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俺の創った箱庭世界  作者: コルム
北極大陸富国編
218/243

第218話 リザアース歴1100年1月2日(日) 経過報告会 その1

「さて皆さん。改めまして新年あけましておめでとうございます。

それと昨年はお疲れ様でした。本年も宜しくお願い致します。

とりあえずは・・・私の方の作業進捗から説明させて頂きますね」


 今日はここ数年で恒例行事となった、各々の作業報告会を兼ねた宴会です。(in皇族居住区)

俺は勿論。ルナ達やレナ達。ジンさん達も全員参加での新年会って感じでしょうか?

この数十年頑張ったおかげで、俺らもちゃんと正月休みが取れる程度には労働人口が増えてくれています。




 ・・・あれから30年ちょっとが経過しました。

先日、と言うか昨年末。漸く〝政治顧問”をお願いしていたエスさんご一家もついに引退。

これで完全にレナ達主導による国家運営がスタートしたって感じかな?

俺ら〝分体組”は完全に表舞台からは姿を消す形に・・・。


 〝政治顧問”をお願いしていたエスさんご一家以外の面々は、教育関係のスキルがカンストした時点で順次引退しました。

(エスさんご一家に関してはスキルはカンストしていたものの、教育続行をお願いしました)

ちゃんと引き継ぎ要員も十分な数を確保してあったし、その辺は問題無しです。


 で、そんなジンさん達面々ですが、表舞台から消えた後、何をしていたかと言うと、帝都の拡張作業をして貰って居ました。

具体的には、帝都にある世界樹の影響範囲ギリギリ(世界樹から50km弱?)の場所に新たな防壁やらの建設作業です。

(一応既に俺らは表舞台からは姿を消しているので、人類との接触もしない様に、人類達の生活圏からは離れた場所での作業って事で配慮もしました)

〝帝都外城壁”として其処までの範囲を改めて〝帝都”として確保すべく、色々なスキルのレベル上げがてら建設作業に従事して貰っていた感じですね。

 作業開始前に、久々に便利地図を使って俺が縄張りと簡易的な堀・土塁作成だけはやりました。

あと、〝帝都外城壁予定地”に鉱山があった場合は、俺が鉱山ごと〝帝都外城壁”内に移動させて、完全に帝都内で自給自足が可能な体制を目指します。

〝目指せ!巨大城郭都市!”とでも言えばいいのかな?

将来的なイメージとしては外から順に、帝都外城壁→市街地→農林水畜産鉱業及びそれらを生業とする中小規模の集落→帝都内城壁外市街地→帝都ってイメージで計画して居ます。


 何でこんな事をしていたかと言うと、以前エスさんから指摘のあった〝戸籍”について、本格的に導入したのが切っ掛けですかね?

昨年末時点での人口は15万人には少し届かない程度。順調と言えば順調な人口増加だと思います。

んで、「せっかく戸籍が出来たんだったら、人頭税方式の方がいいんじゃね?」って事で導入したせいでしょうか?

 徴税対象は20歳以上(心身障害者や学生等は除く)の全員からにしました。

それに伴い行政や徴税関係やらの公務員も、現時点では過剰なほど大幅に増員して対応。

初期教育をちゃんとしていたおかげで、人数だけはなんとか揃えられました。

 でも人頭税方式を導入したせいで、若干帝都中心部(旧帝都?)が閑散としちゃいましたが、その代わりに帝都内城壁(旧帝都城壁)外周部に新たな集落が形成される形に。

(〝旧帝都内”の固定資産税は相変わらず徴収の方向でやっているので、今では一部富裕層や心身障害者。学生達。幹部級を含む公務員達が〝旧帝都”の主な住人です。

当然“旧帝都内”居住者も、人頭税は課税対象になっています。

とは言え貴族街みたいな状態にするつもりはないので、新たに占有面積の上限を設定しました。

宿屋街は一部を学生寮に改造して学校教育を続行中。

新規集落にも小規模ながら学校建設を進めてあるので、帝都内の学校に関しては、将来的にエリート校化させる予定です)

 んで、既にあった魚人族を主とする集落周辺から、〝帝都内城壁外側”沿いに広がる形で新たな集落が形成されています。

一応火災面とか交通面での利便性を考えて、基本的には1haヘクタール単位を1ブロックとして、その周囲には必ず10m以上の道路が配置される様に区画整理も行いました。

(ちゃんとそれらに関する法の整備も、レナ達主導でさせました。幹線道路的な大通りも整備してあります)

 以前からあった魚人族を主とする集落の区画整理時にはちょっとした問題(住居移転への反発やら)があったものの、粘り強く交渉させて、何とか円満に他の新規集落同様の区画整理も出来ました。


 そんな一方で“帝都外城壁”の縄張り等以外の俺のお仕事。

この数十年間で新たな水脈が出てきて、北極大陸内に湖沼やら河川が出来て居たので、既存の四方の河川への接続作業が主なお仕事です。

どうやら既存の河川を〝ガチガチ”に護岸整備していたせいで、地下水脈の逃げ場が無かった模様。

今度はただ単純に土を掘って四方の河川に接続&四方の河口を拡大しておきました。

(まぁ降雨量と言うか降雪量は北極なだけに多いですし、それなりに山地もあるから〝やり残し”と言えばその通りなのですがね)



 俺の方の現状報告としてはそんな感じです。ま、専従していた仕事の終了報告って感じかな?

レナ達は完全に現状維持です。ちゃんとそれぞれが出来る事を頑張ってくれています。

ルナ達に関しても、それぞれの役割に応じた部下を付けたので、今は部下の教育中って感じ。

リヴィア配下の治安維持担当部署が体育会系のノリなのは相変わらずです。


 そんな一方、軍事部門である防衛担当大臣のタリズはかなり不満みたい。

「人類よりも、私の従魔達の方が遥かに使えます」との事。

まぁまだまだ成長段階の人類達なので、当然っちゃ~当然の事。長い目で見てやって欲しい所です。

どうせ防衛関係の仕事なんて、完全防御態勢の整った北極大陸だと無いんだしねぇ・・・。

 後、諜報担当大臣に就任したトウ。

こちらは完全に自身の従魔達の中から人員(?)を選抜した模様。

なので、現段階では諜報担当の人類は居ません。後々追加して貰おうとは思って居ますがね。

ついでに言うと、トウの要望で選抜された中の数体には特別に“影隠れ”スキルを付与してあげました。


 んで、ジンさん達。

先にも述べた様に、帝都外城壁の建設をしつつ、それなりに居住可能な施設も造って貰ってます。

真っ先にギルド出張所的な建物だけは、かなり豪華仕様でお願いしておきました。


 で、人口の増加や定住者の定住地の予定外の移動なんかの兼ね合いもあって、ギルド水晶が不足する事態になりました。

まぁ、前々からエッジ達からもギルド水晶の追加要望は出て居たんですけどね。

なので、既存のギルド水晶のギルドマスター限定・・・・・・・・・でしか購入不可能な“下位ギルド水晶”を購入ラインナップに追加。

ちなみにお値段はそのギルドマスターの年収3年分となって居ます。

 一応北極大陸以外のギルド水晶でも購入可能になったと思うので、まぁ「他大陸でも便利に使ってくれればいいや~」程度に考えて居ます。


 この“下位ギルド水晶”。他のギルド水晶との相違点が幾つかあります。

先ず、購入したギルドマスターの下部組織としてしか機能せず、別のギルドマスター登録は不可能だって事。

要はサブマスター以下のギルド職員しか登録出来ません。

2点目。“下位ギルド水晶”では定住者に応じてギルド水晶を貰えないって事。まぁ当然ですわな。

今までのギルド水晶のフォローの為のアイテムなので、其処まで便利仕様にはしませんでした。

3点目。ギルド依頼の達成実績がある程度以下(1か月間達成無しとか、そんなレベル)だと、消滅しちゃう仕様にしました。

こちらは実働実績の無いギルド職員の、給与の不正受給防止が目的です。

初期費用が必要だとは言え、無条件にギルド職員登録可能にしちゃうと、不労収入目的でも使えちゃうのでね。

この仕様は仕方が無いと思います。


 それ以外では普通のギルド水晶と同様の仕様となっています。

当然ギルド登録なんかも可能。依頼の受発注や達成報告・ランク上昇も対応の安心設計です。



 大雑把にはこんな感じでここ数年が経過した感じでした。


 俺の方の進捗報告としては、大体こんな感じ。

要は帝都外城壁の縄張り&土台造りだけして、必要な下処理をした後は河川の改修工事に掛かりっきりだったって所でしょうか?

河川の改修工事もほぼ終了したし、俺がしなきゃいけない作業としては“ほぼ終了”かな?



 そんなこんなで昨年末に分体・・組は一旦本体・・に戻って、分体・・の再作成をした後、大晦日と元日は“神の居住区”で年越し宴会をしました。

皇族居住区での宴会と違って、地上での事はまるっと忘れて、単純に楽しむ事を主目的とした宴会です。

一応ひと段落ついたと思うので、“今後もこの方針で行こう!”って感じで話は纏まりました。

まぁ昨日決まったばかりなのですけれどね。

1月2日からの作業報告会を兼ねた宴会は、皇族居住区で開催するのは相変わらずですが・・・。

 そうじゃないと、来訪者の皆様の“神としてのの成長”ってお題目が意味が無くなっていたので、定期的に本体・・に戻る事になったのです。



「さて、私からの報告としては以上です。それでは皆さんの方から、何か要望等々はありますか?」

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