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俺の創った箱庭世界  作者: コルム
北極大陸富国編
224/243

第224話 俺の秘密基地計画 その1

 さて、秘密基地建設の前に、この鉱山を何とか俺の思う理想形へと改造しないといけません。

って事で、降神スキル使用後に久々にノームとサラマンダーを召喚。

予め打ち合わせとして、どういう形に“山”を変化させたいのか説明。


 説明が終われば、早速改造作業の開始。

サラマンダーをブースター代わりに、俺も全力で鉱山全体を灼熱化。

全体がほぼ・・完全に融解するまで加熱します。

(ある程度予想はしていたのですが、自分で想像系の魔法を使用するよりも、そっちはサラマンダーに完全に丸投げして俺は魔力タンク化した方が作業効率が遥かに良かったのです)

 ノームには、山全体の成型と有益な鉱物資源(岩塩とか鉄鉱石とか、他にもあればソレも)を別途分離させて移動させておいて貰います。

当然、内部を掘削しても崩落の危険性が無い様に、全体の圧縮&硬質強化もして貰って居ます。

岩石の不足分は、ノームの魔法で追加して出して貰いました。

(そのせいで、途中2度ほど再召喚が必要になっちゃった・・・)


 ・・・で、ものの30分ほどで成型作業も終了。

最終的な形としては、全体の直径が13km弱ほど、高さ100mほどの円柱の上にお椀型(どちらかと言えば、汁椀の方が正解)の山頂部分がある形。

 予定よりも全体的に小さくなっちゃったのは、有益鉱物資源を取り出したのと、全体をかなり強固に圧縮したせいだと思います。

思って居た以上に、岩塩とかが多かったみたい。

 まぁこれでガンガン掘っても、崩落の危険性も無くなったハズだし、良しとしましょう。

(予定していたよりも小さい大きさで妥協したのは、“都市内部にも、ある程度平野部が必要かな~?”と考え直したせいです。

““山”以外の平地も確保したかった”って事ですね)


 ノームに分別して貰って居た鉱物資源を収納したら、お役目終了って事でノームとサラマンダーを送還。

後はスキル上げ的にも好都合なので、俺独りでの改造作業です。

 とりあえず便利地図を出して、出来上がった山の最終確認と、東西南北の確認。

ひとまず縄張りとして、“山頂”を中心点とした1辺が15kmの土塁&堀で四角形の“秘密基地予定都市”を区切っておきます。

(ちゃんと東西南北と土塁&堀は並行に作成。この辺は趣味と言うか性格の問題ですかね)

 土塁の方は、後で山を掘削した時に出てくる石を使って城壁化も予定しています。

(追加したスキルレベル上げも兼ねていますが)

 堀の方は、土塁の内外それぞれに設置。

堀の深さは40mで幅10mと、内堀・外堀共に大きめ&深めの堀にしました。

堀の方は何ヵ所か内外部で河川と接続していますし、土塁の下にも数ヵ所、内外の堀と接続してあるので、排水面での問題は無いと思います。


 お次は堀の中に完全に水が流入してくる前に、下水道の整備を済ませておきます。

深さ40mの位置で東西南北と並行に、50m間隔で直径10mの円形大型水路を。その大型水路間の中間点に、幅5mの円形小型水路をそれぞれ配置&接続。

 んで、大型水路同士の交点から、垂直に地表まで直径1mの排水管として予め設置。

(地表って言っても、標高0mって事です。当然“山”の下も一応地表と言える部までしか掘削していません。

将来的には“山”内部も都市化作業をすると思うので、その時に改めて接続しますが、その予備作業って感じ。

 あと、河川の下には排水管を設置しませんでした。まぁ意味が無いしね)



 ここまでの作業に、約1週間程度掛かりました。

確かに魔法を使えば楽な作業ではあるのですが、純粋に単純作業の繰り返し・・・。精神的に疲れたよ・・・。

それでも後から水中で便利地図を片手に配管作業するよりは、遥かにマシなんですよね。

幾ら“水中活動関連のスキルがあるから不可能ではない”とは言っても、面倒臭い事になって居ただろうし。

 でもまぁこれで、次の作業へと心置きなく移れます。



 お次の作業は、ちょっと趣味に走って滑走路(?)の建設を開始。

本来なら山内部の都市化作業を優先すべきなのでしょうが、単純作業の繰り返しで“精神的に疲れた”ってのも大きいです。


 こちらは趣味全開で行きます。

山の標高100m地点に、山頂から北極点までを中心線とした“線対称のYの字型”になる様に2本の滑走路を掘削&建設。

(掘削して出た岩石塊は、後程城壁部建設に使うので収納しておきます)

形的には“かまぼこ型”と言うか・・・大きな体育館を連結した感じでしょうか?

1本の滑走路につき、幅100m。最大高30m。最大奥行きが10km。

2本の滑走路の合流地点が、8km辺りで緩やかに合流し1本となる形。

 一応内部が真っ暗じゃ何なので、天井部に魔石を使った照明設備も取り付けておきました。

後滑走路中央と左右にも、誘導灯みたいな感じで色違いに発光する奴も設置済み。

“秘密基地と言えば、秘密軍事施設だよね!”って事で、深い意味も無く造っちゃいました。

 まぁ将来的には空軍的な俺の召喚獣を増やす予定なので、それらの待機場所って感じでしょうか。


 合流地点の外周部(一部Yの字型の部分にも)には、大小様々な部屋も作成。

これらは将来的に、飛行型召喚獣達の個室だったり会議室だったりの使用を想定しての事です。

(イメージ的には飛行機の駐機場って感じかな?

当然照明類も設置済み。ただし暖房設備は設置していないので、耐寒スキル上げも画策しています。

つーか、位置的に“神の守護層”の範囲外なのでね。当然極寒な環境な訳ですよ)



 で、空いた時間だったり単純作業の繰り返しに飽きたら、ボチボチと都市部の建設も並行して作業&ギルド依頼の受諾、達成の繰り返し。

まぁ飛行場建設と違って、ちまちまとしか進めて居ませんが。




 そんなこんなで飛行場の完成に10年ほど掛かりました。

その殆どの時間が、照明類の取り付け作業と魔石の作成&描陣作業に時間が取られた感じですが、一応満足出来る仕上がりに。

 2ヶ所の滑走路入り口も、岩石を加工して開閉式の扉にしました。閉じて居れば偽装も完璧です。

これなら外からだと完全に判らないだろうと思います・・・が、吹雪いていたら、そもそもの入り口自体が判別不可能な事に後から気付きました。コレはちょっと予定外。

まぁ接近したら開閉する自動扉化とか、改良の余地ありって感じですね。




 この10年間。一応年末年始だけは相変わらず全員集合。数日限りの宴会三昧な日々でした。

 ジンさん達の方でも特に変化は無かったそうで、一応順調に開拓村造りに励んで貰って居ます。

新規追加スキルも、俺よりも有効活用しているみたい。

 レナ達の報告でも特に問題は無いそうです。順調に人口が増加しているっぽいですね。

このままの調子で行ってくれればそれでOKなので、いちいち指示出しする必要もありませんでした。

 “秘密基地”のダンジョンですが、そろそろ出入口が出現しそうな感じ。

10年で出入口が出来るのが・・・早いのか遅いのかは分かりませんが、まぁ今後に期待しましょう。

俺もチマチマとギルド(秘密基地の)依頼をこなしていたので、建国時に全額国庫に入れた分を少しずつ回復しつつあります。

まだまだ先は長いのですが・・・。




 お次は都市部の本格的な開発作業かな?

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