表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の創った箱庭世界  作者: コルム
異世界冒険編
196/243

第196話 ただいま~

 転移した先は・・・何じゃコレ?

 月明りの中、上を見上げれば数多の星々。足元は綺麗に刈り揃えられた天然芝。

が、そんな中に見覚えのあるベッドやらが・・・。


「・・・此処って何処ですか?」


『ん?あぁ!此処は私達の部屋だよ。リュウノスケくん家の』


「へ?私、こんな改装した覚えが無いんですけど?」


『あ~。ごめんね?勝手に改装しちゃ、マズかったのかな?』


「いえ、それは構いませんけど・・・。本当に此処ってウチですか?」


『うん。暗いと分かりづらいかな?』


 魂の神様が“パチン”と指を鳴らすと、周囲が明るくなりました。

どうやら昼(?)になったみたいです。頭上には太陽が出てますな。


 で、改めて周囲を見渡すと確かにウチの客室みたいです。

ベッドやシャワールームやらの調度品なんかはそのままで、床と天井を改装したみたい。

ついでに壁紙も、薄緑色の花柄模様の壁紙に変わっています。


「ほへ~」


『一応リュウノスケくんトコの遊戯室でも自然には触れられるんだけどね?

もっとこう・・・色々な所で自然と触れ合える機会を増やしたくてね。

んで、夜寝る時とかにもさ、プラネタリウムって言う奴?

従達の寝物語として“星座のアレコレやらの話でも出来れば寝付きも良いかな?”と思ってさ。


だからちょこっと改装させて貰った訳さ。

どうしても駄目だって言うのなら元に戻すけど?』


「いえ、本当に構いませんよ。

むしろ“其処まで気が回らなくてすみません”って感じですし。


それよりも、星座って何処から引っ張って来たんですか?」


「この世界って、リュウノスケくん達が元居た地球の西暦2000年時点での世界だよね?

だから其処から引っ張って来たんだよ?

んで、今の私は星座やらの勉強中って感じかな?


この世界だと完全に隔離しちゃってるから、他の銀河の星々が見えないからね』


「なるほど~。じゃぁ黄道十二宮とかも見えるんですか?」


『うん。その辺は抜かりないよ。

ちゃんと春夏秋冬で見える星座も変えてあるし、基本は北半球だけど、南半球にも対応可能だし』


「へぇ。いいですね。


ウチのリビングも夜はプラネタリウム化しようかなぁ。

現状だと季節感が全く無いですし・・・でも夜限定だしなぁ・・・。

つーかそもそも、せっかく星座やらを覚えても私の世界じゃ意味が無いんですけどね」


『ははは。まぁね。

その辺はさっきも言った、“寝物語に”って感じだから、余り気にして無いよ』


「そうですか」


『さて、とりあえず皆待ってるだろうからリビングに行こうか』


「はい」


 連れ立ってリビングへ。トウもサーコートの中から出て貰いました。

で、リビングに行ったら美の神様やルナ達も勢揃いしてました。

赤ちゃん連中はおねむみたいです。まぁちらっと時計を確認したら、深夜だったし当然か。


「ただいま~」


「「「「「お帰りなさいませ」」」」」


「ルナ? 俺の居ない間、何も問題は無かったか?」


「はい。

レナ達も健康そのものですし、何よりも美の神様が居られましたから。


それよりも主様?ご旅行の方は如何でしたか?楽しまれましたか?」


 どうもルナ達の方に問題は無かったけど、むしろ育児以外で暇してた方が問題だったらしい。

ルナ達的は俺の土産話に興味津々な感じ。


 つーか、ルナ達的には俺って“旅行に行ってた”って認識みたいです。

色々と面倒事が多かっただけに、“それはどうなんだ?”と思うが・・・まぁいいけどさ。

出産間もなく育児放棄状態で出掛けちゃった事には変わり無いんだし。



 で、俺が土産話(と言っていいのか?)をしている間に、トウは水飲み場で水をがぶ飲み・・・。

あ、そういや~トウって、1週間ほどオドを含む食べ物を食ってねぇんじゃねぇの?

確認するのを忘れていたけど、どうやら食い過ぎによる胃もたれも治ったみたいだし・・・。


 って事で、適当にオーガを1匹食わせておきます。

完全に忘れてたわ・・・スマン。トウ・・・。



 ある程度話をしたら、今日はもう解散。いい加減遅い時間なのでね。



 翌日からは北極大陸の開拓を完全にお休みにして(毎朝の太極拳は全員でしてます)、

俺なりに“ちゃんと父親として頑張ろう!”と頑張ってみたものの、

人生(神生?)初の“父親”なんで、四苦八苦ですわ。まぁしゃーなしです。

勝手が全く分からないなりに、それでも色々と頑張ってみました。

 当然、ルナ達や始祖の神様方にも手伝って貰いつつですが、4~5日ほどで何とか慣れてきて、

レナ達の入浴(同時に従ちゃん達も一緒)ぐらいまではちゃんと手伝える様になりました。

目指せ“イクメン”・・・でも先は長いかもなぁ・・・。



 そんなこんなで、もう5月末。いい加減、北極大陸の開拓に戻らなきゃいけません。

その前に“限界突破”やらのスキル追加なんかの“モノリスの書”の修正作業も放置してたしね。

 ついでに言うと、ヒロアキさんが纏めてくれた書類も書斎に放置したままだし・・・。


 やらなきゃいけない事が山積みですな。ま、ぼちぼち頑張っていきますか。

まぁ俺としては、レナ達が成人(20歳)するまでは北極大陸に人類を誕生させないつもりだし、

時間はまだまだある・・・ハズ・・・。


 ちょっと寄り道しちゃったけど、これからは今までのペースを崩さない様に。

今後ともしっかりとやっていきましょうかね。

此処でやらかしてしまったら、将来的にレナ達が苦労する事になるんだしさ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ