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俺の創った箱庭世界  作者: コルム
北極大陸建国編
211/243

第211話 事前準備 その1

 リザアース歴1054年1月3日(月)。

相変わらずの宴会→遊び→宴会→風呂酒・・・ってな感じで、まったりしたお正月を過ごしました。

模擬戦サバゲーやらサウナ&ビール&風呂酒をして過ごす、いつも通りのお正月って感じ。

 で、今は3日の昼食中です。午前中はまたも模擬戦サバゲーして遊びました。

そのままの流れで、開けたスペースにシートを広げて昼食を兼ねたプチ宴会中。


 っと、どうせだったら今のうちに、明日からの予定を伝えておきます。



「あ、ウルズさん?明日の件でちょっとお願いがあるんですけど、いいですか?」


『ん?何だい?』


「申し訳無いのですが、明日の人類誕生の際に、一斉に“魂の器”に魂が入る様にして貰いたいので、その作業をお願い出来ませんか?

なので明日は、分体・・じゃなくて、分身体・・・の方でお願い出来ないでしょうか?」


『ん~?構わないけど、ソレって必要な事なのかい?』


「ちょっとした私の拘りって感じですかねぇ。

単純に、私の国で人類同士の“上下関係”と言うか“優劣”を付けたくないので、一斉に誕生させたいんですよ。


一応今の予定だと、単純計算でも10種族41科でそれぞれの男女が50人ずつ。

合計4100人を一度に誕生させる予定なので、私でも漏れが出そうなんですよね・・・。


なので、一応神体・・で“モノリスの書”片手に確認をしつつ、それぞれのを誕生させる予定で居るのですが、一度にそれだけの種族や人数をイメージして誕生させるには、“ちょっとしんどいかな~?”って感じなので、何度かに分けたいんです。


で、そうなると、先に誕生して魂を持った存在が潜在的に・・・・“自分達の方が優位だ”とか思い込みそうなので、“それを避ける目的で”ですね」


『なるほどね~。

要は“魂の器”だけど、一時的に“魂が宿らない存在にしたい”って事でいいの?』


「そうですね。それで大丈夫です。 で、お願い出来ますか?」


『OKOK。それぐらいお安い御用だよ。

でもさ?多分“創造魔法”で産み出すんだろうけど、それだけの人数が集える場所はあるのかい?』


「あれ?ご案内した事ってありませんでしたっけ?

ウチの王宮と言うか、謁見の間って1万人規模の人数が収容可能な広さで創ってあるのですけど?」


『ん~? 其処はまだ見ていないかも? ジンさん方は見ましたか?』


『いや、ワシは知らんのぅ。リアンはどうじゃ?』


『私も知りませんね。レクレー?お前はどうだ?』


『兄上方と同じく知りません。 リュウノスケの従者である、ルナ達はどうなんだ?』


「私とレナは一度見た事はありますが・・・エッジ達の方が北極大陸での活動期間が長かったでしょう?

貴方達は知っていて?」


「“北辺の行政区画に王宮がある”と、お父様からお話だけは伺った様な・・・。

確かに、過去にその様なお話を聞いた様な記憶がありますが、実際に見に行った事はありません。

私達も基本的には割り当てられたギルドに専従して居りましたので、他の区画までは行っていないですね。


レナちゃん?王宮とか謁見の間ってどんな感じなの?」


「私も見たとは言え、1度だけ通った・・・時に見掛けた・・・・が正解ですからねぇ。

ちゃんと見た訳ではありませんよ?殆ど行政区画の下見した時にちらっと見た・・・・・・が正解かも?


ただ・・・ちょっと他の区画とは、別格な場所って感じでしょうか?」


「「「「ふ~ん」」」」


「あれ~?そっか。まだちゃんと案内した事って無かったのか・・・。

んじゃ、後で皆さん一緒にご案内しますね。


それよりもレナ?あとエッジ達もだな。

人類誕生直後に俺から一言声を掛けたら、後はお前達に丸投げするつもりだから、その辺の話を先にしておこうか。

ちょっと面倒かも知れないけれど、ちゃんと覚えておいてね?」



 とりあえず俺が人類誕生させた後、初勅・・として幾つかのこの国の基本方針を伝えた後、引き続いてレナから誕生した人類へ、この国での生活する上での詳細説明を伝える様に指示。

その後、ウチの国での初期人類に関しては、10年間宿暮らしをして貰う予定なので、北辺の東西ギルド担当のエッジとファーに負担が大きい(宿屋が北辺にしか無い為)と予想されるので、ルビアとリルにもヘルプ要請を出しておきました。


 ちなみに、俺ら主従(トウも含む)は、その時点では顔出しするつもりはありません。

つーかその為に、玉座と謁見の間の間に、擦りガラス的な半透明の間仕切りを設置済みなのです。

 レナ達は役割的に顔出しOKなはずなので、この時点から顔出しさせます。

ジンさん達には別にお願いしたい事があるので、顔出しの方向でお願いしてみた所、別に“顔出しでもOK”とのお返事を頂けました。

んじゃ、人類誕生の時は、謁見の間後方に待機して貰う形でお願いしておきましょう。


 ついでに、誕生後の人類に関する諸々の俺の・・予定を説明し、皆さんに了解を得ます。

 特に“来訪者の分体”組に関しては、初期の教育やら福祉関連なんかで色々と動いて貰う事が出てきそうなので、予め了承を得ておいてっと。



 なんだかんだ喋りつつ、昼食が終わったら早速北辺の世界樹の所へ全員で転移。

“どうせ王宮を案内するのなら、此処からスタートすべきかな~?”と思った次第です。

・・・石畳の片隅に、ポツンとベンチがあるけど、コレって俺が創ったんだっけ?記憶に無いぞ?


 で、転移したら居住区の正面には無駄に豪華な両開きの大扉が“ババ~ン”と見えて居ます。

その大扉の傍には、身長2mほどのフル装備をした衛兵っぽい奴がそれぞれ2体(計4体)控えて居ます。


『これはまた・・・随分と豪華な造りにしたのぅ』


「ははは。暇だったもので、つい無駄に頑張っちゃいました。

ささ、こんな所でも何ですし、さっさと王宮を案内しちゃいますね」


 俺が衛兵に向かって“サッ”っと片手を挙げると、大扉傍のそれぞれ1体が開門。

“ゴゴゴゴ・・・”と開ききったら、全員中へ。ちなみに外開きになって居ます。

ちゃんと全員が入りきったら、勝手に閉門。

その辺はテストして無かったけど、ちゃんと予定通りに動作してくれたみたいです。


 で、入った場所は大広間。ここからは白を基調とした宮殿風の建築にしてあります。

天井に埋め込んである巨大なステンドグラスが床に薄っすらと色付きの影を落とし、荘厳な雰囲気を醸し出してくれていますね。良し良し。狙い通り。

 ジンさん他のここに来た事の無い連中は、今までの北極大陸の居住区しか知らないはずなので、当然呆気に取られて居ますが・・・まぁスルーで。 どうせ謁見の間も似たようなものだしね。


 んで、入って左手側に、先程と同様の大扉&衛兵4体が。

ちなみに右手側には行政区画(実務担当)用のスペースになって居ます。

まぁ右手入ってすぐの場所には、人類誕生させた後の移動面での事も考えて、転移魔法陣用の施設があるんですがね。


『リュウノスケくんさ?さっきも居たけど、あの衛兵みたいなのって召喚獣なの?』


「いえ、魔導人形ガーゴイルって奴ですね。

“魔石”を使って作った、ゴーレムみたいな存在ですよ?」


『何だ、違うんだ~』


「まぁ“魔石”と“描陣”スキルと素材があれば創れる存在だと思って貰えれば、大体OKかと」


『ふ~ん。 で?強いの?』


「う~ん。どうでしょうか?

“強いか弱いか”で言えば、現状では間違いなく“強い”ですね。将来的には分かりませんが。


少なくとも今のこの世界では、“圧倒的強者”って言っていいんじゃないかな?

少し前までの私の分身スキルと同等の事が可能ですし、自己修復能力も付加してありますから、その辺の魔物程度に遅れを取る事は無いでしょうね。

一応近接戦闘特化型にはしてありますけれど、平然と上級魔法程度なら連発出来る様に魔法スキルも使える様にしてありますから。


逆に、城壁上とかに設置してあるガーゴイル達は遠距離専門にしてある分、より凶悪なんですけどね?」


『・・・ソレ。どちらにせよ“今の私達だと相手にすらならない”って事なんじゃ・・・』


「ん~。まぁ今だったらそうですね。

内蔵している“魔石”も“降神”スキルで作った時のぶっ壊れ性能な“魔石”ですし、外殻として使って居る素材も、“創造魔法”で作った奴にしてありますから。


内蔵している“魔石”を収納している箱自体に“描陣”で色々と詰め込んであるので、最低限、外殻・・をぶち抜かれる程度の攻撃を受けないと損壊しませんからねぇ。

しかも“自己修復能力”を付加してあるので、1発で“魔石”を収納している箱を粉砕しないと、延々と活動可能ですからね。


まぁ私達に対して危害を加える設定・・にはして居ないので、無視して貰って構いませんよ?」


設定・・って?』


「私、“来訪者の分体”、神、あとトウ。

及び、それらに連れられて来られた者や、こいつらの目の前でそれらの存在から通行を許可された者。

以上の条件を満たしていれば、片手を挙げれば問題無く門の開閉作業だけしてくれますよ?


でも、条件を満たしていない者が門に近づいた場合、物理的に制圧されますけどね?

まぁ死にはしない程度に設定してありますけど」


『じゃぁ、今の私達でも開閉可能って事なのかい?』


「そうですよ? 一応この奥に謁見の間があって、さらに奥に“神々居住区(仮)”がありますから。

流石にそっちは“万が一”的な防衛面で考えても、他の転移魔法陣と繋ぐ訳にはいかないですからねぇ。

一応利便性を考えて転移魔法陣を設置してはいますが、一方通行になっているんですよ。

なので、基本的にはこの大扉を通ってしか奥に行けない仕様にしてあったんです。


まぁ皆さんには“空間魔法”スキルがあるので、余り意味が無いんですけどね?

この宮殿を造った時点では、“来訪者の分体”なんて想定して居なかったので、こういう仕様になった訳です。


で、門番だけは追加したり修正したって感じですかね?」


『なるほどのぅ。 せっかくじゃし、ワシが開けてみても良いか?』


「どうぞどうぞ」


『では・・・ゴホン。開門!』


 シーン・・・・


 キメ顔で声を張り上げるジンさん・・・って、俺の話聞いてた? 


「あのぅ~。ジンさん?さっきの話をちゃんと聞いていました?

音声認証式にはしていないので、ちゃんと片手を頭より上に挙げて貰わないと、開門してくれないんですけど・・・」

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