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俺の創った箱庭世界  作者: コルム
北極大陸建国編
209/243

第209話 サバゲーをやってみる

 朝食後から全員参加で空中戦を楽しんだ後、ボアカツサンドで昼食中です。

ミリオタなロンメルさんは勿論の事、リアンさんとレクレーさんもかなり楽しかった模様。

どうも今までは寝たきり状態だったせいか、体を動かす事が楽しいみたい。

キャラクター的に分かり辛かったのですが、ウルズさん曰く“かなりご機嫌”らしいです。


 で、まったり昼食してたんだけど・・・。


「リュウノスケさん?ちょっといいですか?」


「ん? ロンメルさん。何か問題でも?」


「いやいや、そうじゃ無いんです。

空中戦も楽しいんですけど、せっかくなら“地上戦もアリにしてみたらどうかな?”と思いまして」


「地上戦・・・ですか?」


「ええ。簡単に言えば、“空中戦も有りのサバゲー”って言った方が分かり易いかな?」


「あぁ!なるほど。要は“市街戦だったり、森林戦だったりとかをも含めた戦闘”って事ですか?」


「そう!ソレです!」


「う~ん。良いんじゃないですかね?

皆さん分体・・ですし、地上戦だったら新しくスキルも生える可能性がありますものね」


「はい!で・・・お願い出来ませんかね?」


「私は構いませんが・・・他の皆さんは如何ですか?」


 一応確認してみた所、“新しくスキルが生える可能性がある”って事で、全員一致で賛成な模様。

んじゃ、早速ソレ用の準備をしますかね~。


 一旦神体・・に戻って、今までは射程距離に制限が無かった各種銃に、有効射程距離を追加。

汎用銃は100m、範囲銃は50m、狙撃銃は500mとしておきました。

ついでに、近接戦闘用にショートソード的なナイフ(食らったら6ポイント減算判定)武器も用意。

(ポイント判定用のナイフなので、実際の殺傷能力はありません)

後、空中のリングだけで無く、地上にも追加して“メディックエリア”を設置する事に。

(こちらは一定時間その場に留まった場合、規定秒数(30秒)毎に2ポイント回復する仕様です)

それ以外は、ルールとかも含めて現状のルールを踏襲したままで行きます。

名前的にも“狙撃銃の有効射程距離を1kmにしようかな?”と思いましたが、

さすがに“それやっちゃうと、強力になり過ぎかな?”と思って、その辺は妥協した感じ。


 つーかね?地上戦をやったとしたら、俺ら家族は“気配察知”系スキルが既に充実しているので、

他のご新規組も含めて、圧倒的に有利なんですよねぇ。

例え遮蔽物があったとしても、スキルのおかげで相手の位置が“もろバレ”してて関係無いんだし。

まぁその辺は封印すれば済む話なんだろうけど、せっかくなんで俺らのスキルレベル上げも兼ねて、

あえて・・・そのまま封印せずに対戦する事にしました。(皆さんからは了承済みです)

 ま、将来的には他の皆さんのスキル習得やレベルUP目的で考えれば、どうせ一緒だしね。

 ってか、近接戦闘がアリな時点で俺ら家族の勝ちは揺るがないと思います・・・。

(“瞬動”&近接戦闘の凶悪コンボが使えるんだし・・・)


 仕様の決定&昼食が終われば、早速皆さんに一旦遊戯室から出て貰って、新しいエリアを選択。

一応空中戦もアリなので、地上の構造物や森林なんかは一番高くても20m程度にしておきました。

(記憶にある“郊外のキャンプ場”的な場所を思い出して、場所設定)


 最初は慣れる為に(俺も含めてですが)、俺ら家族VS“来訪者の分体”全員で対戦。

魔法攻撃は禁止だけど、それ以外のスキル使用はOKなルールで開始。

俺らの方が人数的には圧倒的に不利ですが、スキルの恩恵がある分、狙撃銃装備だけで圧勝でした。

魔法攻撃が無くても、近接戦がアリな鬼畜仕様にしたのがマズかったのかも知れませんが。

 つーか近接戦闘で、生まれたて&“神の試練”中の分体・・相手に、

俺ら家族が負けるはずが無かったですな。 完全に一方的な殲滅戦になってしまいました。

ウチの家族全員は完全に地上戦オンリーでやってても、索敵の必要性が皆無だったのが大きいです。

索敵要員で上空から偵察していた分体・・(ウルズさん他)を、

その都度、俺が隠れながら狙撃銃で潰したのも大きかったかな?

まぁ空中でホバリングしつつ索敵して居たら、タダの的にしかならんわな。

当然、ヘッドショットで瞬殺してあげました。

 ついでに“幻影”なんかも使って、俺は完全にお遊び・・・気分で撹乱してみたり。

(一方的になり過ぎるので、攻撃能力のある“分身”は使いませんでした。“影隠れ”も同様)


 さすがにウチの家族が“強過ぎ”って事で、次からは分かれて参戦or不参加の方向で。

俺ら家族が不参加だと、他の皆さんはそれなりに楽しめていたみたいです。

 全員が“ヒーヒー”言いながら走り回ったり、隠れて狙撃したりしていたので、

皆さんそう遠くないうちに、それ相応のスキルも生えそうな感じ。 結果的に良かったのかな?


 近接戦闘も“ナイフ”以外ではポイント減算判定にはならないので、

たまに格闘戦が発生したりして、ソレはソレで面白そうでした。 まぁ俺らは参加出来んのだが。

(基本的にウチの家族達は、そう言う時用の救護班をしていました。

いちいち格闘戦で事故って遣り過ぎちゃって、分体・・が死亡したら面倒臭いので)



 そんな似非えせサバゲーを晩御飯時間ぐらいまで楽しんだら、今日はお開き。

晩御飯&俺の誕生日祝い&風呂酒を楽しんだら就寝です。




 明けて1月2日。今日も朝から太極拳。

朝食中に、リアンさん達ご新規組から“俺ら家族の本気の戦闘が見たい”との要望が。

まぁ久々になるし、俺としても色々とスキル上げにもなるので、“午前中だけ”ってことで模擬戦。

親子で別れて(俺とトウはレナ達子供側)対戦したんだけど、案の定負けちゃいました。


 結論。ルナ達ってば強過ぎ・・・。

最早“完全隠蔽看破”を使っても、“神罰の刃”を食らってくれないので、どうしようも無い感じ。

まぁ個人的には、色々と耐性スキル他も上がったし、その点で言えば良かったと言えるかもです。

今後は俺も定期的に鍛錬再開しようかな・・・。


 で、そんな俺らの模擬戦を見ていた一同から、今後はサバゲーも含めて参戦が禁止されました。

まぁ俺らって、他の皆さんと比べれば圧倒的に強いしね。

昨日の時点である程度は分かっていたので、エキシビションマッチ的な参戦とする事に。

(救護班は相変わらず続行なのですが・・・)


 そんなこんなで昼食を挟んだ後、男連中でサウナでビール中で御座います・・・。

ついでに分体・・組の“高温耐性”スキルの習得狙いも兼ねてたり。


『それにしても、リュウノスケらはとんでもないな。

特にルナ達などは、今の我らでは足元にも及ばん。神体・・でならなんとかなるやも知れんが。

我らの分体・・はまだ、言ってみれば“生まれたて”ではあるので、仕方が無い面もあるがな。

我ら分体・・とは違い、そもそもの存在が下級神であるとは言え、

最早、並の上級神程度では相手取る事すら難しいのではないか?』


『あ~リアン兄さん。それって今更な事なんですよ? まぁ前よりも酷くなっていますけれどね。

攻撃力だけを取ってみても、以前私の防御を貫通して殺すぐらいの攻撃力を持っていますからねぇ。

まぁルナちゃん達に関して言えば、リュウノスケくん曰く“この世界からは出さない”そうなので、

それほど問題にはならないかと。


一番の問題はリュウノスケくんですね。

我々の要請で他世界に行った事もありましたが、その世界でも蹂躙していましたからねぇ・・・』


「あ~。それって私のせいですかねぇ?

別に好き好んで行った訳じゃないですし、基本“引き籠り”たいですからねぇ。私は」


『むぅ・・・』


「大体、本当に今更な話ですしね。“始祖の神様”もご承知されている事ですから。ね?ジンさん」


『うむ。まぁその辺は気にせんでも良いわい。

第一リュウノスケ自身は、“他世界に渡るすべ”を持って居らんしのぅ。

今後はどうなるか分からんが、特に問題はあるまいて』


『『は? これほどの力を持っておきながら、“他世界に渡れない”ですと!?』』


「あ~。言われてみれば確かに。

まぁ私ってば“引き籠りの神”ですし、特に必要性を感じませんでしたからねぇ・・・。


必要だったら学ばなきゃいけないんでしょうけど、

そんな事よりも、自分の世界をとっとと安定させたい方が最優先ですからねぇ。

“他世界に渡る術”かぁ・・・確かトロンさんの本体・・だったら可能なんですよね?」


「ええ、出来ますよ? まぁ慣れれば簡単なものなんですけどね?」


「へ~」


「ちなみに、マサヒトさんもトモノリさんも。ついでに言うと、白雪さんも吹雪さんも可能ですね」

 頷くロンメルさんとトールさん。


「ほへ~。そうなんですかぁ・・・。

う~ん。私も出来る様になった方がいいのかなぁ・・・でも、必要性を全く感じないんですよねぇ」


『ははは。それはそうかも知れないね。

自分の統治する世界が安定して、する事が無くなってから覚えようとする神が圧倒的多数だしね』


「なるほど。まぁ自分の場合は“まだまだ先で十分”って事ですね」


『そういう事。 と、言うか、出来れば“引き籠って居て欲しい”ぐらいだけどね?』


「ははは。まぁどっちでもいいや。特に現状に不満がある訳じゃないですし。

それよりも、とっとと北極大陸に人類を誕生させたいですからね」


『そうじゃった! リュウノスケよ? その人類誕生じゃが、少し待ってくれんかのぅ?

具体的には“ワシらの分体・・がある程度強くなるまで”なんじゃが?』


「ん~? それは別に構いませんけど・・・何故ですか?

私としては、北極大陸の開拓に関してもある程度目途もついた事だし、

後は私の趣味的なモノで、城壁なんかにも防衛用のガーゴイル設置して、

それが終了したら、すぐにでも人類を誕生させる予定だったのですが?


と言っても、その作業だけで確実に数年程度は経過しそうな感じなんですけどね?」


『以前ウルズとも話したんじゃが、さすがに人類に下に見られるのは嫌でな?

まぁワシも多少不快な態度を取られたとしても、自制出来るだけの度量は養えたと思うが、

それでものぅ・・・せっかくじゃし、ある程度強者でありたいんじゃよ。この世界でもな?』


「ふ~ん。まぁ別にいいですけどね。ガーゴイルの設置数を増やして、時間潰せばいいだけだし。

ついでに私自身の鍛錬もしておきたいかなぁ・・・。マジで鍛錬日を復活させるか?


あ!どうせだったら、召喚獣を増やしてみるのも面白いかも・・・」


『あ!リュウノスケくんさ? 私達でも召喚獣って使えるんだよね?』


「使えますよ? と言うか、条件さえ満たせば誰でも可能ですよ?」


『良かった、あれから変更して無かったんだね。やった!楽しみが増えたね!』


「ん?・・・あぁ、そうか。もう“モノリスの書”の内容の閲覧は出来無いんでしたっけ。

んで、ウルズさん達の所は、既にパーティーメンバー6人でが揃っていますもんね」


『そう言う事~♪

でもさ、リュウノスケくん?もっと召喚獣の種類を増やす気無い?』


「ん~?別に構いませんけど、いちいち考えるのが面倒臭いと言うか・・・」


『まぁその辺は前に渡した資料を参考にさ?・・・ね?どうかな?』


「まぁ構いませんけどね~。でも、どうしてそこまで拘るんですか?」


『いやね?

私とか“始祖の神様”だと、以前の“モノリスの書”の内容を知っているだけに、

あの時点での召喚獣なんかに関しては、完全にネタバレなんだよねぇ。

で、“私達の知らない召喚獣”みたいな存在があったら、この世界をより楽しめるかな~?と』


「なるほど・・・まぁ“なるべく善処します”とだけお答えしておきますよ」


『それでいいよ。よろしく~♪』


『リュウノスケよ? 少し良いか?』


「ん? レクレーさん。何でしょうか?」


『この世界に“戦いの神”を招いても良いか? あ奴なら、この世界を楽しめると思うのだが?』


「・・・もうこれ以上増やすのは、勘弁して下さい・・・」


『むぅ。残念だ』


 いやマジで。本当に勘弁して下さい・・・。

ウチってば、神様方の溜まり場じゃ無いので、これ以上の来訪者は正直御免なのです・・・。

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