第240話 打ち切りまとめ回 前編
先ず初めに、ここまで読んでくださった方々に深く感謝申し上げます。
遺憾ながらリアルの諸事情により、投稿再開が不可能な状態になってしまった為、誠に勝手ながら打ち切りとさせて頂きます。
活動報告の方では書かせて頂いたのですが、拙作のプロットやら追加設定やら伏線やらのデータが全て消えてしまったのも大きな要因ですが・・・。
ですので、記憶している範囲でのイベントやらを羅列するだけのお話になってしまいます。
何卒、ご理解の程宜しくお願い致します。
・南極大陸編 第239話の後 (1300年~)
フォロー宴会が明けた翌日から元気に動き出す主人公。
ギルドで今回の収支をフリーゼ(実際にはギルドの受付嬢)が算出した今回の報酬は、諸経費を差し引いても5億ちょっとのプラス収益。
どうやらスキルの新規習得やスキルレベルアップ(気絶・風属性・威圧の耐性スキル)と、それによるステータス値上昇は別計算だった模様。
1日にして、“儲からない”と思われていた神の依頼が、実はかなりボロイ依頼だったと発覚し、一気に人気依頼となる。
が、それは主人公とまだまだ未熟な魔族達との圧倒的なスキルレベルとステータス値の差によって生まれた産物であったのだった。
その為、上位冒険者が初心者相手に受ける依頼としては定着したものの、一般的には再び不人気依頼へと逆戻りする事となる。
しかし結果的には(かなり後の話となるが)、魔族領の冒険者の底上げとしては有効に機能したのであった。
そんな騒動を傍目に、主人公はのんべんだらりんと街の人々と交流していたが、ある日突然フリーゼから宿の立ち退きを求められる。
どうも帝都から“やんごとなき方々”が来訪するらしい。
特に拘りもない為あっさりとフリーゼの要望を受諾し、着の身着のまま宿を出る・・・が、そこはやっぱり主人公。
「んじゃぁ、ついでだし、自分の家でも建ててみるか」と、ちょっとだけやる気になってみる。
街長の母親経由で街長に郊外(世界樹の影響範囲外)の土地の使用&所有許可を求めた所。
こちらの事情をある程度知っていた街長からあっさりと許可が下りる(と言うか、未開拓の土地は誰のものでもないらしい)。
んで、テイルズガーデンから徒歩30分ほどの森の中にちょっとした台地を発見。結構広い土地を新たな住処として既にカンストしたスキル全開。
最早チートとしか言えないレベルの短期間であっという間に家・・・と言うか砦を建設。 正に一夜城状態。
中隊規模(200人程度)が収容可能な、非常に豪華(内装は質素なので、質実剛健と言えば聞こえは良いが)な屋敷に独りで住む事に。
そんな屋敷(砦)で未カンストスキルのレベル上げや、狩り&農業なんかをしながら半自給自足の生活を送りつつ、たまに街でちょっとした“神の依頼”をこなしたり、日々の生活での不足物(主に調味料系)を買い出ししつつ悠々自適に過ごす主人公。
数日後、“やんごとなき方々”がテイルズガーデンに到着。その“やんごとなき方々”とは、魔族の皇族達一行と守護聖獣だった。
街で話題の“強い他種族(人間種)”である主人公に興味を持った皇族(現皇帝&やんちゃ系王子×2&我儘王女)が主人公に対し出頭命令を出す。
しかし主人公は“内政不干渉”を理由にフリーゼ経由で拒否し、いつも通りの日常を送る。 が、運悪く街で王子(兄)&王女と遭遇してしまう。
権力を笠に主人公に喧嘩を売ってしまった王子と王女は、物理的&精神的に主人公に叩き潰されてしまう(手加減使用の為、命に別状無し)。
そんな傍若無人な主人公の態度に皇帝が激怒。
連れてきていた近衛を連れ、主人公の住む屋敷へと侵攻するが、主人公の召喚獣によって撃退される事となる。
一部で険悪な雰囲気が漂い始める中。深夜に主人公の屋敷へと単身雄のナインテイルが現れ、驚愕の事実を知る事となる。
なんとこのナインテイルはこの国の守護聖獣の1体であり、ルナの従魔なのであった。
守護聖獣は“ナイン”と名乗り、主人公に対してとある要望を出す。
それは、“聖獣同士の子は聖獣として誕生する”と、この世の理を変更して欲しいらしい。
と言うのも、同じルナの従魔であり守護聖獣でもある雌のナインテイル“フォゥ”との間に仔を儲けたいが為なのだと言う。
そして、そもそもテイルズガーデンは“ナインとフォゥの営巣地”であるダンジョンに行く為の街だったらしい。
(現状で“フォゥ”はテイルズガーデン最寄りのダンジョンのダンジョンマスターとして、生活しているらしい)
ルナに“念話”で確認した所、確かに“ナイン”も“フォゥ”もルナの従魔らしい(ただし放置し過ぎてすっかり忘れていた)。
だが、何故ルナの従魔が守護聖獣なんかになったのか疑問を持った主人公は、ルナに対して詳細を問いただす。
が、実は単純な話であった。
慢心をブチ壊し、謙虚さと他者を気遣う様に躾(という名の児童虐待)され意識改革が終わったレナを連れ、地上で狩りをし始めたルナ。
そこで世界樹の影響範囲外へと探索に出ていた魔族達(初代(2代)皇帝達)と出会う。
魔族達はまだまだ未熟であり、世界樹の影響範囲外の魔物と戦うには余りにも非力であった。
野良オーガ達相手に劣勢に追い込まれる魔族達。レナ達はそこに遭遇したのだった。
瞬く間にオーガ達を片付けたレナ一行。意識改革されたばかりのレナとして見れば、余りにも非力で保護すべき対象だと思ったレナは、護衛を付ける事を思いつく。
ルナの従魔を護衛にして貰う様にと懇願するレナ。しかし主人公からは“人類との接触禁止”を命じられているルナ。
結局レナの懇願に根負けして自身の従魔から2体護衛を付けたのだが、“この事は主人公に秘密にする様に”と、初の母娘の秘密となる。
以降ルナの従魔である“ナイン”と“フォゥ”は今でも魔族達を守護し続けていたのだった。
それが“ナイン”達の今に至る顛末。
しかも余計な事に、今でも皇帝達を守り続けている“ナイン”と“フォゥ”を遣わした、白面金毛九尾に乗った少女(レナ)が、この国では創造神だと考えられており、テイル種は“神の御使い”とされているのだった。
一通りルナ達と念話連絡やらで事の顛末を知った主人公。
“ナイン”達自身も既に聖獣となっており、自我もありルナの従魔を辞める事や“守護聖獣”なんて役目も放棄して構わないと提案したのだが、現状に満足しているとの事。
唯一の不満が、共に聖獣である“ナイン”と“フォゥ”が仔を儲けた場合の諸々の不都合だったらしい。
若干呆れながらも(ルナに対する忠誠心には関心したが)現状は把握した所で久々に“モノリスの書”の聖獣に関する理を思い出す。
“聖獣”は必ず“魔物”経由でしか誕生しない・・・的な記述をしていたと思い出し、“ナイン”に対して後日(次に神体に戻った時)に変更する事を確約する。
(ついでに、“白面金毛九尾が1匹しか存在しない”と記述したのに、“ナインテイルが聖獣化”し、それが2匹目以降だった場合の記述漏れに後日気付く事となる。)
(作者余談:“ナイン”達が同族であるテイル種狩りに無頓着なのは、親子間での絆はあるものの同族意識としては薄い事が挙げられる。
むしろ将来的に自身らの仔も含めて、テイル種の地位向上の意味で推奨している節もある)
数日後、魔族国各地の兵士や冒険者達も含めて改めて攻め入ろうと主人公宅を包囲した皇帝達だったが、守護聖獣である“ナイン”達によって“リュノ神国”が創造神(便宜上“白面金毛九尾に乗った少女”とした)と関わり合いのある国だと改めて暴露し(既にブロンクスと遭遇した時に軽く説明したはずだが、伝わっていなかったらしい)、事なきを得る。
その後、“ナイン”経由で念話による話し合い(一応俺では無く““リュノ神国”の代表者と”って事になってます)を経て、“リュノ神国”所属の人類を不当に扱ったとして、魔族国は“リュノ神国”の属国扱いで決着。
まぁ属国とは言っても、“魔族領”として独立国の体裁。
地理的な問題もあるし“上納金”やらは一切免除。正式に皇帝を名乗る事の許可を出したぐらいで、今まで通りと言えばその通り。
俺ん家の扱いは、“リュノ神国”の大使館的な施設(こっちが主)としてちゃんと承認されました。
ついでの意味(特に俺がこの国を去った後の維持目的)で、“ナイン”達守護聖獣の別荘(育児施設?)扱いとなりました。
ちなみに俺ん家への侵入は守護聖獣以外は一切拒否。その為、堀の外に警備員やら来客用の宅地やらも建設するハメに・・・。
後日堀の外に改めて宅地造成やらの作業&塀&堀を俺が作成したよ・・・。
短期間にそんな事があったけど、後は特に問題も無く快適な生活。
何度か皇帝一族が俺ん家(外の来客用宿泊施設)へと訪問があったり、俺を勝手に“皇族武術指南役”認定したり(まぁ追認したけど)と色々とあったものの、概ね平和に40年ほど過ごして北極大陸の秘密基地に帰宅。
ま、それほど得るものがあった訳じゃなかったけど、それなりに平和&充実した生活をしているのを間近で見聞き出来た事は良かったかな?
・・・・・あ、結局俺ってばテイルズガーデン以外の街に行ってないじゃん! つーか皇都にすら行ってないって・・・。
まぁいいか。その分皇族とは仲良くなれたし、色々と教育もしたから多分いい方向に向かって行ってくれるでしょ。