死ぬことは無いけど、一応は真剣勝負だから。

戦い方も一切の制限を付けないし、自分なりに工夫して色々試してみてね。

今の所は何かのスキルを使って欲しいとかはないから、純粋に自分なりの戦い方を探っていく感じでやるからね」


理解してくれたとは思うけど、大丈夫だろうか?

まぁお互い不死スキル持ちだから死にはしないから気楽にいくか。


「問題は訓練場所が何処になるかランダムなんだけど、いきなり水中とかは勘弁かな。どうなるか・・・」


カチャッ・・・。


扉を開けた先は・・・。

「これはまた・・・神になったからか、引きが強いと言うか何と言うか・・・よりにもよって此処かって感じだな」


扉の先はルナちゃんと始めて会った巨木周辺っぽい。

訓練場所としては多分現状で最も最適な場所ですな。


「さて、さっきも言ったけど、手加減スキルを使ってるから、死にはしないから。

まぁ痛い思いはすると思うけど。 で、いくつかルールを設けます。


まず1つ目。

お互いに全力で戦う事。勿論もちろん手加減スキルを使用してる状態で、だけど。

それ以外では絶対に手を抜かない。ちゃんと相手を殺す気で訓練するように。 本気でやらないと訓練にならないからね。


2つ目。

自分の使えるスキルは自由に使って構わないです。

その中で自分に合った戦い方を見つける訓練でもあるからね。


3つ目。

訓練日は午前中に俺とルナちゃんで勝負します。

で、俺が勝ったらその日のルナちゃんの晩御飯は抜きです。

ルナちゃんが勝ったら、午後からはルナちゃんの自由時間とします。

とりあえずは南極大陸限定で、だけど。

魔物とかが食べたかったら食べたらいいし、此処で寝たかったら寝てていいよ。

帰りたくなったら念話してね。迎えに行くから。

俺としてはルナちゃんが勝って、南極大陸で魔物を沢山狩ってくれる方が嬉しいから、出来るだけ頑張ってね。


4つ目。

此処での訓練は1日おきにします。

此処で訓練した次の日のルナちゃんは南極大陸で自主訓練。

当然狩った魔物は食べていいです。俺は北極大陸で自主訓練してます。

次の訓練の翌日は完全にお休みとします。

俺が北極大陸で狩った魔物が御飯になるからその日はルナちゃんのお休みだね。


5つ目。

最初はしないけど、

ある程度ルナちゃんと俺の実力差が判ったら、訓練してる間だけは神の試練スキルを使った訓練に切り替えます。

お互いに一気に弱くなっちゃうけど、これも訓練だと思って諦めて下さい。

俺の方はさらに制約を掛けるつもりだから、多分すぐにルナちゃんの方が強くなると思うから、心配しなくていいです。


そんな感じかな?判った?」


なんとなく判ったっぽいのでいよいよ訓練に入ります。


「ん~問題ないかな?

判ったら適当に離れて戦闘準備しといてね。相手を見つける事も訓練の一環だから。

現状だと俺の方が圧倒的に強いし、今日の晩御飯は諦めて貰う事になると思うけど、これから一緒に頑張ろうね。


訓練開始の合図は天井に向かって光る魔法を放つからそれが訓練開始の合図ね。それじゃ、始め!」


“始め”の合図と共に一気に駆け去るルナちゃん。ま、ちょっと待ちますかね。

訓練にルールを設けたのは飽きないように、と思っての事。

まぁ晩御飯抜きはちょっと可哀相かなとは思うけど。


でも、5つ目のルールを開始したら、俺ではルナちゃんに勝てないと思う。

現状の俺はチートだけど基礎ステータスが基本1しかない上に全ステータスが1/100になるから、

初期の普通の人類より魔力系が多いぐらいでしかないはず。

しかも従魔契約によってMPの自然回復が絶望的になるので、時間との勝負になってきます。


あと、優秀の才・天賦の才の両スキルも封印するから、実際の人類が神の試練を受けるのとほぼ同じ成長率になるはず。

魔物と比較すると半分の成長率なので、最初は勝てても段々とルナちゃんの方が勝率が上がってくると予想。

そこまでルナちゃんが成長してくれれば、多分ナインテイルになってると思うし。


最終的には俺以上にルナちゃんを強くする予定なのでそれでいいと思ってます。

ま、ルナちゃんが強くなっても神話級攻撃魔法を付与していない以上、本気を出した俺には勝てないと思いますがね。


「さて、そろそろいいかな。最初は危機感を持ってもらいたいから、全力でいきますかね。

それでルナちゃんが挫けないといいんだけど・・・。

まぁ、一方的な展開になるのは最初の頃だけだからいいか。

『練気魔闘術』『身体強化魔法』『魔力強化魔法』『完全隠蔽看破』。


とりあえず合図は天井に向けて火と光系統の極魔法を混合でぶっ放せばいいか。ついでに耐久力の確認にもなるし」


ちなみに、部屋の拡大で一応天井方向も1km拡大してるんだけど、地下方向にどれだけ拡大するか指定した記憶がない。

まぁ木々が普通に生えてるからそれほど浅いとは思わないけど、神パワーすげぇなぁと改めて思った次第。


「とりあえず『いけ!』」


合図の魔法を部屋の中心天井に向けてぶっ放す。火系統は爆発力より貫通力重視にしてみました。耐久力のテストだしね。


カッ!ドゴォ~・・・・。


一瞬の閃光が走った後、空気をビリビリさせる感じで衝撃波が・・・。


「ん~。正直予想以上に威力が出たな。ま、合図にはなっただろう。

天井も損傷らしい損傷が見当たらないし。流石は神様ってところだな。

さて、のんびりルナちゃんを探しますかね~。

っつっても多分中心に移動したら気配察知に引っ掛かるだろうけど」


のんびり歩きつつ気配だけは探って移動。とりあえずさっき消費したMPも回復済みです。


「あ~神の試練スキル使うまではマジで一方的になるなぁ。何かいいアイデアないかな・・・」


とか思いつつ歩いていたらルナちゃんの気配を探知しました。

どうやら樹の上に隠れている模様。


「ん~藪とかないから仕方ないけど・・・今の俺には効かないよっと」


瞬動で一気にルナちゃんの隠れている樹まで移動、で、そのまま樹に飛び蹴りをかます。


ドガッ!メキメキメキ・・・・。


樹が折れたけど、一切無視。で、ルナちゃんを視認。・・・でもルナちゃんは気付かず。


「あぁ、完全隠蔽看破はやりすぎか。こいつはキャンセルしとくか。

あと手加減の発動するの忘れてたな。『発動!』」


突然現れた(ように見えた)俺にルナちゃん絶賛警戒中。


「さぁて、本番といきますかね。

ちょっと痛いと思うけど、死にはしないから。・・・ごめんね」


再び瞬動で間合いを詰めたら、牽制の意味でルナちゃんの顔のすぐ横に思いっきりハンマーを振り下ろします。


ドゴン!


「あ、衝撃波が出る所までは考えてなかったわ。練気魔闘術のせいかな?」


ルナちゃんは衝撃波に巻き込まれて近くの樹に激突。その樹をへし折ってさらに貫通。

2本目の樹にぶつかった所で停止。普通だったら内臓逝ってるな。今の。


「ルナちゃんさ~。

闘い方として奇襲を選んだのは正解かも知れないけど、相手との力量差も考えないと。

ま、今回は俺が自重しなかったせいでもあるから、仕方ないけどね」


手加減が機能してるおかげでよろよろと立ち上がるルナちゃん。

ちょっとは今の俺との力量差が判ってくれたかな?


う~ん。今のルナちゃんだと、手加減するのを忘れてたら即死コースだったな、あの様子じゃぁ。

ちょっと気をつけよう。


「とりあえず『闇ヒール!』これでルナちゃんのHPも全回復したでしょ?じゃ、続きね。

あと、俺の武器を変えようかな?・・・ん~せっかくだし、同じ立場でやってみますか。『完全変身!』」


とりあえずルナちゃんを全回復させたので戦闘続行しても問題ないはず。

後は純粋にってみたくなりました。

で、どうせなら今の間ぐらいしか上げられないスキルを上げる方針に変更。


光の粒子が俺を包み込み、身体が徐々に変身。二足歩行から四速歩行へ・・・。

装備品は自動伸縮が効くんだろうけど、面倒なんで全部脱いだ状態をイメージしました。後で回収しなきゃ。

イメージしたのはテイル系。どうせ闘うなら同じ土俵でって感じですね。今回の俺はチートありですが。


どういう感じになるか試してみたかったのも否定はしない。

ついでに噛み付きとかのレベル上げにもなるしね!


「ふ~ん。今の俺はファイブテイルか。無・火・水・土・属性外ってところか?

おぉ!なんでかは知らんが、尻尾も全く違和感ないわ。

手って言うか足がいっぱい増えた感じだな」


ルナちゃんは回復したんで、戦闘続行に問題なし。

ルナちゃん自身も一応まだ闘う意思はあるみたい。


なら何の問題も無い訳で。仕切りなおして、改めて全力で行かせて貰います。


とりあえず“行くぞ!”って気合を入れるために一発咆哮。

「グァァァッ!」


さて第2ラウンドといきますか!

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