第021話 現状打開とおまけ
書斎の豪華椅子に座りながらコーヒー&タバコ中。手にはさっき書いたメモ。
「ん~とりあえず大きな問題としては各中央大陸東側の砂漠化に対処することと、
両極大陸に人類が居住可能な環境に変更すること。あと、氷河期を1000年までに終了させることぐらいか。
ちょっとした問題としては、各人類にギルドカード発行用の水晶を渡す方法と、不死スキルに関してぐらいだな。
あぁ、中央火山帯の記述もか。
こっちに関してはモノリスの書に新たに追記する程度の内容が殆どだから、別に急がなくていいけど、
砂漠化とかの大きな問題の方はちょっと考えないとマズいな。
一応俺の方向性としてはある程度、どの人類も平等にって考えてたのに、8種族の半分が砂漠で生活とか予定外過ぎる。
氷河期自体はモノリスの書にリザアース暦で800年ぐらいに終了する。って記述しとけばなんとかなるか。
まぁその時点から魂の器に魂が入るようにならないような記述は必要だけど。
両極大陸に関してはかなり大規模な変革が必要になるな。なるべく小さい影響で抑えたいんだけど・・・」
とりあえず今創ってる世界の大規模改変はさらに問題を引き起こしそうなので避けたいところ。
なるべく現状から最低限の修正で創りたい世界の方向へ向かいたいものです。
「まとめて考えるとややこしいから、個々に切り分けて1つづつ対処していくか。
全部の問題が連動して解決する方法もあるかも知れないけど、俺の頭じゃ思いつかないし。
とりあえず砂漠化の問題から対処していくか」
新しい紙に砂漠化問題としてタイトル記入。
で、現状の降水量と大陸東西の状況の問題点を記入して、長考に入ります。
「・・・問題としては各大陸の東側で砂漠化する可能性が高いことが問題なだけ・・・だよな?
西側に降水量が多くなるのはまぁ許容出来るだろう。 その分西側の特に赤道付近はジャングル化しそうだが。
ま、環境の多様性としてはある程度砂漠化した地帯があることも許容範囲内かな。
そもそも砂漠がないと生きられない生物だって居るかも知れん。逆に言えばある程度の砂漠は必要なわけか。
だとしたら、大気循環全体をいじらなくても水が供給されるようにすればいいだけ、とも言えるか・・・。
ん~、あ、砂漠にだってオアシス的な湧水があるんだから、大陸の東側全体にそういう感じで水を供給出来れば問題解決になるか?
湧水だけじゃなくて川つーか河でもいいな。エジプトみたいな砂漠に近い状態でも十分に生活出来るんだし。
そもそも地球の古代文明は大河沿いに発達したんだから大河は必要か。
そういえば河に関して記述してなかったな、俺。
砂漠化の対処方法としては・・・これで一応OKなんじゃないか?
中央火山帯に降った雨水等が大陸東側にも湧水とか河川として分配されるようになれば問題ない気がする。
よし、とりあえず砂漠化に関してはこれで行こう。あ、ついでに両極大陸も河とか要るな」
とりあえず方向は決まったので、メモ。
なんか最近メモ魔になってる気がしてきましたが、色々やってると忘れちゃいそうなんだよね~健忘症か?まぁいいけど。
「次は両極大陸を居住可能な環境にすることなんだけど・・・これはリザアース規模で考えると結構な大変革になるなぁ。
しかも避けようがない気がする。
安易な解決策としては、両極大陸で誕生した全ての動植物に低温耐性を持たせることなんだけど、なんか違う気がするんだよなぁ。
両極大陸には始祖世界樹を配置してないし、元々人類に関しては低温耐性を含む強化した種族を住まわせようとは思ってたけど、
そもそも地表がほぼ露出していない以上、植物類が育たない訳で。
そうすると当然動物も生存出来ないから食料が確保出来ないんだよな。あ、そう言えば魔物も生まれないや。
確か魔素は“地表付近に”って記述にしてたから、生まれるとしてもダンジョン内だけだな。
安易でも何でもなくダメだな、この方法だと。
やっぱり大規模な変革になっちゃうけど、地表付近の温度を上げるか~。そうじゃないと生態系が成り立たないしなぁ。
とりあえずモノリスの書で大気循環等には影響が出ないように記述して、リザアース全体に影響が出ないようにするしかないか。
海水面の上昇は・・・どうしようもないか。 ま、それは許容することにしよう。じゃないと他にもおかしくなりそうだし」
両極大陸に関してはこのような方向となりました。は~、記述どうすっかな。
「とりあえず大きな問題もこれでなんとかなるでしょ。あとは記述だな。
なるべく影響が大きくならないように考えないと・・・」
・・・書き書き・・・消し消し・・・書き書き・・・消し消し・・・
「ま、こんな感じでいいでしょ。一応は“色々配慮した結果、こうなりました。”
的な記述になっちゃったけど、まぁ仕方が無い。大きな問題はこれで片付いたとしましょ。
現段階で悩んでも何処かでまた問題が出てくる気はするけど、気付いてない以上配慮のしようもないからな。
残りはそれほど大問題じゃないやつだから、気楽にいくか。
ギルドカード発行用の水晶的なものは人類に関する記述に1000年に自動誕生する人類が最初から1つ所持するようにすればいいや。
不死スキルは・・・一時的にスキルを封印出来るスキルを創ればいいか。解除スキルとセットで創っておけばいいし。
中央火山帯の呼称は分断した記述の後に追記するだけだから問題なしっと」
「よし、とりあえずこれでOKとしておくか。あ、あと分体の方もちょっと変更しとこう。
1000年以降は不老不死だと色々マズいことになりそうだし、いちいち偽装するのも面倒臭いしね。他にも色々追加してっと」
“ぽわ~ん”
「書き込みはOK。まぁちゃんと確認してないけど大丈夫でしょ。じゃ、実行!」
“パン”
「ついでに分体の装備品とかは補正ナシで創っとこう。チート過ぎても面白くないしね。
ただ所有権とかは変更不可で盗られても平気なように戻ってくるようにして・・・。っと。こんなイメージか?」
「よし 『出ろ!』」
光の粒子が集まってイメージしていた装備品一式が出現。
で、創った装備がこちら。大体同じ内容なので、重複箇所とかは省略・割愛しますが。
名前:冒険者の上着/ズボン/靴下/ブーツ/フード付き外套/下着(ガチ下着。インナーではありません)
所持者:リュウノスケ&リュウノスケの分体限定
重量:0.5~1kg(靴と外套の重さ。他のはもっと軽いです)
各種補正:なし
特殊効果:防汚・防水・防塵・快適温度調整・自動修復・自動帰還・自動洗浄・鑑定不可
名前:不如意棒
所持者:リュウノスケ&リュウノスケの分体限定
重量:2kg
各種補正:なし
特殊効果:絶対に曲がったり折れたり等壊れない・自動帰還・鑑定不可
こんな感じ。とりあえず本当に必要最低限の装備って感じですね。上着とズボンはインナー装備品です。
冒険者シリーズは何となくイメージ的に冒険者っぽい感じの実用重視の装備品。
防汚とか付けましたが、最初からちょっと使い込んだ感を出してます。
見た感じが冒険者っぽく見えればそれでいいや、的な目的で創っただけなので、補正とかはなし。
ただし、一応は神が創ったものなので、盗難とかは絶対に避けたいので防犯目的で自動帰還は付けました。
あと、補正はないのに色々快適装備品なだけに鑑定出来ない様にもしました。
同様に武器として不如意棒を用意。有名な如意棒の伸びない版をイメージです。一応、丸の棒じゃなくて六角形の棒です。
長さは1.5mほど。一応武器のつもりで作ったので、神パワーで破壊不可仕様にしました。
私、某王子様の映画を見てから棒術大好きなんです。
モップ1本で暴漢撃退とか素敵過ぎません?しかも基本は棒だから杖としても使える便利武器。
警棒なんかと違って何処で持ってても問題にならない素敵武器ですよ。
ま、いきなり剣術とかするよりも棒持って殴ってた方がスキルレベル上げやすいかな?って打算もありますが。
そんな感じで分体の時の装備品は完成。まぁ何となく創ってみたかっただけなんですがね。
とりあえずモノリスの書の記述を実行したし、今は結構時間が余ってる感じ。
あとは人類に関する理を記述するのと、氷河期が800年ぐらいで終了する記述が残ってるぐらいなので、
各中央大陸の水に関する問題はともかく、今は両極大陸の地表付近が温度上昇を開始してるはずなので、
地表がある程度露出してくれるまですることない感じなんですよね。
人類に関する理は一応ある程度イメージとしても方向性としても決めてるので急がなくても問題なし。
まぁ今はのんびりしてても、両極大陸の地表が露出し始めたらやることありますから、それまでに記述はしますが・・・。
丁度いいし、居住区の環境も整えようかな?それが終わったら分体創ってレベリングでもするか~。
ってなもんですよ。ま、丁度いいので一旦コーヒー&タバコ休憩入れますかね~。




