第241話 打ち切りまとめ回 中編
本格的な打ち切りまとめ回です。
今話&次話共にかなり端折って居りますが、何卒ご容赦下さい。
南極大陸から帰還後、神体に戻って“モノリスの書”の加筆修正。
聖獣の仔に関する加筆修正(聖獣同士の仔の場合は、任意で選択出来る様に修正)ついでに、召喚獣を幾つか追加。
さらにそのついでにスキルも幾つか追加。
(召喚獣としてサキュバスやインプを召喚獣に追加したので、吸魔(MPドレイン)や吸精(SPドレイン)等。)
他にも芸術系や、まだ追加して居なかった(忘れていた)2次産業系のスキル追加が主。
それらの作業が終わったら、再び分体に戻って秘密基地近辺で未カンストスキルのレベル上げをする毎日。
・獣人族領編 (1400年~)
獣人族は脳筋種族であり、魔術よりも肉体戦闘を好む種族だった。
横(同種族同士だけでなく、他種族とも)の繋がりは頻繁にあり、種族特性上の理由から、里子制度も充実。
子が両親と種族が違った場合はその子と同種族の里(街)へと里子に出す場合が多い。(だからと言って、必ずしも里子に出す訳ではない)
王は5年に1度の武闘大会によって決定する。
王とは言っても、実質的には“象徴的な存在”であり、実務レベルで言えば最高位の将軍職に近い。
その為、血族統治ではなく、政治形態としては官僚政治。こちらも世襲ではなく、完全実力主義であり、平和&平等な統治がなされている。
主人公は幾つかの里(街)に滞在しながら放浪生活。そこでたまたま武者修行に出ていた王(虎科の壮年の男)と出会い意気投合。
1対1の模擬戦で圧倒的な実力差を見せつけた主人公に対し、「今の儂ではそう長くはもたん。ならばお互いに弟子を取り、次代の王の育成を目指そうじゃないか」という話に。
主人公的にも“自身の強さ”では無く、“教育者としての優劣”に興味があったのでこの話に乗る。
当時幾人もの王を輩出していた“裂花皇帝流”とか言う最主流派の武術(体術系に付与魔術系を融合した武術)に属する王の弟子(獅子科の少年)。
対するは“白兎魔闘術”と言う、どちらかと言えば魔術主体の新興流派に属する落ちこぼれていた狐科の少女を弟子とした主人公。
(“魔闘術”と名乗ってはいたが、まだこの時点では魔闘気術ですら習得していない流派)
まだまだ未熟な少女ではあったが、根性だけは十分。
弟子に日々過酷な鍛錬を課しつつ、自身もスキルレベル上げに励む主人公だった。
1度目の弟子同士の対戦は1405年の事。勝者は王の弟子の方だった。(ただし最終的な優勝者は弟子のどちらでも無く、現役の王)
あれほど過酷な鍛錬を積んだにも関わらず、優勝できなかった自身はやはり無能なのではないかと悲嘆にくれる主人公の弟子。
ただし両弟子共に予選は勝ち抜き本選までは進出した事により、「そう簡単に強くなれるとでも思っていたのか?」と叱咤激励する主人公であった。
ちなみにたった数年で弟子をここまで強くした主人公は、より王と仲良くなる。(王の弟子は最初からそれなりに強かった)
また、体術を主体とした戦いでは無く、魔術を主体とした“白兎魔闘術”は非難されるが、優勝者である王によって一喝。
「如何なる術を使ったとしても、正々堂々と戦った上でなら、最終的には勝者こそが正義」らしい。 正に脳筋。
2度目の対戦(1410年)。勝者は再び王の弟子。しかも優勝してしまう。(これによって王は代替わり)
(前回武闘大会にて、魔術主体で戦った主人公の弟子は様々な嫌がらせを(主に“裂花皇帝流”に属する者から)受けた結果でもある。
大会後にこの事を知った主人公&王(前代&現代)によって、それらの者は物理的&精神的に叩き潰される。
またこの件を今代王として公表した事によって、“裂花皇帝流”の一部の者達は全獣人族から非難の的にされ、獣人族領から放逐される。
前王&今代王の弁としては、「正々堂々と戦おうとしない弱者に、この国に居場所など無い」らしい。 やっぱり脳筋でした)
3度目の対戦(1415年)で、主人公の弟子が優勝。(これによって王は代替わり)
ついでに2度目の対戦後の報復を機に前王で前々王の弟子だった獅子科の少年と主人公の弟子は相思相愛関係だったのが主人公達にバレる。
(以前から主人公達は怪しいとは思っていたが)
4度目の対戦(1420年)。またも主人公の弟子が優勝。 そして前々王の弟子だった獅子科の少年(もうとっくに成人済み)が準優勝。
表彰式の場にて、獅子科の少年が主人公の弟子に対して求婚し、それを受け入れた主人公の弟子。
割と“めでたしめでたし”で終わるかと思ったら、そこはやはり脳筋種族。毎日の様に旧王と主人公の所(人里離れた僻地で隠居&同居してます)で鍛錬しにくる弟子2人。
そんな毎日に若干辟易しつつも、元王の虎科の男と2人、穏やかな日々を過ごす主人公であった。
9度目の対戦(1445年)で弟子2人共に敗れ、世代の流れを感じていた折に友であった旧王が老衰により死去。
これを機に主人公は北極大陸の秘密基地へと帰還する。
増えまくった召喚獣(かつ、強くなってステータスも上昇している)に対応する為に、召喚獣の維持コスト低減スキルを追加。
ついでに虫&爬虫類系の召喚獣系統を“モノリスの書”に追加。
・竜人族領編 (1500年~)
コイツらも脳筋種族。でも“世界樹の果実”は、新しい場所に植えたみたい。(ちょっと嬉しい主人公)
色々な街を巡って武者修行する主人公。(もうほぼ全てのスキルはカンストしつつある)
獣人族でもあったが、“スキル”では無い、様々な“武術流派”が乱立している現実を知る。
が、特に問題がある訳でもないのでスルー。
主人公の余りの強さゆえに王族からも目を付けられるが、“相互不干渉”(“国としての”という意味)を実力で勝ち取る。
(この時初めて“天賦の才”スキル持ちの人類(王太子)に出会う)
コレと言って目の敵にされる訳でも無く、ある程度色々な街を巡った後は世界樹の影響範囲外の僻地に小さな(比喩では無く本当に1家族4人程度が暮らせる規模)の庵を建ててのんびりと暮らしながら、挑戦者(“武術流派”を代表する様な輩)を撃退する日々を過ごす。
(何度か自称“主人公の弟子”が現れて様々な問題を起こすも、その都度「弟子は居ないし今後とも弟子を取るつもりは無い」と宣言した上で自称“弟子”を叩き潰す毎日でもあった程度の日々)
主人公の外見年齢が壮年になった時点で、細々とした交流のあった竜人族(王太子など)にだけ別れを告げた後、秘密基地へと帰還する。
(そろそろ良い歳のとり方が分かってきたので、ハゲはするもののデブにはならなくなった主人公でした)
・妖精族領編 (1600年~)
血族による王侯貴族が統治する封建社会。
冒険者ギルドだけでなく、商工ギルドなど様々なギルドがあり、主人公から見ればかなり発達した文化・文明を持っていた。
既に幾つもの街が世界樹の影響範囲外に造られており、人口も多い。(ただし“世界樹の果実”は当時の王族が食ったらしい)
ただし一部上位貴族は特権意識からくる腐敗が始まっており、放浪中に何度か面倒臭い出来事に遭遇する。
(召喚獣の譲渡要求(まぁ無理なんだが)。指名依頼の強制(武力を用いた実力で回避)。主人公の強化馬車強奪未遂(撃退したので未遂)等)
そんな中、王都の武器屋で一目で業物と判る武器を発見する。
現在のリュノ神国でも造る事が出来ない(“人類としては”の話であり、当然主人公達は除く)武器を造った鍛冶師に、主人公は興味を持つ。
が、かつてその武器を造ったドワーフは既に鍛冶師を辞めた(辞めさせられた)らしい。
詳細を確かめるべく、その鍛冶師の所へと向かう主人公・・・。
半年ほどの放浪の末、漸く鍛冶師の居場所を突き止める。(その半年間にも腐敗貴族から様々な面倒に巻き込まれるが、秘密裏に撃退)
老鍛冶師(既に高齢になっていた)の名は“アイン”。隻腕で日々の生活は契約従魔である雌の熊系魔物との2人(?)暮らしらしい。
人里離れた森の中で貧乏ながらも細々と暮らしていたアインのところに主人公は突撃。家(と言うか小屋?)の前で契約従魔に阻まれるも、威圧で封殺(殺してはいない)し強引に雌熊と共に交渉の席へ。
先ずは強引に会いに来た事を丁寧に謝罪し、とっておきの蒸留酒(魔族領時代に得た火酒の大樽をオーク樽を使ってウィスキー風にアレンジして秘密基地にて熟成させたもの)とボア燻製肉を肴に差し出し、久々に酒を飲めたアイン(酒豪スキル持ち)とすぐに打ち解ける。
(と言うか、“雌熊と一緒になって酒盛りをし始めた”が正解)
アインが隻腕となった理由なんだが、胸糞悪い話だった。
当時、“天才鍛冶師”として注目され始めていたアイン。それでも慢心する事無く日々自身の鍛冶技術の研鑽していた。
(アインの回顧するところによれば、鍛冶技術に関しては謙虚だったが“客商売”は不適合者だったらしいが)
当然周囲の注目を集める事となり、そんな話を聞きつけた、当時住んでいた街のバカ領主のドラ息子に目を付けられる。
「この店で最上の武器・防具を売れ」と迫る領主の息子と「俺は俺の造った作品にふさわしい客にしか相手をせん」と対立するアイン。
結局しびれを切らしたドラ息子が、身の丈に合わない装備を店から強引に奪い去り(無論金銭は支払っていない)、身の丈に合わない装備品を身に着け、バカな取り巻き達と共に身の丈に合わない冒険をした(冒険と言っても、世界樹の影響範囲外の森の中に入っただけ)結果、まともに戦闘経験の無いドラ息子は大怪我をしてしまう(取り巻きの数名は死亡)。
その話を聞き、激怒したバカ貴族(領主)。
何を血迷ったのか、ドラ息子が負った怪我の責任&取り巻きが死んだ事を未熟な武器を売ったアインのせいにしてしまう。
で、犯罪者として処罰されるアイン。
裁判すらせず問答無用で利き手を切り落とした上に、治癒不可能な様に切り落とした手と残った腕も肩口まで焼かれたらしい(麻酔すらしなかった為、一種の拷問刑の類)。
(当時はまだ妖精族に高レベルの闇魔法使いが居らず、欠損部位の再生は不可能とされていた。
(主人公が放浪中に見つけた者の中には中級スキルまでの闇魔法使いしか居なかったので、現状でも不可能ではあるかも知れない)
ただし光魔法によって欠損部位の治癒(“くっつける”という意味での治癒)は可能な者が居た為、この様な措置になったらしい)
利き腕を完全に失ってしまった事により鍛冶師生命を絶たれてしまったアイン。
失意の末に(社会的にも経済的にもバカ貴族によってさらに追い込まれていた)消極的な自殺を選び、死ぬ為に今住んでいる森に迷い込んだところ、この森の主らしき今の契約従魔である雌熊と契約する事となり、今に至る・・・。
(主人公は“契約従魔”の時点で聖獣だと判ったが、アインにしてみれば“不思議な声がして、なぜか雌熊と契約する事になった”らしい。
その話を聞いて主人公は雌熊が念話スキル持ちだと判明)
アインの不遇に、どうしてかムカつきが抑えきれない主人公。
アインとしてはこのまま緩やかな死を迎えるつもりだった様だが、主人公はその才能と心意気を惜しみ、割と平和なリュノ神国の話をした上で「俺達の国に来て、改めて最高の鍛冶師を目指さないか?」と勧誘する。
「老い先短い、しかも利き腕を失った隻腕の鍛冶師には有り難い話だが、無理だ」と固辞するアインに対し。
「なら、若返ってその失った腕が元に戻ればこの話は受けるのか?」と、言い返す。
酔った勢いもあってか「やれるもんならやってみな。もし本当だったら、一生お前の下で働いてやる」と投げやり気味に言い返したアインに対し、「2日待て。それで全て解決してやる」と不敵に笑い、その場を去る主人公であった。
2日後、改めてアインの下へと戻ってきた主人公。
この2日間で主人公は北極大陸の秘密基地へと帰還&分体を再作成し、スキルの封印状態を解除。
さらには1体の老ドワーフの死体と熊の魔物の死体を持ってきたのだった。
(ちなみに主人公が持ってきた老ドワーフの死体は、分体の再作成前に暗殺したとあるクズ貴族(放浪中にちょっかいを掛けてきた中の1人)である。
クズ領主含め問題のある貴族が多く居た為、妖精族領には盗賊の類が存在するので適当なドワーフの死体を持っていきたかったのだが、適当な老ドワーフが居なかった為にクズ貴族を暗殺したのだった。
ついでに言うと、クズ貴族を暗殺した事に対して主人公は何とも思っていない。
と言うのも、ガチでクズ(略奪・誘拐・強姦は当たり前。気分次第で殺人も平気でする様なクズ)だった為である)
闇魔法でアインの失った腕を治療し(正確には残った腕を反転コピーしたイメージ)た上で、LP変更スキルでアインを若返らせ、不老スキルを付与した主人公。
改めて主人公の不可思議(単純に今のアインには理解不能なだけ)な力を受け、疑問に思いつつも約束通りにリュノ神国へと同行する事に合意したアイン。
(LP変更スキルで若返ったが、即効性のある効果では無い為、この時点では若返りについては疑問視していたアインだったが、少なくとも腕を治癒してくれた事には感謝していた)
老ドワーフと熊の死体をアインの家(小屋)に放り込み、火系統魔法で家ごと軽く焼却してアインの死亡を偽装した後、アイン達と共に秘密基地へと転移。
秘密基地のダンジョン紹介(鉱脈フロア)と、第一フロアの中心部に鍛冶施設や生活基盤をアインの為に用意し、「まだ単純に腕を治癒しただけだ。10年やるからその間に元の技術を取り戻せ」と、アインに告げた後、ルナ達&ジンさん達を緊急招集。
たかが誕生から600年程度で腐敗した人類が居る事に対してどう対処するべきか相談する主人公。
とりあえず今回はまだ人類全体として見ればごく一部である為、“リューノ”に対して行われた不適切行為に対する警告として、“リュノ神国として”妖精族の王族に対する警告で留める事に決定。
(一部貴族はクズだったが、王族(ほぼまとも。例外有り)やまともな貴族も居た為に警告に留める事になったのが理由。
つーか“リュノ神国として”宣戦布告なんかした場合、単純に殲滅戦にしかならないし、リューノとしては国を背負った代表では無かったのも理由。
また、話を聞いたルナ以下親族が異常にヤル気になってしまい、過剰防衛になるのが目に見えていた為)
結局、ルナを代表とする“リュノ神国使節団”を妖精族へと正式に派遣。
ルナの威圧外交によって、平和的に(?)妖精族内のクズ共を処分する確約&“自国民(主人公)”に対する正式な謝罪を王族から勝ち取った後、ルナ達は帰国する。
同時進行で、主人公はレナ経由で秘密基地への移民を企図する。(20年後には秘密基地に移民団が到着し、秘密基地は4層まで一般開放される)
ついでに食料事情が悪化する予測も出たので(大量の召喚獣の維持&移民が到着し今後人口が増加した場合の肉類の確保が困難な為)、新たに秘密基地を囲う形で7つのダンジョンを移設する。
(7つなのは、帝都方向へ道路建設する予定の為に8方向-1。まぁ全周囲を囲っても良かったのだけど、そこまでする必要性を感じなかったので。
ぶっちゃけ7つでも多過ぎるとは思うけど、食料(主に肉類)の供給源としての意味合いの強いダンジョンなので、まぁいいか。って感じ。
ダンジョンの直上にある地上だと、“魔素”がダンジョンに吸収される為に魔物の“自然湧き”が激減(と言うか無視出来るレベル)になるので、将来的には新たな農作地帯にする事も視野に入れてます。
ちなみにダンマスは秘密基地ダンジョンと同じくレナにしました)
俺の都合とは言え久々に(約100年弱毎に会っては居たけど)全員集合したので、これまた久々に“神の居住区”で宴会三昧な毎日。
そんな日々の中で、魂の神様によってアインの魂が主人公(前世)と縁のあったとある職人の転生体である事がバラされる。
(ついでにアインの契約従魔がその元奥さんの転生体。トウもソレ繋がりで縁のあった転生体である事もバラされる。
その話を聞いた主人公。ちょっとしたイタズラ心で、こっそりアインの契約従魔(本人(?)には許諾済み)に人化・獣化術スキルを付与する。
後に、人化した契約従魔とアインとの間に、妖精族の子を儲ける事となる。
作者注:アイン=酒井鉄男。トウ=東野康文。詳細は外伝1話を参照下さい)
で、この600年近くの間に皆さんそれなりに神の核が上昇していらっしゃいました。
その流れで上級神以外の面々はこの機会に主人公との模擬戦を通して1ランク昇格を果たす。
ついでに・・・と言っては何ですが、とうとう始祖の神様&原初の3柱&色々と目を付けていたミツハルさんがコソコソと俺の所でなにやらやっている事を知った“闘いの神”様が来訪。
主人公は勿論の事、ミツハルさんにすら完封されてしまう“闘いの神”様。
なし崩し的に俺の世界に居座る事に。(分体の名前はバトさんで決定)