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俺の創った箱庭世界  作者: コルム
北極大陸富国編
222/243

第222話 リザアース歴1100年1月2日(日) 経過報告会 その5

 その後全員揃って被服室前に移動し、1人に1つづつ召喚石をお渡しして被服室内で召喚&召喚獣の着替え等を終わらせた後、また円卓に戻って会議と言う名の宴会の続きです。

 ちなみに召喚獣には貫頭衣っぽい粗末な服と、革靴。護身用の短剣(特に付与とかは無し)を用意しました。

ちゃんとした装備品は各自で揃えて貰うって事で。コレも皆さんのスキル上げの一環です。



「あ、皆さん今後はどうされるご予定なんですか?」


「今後?」


「はい。今やって頂いて居る、人類達に開拓を引き継いだ後の話なんですが・・・」


「ふむぅ。どうしようかのぅ・・・」


 皆さんまだ先の事は考えて居なかったみたい。

それなら、こっちのお願いも聞いて貰えるかな~?


「もし宜しければ、残りの3方向もお願い出来ないでしょうか?」


「と、言うと?」


「今回南西方向の開拓をお願いしたじゃないですか。

んで、新規にスキルとか追加してからの話になるのですが、残りの北東・北西・南東方向にも今回と同様に、200人程度が居住可能な開拓村を先行して立ち上げて貰えないかと・・・。

そうすれば追加したスキルのレベル上げにもなりますしね。


・・・で、如何でしょうか?」


「ふむ。まぁ良いが・・・皆はどうじゃ?」


「いいんじゃないでしょうか?」


 ジンさんの問い掛けに、残りの皆さんも概ね賛同を得られたみたいです。


「じゃぁ宜しくお願い「じゃが少し待て」・・・何でしょうか?」


 ジンさんから待った入りました~。

若干“ギラリ”とした半眼でこちらを睨んでます・・・いや、睨むって言うか、観察か監視か?

何だろう?何でだか知らないけど、怒らせちゃったかな?


「ワシらがお主の依頼を引き受けて開拓している間、お主自身は一体何をするつもりじゃ?」


 あぁ、そういう事ね。

確かに皆さんには仕事を振っておいて、自分だけは遊んでいるってのもアレな話。

ジンさんが気になるのもごもっともですな。


「色々と伸び悩んでいるスキルがありまして、それのレベル上げ専用の施設と言うか・・・。

ぶっちゃけ““秘密基地”でも作ろうかな?”って思って居ます。

一応候補地は既に見つけてありますので、私も其処の開拓作業に従事する事になりますね。

 ついでに結構入手しづらい馬系の召喚石なんかも安定して欲しいので、自前でダンジョンを確保しようかとも思って居ます」


 そうなんですよね~。最近色々とスキルが伸び悩んでいるんです。

特に“罠系”スキルが伸び悩み中。いい加減、自作自演でレベル上げするのも面倒なんですよ。

なので、罠だらけのダンジョンフロアを造って、スキル上げしようかと・・・。

 後はダンジョンマスターだと、自然沸きする魔物をコントロール出来たと思うので、その辺もやるつもりです。

(かなり前の話になるので、ちょっとあやふや。四聖獣の時にいじって以来かな?)


 あと、“召喚獣をもっと沢山召喚しておくを作っておきたい”ってのもあります。

現状だとMPの自然回復量が余り気味なので、なかなかMP回復系スキルのレベルが上がらないんですよねぇ。


 なので“秘密基地”なのです。

ガーゴイルじゃなくて無駄に召喚獣を大量に配置して、“The 俺の城”みたいなイメージかな?


「ほほぅ? その“秘密基地”とやらは、ワシらにも使わせて貰えるんじゃろうな?」


「将来的な話になりますが、各自が自力で発見して頂ければ“ご自由にどうぞ”って感じですね。

まぁ引っ張って来るダンジョン次第な面もありますから、結構時間が掛かってしまうと思います。

スキル上げや召喚石の入手目的だけじゃなく、色々と手を入れたいと思って居ますので。


たださっき言った目的上、ダンジョン核の破壊だけはご勘弁願いますが・・・それで良ければ」


「うむ。ならば良いじゃろ。

ついでに・・・ウルズよ。“あの件”も並行して検証してみんか?」


「そうですね。

開拓だけでしたらそれほど戦闘能力を必要としませんし、私達はリュウノスケくんと違ってパーティー編成ですからね。

まだまだなんとか出来る範囲内で収まると思います。丁度良い機会かと」


「“あの件”? 一体何の話ですか?」


「のうリュウノスケ・・・いやリューノよ?

お主のステータス値とワシら“来訪者の分体”のステータス値は、本当に同じ・・なのかのぅ?」


「どういう事でしょうか?」


 “来訪者の分体”の皆さんのうち、ジンさんやリアンさん達上位の神様の分体・・だけは訳知り顔。

他の面々(ディーさんも含む“来訪者の分体”の方々)は、若干困惑顔してます。


「だからね?リュ・・・ノくん。君と私達の基礎ステータス値は、本当に同等で等価・・・・・なのか?って事」


「ん~? 益々何が疑問点なのか、分かりませんが?」


「“神のの成長に消費される基礎ステータス値が共に1でも、本当に同じなのか?”って事だね」


 あれ?エスさんは何かに気が付いたっぽい。“あ!”って顔してるぞ?

でも、聞かれているはずの肝心な俺が分からないんだが・・・。


「んん~?? 同じだと思いますけど?」


 徐々に理解したっぽい方が増える一方、俺だけ置いてけぼり・・・。


「じゃぁさ、リューノくん。

ちょっと話が飛んじゃうけど、“超回復”って言葉。 知ってる?」


「ソレってアレですよね?

筋トレとかで筋肉に負荷を掛けると“超回復”して、より筋力が付く・・・とかの奴ですよね?」


「やっぱり知ってたか~」


 段々と皆さんの間でも理解が進んでいるご様子。でも俺が分からないんじゃ、どうしようもなくね?


「それの何が問題なんでしょうか?」


「リューノくんは“限界まで基礎ステータス値を神のの成長”に消費しているじゃない?

その一方で我々“来訪者の分体”の消費量は“純増加分の半分”だけ。


 さっきの筋力の例えだと、限界までトレーニングした場合とかなり余裕を残したトレーニングをした場合。

“コレってちゃんと等価になっていると言えるの?”って事になるよね?


 リューノくん。いや、この場合はリュウノスケくんかな?

が、“超回復”って事を知っている以上、“イコール”になっているとは限らないんじゃないかなって話。


 まぁ今回一旦本体・・・と言うか分身体・・・に戻った時に、ちょっと話題になったんだよね。

“思って居たよりも神としてのが成長していない”って。


 とは言え、リュウノスケくんが分体・・として活動していた期間と、私達が活動していた期間とじゃぁ圧倒的に差があるし、もう少し経過を見るべきなのかも知れないんだけどさ」


「う~ん。なるほどです」


「ではジンさん方はリューノさんと同じく、“全消費に切り替えるべきだ”と?」


 知恵者のエスさんも参戦。


「エスくんは反対かな?」


「いえ、自分は・・・自分達はパーティー単位で活動していますからね。

スキル補正分がある程度以上確保出来て居る今、困る事は無いかと。

ですので、特に反対するほどの理由は自分にはありません」


「皆はどうじゃ?」


 ある程度スキルを習得&レベルが上がっている現状で、反対する人は居ないみたいです。


「・・・では決まりじゃな。

リュウノスケよ。スキル追加時についでに“モノリスの書”の記述変更を頼む。

今までの分も含めて、リューノと同じく“全消費”となるようにな」


「ん~。まぁ皆さんがそれで良いなら了解です」


「うむ。

ついでと言っては何じゃが、“限界突破”スキルも追加してくれんかのぅ?

その代わりに、お主の依頼を確実に引き受けるが?」


「う~ん・・・条件次第ですかねぇ。


 もし仮に、ルナ達を討伐するような事態になったとしても、絶対にあらゆる形で手出ししない事。

これは“私VSルナ達”の場合だけでなく、“人類VS”の場合でも同様です。


 次にギルド依頼の受諾は、この世界の中ではどの様な理由であれ、絶対に“神の依頼”しか受けない事。

将来的に北極大陸以外に行った場合でも同様とします。


 最後に・・・まぁ大丈夫だとは思いますが、無意味にこの世界の人類を殺戮しない事。

ま、しないと思いますけど念の為にですね。


 もしやらかした場合は、来訪者の首飾りを没収しますのでそれも了承して下さい。


 以上の条件を御約束出来ますか?」


「ふむ。些細な事じゃな。承知したぞい」


「他の皆さんは?」


 皆さん頷いたりの了承のお返事が返ってきました。


「じゃ、決まりですね。

新スキル追加時に・・・今晩にでも修正しておきます。

ステータス的に今の分体・・が最後となりますので、再作成する前にやりたい事があればやっておいて下さい」


「承知したぞい! 言うてみるもんじゃったわい」


「何です? 断られるとでも思って居たんですか?」


「まぁのぅ。じゃがこれでレナ嬢ちゃん達に追いつけるかも知れん! ワシはやるぞー!!」


 なんでしょう?ジンさんはレナ達に劣っていたのが癪だったのかな?

まぁ頑張って追い付いて追い越して下さいな・・・。

って言っても、あいつらの基礎ステータス値って異常だからなぁ。

スキル補正分で追い越すには、かなり時間が掛かるんじゃね?

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