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俺の創った箱庭世界  作者: コルム
北極大陸建国編
214/243

第214話 建国っ!

『生命創造っ!』


 先ずは人間種3科。続いて魔人族1科。鬼族3科。エルフ族2科と順次生命創造・・・・

誕生と同時に、レナが軽い威圧をしてくれているのでこっちとしては楽なものです。

 まぁ生まれたばかりの生命・・としては、いきなりの威圧で萎縮しちゃっていますが、当然スルーで。


 改めて〝モノリスの書”を見直して、一番多い獣人族16科の生命創造・・・・

引き続き竜人族6科。翼人族4科。妖精族4科。魚人族1科。

最後に魔人族1科を誕生させて、生命創造・・・・は終了です。


 いや~流石に広いとは言え、謁見の間に4100人も集合すると、実に壮観ですな。

全員がビビって下を向いているのはご愛嬌って事で、優しくスルー。

 そうそう。創造・・した人類達ですが、簡単な衣服も着用済みです。一緒に出しました。

基本的には貫頭衣って感じですが、有翼種だと背中の翼部分に切れ込みが入って居たり、有尾種だと尻尾部分に切れ込みを入れて尻尾がちゃんと外に出せる様にしてあります。

 若干イメージするのが面倒臭かったのが、獣人族の人馬種の衣服。

上半身は貫頭衣っぽいのでOKなんだけど、下半身が〝馬”なだけに少し悩みました・・・。

〝ふんどし”みたいにしても良かったのですが、それだと脱ぎ着し辛いだろうと思って、下半身全部を覆える、膝(?)下ぐらいまでの長さのある1枚布(スカートって感じ?)に。

 まぁ最初の衣類って付与も何もして居ないし、そのうち〝それぞれが一番適した形に変更していってくれるといいなぁ・・・”とか思って居ます。


 とりあえず個人的な感慨はさておき、魂の神様に目配せして、早速魂を入れて貰います。



 ・・・ものの数秒程度で、魂の神様から念話連絡が。無事に全員に魂が宿ったみたいです。

ちなみに、誕生させた人類の知識的なレベルとしては、他の初期人類と同等にしてあります・・・多分。

ちょっとその辺に不安はあるものの、さっさとレナに念話連絡してっと・・・。



「陛下の御前である!各々おのおの、その場にて平伏せよ!」


 先程よりも若干威圧を高めたレナの声に反応する様に、誕生した人類達は平伏・・・と言うか〝土下座”かな?。

いや、俺としては跪礼きれいぐらいでも良かったんだけどね? まぁ別にいいけどさ~。

人馬種は4脚を折っての〝土下座”って感じ。まぁ種族的に平伏が出来無いしねぇ・・・。

 それよりもちゃんと平伏・・の意味が理解出来た所を見ると、それなりに知識的なレベルは問題無いみたいです。


「陛下より直接お言葉を頂戴する。皆、その姿勢のまま拝聴する様に」


 全員が平伏したのを確認して威圧を解除したレナが再び声を上げ、お次は俺の出番です。

んじゃま、今後俺の正体がバレ無い様に、少し〝創造魔法”で声色を変えてっと・・・。

・・・どうせなら、女性寄りの中世的な声色がいいかな? んじゃ、それで行きますか。変更変更・・・。



「先ずは皆の誕生を祝うと共に、我が国民としてお前達を与えて下さった創造神様に感謝を。


お前達は誕生直後で分からないであろうから、この国の成り立ち、及びお前達が如何なる存在であるかを伝えておく。


この国・・・いや、この北極大陸全土は、人類で初めてこの大陸に到達した我が、創造神様より特別に拝領した領土である。

同様に、お前達も我が配下として、創造神様より下賜頂いた人類である。

その為、お前達の間には一切の種族的な上下関係が存在しない事を肝に銘じておく様に」


 はい。大嘘です。つーか面倒臭いので、そういう設定・・にしちゃったって感じ。

〝創造神である俺自身の国”とか本当の事を伝えてしまったら、後々他の大陸の人類と接触する様な事になった場合、面倒になりそうなのでそういう設定・・にしました。

 〝選民思想を排除したかった”って感じかな?

この辺は、ミツハルさんの世界での出来事が多分に影響しているのかも知れません。

 まぁ他大陸との接触なんて何年先の事になるのか分からないから、そこまで不安視する必要も無いのだろうけれど、レナ達(特にエッジ達ギルドマスター)は顔出しして〝不老不死”である以上、厄介事はなるべく避けたかったのです。


 〝人類で初めてこの大陸に到達した”とは言ったけど、俺の種族とかまでは言っていないので、その辺も〝種族間の上下関係が生まれる要因を排除したかった”ってのが本音ですね。

 謁見の間の間仕切りになっているガラスを擦りガラスにしたのも、〝俺の正体を不明にしたい”ってのが理由だし。



 さて、んじゃまとっとと次の説明に移りますかね~。


「さて、お前達は我が創造神様より下賜頂いた人類ではあるが、直接間接問わず。我からの指示に従えぬ者に関しては、この大陸での生存を認めぬ。

我が直接手を下す訳では無いが、その事、ゆめゆめ忘れぬ様に」


 とりあえず最初にぶっとい釘を刺しておいてっと・・・。


「だがお前達が我の意に反しない限り、我はお前達へ最低限の生活を保障をする事を予め創造神様に誓っておる。

〝勤勉であり、誠実であれ”それが我がお前達に求める最大のモノである。

おのが分をわきまえ、決して傲慢になる事なかれ。

何人なんびとに対しても謙虚に、敬意を持って接する事。これをもって初勅とする。


また、この国の国民全員が満5歳時点までに必ずギルド登録を行わねばならない事も併せて伝えておく。

今後この国で誕生した全ての人類に適用される法として、必ず覚えておく様に。

ただお前達全員は既に成人した状態である為、後程ギルド登録を済ませる事によって正式に我が国民として認める事となる。


・・・では改めて、お前達と直接関わりを持つ者達を紹介しよう。皆の者、面を上げよ・・・」


 多少ザワついたものの、再度のレナの威圧(一瞬でしたが)が効いたのか、全員が顔を上げたのを確認したらレナ達の紹介へ。

(ちなみに今更ですが、謁見の間の擦りガラス。玉座側からはちゃんと謁見の間が見える様になっています)


「先ず最初に、お前達の眼前に居る5名がこの国を代表する者達である事を伝えておく。

5名共に〝不老不死”であり、創造神様より下賜頂いたこの国の統治に携わる娘達だ。

美貌も実力も兼ね備えた存在であり、決して侮る事の無い様に。

もし彼女らの怒りに触れた場合・・・生命の保障は無い事を予め伝えておこう。


それでは順に紹介しよう。中央に居る獣人族狐科の娘はレナと言う。

この国の副宰相である。直接お前達が関わる事は今後殆ど無いであろうが、覚えておくと良い」


 優雅に一礼するレナ。

引き続き、各ギルドマスターとしてエッジ達も順番に紹介。

ついでに先達として、ジンさん達〝来訪者組”もご紹介。一応イチ冒険者として紹介しておきます。

当然、ジンさん達のある意味〝不老不死”に関しては何の情報も与えません。

その辺は〝老化偽装”があるので、余計な情報になりかねないのでね。ま、妥当な判断だと思う。

(俺が最初の口上を述べている間に、〝コソッ”と魂の神様もウルズさんに戻って(?)、後方に待機して貰っています)

 紹介しないのは、俺を含めたルナ達だけって感じ。

まぁ俺だけは、後でジンさん達に〝シレッ”と先達として・・・・・合流するんだけどね。


 ルナ達を今の段階で紹介するつもりはありません。

後々今回誕生させた人類達の人材育成が終わったら、それぞれこの国の運営に必要な部署を立ち上げて、それらが済んだ後、それぞれの部署の幹部達限定で上司として紹介する予定です。

(治安維持担当の上位幹部辺りに、リヴィアを紹介するって感じかな?)


 紹介が終わればそろそろ締め。後はレナ達主導による国家運営の開始です。

基本的に、俺はサポート役に徹するつもりです。まぁレナ達で決めかねた事なんかの相談には乗るけどね。でも主体となるのはレナ達って事になって居ます。

 とは言え、初期のうちは俺も積極的に参加して、この国の方針固めだけはちゃんとする予定ですが・・・。

まぁその前に、大問題の此処に居る全員のギルド登録があるんだけどね・・・。どれだけ時間が掛かる事やら・・・。


「・・・他にも所用により今は不在の者も居るが、以上とする。

先達から指導を受け、此処に居る全員が一丸となって、より良い国となる事を切に願う。

以後は副宰相や各ギルドマスター。先達より、各々指示を受け、最大限この国の為に励む様に。


・・・では今此処に、リュノ神国の建国を宣言する!」

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