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俺の創った箱庭世界  作者: コルム
北極大陸建国編
207/243

第207話 さらに追加

 突然の提案に驚いたものの、とりあえずお話だけは伺います。


『いやね?前々からここに来たいって言っている神々が居てさ。待ってて貰ってる状態な訳。

で、今回理の神様とか増えたじゃない?だったら“纏めて増やしても良いんじゃない?”って話』


「ソレ、完全に私が“置いてけぼり”なお話ですよね?私の世界なのに」


『まぁね。でも、同じ地球の日本出身者だし、リュウノスケくん達とも話が合うと思ってさぁ。

それでも一応は気を使って、今までは保留にしていたんだよ?』


「はぁ」


「まぁまぁリュウノスケさん。それほどご心配されなくても大丈夫ですよ?

我々よりも先輩の神様方ですし、このリュウノスケさんの世界にも馴染んで貰い易いと思います。


と言いますか、自分達が“お世話になった方々”ですので、可能ならばご一緒したいんですよね。

もし何か問題がある様でしたら、責任は自分が負いますから。 ・・・駄目でしょうか?」


「いや、駄目って言うか・・・理の神様方が増えたばかりですし・・・」


『む?我らならば、別に構わぬが?』


「いや、理の神様が“構う、構わない”の話では無くてですねぇ。

私の気持ちの問題と言いますか・・・」


『ふむ。ミツ・・・エッスィーよ。

お主が言うておるのは、マサヒトとトモノリらの事かのう?』


「はい。かの神々でしたら、リュウノスケさんの世界で過ごされても、問題無いかと」


『ふむぅ・・・ワシも賛成じゃのぅ。あ奴らの世界は完全に落ち着いておる。

魂の神によって、輪廻転生の輪の補助機能も追加済みじゃったはず。そうじゃな?』


『はい』


『うむ。ではリュウノスケよ。同郷のよしみじゃ。

思い出話も出来るじゃろうし、別に招いても構わんのではないか?』


「え~」


『リュウノスケくん?何が引っ掛かかってるの?』


「いや、単純に“いきなり増え過ぎ”じゃないですかね?

その神様方が何柱居られるのかは知りませんが、今年は既に理の神様方4柱も増えましたし・・・。

それに、この世界に来られるとなると、客室スペースが・・・」


『その程度の事で、何ゴネているのさ。

客室スペースなんて、リュウノスケくんに掛かれば“ちょいちょい”と増やせるじゃない。

今までだって・・・と言うか、下級神だった頃から“空間拡張”とかやらかしてたじゃないの。

ソレ。本当に今更だから。言い訳にもならないよ?』


「まぁ・・・そうなんですけど・・・」


『もうぶっちゃけちゃいなよ?何が嫌なのさ?』


「・・・じゃぁぶっちゃけますけど、一気に滞在者が増えると、正直お持て成しに手が回りません。

既にこの世界で過ごして馴染んで頂いている方々に、ご迷惑をお掛けする可能性が高いんですよ?

今回から理の神様方が増えましたし、その対応にもまだまだ“慣れている”とは言えない状況です。

そんな状況にもかかわらず、さらに来客数が増える事が嫌なんですけど・・・」


『な~んだ、そんな事か。 全く問題無いね。 ですよね?ジンさん』


『うむ。そうじゃな。

理の神らへの対応は、魂の神ことウルズが請け負うと明言しておる。

新しく来る神々の対応は・・・エッスィー。お主が責任を持て』


「はい。間違い無く」


「あ!トモノリさん達の事でしたら、私達もお世話になってますし、喜んでお手伝いしますよ?」


 ヒロアキ(トロン)さんも、賛成側に参戦。山吹(ケリア)さんも頷いて居られます。


「むぅ・・・」


「駄目ですかねぇ?リュウノスケさん?」


「う~ん・・・ん?ちょっと待って下さい。

“対応を請け負う”って仰られてますが、ソレって“長期滞在する”って事ですか!?

ソレって、また新しく分体・・が増えるって事なんじゃないですかっ!?」


『そだよ?』


「いやいや。同じ地球出身者って事なら、“輪廻転生の輪の件”で神様になった方々ですよね?

だったら、その神様方が統治されている世界はどうするんですか?

ヒロアキさんやミツハルさんみたいに、既に分身体・・・の作成が出来る方々なんですか?」


『それはまだじゃが、さっき言うたじゃろうに。“落ち着いておる”と。

な~に。数年程度は己が世界を放置する事になるやも知れんが、その程度は何とでもなるわい。

その間に、此処で分身体・・・の作成が出来る様になれば済む話じゃからのぅ。

ついでに言えば、神体の本体・・分体・・を作成した場合のテストにもなるしのぅ。

丁度良いテストケースになるわい。 結論として、その辺はお主の気にする事では無いわ』


 またしても逃げ道が無い・・・だと!?


『もう面倒臭いから、リュウノスケくんの説得はいいや。事後承諾にしちゃいましょう。

一応ジンさん。最高位神様として・・・・・・・・、リュウノスケくんに“命令”しておいて下さいね?

私はとっとと行って、彼らを連れて来ます。

リュウノスケくんの性格上、理の神様の時の様な“余程の気に入らない対応”をしない限りは、

“せっかく来たのに、すぐに追い返したりはしない”でしょうから』


 おぉい!此処ってウチの世界なんだってば。

んで、俺ん家なんだが、それらをガン無視して“事後承諾”ってどうなのよ?


『そうじゃな。それで行くか。 ならワシも最高位神としての立場を使うとするかのぅ。

んじゃ、リュウノスケよ。ちょっと神体に戻ってくるわい』


 ソレ言われちゃったら、完全に詰んでるじゃん・・・。


「だ~っ!!もう!分かりました!分かりましたよ!!受け入れたら良いんでしょう!全く・・・。

何か今年は随分と強引ですよねぇ・・・。ジンさんも、ウルズさんも・・・」


『がっはっは。

単純に、“分体・・としての同世代が増えた方が楽しいから”じゃのぅ。

ついでに言えば、対等な酒飲みの友が増える事になるしな。

お互いに切磋琢磨する対等な関係と言うのも、分体・・であるワシらには悪くはあるまいて。

リュウノスケよ。我慢せよ。ワシらの為にの。 がっはっは』


『OK。了承したと見做すよ? それでは私は少し失礼します・・・』


 さっさと客室に戻るウルズさん。

多分神体に戻って、その神様方を連れて来るんでしょう。

つーか相手の都合は大丈夫なのか? いきなり連れて来る事になるんだが・・・。


 あ~あ。流れ的に仕方が無かったとは言え、もう諦めるしかないか・・・。

気持ちを切り替えて、とっとと対応しますかねぇ・・・。俺も神体に戻るか・・・。


 何柱来られるか不明ですが、とりあえずリビングをさらに拡大。

皆が飲食しているけど、もうその辺は放置です。

“モコモコ”ソファーが延長(拡大?)されましたが、ウチら家族は平然としたもの。

若干元の位置から飲み食いしていた物が“ズレ”たので、淡々と他の方も含めて配膳し直してます。

 理の神様方は、

『上級神とは言え、これほどの力量を持つ・・・だとっ!?』

とか言うとりますが、面倒臭いのでスルー。俺は下級神の頃からやってたっちゅ~ねん。

始祖の神様ことジンさんは、熱燗飲みつつ『ガハハ』笑いしてました。


 リビングのお次はお風呂場&脱衣所も拡張。ついでにトイレも増やしておきました。

サウナ好きな(サウナとビールのコンボが好きなだけとも言う)男連中の為に、

サウナ自体も、もう少し拡張しておきます。


 最後に客室の追加へ。

っとその前に、エッスィーさんから来られる神様方の内訳を聞いておかないと・・・。


 で、確認してみた結果、中級神のマサヒト神(独身)。

同じく中級神のトモノリ神とその奥様で下級神の白雪しらゆき神。

お二人の娘さん(成人済み)で下級神の吹雪ふぶき神の都合4柱だそうです。

 ちなみに白雪神と吹雪神。

お2方共にミーさん達よりも年上だそうで、“輪廻転生の輪の件”で誕生した神の世界での、

初の人類から昇格した神様だそうです。

ついでに言うと吹雪神は“俺ら輪廻転生の輪の件”で誕生した神の中から生まれた、

初の“神の子”であり、誕生時点で“神”だったのも“同世代的には”初の事らしい。

(って言っても、かなり年代差はあるんですけどね。

つーか、白雪神ってば俺よりも年上らしい。吹雪神も、ミーさん達よりも年上なんだそうな)


 トロンさんやエッスィーさんが言っていた“お世話になった”ってのは、

““人類の不死化”に関する話だったり、“神化”の先駆者がトモノリ神だったから”らしい。


 確認の結果・・・来られるのは4柱って事ですね。

単純に家族で分けるのなら、余っている最後の2人部屋にマサヒトさん。

3人部屋にトモノリ神のご家族なんだけど・・・。さすがにお子さんが成人しているのなら、

“親と同居させるのもどうか・・・”って事で、手前の通路を延長し、

現状の客室の左右のさらに外側に部屋と通路を設けて、2人部屋を左右それぞれの内側に追加配置。

とりあえず今回は新たに創った通路の内側(既に客室のある方)にだけ、客室を追加しました。

これで、2人部屋が16部屋。3人部屋が4部屋。4人部屋が2部屋に。

 最大で50人以上収容可能とか・・・マジで旅館みたいになってきたな・・・。


 で、いい加減魂の神様ご一家も、お子さんとは別居(?)する事に。

魂の神様と美の神様は、客室に入って左手すぐの列、左側の2人部屋最奥の部屋へと移動。

従ちゃんと接ちゃんは、新規追加した左手最奥の一番手前の部屋へと移動。

陸くん&空くん&大地くんは、兄弟だしミツハルさんご夫妻の隣の3人部屋へと移動。

ヒロアキさんご夫妻と、海ちゃん&天ちゃんは新規追加した右手最奥の手前の部屋から割り振り。

これで空きになった出入り口入ってすぐの右手側2人部屋に新しく来られる神々の部屋として、

3部屋を確保です。

ちなみに始祖の神様の奥の2部屋(2人部屋)に、理の神様方と万物の神様方となりました。


 で、拡張が済んだら荷物の移動を皆さんにお願いして、俺はまた年越し蕎麦の準備です。

(まだ9時過ぎなのでね・・・)



 そうこうしていたら、魂の神様より来訪の連絡が。

こちらの準備も粗方終わったし、お待たせするのも意味が無いので、すぐに来て頂く事に。


 で、到着早々に新しく来られた方々が跪礼&拱手して、最初に代表してマサヒト神がご挨拶。


『最高位神様。お久しぶりにお目に掛かり、恐悦至極に御座います。

並びに他の神様方。お初にお目に掛かります。中級神マサヒトと申します。

以後宜しくお願い申し上げます。


また、上級神であらせられるリュウノスケ神様。

突然の来訪となりましたが、今後とも宜しくお願い申し上げます』


 続いて同様に、トモノリ神。白雪神。吹雪神とご挨拶が続きました。

ふむ。コレが普通な対応なのね。こうして見れば、俺の対応がかなり“マズかった”と言える。

まぁ“この対応が普通”って事なら、理の神様がお怒りになるのも無理は無いよなぁ・・・。


 で、こちらからも始祖の神様が最初に代表して、『大儀である。楽にせよ』とのお言葉が。

続いて俺からもご挨拶&ウチの家族や他の方々もご紹介。

一応俺って上級神だけど、気持ち的には下級神と同じだし、丁寧な対応を心掛けました。


 挨拶もそこそこに、ウルズさん(分体に戻りました)が、

『時間的にも先に食べちゃわないとね。“駆けつけ一杯”って言うし』

って事で、マサヒトさん(既にご新規4柱からも、“さん呼び”で了承済みです)達は、

年越し蕎麦を“ズルズル”・・・。

やはり元日本人的にはかなり懐かしかったらしく、非常に喜んで頂けました。

 白雪さんと吹雪さんへの“年越し蕎麦”の説明は、エッスィーさんに丸投げです。


 つーかさ?確かに“どんぶり蕎麦”も“一杯”って数えるけどさぁ。

“駆けつけ一杯”の一杯・・とは意味が違うっての・・・。

余談ですが、今話中に出てきた“駆けつけ一杯”ですが、

正確には“駆けつけ三杯”が正しい様です。本当に余談ですが^^;

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