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俺の創った箱庭世界  作者: コルム
北極大陸建国編
208/243

第208話 年上にお年玉って・・・要るのか?

 年越し蕎麦が終わったら、改めて全員で“年越し宴会”に突入。

で、ついでなんで、マサヒトさん達の分体・・の名前を決めちゃいます。

分体・・の件は、来る前に既に魂の神様から説明済みだそうです。)


 先ずはマサヒトさん。ミリオタだそうで、あっさりとご自身で“ロンメル”を提案。

まぁその名前なら、この世界では問題が無いので即決でした。

 続いてトモノリさん。

色々と神話にもお詳しいらしく、中でも建御雷神たけみかづちのかみが特にお好きなんだそうなので、

建御雷神→雷神→北欧神話から、同様に雷神である“トール”さんとなりました。

(ちなみに建御雷神って、確か相撲の起源とされている神様だったはず。

今後、ジンさんと相撲したりする事があるのかな?)

 お次はトモノリさんの奥方、白雪さん。

こちらは単純に“白雪”→“白雪姫”→“スノーホワイト”→“スノゥ”さんとなりました。

 で、ちょっと困ったのが娘の吹雪さん。

“雪”繋がりだと白雪さんとかぶっちゃうし、英語だと“Snow storm”。

うまい具合に良い名前が思い付かない・・・。

ちょっと悩んでいたら、エッスィーさんから助け舟が。

「ロシア語でどうでしょうか?」との事。

つっても、俺って語学堪能じゃないので、完全に丸投げ。

結局、ロシア語で“吹雪”は“ミチェーリ”が発音的に近いらしいので、“ティエリ”さんで決定。

 ついでなんで、個人的に呼び辛かった“エッスィー”さんも愛称として“エス”さんに。

今後はこちらで呼ばせて貰います。


 それが終われば、俺は神体に戻って“来訪者の首飾り”&衣類の作成作業へ。

衣類の作成については、“創造魔法”で作って時間短縮です。

つーか、いちいち裁縫系のスキルレベル上げをしても良いんだけど、正直面倒臭いので。

 で、“来訪者の首飾り”の作成作業。

トモノリさんご家族は特に要望は無かったので楽なものでした。

奥さんもお子さんも“雪”繋がりって事で、トモノリさんご一家は“雪の結晶”をモチーフに。

微妙に某メーカーのロゴと丸被りですが、まぁ問題無いでしょう。

 少し厄介だったのがマサヒトさん。

ミリオタ魂を発揮して、「銃火器のデザインが良いです!」と無茶振り。

仕方が無いので、某“銃と薔薇”のバンドのロゴマークから引っ張ってきて、作成しました。


 それらのお渡しが終わったら、全員が分体・・で再集合。もうすぐ午前0時。年明けです。



 年が明けてからも“年越し宴会”は続行しているんだけど・・・(軽い乾杯だけはしました)。

こうやって改めて全員が揃った状態を眺めてみると、マジで増えましたねぇ・・・。

ウチ家族(トウを含めて11名と1匹)+始祖の神様+原初の3柱&ご家族(?)(8名)+

マサヒトさん+トモノリさんご一家|(3名)+ヒロアキさんご夫妻+ミツハルさんご一家(8名)。

合計34名+1匹の大所帯となりました。

単純に分体・・組の数だけでも24名か。一気に増え過ぎじゃね?・・・。


 接客に関しては、俺が思って居た以上にスノゥさん達も協力的だったので、割りと楽でした。

まぁ多少不安は残るけど、ルナ達も成長してるし、レナ達も接客要員として数えられるから、

なんとかなると・・・思いたい・・・。

 と言うか、基本的に男女で別れる事の方が多いのです。

と言うよりも、“女子が勝手に集まる傾向にある”って言った方が近いのかな?

そんな中、トウだけは癒し要員として女子に捕獲されて居ますが・・・。


 そんな感じなので、基本的には俺やランドくん達が男連中の接客要員です。

バーカウンターも、さすがにこの数では人数オーバーだし、今後は使う機会も減っちゃうのかなぁ。

 とか言いつつも、俺とジンさんだけはバーカウンターの内外で2人でダベってるんですけどね。

他の面々は女子組も含めて、リビングのソファーでそれぞれ思い思いに集まって楽しそうに談笑中。



 暫くしたら、ジンさんが『せっかくじゃし、風呂酒にせんか?』って言い始めたので、

男連中だけで風呂酒に突入です。

 まぁそれは良いんだけど、

ジンさん達“始祖の神様&原初の3柱だけで・・・飲むのは初めて”って事なので、

俺ら元地球人&ランドくん達で、微妙に湯船の中で離れて宴会開始。

ちゃんとジンさん達へは、十分な量の風呂酒用のお酒は渡してあります。



「じゃぁ此処に居る時は、分体・・でも“リュウノスケ”さんって事で良いんでしょうか?」

 と、ロンメルさん。


「そうですね。一応こんな私でもこの世界の神ですし、その辺は区別して貰ってるんですよ。

地上に居る時は“リューノ”なんですけどね? ややこしくてすみません」


「「いえいえ、了解です」」


「改めてになりますが、宜しくお願いしますね」


「「こちらこそ、宜しくお願い致します」」


「あぁ!そんなに丁寧な対応をして頂かなくても結構ですよ?

大体、ロンメルさん達の方が私よりも遥かに先輩の神様なんですよね?

ウチの世界では神格位の上下関係なんて持ち込まない方針なので、タメ口でも構いませんよ?」


「「それはさすがに・・・。まだ私達は中級神ですし・・・」」


「まぁある程度はお任せしますが、こちらの意思としてはそんな感じですのでご理解願います。

余り肩ひじ張って過ごされても疲れるだけですからね。 適当にお願いしますね?」


「「はぁ。了解しました・・・」」


 う~む。さすがに来られて早々だったら仕方が無いかなぁ。

俺の方も疲れるから、あんまり気にして欲しく無いんですけどねぇ。

その割には、ロンメルさんの“来訪者の首飾り”の件では、“我を通した”感があるのだが。

まぁマサヒトさん的には譲れないのでしょうね。その辺は。


「それにしても、本当に久しぶりに日本酒を飲みましたが、旨いですねぇ」


「あぁ!ソレですか。

一応“幻の酒”とか言われてた奴なんで、一般的な日本酒よりも遥かにお高かった奴ですよ?」


「そうなんですか?

私が人間だった頃、父親から“日本酒は狂い酒だから飲むな”と言われていて、

余り好んで飲んだ事が無かったのですが・・・」


「“狂い酒”って・・・ロンメルさんのお父様は、日本酒がお嫌いだったんですか?」


「そういう訳でも無かったと思うのですが・・・。

まぁとにかく、私は日本酒を飲んだ経験が少ないんですよ。

実際に私は日本酒を飲むと、悪酔いやら“お酒での失敗”も多かったですしね。

そういう体質だったのかも知れませんが」


「へぇ・・・美味しいのに。勿体無いですねぇ。

って言っても、私もお酒での失敗は色々ありましたからねぇ・・・確か。


あ!そうそう。

ロンメルさん達はご存知無いとは思うので予めお伝えしておきますが、

私って記憶の一部が封印されてるんですよ。

理由とかは・・・まぁ機会があれば、ウルズさん達に聞いてみて下さい。私は覚えて居ないので」


「「へぇ・・・」」


「ま、それでも少しは記憶があるので、色々とご提供出来るお酒はあるんですけどね。

でも日本酒にしろ、他のお酒にしろ。ご提供出来る数的には減っちゃったんだろうなぁ・・・」


「あ!日本酒で思い出しましたが、リュウノスケさん?

某世界的な賞の晩餐会で出される日本酒は飲まれた事ってありましたか?

その記憶って、残って居られるのでしょうか?」

 と、トールさん。


「ん?・・・あぁ!福○の事でしょうか?」


「そう!ソレですっ!確かそんな名前だったはず!」


「あ~。記憶にありますねぇ。

って言うか、ソレだったらエスさんも飲まれた事があるんじゃないでしょうか?」


「え?どうして自分にそのお話が振られるのでしょうか?」


「あれ?エスさんが住んで居られた近くに、蔵元があったハズなんですが?」


「「そうなんですか?」」


「ええ」


 ちなみにですが、俺ら元地球人と言うか日本人連中の話なんですが、全員が関西圏在住者でした。

ある意味奇跡的ですな。まぁ実家や本家とかは、さすがにそれぞれ違う所ですけどね。

それを知ってから、全員がノリノリで関西弁が炸裂。一気に会話も加速して、打ち解けられました。

まぁ一概に関西弁と言っても、地域地域で色々と方言があったりするのですがね。

ちなみによくよく聞いてみれば、私が一番“ガラの悪い”地域に住んでいたので、

地元弁で喋るとナチュラルに“けんか腰”に聴こえちゃうので、その辺はちゃんと自重しています。

つーかそれを踏まえた上で、“魂の神様”や“ミツハルさん”は連れてきたんじゃなかろうか?

 ちなみにですが、ほろ酔い気分でぶっちゃけてくれましたが、トールさん。

自他共に認める“おっぱい星人”だそうです。そーいやー白雪さんってば巨乳さんだったな・・・。

多分今、俺の世界に来ている“来訪者”や、ウチの家族を含めても、最大級だったと思う。

少し動くだけでも、“たゆんたゆん”していましたからねぇ・・・。

まぁ“盛りのついた雄”じゃないので、“そういう目”では見ませんでしたが。

「巨乳も貧乳も愛せます!」だの「おっぱいに貴賎無し!」だの、かなりぶっちゃけてくれました。

が、そのぶっちゃけトーク。 正直に言ってウチの家族に実害が無いのなら、要らんのだが・・・。


 閑話休題。


「で?どんな味だったんでしょうか?

私は元々ビール派だったので、日本酒を好んで飲んでは居ませんでしたが、

ニュースとかで毎年色々と話題にはなって居ましたよね?

一度は飲んでみたかったのですが、結局飲んだ事が無かったんですよねぇ・・・」


 と、トールさんから“飲んでみたいな~”的な要望&視線が来ました。

まぁ一応思い出せるので、『出ろ!』ってして、全員で試飲。

そーいやー、すっかり忘れててウチの酒蔵にも置いて無かったな。今度追加しておくか。

 ついでに、ジンさん達にも“こちらの話の流れ”を説明した上で、ちゃんとお渡ししておきます。

後から、『ワシらは飲んで居ないぞ!』って文句言われたくないしね!


「・・・美味しいですね・・・」


「ええ。普通に美味しいお酒ですよ?

ただ熱燗だとか風呂酒に合わせるとなると、個人的には“ちょっと微妙かな~?”とは思いますが。

あの酒蔵だったら、別のお酒の方が熱燗とか風呂酒に合わせて“美味しい”お酒がありますしね」


「私はビール派だったので詳しくは無いのですが、先程頂いたお酒と比べるとどうなんですか?」


「ん~。〇寿の場合だったら、“料理に合わせるのに丁度いいお酒”って感じですかね?

フルーティーで仄かに桃系の香りもしますし、キレも喉越しも丁度いい感じだと思います。

私だったら・・・“メイン料理に合わせるお酒かな?”って所でしょうか?

熱燗も悪くは無いでしょうが、香りが立ち過ぎちゃって個人的には微妙ですね。

それなら、まだ“冷酒として飲んだ方が良い”とは思いますが、風呂酒には適さないかなぁ?」


「「「「なるほど・・・」」」」


 微妙に納得して貰えた感じ?まぁランドくん達はそれぞれ意見を言い合いながら飲んでいますが。


 その後も日本酒メインでプチ宴会。風呂上りにはビールで2次会。ロンメルさん大喜びでした。

それらが終われば、もういい時間になったので、全員軽く仮眠を取ってからお屠蘇の儀式へ。

っとその前に、せっかく分体・・になった事だし、“太極拳”もしておかないと。


 で、お屠蘇後におせちを食べつつ今後の予定なんかを話して居たら、ウルズさんから要望が。

どうやら分体・・での空中戦がやりたいらしいです。

 つーか、今まではエスさんご一家とウチの家族を除いて、神体・・でやっていたので、

分体・・だと飛翔不可なんですよね。

 今更ですが、どうやらそれが不満だったらしいです。


 軽く酔っぱらったジンさんをも巻き込んで、『ワシらにもぬいぐるみを寄越せ!』と・・・。


「いや、飛行したかったら分体・・で頑張ってスキルを習得したら良いんじゃないですか?」


『じゃから、それまでの間だけでも使わせてくれと言っておるんじゃ!』


「いやいや。最終的にはスキル習得を目指すおつもりなんでしょう?

だったら二度手間になるだけなんですよ?暫くの間だけは我慢すれば良い話ですし。

それならさっさとスキルを習得して、“スキルレベルを上げれば良いのでは?”と・・・」


『スキル習得まで何年掛かると思うておるのじゃ!ワシらは有翼種じゃ無いんじゃぞっ!』


「まぁそうなんですけどね・・・」


 ちなみに始祖の神様他、神様連中は、全員人間種だったりします。

俺ら地球組や、スノゥさんとティエリさん。ケリアさんが黄色人科で、ジンさん他は皆白人科。

ついでに言うと、ランドくん達も黄色人科だったりします。

例外は獣人族のミーさん(猫科)とクレマさん(犬科)だけですね。ウチの家族を除けば。


『リュウノスケくんさぁ~。

今までは短期間しか分体・・になれなかったから、私達も我慢出来ていたけれど、

今年からは長期滞在する事になるし、私達以外にも分体・・も増えたじゃない?

タイミング的には丁度良いと思うんだけどさぁ~? ダメかなぁ~?


ぶっちゃけ、いちいち神体・・に戻るのも面倒なんだよねぇ~。

だよね~?ロンメルく~ん?』


「はい!此処は上級神としての度量を見せる所だと思います!」


 コイツら面倒臭ぇ!完全に絡み酒入ってるよ・・・。


「あ~そもそもですが、あの“ぬいぐるみ”があったとしても、飛翔系スキルは生えませんよ?」


『細かい事は良いんだよ!

要は、銃術系スキルの習得と偏差射撃スキルの習得が早期に出来ればいいんだから!

ついでに習得してからは、レベルUPもね~♪』


「そっち狙いですか・・・ロンメルさんもですか?」


「はい!当然ですっ!」


 このミリオタめ・・・。つーかロンメルさんも2丁拳銃狙いか?


「・・・はいはい、分かりましたよ・・・。

とりあえずお渡ししますが、地上への持ち出しは禁止ですからね!

あ!コレはエスさん達やランドくん達もね?」


「あぁ!了解していますよ?

と言いますか、収納物的な目的だとしたら“空間魔法”の下位スキル。“亜空間魔法”ですよね?

多分収納容量的にも、そっちのレベルを上げた方が遥かに収納容量も多くなるでしょうし、

自分らは、頑張ってそっちのスキルレベルの上昇を目指しますよ?」


 エスさんの発言に同意するかの様に頷く、エスさんご一家の面々。

一方、ご新規組は『言ってみるものだな・・・』『リュウノスケくんからのお年玉だね!』

などと言ってます。ちょいムカつく。アンタらの方が、俺よりも遥かに年上だろうに・・・。

まぁ許しちゃったものは仕方が無い・・・。

とっとと神体・・に戻って、現状では飛翔不可能な全員分の“ぬいぐるみ”を作成。

モデルは邪魔臭いので、トウ(茶芝・黒芝のどちらか2択)で統一。

飛翔能力自体の仕様は、現状のミーさん達と同様にしました。


 で、朝食をさっさと済ませて、早速空中戦を開始する一同。

こんな面々を抱え込む事になっちゃったけど、マジで大丈夫なんだろうか・・・。


 頑張れ!俺!

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