第242話 打ち切りまとめ回 後編
不眠がひどく何度かに分けて執筆したので、1人称が統一されていなかったり、乱文になっていたりと酷い有様ですがご容赦願います。
(申し訳ないのですがなんとか投稿開始4周年に間に合わせたかったので、推敲もしないまま投稿しております。重ねてご容赦願います)
・翼人族領編 (1700年~)
1000人弱程度の村を基本とした狩猟生活を行っていた(中・長期的な生活では無く、“その日暮らし”的な生活)。
想定外な事にいわゆる“国”としての制度は採用しておらず、狩猟エリア&岩塩鉱山を中心とした縄張りをそれぞれの村が持ち、独立独歩な感じ。
縄張りのせいで世界樹の影響範囲外にも多数の村が存在していたが、かなり排他的な生活を営んでおり、主人公は色々と苦労する。
当然文化水準も過去に巡った種族の中でも1番(魔族領も含む)低水準であり、冒険者ギルドすら存在しない村がほとんどだった。
(当然宿なんて無いので、村外での野宿生活が続く。
また“世界樹の果実”の存在が知られて居ない事から、当時世界樹周辺を縄張りとしていた初期翼人族の誰かが食べたのだろうと予想。
同じくギルド水晶も、世界樹周辺を縄張りとしていた翼人族が独占していた)
そんな中、とある村に立ち寄った時に野良ドラゴンによって滅ぼされた村の生き残りである、燕科の姉妹と出会う。
元々の住民とも打ち解けられず、孤立状態(一応村長が人道的な支援はしていた)にあった姉妹を不憫に思い、姉妹の承諾を得た上で村長に掛け合い、姉妹を弟子として世界樹からかなり離れた北方にあった岩塩鉱山付近(“飛翔”スキルでも世界樹から4ヵ月以上行った場所)に新たに村を建設。
獣人族領時代の経験を活かし、さらに他の村々からも姉妹同様の孤児達を集め“孤児院”として子供達へ初等教育を含む鍛錬を行いつつ、野良ドラゴンなどの危険な魔物やダンジョンを討伐する日々。
(姉妹達へ教育&農耕による食料の確保&鍛錬の基礎を教えた後の主人公は、さらなる孤児集めに奔走し、新たな孤児達への教育は姉妹に丸投げ)
そんな日々を数年送り、姉妹達にも子が生まれ(主人公の子では無い)、新たな住人もさらに増える中、それなりの野良ドラゴン程度ならば撃退出来る力量を持つに至った姉妹を、姉を王、妹を宰相として翼人族の国を建国させ、リュノ神国と同盟を結ぶ。
(支配・被支配による弊害はともかく、種族としての纏まりすら持って居なかった事が主人公的には不満だった為、“国政に関与云々”と言って居られなかった)
妖精族領の良かった所(冒険者ギルドだけでなく、商工ギルド等の“組織としての”という意味で)を姉妹達に教授し、今度は個人ではなく国としての富国強兵に努めさせ、主人公は北極大陸へと帰還する。
(様々な知識を教授する過程で“ギルドカード”の存在を姉妹に教え、将来的には翼人族を1つの国として纏め上げる様に指示する。
後日談ではあるが1800年代中盤に、姉妹達の孫の代によってこの指示は完遂される事となる。
当然その過程で翼人族同士の戦争となるが、個人の能力だけでなく組織としての軍に対抗出来るはずもなく、一方的な蹂躙で戦争は終結する。
とは言え、圧倒的な軍事力差(後述)による無抵抗による無血占領が大多数だった)
さらに後日談ではあるが、主人公が教えたフォーマンセル+1(上空指揮官)による高高度からの魔法等を併用した空襲戦術により、単純な軍事力としては全人類随一の国家となる。
(作者注:翼人族領編の最初期プロット段階では、燕科の姉妹と出会う事は決定していましたが、予備知識があるとは言えどの国(領)も1000年足らずで発達しているのは「不自然かな?」と思って修正している途中だった為、設定やらプロットが稚拙である事をお詫び致します。
また、以降の各話も既出の各話よりもさらに完全に未確定な設定段階のお話であり、同様に稚拙である事を予めご了承下さい)
・鬼族領編 (1800年~)
吸血種による完全血統独裁政治を行っている国。ただし武力面だけでなく知力面も重視されている為、一応一般的にはまともな政治形態。
ただし極端な能力重視政策をとっており、同じ吸血科だけでなく他科をも含めて生まれながらにステータス値の低い者に対しての奴隷制度が存在していた。
自身たちの子供ですら5歳になった時点でギルドカードを作成し、そのステータス値が一定値以下だと強制的に奴隷身分となる様な制度であり、特に吸血科に関しては長命ではあるが多産種ではなかった為、総人口も少なく、種族として世界樹の影響範囲外への進出も果たしていない。
(奴隷に関しては小鬼科が最も多かったが、王族(奴隷になった時点で元王族)をも含む他科の奴隷も存在している。
“契約魔法”による奴隷になった時点で最低限の生命保護は約束されていたが(“契約魔法”による契約で、最低限の生命保障が契約内容の奴隷制度だった)、奴隷に子供が出来た場合は親やステータス値が何であれ、殺処分されていた。また、日常的に奴隷の売買も行われていた)
完全に主人公的には想定外の事態であり、当然の事ではあるがこの様な政策を取っていた為、鬼族の大多数の者に“神罰を受けし者”スキルが強制付与されており、種としての平均能力も他種族に比較して非常に低かった。
この様な事態を想定して居なかった主人公。急いで神体に戻り、“世界通達”と言う新たな特殊スキル(主人公限定のスキル)を追加し、全世界に対して創造神からの通達として“契約魔法による奴隷制度の禁止”と“他種族を含む、他者への不当な迫害及び隷属の強制禁止”を全人類に対して通達する。
主人公にとって不快であった為、主人公は早々に鬼族領からは帰還。
自身の秘密基地にて未カンストスキルのスキルレベル上げに日々を費やす事となる。(これにより“好色”系スキル以外の既存スキルはほぼカンスト状態となる)
後にジンさん達(作者注:消えたプロット段階では四方に旅立ったどのチームが到達したのか設定があったものの、小説データ消失により不明になった為、仮設定です)によって改善された事を知り、エルフ族領編後に再度鬼族領を探索する事となる。
・エルフ族領編 (1900年~)
主人公がエルフ族領を訪問した時、戦争間近の緊迫した状態になっていた。
王都への旅の中で(移動経路的には後述する慶国内経由で王都を目指す感じ)情報収集したエルフ族の国の成り立ちだが、初代の国王(聞いた感じだと、初期人類で“優秀の才”か“天賦の才”のスキル持ちだったと主人公的には予想)には3人の子が居たらしい。
武勇人望に優れた長男。知略に優れ、武勇も備えた次男。兄達と比較して特に秀でた所は無いが、“美姫”と呼ばれる程の美貌とそれによる人望だけはあった末妹。
3人とも仲が良く、結局次代の王を選べなかった王は長命だった事を活かして世界樹の影響範囲外へも進出していた国を3つに分割してそれぞれの子に継がせる事となる。
長男は王都よりも北方を。次男には王都よりも南方を。末妹にはエルフ王国の王都とその周辺都市群を。
主人公的には“国を分ける”なんてバカな選択をしたものだと思ったが、3人の子供達は良くそれぞれの国を統治していたらしい。
だが、やはりそんな状況も子々孫々には続かなかった。
事の発端は王都周辺を統治していた末妹の子孫が、“世界樹の果実”を勝手に食べてしまった事。
それにより比較的良好だった3国の関係が一気に悪化してしまう。
長男が継いだ国は慶国(兄国から慶国に改名)として完全に独立。
次男が継いだ国も帝国(弟国から帝国に改名)としてこれまた完全に独立。
(ちなみに帝国ではあるものの、統治するのは皇帝じゃなくて王)
それに対抗して末妹が継いだ国も、勝手にエルフ族の宗主国(まぁ成り立ちを考えれば間違いでも無いんだが)を自称し宗国として独立&慶国と帝国に対して改めて属国となる様に宣言する。
(これは単純に宗国の国王がバカだったとしか言いようがない。
ちなみに“世界通達”による“他種族を含む、他者への不当な迫害及び隷属の強制禁止”の隷属に抵触する可能性がある宣言だった為、国内外からの非難はより激しいものとなった。らしい)
戦力的には慶国と帝国がほぼ互角(若干慶国の方が強い程度)。それよりも2歩も3歩も劣る戦力しか持たない宗国。
そんな緊張状態が続く中、主人公は王都へと到着する(当然、慶国内や宗国内でも少々問題があったのだが、“世界通達”で“他種族を含む、他者への不当な迫害及び隷属の強制禁止”を創造神として通達していた為、比較的すんなりと王都へと到着出来た)。
主人公が王都を散策していたある時、老いてなお美しいエルフの女性と出会う。
主人公とその老エルフとは特に運命的な出会いをした訳でも無いのに、主人公はなぜかその老エルフの事が気になってしまい、ストーカーまがいの事をしてしまう。
ストーキング&情報収集の結果、その老エルフの名はピワと言うらしい。
かつては下級貴族の娘であり前王の側室であったが、前王との間に子を成す事が出来ず、今では後宮勤めの女官で、週に一度だけ、決まった時間に市井に出て日々の細々とした物を買いに来るらしい。
なぜかピワの事が気になり、何とかしてピワと再会したいと願う主人公。
そして後日その願いが果たされた時、何故か2人ともに涙を流しながら主人公ははっきりと自身が“ピワに惹かれている”のだと自覚するのだった。
週に一度きり、しかも短時間だけの逢瀬を重ねる主人公とピワ。
(とはいえピワ自身も強い恋愛感情を抱いてはいても既に自身は老齢である事を自覚しており、逢瀬と言うのは不適切なのかも知れない。
実際の所、他愛の無い会話を楽しみつつ軽い食事をする程度の間柄ではあった)
“戦争”と言う現実が迫る中、主人公は「何かあったら異国人であり、他種族である自分を頼ってくれ」と告げるのだった。
それから数か月が経過した頃、ついに戦端が開かれ、慶国と帝国双方から激しく攻め立てられる宗国。
そして開戦からほんの数週間で王都は慶国と帝国双方によって完全に包囲され(王都を包囲していた慶国と帝国間でも小競り合いはあったが、双方ともに王都奪取が主目標であり、ある意味共闘関係にあった)、王都陥落が間近に迫っていたある夜、数人の少年少女を連れたピワが主人公の元へと訪れ、改めて全てを打ち明ける。
元々ピワは下級貴族の出ではあるが、古くは王家の血を引いており、“美姫の再来”と呼ばれる程の美貌をもっていた事。
それを聞きつけた当時の王に、少々強引な手段(物理的にではなく、権力と経済的な意味で家族を人質に取られた)で側室に召し抱えられた事。
ただし側室として子を産めなかったピワは、ピワに飽きた前王から持ち掛けられた高位貴族への降嫁話を断った事。
(“ピワに飽きた”と、ピワ自身から聞かされた時に、主人公は激怒し、無意識ながら“威圧”を発動させてしまい、ピワを含む周囲のエルフ全員を気絶させてしまう一幕もあった)
その代わりに、勤めを果たせる限り後宮で働く女官としての一生を希望した事(今後は誰からも性行為を強制出来ない特権も付随していた)。
その願いは前王の好意によって認められたものの、老いてなおその美貌が衰える事が無かったピワはかつて現国王に言い寄られていた事(前王は老衰で死去)。
前王との約束を盾に現国王とは肉体関係を持たなかった為、現国王には冷遇されてはいたものの、そのせいか現王妃や側室達からは信頼されている事。
(ある意味宦官と同じ?)
主人公が思っていた以上に状況は逼迫しており、最早趨勢が決した宗国の後宮内では自決者や逃亡者(何らかの貴重品等の手土産を持った亡命も含む)が出ている事。
連れてきた少年少女達は王の子達であり、自身は密かに彼らの教育係として王家を支えていた事。
「何とか生き延びる術を模索して欲しい」と王妃や側室達から少年達を託された事(後宮内でも亡命者によって、少年達の命の危険があった)。
自身はどうなっても良いので少年達を救って欲しい事。
それらの話を全て聞いた主人公は、ピワの願いを聞き届ける代わりとして3つの条件を出す。
1つ目、少年達は今後政治には一切関与せず、一般人として過ごす(“エルフ族の”と言う意味だけでなく、“王族”としての意識を捨てる)事。
2つ目、同じく今後ピワは少年達へ接する時は“王族”扱いをせず、一般人として扱う事。
3つ目、ピワも今後はエルフ族の事を忘れ、ただの女性として主人公の従者として過ごす事(ただし少年達が成人するまでは彼らと行動を共にしても良い)。
そしてもし、主人公と共に歩む覚悟を決める事が出来たのならば、主人公の伴侶として生涯共に歩む事。
既に老齢であるピワはまだ若い(とエルフ族的にも思われる)主人公の伴侶には相応しくないと意見するものの、「それを決めるのは俺自身だ」と言い放ち、全く取り合わない主人公。
最終的にはピワが折れ(と言うかピワ的には、自身も少なからず好意を持っていたが「こんな年老いた者が好きなのかしら?」と、この時は主人公の性癖に疑念を持った程度であり、老い先短い身としては託された少年達の未来を優先した)、ピワの願いを聞き届ける事となる。
(少年少女達も“王族”としての生涯を終わらせる事には最終的に同意させた上での話であり、同意しなかった者(特に幼かった者)には主人公が物理的に矯正した。
その過程で少年達からは反感を買うも、主人公は一切気にしなかったし、将来的に問題になるとも考えて居ないし、実際に問題にならなかった)
話が纏まった以上、時間に余裕は無いと判断した主人公は早速行動開始。
一先ずはピワ達全員を王都で宿泊していた宿(の裏庭)に停めてあった強化馬車内の“特殊空間魔法”で作った隠し拠点へ。
その後、強化馬車ごと北極大陸の皇族居住区に転移(一応“気配察知”で誰にも見られていない事を確認済み)。
(宿の室内から直接転移しなかったのは、ピワ達にとってはまだ未知の“特殊空間魔法”スキル&“空間魔法”スキルを披露して、ピワを(達では無い)びっくりさせたかった事と、“空間魔法”の設定上転移拒否が可能であり、主人公とは初見である元王族である少年達が転移拒否した場合、再度説得するのが面倒臭かった為)
全員を一旦レナに預けて(転移前にレナに念話連絡済み)、分体を再作成(封印スキルの解除目的)し、ピワのLP値を変更して若返らせた後、“不老”&“不死”スキルを含む、ほぼ全てのスキルをピワにだけ付与して魔改造(ルナ達と同様のスキルを付与)。
(かつてのアインと同じく、LP値を変更しても即若返る訳では無く、言ってみれば老化が逆行する様な形で徐々に若返る仕様)
エルフ族領のケリがつくまで見届ける必要があると思ったので、セバスとミザリーを秘密基地から皇族居住区に移動させ、世話係に任命。
で、ピワも含む全員を“移住希望者”として北極大陸の帝都にある初等教育機関(一般の学校)から再教育を開始させる様に指示し、強化馬車の隠し拠点を一時的に封印(単に隠し扉が開かない様に“創造魔法”を使っただけ)。それらが済めば、主人公は再び強化馬車と共にエルフ族の王都へ。
(これらを行動開始から2時間程度で済ませたので、主人公的には大忙し)
エルフ族の王都に帰還した直後(その時点で既に明け方)、時を同じくしてついに慶国と帝国の猛攻が開始される。
昼頃には王都北門が破られ、王都に雪崩れ込む慶国軍。王城内にも既に内通者が居た為かあっさりと占領され、王都陥落。
翌日には王城の城門付近に王族ら(側室や王城に残っていた使用人達をも含む)が吊るされ、王都は一時的な平静を得る。
が、帝国軍は撤退しなかった為に、王都はさらなる戦場と化す事が予想される中、主人公の所へ慶国の将兵が訪問する。
慶国将兵達は生き残ったであろう王族の引き渡しを要求。
どうやらピワが密かに脱出していた事、主人公とピワの間に何らかの関係があったのではないかとの予想があったらしい。
(恐らく、ピワ達の脱出を誰かが目撃して居たのだと思われる)
念の為に“ピワ達の訪問は事実”としながらも、「追い返した」と主張する主人公。
さらに宿の主人からもピワ達が夜間に主人公の元へと来ていた事と帰る所は見ていない事を暴露されるが、先の言葉を繰り返し、主人公はピワ達の行方を“知らぬ存ぜぬ”で押し通す。
さらに自身の無実の証拠として宿の部屋への捜索&強化馬車内の捜索を受け入れ、慶国の監視付き(慶国側は気付かれていた事に気付いて居なかっただろうが)ながらも自由の身となる。
翌日、翌々日は平静であったが、慶国による王都(既に旧王都だが)陥落4日後、ついに帝国が侵攻を開始する。
(恐らく帝国側は慶国の増援が来る前に、疲弊しているであろう旧王都内の慶国軍を駆逐する事が目的だと推測。
侵攻開始まで時間が掛かったのは、旧王都を攻める大義名分が無かった為だろうとも、主人公は推測した。
実際に帝国は“罪のない使用人を虐殺した慶国に大儀なし”と宣言してから攻めたらしい。
この時になって初めて主人公は、「未成年の王族を保護して、慶国的には大義名分を得るつもりだったんだろうなぁ」と理解する)
このどさくさ紛れ、数名の逃亡を希望した老人や幼子を連れた1組の夫婦、ついでに一般人に紛れていた慶国の監視者(密かに自身の身の潔白を偽装する為)を強化馬車に乗せ、慶国側へと逃走を開始。
数日後、慶国の増援部隊とすれ違った後に最寄りの街で乗客(?)全員を降ろした後宿を取り、情報収集の為に日々を過ごす事となる。
数週間が経過し、“旧王都内外で、戦況が泥沼化してきている”と伝え聞こえてきた頃(既に監視者は居なくなっていた)、主人公は改めて北方方面を目指して移動を開始。
不眠不休で(とは言え、頑張ったのは召喚獣であるアルファーなのだが)4日程移動し、誰にも見られていない事を確認した後に北極大陸へと帰還。
頑張ったアルファーのフォローをした後は帝都内の皇族居住区にて、自己鍛錬をしつつピワ達と過ごす事となる。
・鬼族領編(再) (1970年~)
ジンさん達によって改善されたと聞かされ、改めて訪れる事にした主人公(主人公を知っている鬼族が居たら面倒だったので、“完全変身”スキルを使って獣人族狐科に変化した分体で訪問)。
確かに改善されていて(正確に言えば、かなり改善されつつある状況で、主人公的にはまだまだ改善途中)、奴隷制度も廃止されていた。
そのおかげか、“神罰を受けし者”スキル保持者も多少減った模様。
「一応以前訪れた時点で政治なんかはちゃんと出来ていたし、悪法も改善されたっぽいので今後に期待って感じかな?」との感想を抱く。
結局、数か月間放浪した後、ピワに会いたくなって早々に北極大陸へと帰還。
分体の再作成ついでに非生産系スキルを追加して、それらのレベル上げ。
(いい加減書物も増えてきているので“司書”とか、今更ながら商業系の“交易”とか、政治系の“統治”“財政”“行政”“警備”“治水”とか、裁判系の“真実の目”とかのスキルを追加。
ちなみに“真実の目”スキルはアクティブスキルで、ギルドカードが無くても悪行値が周囲(任意でON/OFF可能)に判るスキル。
このスキルの習得は簡単だけど維持は結構厳しくしてて、悪意を持って誤判定した時点で剥奪されるスキル)
その後、ついでに連れてきた元エルフ王族の少年達が全員成人したのを機に、秘密基地にてピワと一緒の生活を開始する。
(成人を機に、皇族居住区からは追放。とは言っても、帝都東西の居住区に住まわせたので一応上流階級な部類。
彼らの後日談として、ちゃんと一般人として生活し、それぞれ恋愛結婚を果たす事となる)
が、程なく主人公が異常なほどピワを溺愛する(ピワはかつての美貌を取り戻しつつあった)事にルナ達が嫉妬。
「主様っ!ピワの教育は私達が責任を持って致しますわっ!」と宣言し、ピワを連れ去ってしまう。
(とは言え、土日だけは会える様にしてくれたので、ルナ達も完全に嫉妬に狂っていた訳ではないらしい)
なぜか2000年を過ぎた頃からルナ達の態度も軟化し始め、ルナ達もピワを認める様に。
同時に、主人公とピワ(ほぼ完全にかつての美貌を取り戻して居た)のイチャラブライフも本格的にスタート。
昼間は“ルナ嫉妬暴走事件”の反省から、鍛錬やスキルレベル上げとして真面目に費やし、夜は「ご想像にお任せします・・・(ポッ)」状態に。
ある意味、主人公とピワの好色系スキルレベル上げにもなり、スキルレベル上げ的には1日中休みが無い日々となった。
・人間族領編 (2100年~)
主人公はピワとの2人旅を企図し、馬車をさらなる強化へと着手・・・したものの、“特殊空間魔法”スキルで創った空間が広がった程度の変化。
ピワもそれなり以上に強くなっており(秘密基地のダンジョン効率が異常とも言える)、連れていくのは強化馬車を引っ張るアルファーのみに。
で、たどり着いた人間族領。到着早々に問題山積状態な事が発覚。
と言うのも、世界樹の影響範囲内で白人至上主義と黒人至上主義と黄色人至上主義による三つ巴の争いを繰り広げていたからである。
元々人種(科)間対立があった所に、当時の白人科の代表者(現在の自称“国王”)が勝手に“世界樹の果実”を食べた事によって争いが激化したらしい。
世界樹の影響範囲内はそんな感じで常に戦争状態。
そんな状態に嫌気がさした者や、人種差別意識が低い(or無い)者達が世界樹の影響範囲外で村落を形成して暮らしていた。
主人公的にはそんな事をやっている世界樹の影響範囲内の連中には興味が無かったので、世界樹の影響範囲外で暮らしている村落を回っている途中、とある白人科の女性と出会う。
その女性は創世神(様は主人公の事なのだが)を崇拝しており、“創世記にある通り、他種族とともに平和な世界を築き、子を産み育て、発展していくべき”と考えており、“共に戦うべきは相手は魔物である”とも思って居た。
(ここでいう“創世記”とは、初期人類の人間族が伝聞で伝え続けていた創世神の意思であり、“モノリスの書”の記述にある通り、初期知識として与えられたもの)
自身の考えを忠実に守ろうとしてくれていた人類が居た事に、ちょっと嬉しい主人公。
その女性の事を気に入り、支援する事にしたのだが、誤解でピワに嫉妬されてしまう。(その夜にちゃんと愛を確かめ合ったので問題なし)
話を聞いた翌日、その女性に対し、4つの提案をする主人公。
1つ目、可能な限り流血は避けるが、強固に主張を変えない者に対しては強硬手段も取る事。
2つ目、主戦力であり、実行部隊は主人公が引き受けるが、後の政治等々についてはその女性が“聖女”として責任を持って統治する事。
3つ目、主人公も協力するが、世界樹の影響範囲内へと侵攻する前に、“聖女”として世界樹の影響範囲外の勢力を纏め上げる事。
4つ目、成功報酬として首都から徒歩で2年ほど歩いた所から北は“リュノ神国への永久割譲地”として認める事。
(4つ目の条件は話を聞いて協力する気になった主人公が助力を求めてジンさん達に連絡した所、「無償協力はするべきでない」との意見が出た為)
その女性からは「どうしてそこまで協力して頂けるのでしょうか?」と問われたが、「俺達の暮らす国では当たり前の事だから」とかわす主人公だった。
(と言うか、主人公的には差別意識なんて無いと思って居たのに、実際問題として人種差別がある事に引け目を感じており、何とかして国として纏まって欲しかった為に積極的に協力したかったのが本音)
条件的に1つ目と3つ目に関して、若干否定的な意見を持った女性だったが、なんとか押し切り、納得させる事に成功。
翌日から女性に対して(ついでにピワにも)“威圧耐性”のスキルレベル上げを開始する主人公。
半年程の訓練で、ある程度主人公の“威圧”に対して耐えられる様になった女性と共に、世界樹の影響範囲外の村落を回り、“威圧”を伴った交渉の末に世界樹の影響範囲外に居住する者達による、その女性(“聖女”)を代表とした“共和連合”成立に成功する。
密かに予定していた通り、2102年1月2日“共和連合”が一斉に蜂起し、世界樹の影響範囲内へと侵攻を開始。
予定通り先陣を切ったのは主人公とリュノ神国の仲間達(神々の分体他)だった。
(予め“念話”連絡で招集済み。
主人公の話を聞いたウルズさんからは「相変わらず流されてるねぇ。自分で他国に関与しちゃダメって言ってたのに」と茶化された)
“威圧”&“範囲気絶”の乱射で、瞬く間に無血占領を続ける“共和連合”軍。
「ん? 歴戦の猛将だって? なにそれ? 帝都で泣きながら留守番任されたレナよりもつおいの?」って感じ。
(リュノ神国の留守を任せたレナには、後で散々文句を言われた主人公でした)
圧倒的な進軍速度に危機感を持った人種差別3国は、今更ながら共闘体制を敷くも、ジンさんの「今更改心しても遅いわっ!」との一喝で瓦解。
約1か月で首都を完全無血占領するに至る。
(ジンさんからは、「なかなか面白いイベントじゃった。また何かあれば必ず呼ぶんじゃぞ!」とか言ってました)
結局一斉蜂起から2か月ほどで“聖女”を代表とする新体制移行が完了。
移行完了と同時に、成功報酬として領土の永久割譲(領土とは言っても、まだそこまで人間族は進出して居ないので、実質無償提供に近い)とリュノ神国との平和同盟を締結。
まだまだ行政やらの政治関係で問題が山積しているけど、こちらが“聖女”さんの要望通りほぼ無血で(王を含む強固な人種差別主義者は流石に処刑せざるを得なかった)制圧したので、青白い顔をしながら「頑張ります」と言ってました。
とりあえず用事は済んだし、これからに期待しつつリュノ神国の仲間達は北極大陸へと帰還。主人公も用事を済ませるべく北進。
(ちなみに“共和連合”成立過程で、志を同じくした同士が複数居て、今後は彼らが政治関係に携わる予定。
さらに言うと、その中の1人と“聖女”は後に結婚する事となる)
やる事やったし、後は報酬を貰うだけ。
提案時に成功報酬として貰った境界に到着した後、高さ2m、直径50cmほどの焼き固めた円柱を、30m間隔で設置(久々にノーム&サラマンダーとの合体魔法をブッパして、気分爽快)。
コレで領土の境界を明確に出来るはず。
(「つーか領土を貰ったけど、使い道なくね?」「ジンさん達はまた何か良からぬ事を企んでるんじゃなかろうか・・・」と悩む主人公でした)
余った時間は相変わらず秘密基地でピワとイチャラブ訓練生活。
先に帰っていたジンさん達に呆れられたのは、かなり余談。
・人魚族領編 (2200年~)
今回は馬車の必要性が感じられなかったので、ピワと2人、ラブラブ旅行気分で人魚族領へ・・・って、思って居た主人公。初っ端から躓く。
一応予備調査(“衛星の視点”)で得た情報だと、海洋進出が最も早く、広く分布している種族っぽかったので気楽な旅だと思って居たのに、実際に人魚族の集落にたどり着くと、そこは老人と出産前後の女性や幼子ばかり。しかも総数で30名も居ない感じ。
「おやぁ~?」と思いつつ情報収集。
で、人魚族の話好きなジジババ様達から聞いた話。
人魚族は一応海岸線付近に“繁殖地”としての定住場所は持っているけど、基本的には健康な男女共に海で生活。
なので集団でその日暮らし的な生活をしているのだが、主食である魚の漁獲量に伴って移動しまくるので、定住場所に帰ってくる事は稀らしい。
しかも近年は以前よりも活動範囲が広がったせいで、“繁殖地”である定住場所も現地調達する始末。
今回主人公達が来た場所も“人魚族の始祖誕生の地”であるらしく、最古の集落なんだそうな。
「魔物とかどうしてんの?」って感じなんだが、そこは集団生活&それなりに強いらしく、問題無いそうな。
(流石にドラゴン級はダメらしいので、逃げるそうだが)
さらに主人公(と言うか創造神)の意思を曲解しちゃって、とりあえず“産めや増やせや”な方針の種族らしく、性に対してかなりオープン。
男も女も乱交なんて当たり前。「誰の子かは知らないけれど、子供が出来ればラッキー♪」な種族なんだと。
思いっきりげんなりしてしまった主人公。
「いや、人魚族的には確かに平和だし、子沢山もいい事だけど、文化水準が原始人と変わんねぇじゃねぇかよ・・・それでいいのか人魚族?」
・・・それでいいらしい。
確かに老い先短いだろうジジババ様達なのに、終始笑顔で他種族である主人公達に対応しているんだから、平和なんだろうけどね・・・。
思いっきり肩透かしを食らった気分の主人公。 ピワと一緒にすごすごと北極大陸の秘密基地へと帰還しましたとさ。
余力が出来ましたら、エピローグとしてその後のお話を掲載するかも知れません。
が、あくまでも予定であり未定ですので、“打ち切りまとめ回 前編”の前書きで申し上げた通り一応これにて完結とさせて頂きます。
ここまで読んで下さり、本当に有難う御座いました。
また、活動報告にて今後についてアンケートも行っております。
拙作を気に入って下さったのであれば、コメント等残して頂ければ幸いです。