第030話 緑化完了
「到着!」
とりあえずさっきの場所に帰ってきました。まだ焼却跡が残ってるので、間違いないはず。
「よし、今からの方針としては・・・2択か。
緑化再開するか、ダンジョン探して潰しに行ってみるか。
どっちでもいいっちゃ~どっちでもいいな。
ん~どうしよう。 ま、自分の状態みて決めますかね。『完全鑑定!』」
名前 :リュウノスケ(分体)
種族 :人間種黄色人科 (雄)
年齢 :238歳
職業 :冒険者
状態 :正常
HP : 9019/ 9019(1+9018+10)
MP :18445/18445(1+18444+10)
SP :11373/11373(1+11372+10)
STR : 2730/ 2730(1+2729+0)
INT :17289/17289(1+17288+0)
AGI : 100/ 100(1+ 99+0)
DEX : 178/ 178(1+177+0)
MID :10011/10011(1+10010+0)
所持スキル :(多過ぎるため割愛。実際は表示されてます)
マスタースキル:(同じく多過ぎるため割愛)
LP : ∞/ ∞
LUK :46/46(1+45+0)
CHA :84/84(1+83+0)
HGR :100%/100%
KAR :0
HP自然回復量:510
MP自然回復量:510
SP自然回復量:510
成長状態:幼生
最大所持重量 :2730kg
ATK : 3613/ 3613(2731+432+0)
MATK:26204/26204(17290+8914+0)
DEF : 3315/ 3315(2731+564+20)
MDEF:26300/26300(17290+9000+10)
「うん。まぁ判っちゃ居るけど異常ですよね。まぁ一部は雑魚ってますけど。
でもな~今は確実にチートだけど、これからの世界となるとどうなるか判らないんだよねぇ。
遺伝によって、ほぼ1割ずつ人類だって基礎ステータスが上昇していくからな。ちゃんと努力してくれればだけど。
そうなると、俺がチートで居られるのもせいぜい数千年ぐらいか。俺はある意味基礎ステータスが伸びない種族だし。
ま、今は先の事を考えても仕方ないから、とっとと2択のどちらにするか決めますかね。
ん~ダンジョン探して潰すってのも後からまとめてやった方がいいかな。現状ダンジョンがあっても困らないし。
むしろ魔族が誕生するちょっと前にダンジョン潰しをやった方がいい気がするな。安全面を考えると。
後付理由になるかも知れないけど、それまでに他のスキルUPさせとけばサクっとダンジョンも潰せるだろうし、
手間も掛からないだろう。んじゃま、緑化再開の方向でいくか。でもその前に~♪」
銀色の腕輪をイメージ。で、液晶表示を付けて年月日と時間が表示されるように。
『出ろ!』
詠唱は適当だったけど、光の粒子が集まって目的の物が出来たっぽい。
「一応時計が欲しかったんだよね~ ちゃんと出来てるかな?『完全鑑定!』」
名前:時計のバングル
所持者:リュウノスケ&リュウノスケの分体限定
重量:100g
各種補正:なし
特殊効果:年/月/日/時/分を数字のみ表示・防汚・防水・防塵・自動修復・自動帰還・鑑定不可
「お~出来た出来た。でも創造魔法じゃ鍛冶系のスキル上がらんのよね。これからはちゃんと鍛冶しよっと」
早速左手首に装着。これである程度規則正しい生活が出来るはず。なんでこんな物を創ったかと言うと・・・。
「よし。んじゃ早速。『完全隠蔽看破起動』『衛星の視点起動』『練気魔闘術起動』んで、『舞空術!』」
レベリングのためでした。今までは暗くなったら寝てたけど、これからは時間で動けるように時計が欲しかったんだよね。
で、衛星の視点の下位スキルに梟の聴覚や夜目があるから、ある程度暗くても活動出来るんじゃね?と思った次第。
完全隠蔽看破も下位スキルに隠蔽系とか気配察知があるから、今回みたいに突然魔物に襲われる心配も減るかな~と。
よくよく考えてみると、秒間消費量に対して現状だと回復量が上回ってるから、常時発動しててもほぼ誤差範囲内。
ちょっとMP回復が遅くなったかな?程度で済むと判断しました。
強化系は秒間消費じゃなくて掛け直し型なんで今回はナシの方向で。
緑化が済んで人類が誕生してから成長させようかな。と思っています。他の武術系スキルも同様の考えです。
「じゃ、ぶっ放しますかね~♪」
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あれから2ヶ月以上経過しました。今は時計をしてるから確実に。
相変わらず延々と緑化作業してるものの、今回は前回ほどのモチベーションの低下もなし。
なぜかと言うと、次々とマスター化していくスキルも増えてきたので「もう少しでカンストするから頑張るか~」
みたいな感じであんまり飽きなかったのが大きいです。
まぁ替え歌は相変わらず色々作って遊んでますけど。
洗浄魔法のおかげで風呂に入らなくても済むようになったのも大きいかな?ついでに歯磨きも魔法で済んじゃうし。
食事に関しては完全に慣れました。サンドイッチとコーヒーだけでも既に何とも思いません。
ごくごく稀に「他のものが食べたいな~」って衝動が来ますが、無理矢理サンドイッチ詰め込んで寝てしまえば忘れます。
創造魔法で他の食べ物を出せるような気もするけど、それやっちゃうと負けな気がして、意地になってやってません。
練気魔闘術なんですが、前回使用した時に青白いのと紫の蒸気みたいなのが体から立ち昇ってましたが、
レベルが上がってきたら、ある程度体内に留められるようになったので、
今では使用してるかしてないかが見た目で判らない程度には使いこなせるようになりました。
あと気付いたんですが、やっぱりスキルレベルが低いうちはレベルUPし易い模様。
なんとなくはそんな気がしてたし、自身のイメージ的にもそうかな~とは思ってたけど、確定っぽい。
唯一の不満としては、隠蔽のレベルが上がったせいかあれから全く魔物に遭遇しなかったこと。
魔物対策用にわざわざ装備を創ったのに、完全に無駄になってます。
一応衛星の視点で魔物が居るのは判ってるんだけど、わざわざ殺しに行くのもなんだかな~と思った次第。
どうせ1000年の前あたりにダンジョンごと潰しに行くから、適当に自然淘汰されてて下さいって感じ。
投擲だけでも練習しようかと思ったけど、いい的が樹しかないし、今のATKだと当たっても貫通してしまいそうなので、
植樹した意味が無くなる・・・と思って自重。
1ヶ月半あたりで、どうせ魔物と遭遇しないなら神威使っておけばよかったと気付いたけど、もうどうでもいいやと放置。
北極大陸の緑化と城壁創る時には使用するので、その時にどうせ上がるだろうと判断しました。
まぁ武術系含めて両極大陸の緑化と、北極大陸の城塞化が終わったら、
南極大陸のダンジョン潰しを開始しようと思っているので、それまで我慢と言うか完全放置ですね。
特に上げたいな~ってスキルでもないし。人類が誕生した時点で全スキルマスター状態にはしたくないので。
一応冒険者として活動するつもりなので、ある程度低いスキルレベルも必要かな?とか思ってます。
もう海岸線が見えてる状態まで来てるので、緑化運動は終わってもいいんだけど、
あともう1レベルで隠蔽看破系がカンストするし、それで上げてたスキルのほぼ全部がカンストするので頑張り中。
もう緑化はしなくていいんだけど、ルーティーンワーク化しちゃってて、何となく続行してる感じ。
まぁあと1日2日で上がると思うと、なかなか辞める踏ん切りがつかなくて・・・。
上位回復量増加系はMPしか上がりませんでした。まぁMP以外はほぼ常にMAXだったから仕方ない。
で、無駄に緑化した後、いつも通り自身を完全鑑定したところ・・・。
「・・・上がってる・・・やっと上がった~!!」
これで意図的に上げてたスキルは全部カンスト達成。ん~ 俺頑張った。
せっかくの機会なんで現状レベルUPしたスキルを晒してみます。
未カンスト(LV1は除く):話術LV50・挑発LV2・無手術LV2・剥ぎ取りLV2・水魔法系統耐性LV2+5・
歌唱LV50・設営LV5・威圧LV2・上位MP回復量増加LV51
マスタースキル:跳躍・鑑定・野営・初歩無属性魔法・初歩火属性魔法・初歩土属性魔法・洗浄魔法・気配察知・
魔力察知・遠見・夜目・無属性魔法・火魔法・土魔法・詠唱短縮・属性外魔法・毒耐性・猛毒耐性・麻痺耐性・魅了耐性・
混乱耐性・病耐性・呪耐性・声帯耐性・威圧耐性・飢餓耐性・渇水耐性・高温耐性・低温耐性・圧力耐性・三角跳躍・
気配偽装・魔力偽装・低酸素耐性・飛翔・鷹の目・梟の聴覚・HP回復量増加・MP回復量増加・SP回復量増加・
武器鑑定・防具鑑定・補助装備鑑定・植物鑑定・生物鑑定・物品鑑定・炎魔法・石魔法・混合魔法・二重魔法・時間魔法・
物理耐性・状態異常耐性・環境耐性・二段跳躍・気配遮断・魔力遮断・高速飛翔・上位武器鑑定・上位防具鑑定・
上位補助装備鑑定・上位植物鑑定・上位生物鑑定・上位物品鑑定・火炎魔法・岩魔法・上位混合魔法・多重魔法・
詠唱破棄・亜空間魔法・闘気術・魔闘気術・絶食耐性・多段跳躍・気配隠蔽看破・魔力隠蔽看破・無呼吸・総合鑑定・
爆炎魔法・岩石魔法・多重混合魔法・空間魔法・纏闘気術・纏魔闘気術・上位状態異常耐性
ん~ステータス欄が見辛っ! まぁ全体を確認するのは今回で最後にしよう。
ある程度予想はしてたけど、今回のレベリングで確定した事がありました。
それは、上位スキルのレベルUP時に派生元スキルもレベルUPするってこと。
派生元のレベルが1で派生先も1だとして、派生先が1上がると派生元も1上がる感じ。
今だと歌唱スキルと話術スキルが同じLVだから判りやすいかな?まぁそういうことです。
「ふぅ~。レベルも上がったし、これ以上緑化する必要もないから戻るか。
とりあえず暫くは南極大陸ともおさらばか。
最後に最初に作った目印ん所に行って、初心を思い出そう。なんか結構長かったから感慨深いし。
ってことで『転移!』」
「到着!
ん~。やっぱり間近で見ると巨木になったなぁ。せいぜい3ヶ月ぐらいしか経過してないのに。
針葉樹って成長早いんだっけ?まぁ俺がいじった時に変なイメージが混ざってたのかもな~」
色々と頑張った3ヶ月ほどを振り返りつつ感慨に浸っていると、気配・魔力察知に魔物らしき生物が2匹引っ掛かった。
「ん?追われてるのか? まぁ自然淘汰される命だったら悪いけど手ぇ出すつもりはないけどな」
知ってか知らずか、魔物らしき反応2つがどんどんこっちに近づいてくるので、一応戦闘準備だけはしておきます。
まぁ苦無出すだけだけど。
多分棒術使ったら、またスプラッタの再現になるだけだし。
そろそろ普通に視界に入るな~とか思ってたら、梟の聴覚が「キュゥ~」と言う泣き声みたいなのを拾った!
感じ的に沸いたばかりっぽい?あれ?でもこんな泣き声するような魔物って居たっけ?とか思ってたら、
視界に驚愕の光景が飛び込んできました!逃げる魔物と追う魔物。追う方はオーガ系っぽい。追われる魔物は・・・
「モフモフやんけ~!!」