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俺の創った箱庭世界  作者: コルム
北極大陸建国編
210/243

第210話 リザアース歴1054年1月1日(神)

***早朝の太極拳&お屠蘇の儀式後の朝食中にて***


『何っ!もう北極大陸に人類を誕生させるじゃと!?

・・・のぅ?リュウノスケよ?もう少し待てんかのぅ?』


「一体いつまで待たせるおつもりですか!?

もう皆さん“神の試練”スキルもカンストしているし、十分に成長しているでしょうが!」


『いやそうなんじゃがな? ホレ。もぅちぃっと強くなっておきたいと言うか・・・』


『そうそう。もうちょっとだけだから。ね?』


「そうですよ! まだ自分達は中級スキルの1つも新規に習得出来て居ないんですし」


「そうやってずるずると引き延ばし続けて、もう5年以上経過しているんですよ!?

皆さん、もういい加減諦めて下さい!」


『せめて後2年・・・いや、1年で良いから・・・ダメかのぅ?』


「ソレ、去年も聞きましたよ。ついでに言うと、一昨年も、その前の年もです。

ですので、もうこれ以上の期間延長は絶対にしませんから!

今年の3日後。1月4日に北極大陸にも人類を誕生させます。

これは“この世界を統治する神”としての決定事項ですので、問答無用で了解して下さい!」


『むぅ・・・ケチじゃのぅ・・・』


「“後1年”って言葉を信じて、今まで散々延長してきたでしょうに・・・。

大体私達が神になったのって、“魂の器”を用意する”って事が最優先だったはずですよね?

それをウルズさん達をも含めて、『もうちょっと待って・・・』とか、おかしな話でしょうが!」


『いや~まぁそうなんだけどね?

でもその件については、現状他の世界だけでも十分事足りているから、“まだいいかな~?”って』


「全く・・・何が“まだいいかな~?”ですかっ! 良くありませんよっ!

ウチの世界の“輪廻転生の輪”で延々と待ちぼうけを食らっている、魂達の事も考えて下さいよ!」


 “ビシッ”とリビングの中央に鎮座している“輪廻転生の輪”を指示しつつ、止めの一言。


「ちゃんと見て下さいよ!

多少は“魂の器”に行っている魂がありますが、そんなに多くは無いでしょうが!

一体どれだけの魂がココに残って“器の誕生を待っている”と思ってるんですかっ!」


『『そう言われると・・・面目無い(のぅ)・・・』』



 あれから、30年ほどが経過しました。

俺の日常は少しだけ変化があったものの、基本的には相変わらずって感じですかね?

“降神”使っての魔石作成→ガーゴイルの作成&設置→召喚獣の追加&スキルレベル上げ。

翌日はガーゴイルの作成&設置→召喚獣の追加&スキルレベル上げ。

さらに翌日は“降神”使っての魔石作成→・・・のいつもの流れ。

その翌日は今までは休日にしていましたが、スキルのレベル上げがてら模擬戦。

(基本的には“神の居住区”滞在中のタリズ達の誰かを相手にしていますが、

たまにジンさん達分体・・組とも対戦もします。

こちらは完全に分体・・組の耐性系スキルのレベル上げ目的です。

耐性系スキルはHP・SP・MPの底上げになるので、かなり“オトク”なのでね)


 そんな生活を続けたおかげで、カンストスキルも増えました。召喚獣も結構充実。

散々悩んでいた“デュラハン”ですが、馬系召喚石を追加確保出来たのおかげで、

只今レブナント(ゾンビ系)を追加育成中です。新規召喚の馬2頭も同様に育成中。

この馬2頭は予定通り“スレイプニル”として、俺がこの世界を放浪する時の乗馬にする予定。

(暫くの間は、北極大陸の統治に専念したいと思って居ます)

 “降神”を使って作った“魔石”を使ったガーゴイル達は、

現在帝都城壁上だけで無く、北極大陸城壁上にも多数配備しておきました。

・・・って言うか、もうね。絶対に過剰戦力と言って良いと思います。

無駄に時間があった分、数m(10m以下)毎ぐらいに1体づつ配置してある状況なのでね。

防衛専用のガーゴイルとは言え、威圧感が半端無いです。

(まぁ使っている“魔石”が“降神”使用時のこの世界ではぶっ壊れ仕様の“魔石”なので、

並の戦力を揃えた程度なら、たった1体だけでも十分殲滅可能なガーゴイル達なのです。

無駄に“描陣”で色々と頑張って、各種上級魔法を連続でぶっ放せるガーゴイル達なんでね・・・)


 一方ジンさん達。

なんだかんだ言いつつも順調に成長していて、“神の試練”スキルはとっくの昔にカンスト。

他にも幾つかの初級スキルも習得済みです。(基礎スキルは、ほぼコンプリート状態)

 俺による“耐性系スキルのスパルタ教育”のおかげで、MP等に余力が出来た分、

スキル習得や育成にも効果が大きかったみたいで、各種魔法系統のスキルも順調に育っています。

 その恩恵の中で一番大きいのは、“空間魔法”(転移魔法)の下位スキルである、

“亜空間魔法”のスキルレベルも上昇して、アイテムBOX(?)が使える様になった事かな?

 各々のステータス自体もちゃんと成長しているし、“パーティー単位で”だったら、

“その辺の野良ドラゴン程度なら、なんとか狩れるんじゃないかな?”って感じです。


 で、かなり前に“神の試練”スキルが50を超えた時点で、北極大陸限定での活動開始を許可。

と言いますか、北極大陸以外には“自力で到達した場合のみ、転移許可”って形にしたので、

現状では北極大陸でしか活動出来ないんですけどね。

(その辺は、既に誕生している各大陸の種族と接点を持って欲しく無かったのが、主な理由です)

まぁそれでも、皆さん色々と試したりしつつ、楽しそうに北極大陸で活動して居られました。

スキル育成や召喚獣のゲット等々、本当に遊び感覚で楽しんで過ごして居たみたいです。

俺との模擬戦が例外なぐらいかな?

毎回『遣り過ぎじゃっ!』とかって怒られていましたが、当然スルーで。

だって、その分皆さんの成長が加速していたんだもの・・・。結果オーライじゃね?


 “来訪者の分体”は基礎ステータス上昇量が、通常の人類の2倍。

もし一旦分体・・に戻ったとしても、ステータスの純増加量が半減したとして。

結局は“トントン”になって収支が釣り合っているので、通常の人類とほぼ同等の成長量に。

皆さんは“神の試練”スキルがカンストしているし、今では通常の人類より4倍の成長率なのです。

 そんな訳で、俺の世界の中でも上位の存在と言えます。(まぁ上には上が居るけど・・・)

なので、これ以上の期間延長は断固としてお断りした次第です。


 “どうせなら”って事で、パーティーを組んで貰って、ギルドランク上げもして貰っています。

ちなみにジンさん達のパーティー編成はこちら。

 ジンさん・エスさん・ミーさん・クレマさん・ウィアちゃん・リセちゃんのパーティー。

言ってみれば、ジンさんとエスさんの主従パーティーって所か?

 続いて、リアンさん・レクレーさん・ウルズさん・ディーさん・タロさん・カルポさん。

“原初の3柱”による、夫婦めおとパーティーって感じでしょうか?

 お次はロンメルさん・トールさん・トロンさん・スノゥさん・ケリアさん・ティエリさん。

“元地球組”の家族パーティーって所。(ロンメルさんとティエリさんだけは独身ですが・・・)

 最後に、ランドくん達のエスさんのお子さんパーティ組。

このパーティーだけが人数の都合上、5人組で活動しています。

まぁ兄弟仲はかなり良好なので、特に問題は無いみたいです。


 後、ロンメルさん達の分身体・・・の件ですが、数年でモノにする事が出来て、

現在では分身体・・・の方がウチの世界に滞在する様になっています。



 大体そんな感じかな?

あ、そうそう。今までは“完全に垂れ流し状態”だった下水について。

一応既に埋設済みの下水管を、最寄りの8方向に集約させて、地下に処理施設も作っておきました。

正直に言って必要かどうかは微妙だけど、“無いよりはあった方が良いだろう”って事で。

“糞尿垂れ流しよりも、一応処理済みの水なら再利用も可能かな・・・?”と思った結果です。

単に“大精霊召喚魔法”のスキルレベル上げ目的とも言う~。




 相変わらず“来訪者の分体”組はブー垂れて居ますが、ガン無視して朝食。

さて、いよいよ北極大陸にも人類を誕生させる訳だけど、どうなる事やら。

修正が困難な大問題が発生しないといいなぁ・・・。

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