第024話 冒険者ギルド
「あ~完全にギルドに関して忘れてたわ。とりあえずさっき実行した追記の部分も修正しなきゃいけないな。
まぁ過ぎたことは仕方ない。先に記述を考えて、後から修正しよう。
とりあえずギルドに関しては新しく理を設けた方がいいな。そうすれば実行した分も“後述する”で誤魔化せるし。
だとすると・・・うん、先にギルドの詳細を詰めた方が早いな」
ってことで、やらかした後始末をしますかね。
とりあえず“ギルドに関する理”を記述することは決定。
先ほど実行した分で影響ありそうな部分は“後述する”で誤魔化します。
「とりあえず決めなきゃいけないのは・・・ギルドそのものに関して、かな。
一応神推奨の職業とは言え、ギルドだってボランティアで運営出来る訳じゃないんだし。
ん~どうするかな。
ある程度魔物の討伐等に関しては神の依頼って形にして、実際に金銭を渡してしまうのもアリか。
そうすれば貨幣経済への移行も早くなりそうだし。さらに言うと世界共通の通貨として使用出来るから便利だしな。
個人や国とか組織なんかの依頼は、ギルド水晶に貨幣を入金させることで依頼することも可能にしとけばいいかな?
討伐部位制にして、ギルド水晶に触れながら討伐部位を吸収させることで、依頼の達成確認とギルドカードへ入金が行われる。
みたいな形にするか。
あ、渡す時とかにギルド水晶は箱に入れておいて、その中に入れる方がスマートかな?依頼の時とかもそっちにするか。
討伐部位以外は各自で処分出来るものとすれば、最初期の貨幣経済が発達する以前でも一応生活出来るだろうし。
一応俺のイメージではある程度魔物も食える設定でイメージしてるから、実際に食えるはずだしな。
ギルド職員へは役職に応じた時給制みたいにしとけばいいかな。
出勤したら水晶に触れる。業務終了したらもう一度触れることで時給分の給与が金銭支給される。みたいな。
でもこっちは最初期の貨幣経済が発達する前が問題になるんだよな・・・。
・・・いっそギルド水晶でもある程度の買い物が出来るようにとかしてしまうか?
一般販売価格の3割増しぐらいの値段に自動でなるように設定にしておけば、市場を乱すこともない・・・かな?
割高にはなるが、必要最低限の食料なりも一応確保出来るようになるしな。
ついでに現在習得可能なスキルを購入可能とかにしとけば、貨幣価値も出てくるだろうし。そうするか。
まぁスキル購入に関してはかなりの高額設定にする方向でいけば、自力で習得した方がいいと思ってくれるかも知れないし。
努力した分報われる世界にしたい以上、スキル購入は高額設定ってのは譲れないかな。
ステータスは金で買えないようにしよう。何でもかんでも購入出来るのも何か嫌だし」
「ん~あと決めなきゃいけないのは、ギルドカードの作成方法か。
ありがちなのは血を垂らすとかだけど、正直水晶に血を垂らすとか衛生面でどうなの?って思う。誰が触ったか判らんし。
“触れて魔力を通すことで肉体にギルドカードが宿る”みたいな感じでいいか。簡単で単純だし。
で、他人に見せたい時は「ギルドカードオープン」と詠唱したら出る感じ。
見せたくない時は無詠唱で“ギルドカードオープン”とすればいいか。で、頭の中にイメージとして表示される・・・と。
非表示化とかもその状態で“変更したい”と念じたら可能としとけば誰にも見られずに済むしな。
よし、ギルドカードに関してはそれで行こう。
あ、そうか。討伐とかってギルドカードが肉体に宿ってるんだから、
いちいち部位回収しなくてもギルドカードが記憶できるようにしとけばいいんだ。
そうしとけば自力で部位を回収したかどうかとかの偽証とかも防止出来るし。
必死に戦って討伐部位を損傷しました。とかの場合でもそれなら問題にならないもんな。
よし、そうしよう。討伐部位制度みたいなのはナシの方向で。」
新しい紙にとりあえず決めた内容をメモる。今度は忘れないようにね!
ってか、確認して大丈夫だと思って棄てた紙に、ギルドに関して書いてた気もするからあんまり意味ないかも。
まぁギルドに関してだけしか記述してないから、今度は漏れようがないけどね。
一応追記の形で神の依頼に関する内容とか、職員のやることだとかも記述。
あと、依頼を受ける際の流れとかも例記とかして漏れが出ないようにしときます。
ここまで記述しても漏れがあったら、イメージ補完とか実際にギルドが出来てからなんとかしてくれると期待。
「ギルドの方向性としては一応冒険者ギルドって名前にするつもりだし、
それなりの実績を積むことでランクが上がっていった方が判りやすいな。
これもありがちだけど、ランクがSSS~Gまでとしておくか。 あと最上位としてZとかあっても面白いかも。
で、実績と言うか受けた依頼内容とか数に応じてギルドカードの周りに”×”印がついていって、
”×”印が一周したらランクが上がる感じにしよう。
ん~今、と言うか当分はないだろうけど、冒険者養成学校みたいなのが出来るぐらい人類が発展したら、
ある程度のギルドランクからスタート出来るようにもしたいな。
その場合は・・・成績に応じて”×”印が付く感じにしとけばいいか。
平行してギルドの依頼を達成出来ても印が付くようにしとけば頑張れば頑張っただけランクも上げられるし。
ま、その辺は追記の形で処理しとけばいいか。」
「あとは・・・そもそも冒険者登録をして貰う方法だな。
何か特典があった方が登録して貰えるだろうから、その特典を考えるか。
あんまり強力過ぎてもダメだし、加減が難しいところだな。
簡単に思いつく特典だと・・・、基礎ステータス上昇率UPとかか?
ん~高位になればなるほどチート化しそうだけど・・・、ある程度その方向で考えるか・・・。
それか、ランク毎に特典を変えてしまうのもアリかな?
低ランクだと基礎ステータス上昇率UP。中ランクだと新規スキル習得率UP。高ランクだとスキルレベル上昇率UP。
ってところか。まぁ魔物の方がステータス的には上になるだろうから、それでいいかな。
重複不可にしとけば、とりあえず過度なチートは避けられるだろうし。
でもなぁ、あえて低ランクに留まって基礎ステータス上げまくったり、中ランクに留まってスキル習得しまくったり。
みたいな奴が出て来そうなんだよな~。
冒険者登録した後に、そうやってレベリングする対策として、
ある程度の数を一定期間内にこなさないとペナルティとして特典が剥奪されるようにしとけば、その辺回避出来るかな?
それか、ランク上昇後の一定期間内の限定特典とするか、だな。
ん~ どちらかと言えば後者の方がしっくりくるな。
そもそも最初の人類とか特にだけど、低ランクの冒険者って弱いからその一定期間を長くすればいいし、
ランクが上がるほど特典としては強力になるけど、貰える特典期間が短くなるようにすればいいか。
よし、期間限定&ランク毎に特典を変える方向で行くか。
・・・でも、最初は登録はして貰えるけど、依頼を受けない可能性がある・・・か?
まぁある程度はそれでもいいとは思うんだけど・・・神の依頼の場合限定でHP+1とかの特典をつけてもいいか?
それか、ある程度達成して、その特典が溜まってる状態だったら色々選択出来るようになる・・・とか。
ん~やっぱり後者かな。特典ポイント溜めて、希望するステータスを伸ばせる方がいいだろうし。
特典と言うより、神に対する貢献度。みたいな内容にしといた方が判りやすいかな。
で、貢献度を消費して希望するステータスをUPさせる。みたいな感じ。
まぁあんまりやりたく無かった購入に近い感じになっちゃうけど、もう仕方ないかなぁ。
とりあえずこっちはステータス限定として、同じく割高設定にしとけばいいか」
ここまで決まった内容を改めてメモ。
あ、パーティーとかの記述してないや。追加追加っと。
「ん~他に何か漏れてることあるかな?
一応ギルドカードに表示されるのって“ステータスに関する理”で記述してるし・・・。
あ、そういえばギルドランクって基礎ステータスには含まれないから表示されないのか。あと、残高表示と残貢献度もか。
それらも追加して表示するようにしないとな。まぁ冒険者登録した人限定だけど。
ついでにランク特典と残日数も表示させとくか。まぁあった方が判りやすいだろうし。
あぁ!そもそもギルドカードに入出金の方法考えてなかったじゃん!
入金に関しては依頼達成時の自動入金と、水晶の箱に現金置いて入金処理出来るようにすればいいか。
出金の方はギルドカードを出して・・・額を指定したら物質化して現金が出る形にすれば便利かな。
悪行値が高くなって色が変色してるギルドカードだと、迂闊に出せなくなるからついでに制裁にもなるし。
あとは・・・“ギルドに関する理”にしようかと思ったけど、
内容的には“ギルド及びギルドカードに関する理”にするぐらいか?
理に関しての修正としてはそれぐらい・・・かな? とりあえず今はもう思いつかないや。
ん?理?・・・あ、貨幣経済うんぬんって散々言ってたけど、貨幣に関する内容一切決めてないじゃん。
もうありがちだけど金貨とかでいいや。
白金貨>金貨>銀貨>銅貨>鉄貨>青銅貨として、
100万>1万>1千>1百>10>1円としとけばいいでしょ。
一応“貨幣に関する理”作ってそこに記述しとこう。あと偽造とか出来ないように・・・」
まだ他に漏れとかあったら、もう完全に後から修正する方向でいくしかないけど、仕方ないとします!
一応見直して、記述表現の変更とか微修正はしたけど、大筋ではこのままの方向で。
ややこしい内容なのでなるべく例を記述して漏れとかないようにしつつ・・・。
んじゃ、記述して実行!
“ぽわ~ん”
“パン!”
「よ~し、実行もしたし、もう思い残すことは・・・あ、あと1本だけタバコ吸ったら分体創って南極行こう」