第226話 俺の秘密基地計画 その3
あれから40年が経過。都市開発は順調そのものです。
今では俺の手伝い無しでも、ちゃんと試行錯誤して活動してくれる様になってくれました。
んで、各班もある程度成長してきたら、入れ替えして成長の偏りをなるべく少なくしました。
特化した方が開拓面では良いのですが、将来的な汎用性を求めた結果ですね。
とは言えホムンクルス系以外の召喚獣達は、相変わらず狩猟班に専従して貰って居ますが。
“俺は?”と言えば、“神の守護層”範囲外の第6フロア以降を独りでちまちまと開拓中。
ちなみに第6フロアは、第5フロア南端にある俺専用のブロック(大)からしか行けない様にしてあります。
要は第6フロアから飛行場までの第19フロアまでが俺専用スペースって感じ。
少し大きめの醸造施設だったり鍛治施設だったりの生産系施設を、これらのフロアに配置してあります。
とは言っても、いちいち配置を考えるのと崩落の危険性を考えるのが面倒臭いので、基本設計は第1~5フロアと同じなんですがね。
ジンさん達もお願いしてあった四方の開拓村造りが終了して、今では俺の秘密基地探索へと北極大陸内で冒険中。
ネタバレしても面白く無いので秘密にしていますが、皆さんとりあえずの目標として“俺の秘密基地へ到達する事”を掲げて活動しています。
って言っても、北極大陸自体が3000km四方あるので、その中心付近から俺の秘密基地発見まではまだまだ先の事だと思います。
迷わずに真っ直ぐ来れたとしても、俺の秘密基地からは北極大陸の城壁が見える位置にあるので(晴れの日限定)、単純に片道1500km弱。
徒歩だと1年あれば到達可能な計算になりますが、実際は上空が吹雪いて居たり1日中暗闇だったりと探索範囲が狭いので・・・あと10年は掛かるんじゃないかな?
秘密基地のダンジョンですが、移築して12年ほどで出入口が予定通りギルド内に出現しました。
が、まだ地上には塔が出来て居ないので、さらに数年放置。
移築後20年ちょっとぐらいで漸く地上3階まで塔が成長したので、レナを呼んできてダンジョンをいじります。
先ずは第1階層。
実は以前発覚した事なのですが、ダンジョン内に設置物として“鉱脈”を配置出来たのです。
しかも魔素供給がある限り、“無限に採掘可能”(一定時間の採掘可能上限はあるみたいですが)な便利施設。
それならって事で、ダンジョンの一部壁部分を各種鉱石が採掘可能な“鉱脈”として嬉々として配置しました。
神素材の鉱脈も配置してあるので、将来が楽しみでもあります。
一応ダンジョン内の平地部は森林に設定。魔物の配置も無しにしたので、ある程度自給自足も可能な状態。
コレって究極の“都市鉱山”ですよね。
ただ、維持コストがバカ高いのが問題・・・なのですが、その分第2階層を簡略化して帳尻を合わせます。
その第2階層は当初の予定通り完全に水没エリアに設定。しかも“極寒の深海”に設定してあります。
一応泳ぎ系と耐寒スキル&耐圧スキル上げにも使えますが、用途としては“一般人の進入禁止”が目的です。
当然、魔物の配置も無し。
階層の維持コスト的には激安ですが、その分第1階層の維持コストへ回しているので、トントン・・・か、ちょいマイナスなぐらい。
ダンジョンがより成長してくれれば、ちゃんと維持出来るでしょう。
第3階層。ここはガチで罠だらけのフロア。しかも即死級の罠がランダム自動生成される仕組み。
まぁ当初の目的だった罠系スキルのレベル上げ目的だったので、当然と言えば当然な階層。
第2階層といい、“完全に初心者お断り”なダンジョンです。
維持コスト的にも罠のランダム自動生成に結構使うみたいなので、魔物の配置は無し。
通路や部屋もランダム配置なので、維持コストはトントンって所。
第4階層。此処からは趣味の階層。欲しい召喚石の確保目的の為の階層となります。
今は馬系の召喚獣が欲しいので、コーン系&ウイングホース系のランダム配置。
当然草原フロアです。
第5階層。魔狼系を配置。森林フロア。
一応魔犬ってのも配置可能だったので、それも含めてランダム配置にしました。
エサ用にスライム系も配置。
第6階層。ミニドラゴン系を配置。森林フロア。
ミニドラゴン達のエサ用に、スライム系やボア系、ゴブリン系もランダム配置。
第7階層。ドラゴン系を配置。草原フロア。
こちらもエサ用としてボア系やオーク系もランダム配置。
第8~10階層~地上2~3階層。
いずれも今の所不足している召喚獣が思い付かないので、とりあえず草原フロアとして放置で。
暫くは第1階層の維持コスト補充用の階層としておきました。
後々、ジンさん達が此処に到達したら、欲しい召喚獣の要望を聞いて配置する予定です。
現状としてはそんな感じ。
さて、ギルド依頼の合間にでもスキルレベル上げすっかな~。