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俺の創った箱庭世界  作者: コルム
異世界冒険編
185/243

第185話 異世界冒険者生活3日目 その1

・・・むぅ。おはようございます。

ライムの枕は最高だったのですが、流石に床で寝ると体が痛かったです。

枕が良かったからまだマシなんだけど、あんまり心地良い目覚めって感じではないですな。


それはともかく、今日もサクサク攻略を進めたいと思います。

で、いつも通り朝食前に太極拳。

せっかくなので、コリンにも参加させてみました。

なぜか伏せているベロスの頭の上でシィも真似してやっているのが、微笑ましいです。


召喚獣達と朝食を食べつつ、今日の攻略の方針を決めます。

50階層のポータル解放戦で出てきたのは、進化した動物集団。

って事は、恐らく21~30階層の進化版が51階層からの相手になると思う。

まぁ楽勝だとは思うんだけど、犬と狼が集団で出現する様ならかなり面倒になるかな?

いざとなったら、今まで使わなかった“纏闘気術”を解禁して、範囲攻撃に使おうと思います。

“纏闘気術”は“練気魔闘術”と違ってMP消費が無いので、禁止されてはいないのでね。

当然今までも使っていた“瞬動”も使いますが、手札は多いに越した事は無いのですよ。


そうと決まれば、早速出発!


***第51~60階層***


案の定、動物集団の進化版でした。

で、初見の相手が。猿・・・とゴリラが出現。

21~30階層では見なかったけど、もしかしたら居たのかも知れませんね。見なかっただけで。

いきなり進化版が出現するとか、今までの傾向からすると妙だしね。


で、この猿とゴリラ。超厄介でした。

先ずは魔法を使う猿(恐らくマジックモンキーとかって名前なんじゃないかな?)。

こっちはマジックドッグやマジックウルフと連携して、徹底して遠距離攻撃を仕掛けてきます。

で、やばくなったら全員逃走しやがる!超面倒臭い相手です。

先に猿を潰して、扉を閉めて逃走出来なくしてからじゃないと、倒し切れませんでした。

とは言っても、慣れてしまえば楽な相手です。さすがに数が多いと大変ですが。


次に恐らくは猿の別進化版のゴリラ。

こっちは近接戦闘が主体なので楽は楽だったんだけど、死に際に絶叫しやがります。

最初は“何かな~?”とか思って居たのですが、どうもモンスターを呼び寄せる効果があるみたい。

で、強制的に連戦に持ち込まれます。それに気付くまでは扉を閉め忘れてて、最悪でした。

しかも猿系はいきなり扉を開けて強襲してくるし、一緒に他のモンスターも連れてくるので、

何度か飽和しそうになりました。

早々に“纏闘気術”を解禁していなければ、対処し切れずにやられていたかも知れません。


しかもこのゴリラの絶叫。首を刎ねても何故か使える不思議仕様。

“肺呼吸じゃねぇのかよ!”と、激しく突っ込みたいです。

仕方が無いので、打撃攻撃で先に頭部を爆散して殺す様にしたら、割と楽になりました。

むしろオートでトレインが出来るので、一匹だけ残してからわざと絶叫させてみたり。


とりあえずこの階層では範囲攻撃が必須ですね。犬系や狼系の多い事多い事。

何度かシィもウインドストームを使って居ましたし。


後、分かった事が1つ。モンスターにはトラップが効かないみたいです。

一度逃走する猿系にイラついて、モンスターを電気椅子に蹴り飛ばした(手加減使用)んだけど、

トラップが発動する事も無く、普通に復帰して逃げて行きました。

その割には、モンスター(特に猿系)はトラップを勝手に起動しやがります。

何の前触れも無く、突然ペンデュラムが出現したのにはかなりビビリました。


もうね。マジで猿系のモンスターは勘弁して欲しいです。さすがに嫌になりました。


まぁその分、経験値やらは美味しいみたいですがね。

ゴリラからは、初の小銀貨をドロップしたし、同じくフロアで“魔銀塊”も幾つか手に入れました。

他のモンスターからも“鉄塊”が手に入ったりしたし、

昨日はフロアで得られなかった鉱石類のドロップが一気に来た感じです。


ちなみに“魔銀塊”。昨日拾った“魔銀鉱石”とは違って、純粋にミスリル銀の塊です。

これは高く売れそうな予感・・・。


経験値的には、もう各フロアで1レベル上がるぐらいのペースです。

51階層で早々にシィが“ハイヒール”と“リザレクション”を取得。

名前の通り、それぞれヒールの強化版(完全回復)と蘇生魔法です。

蘇生に関しては、死亡判定から5分以内の制限付きみたいですが、十分だと思います。

当然召喚獣にも使用可能です。


で、56階層でコリンがオーガに進化。

体格がさらにでかくなって、皮鎧もちょっと豪華仕様に。得物も棍から両刃斧へと変更。

・・・ただ、他の面々が進化しなかった事がちょっとだけ気掛かりです。

単純に体格が2回りほど大きくなっただけ・・・。

もしかしてベロス達の進化先を間違えたんだろうか?

しかもシィが恐らくレベル30に到達したはずなのに、魔法の追加がありませんでした。

これで全員の進化も終了したんだったら、悲しいんだけどな・・・。


初の猿系のせいでかなり攻略に手間取って、60階層のポータル解放戦終了時点でもうお昼前。

得られた鉱石類も多いし、召喚石なんかも昨日の分と合わせて結構な数になりました。


ちなみに60階層のポータル解放戦。

聞いていた通り竜種が出てきたんだけど・・・竜って言うか、巨大なトカゲでした。

“巨大化したコモドドラゴンって竜ですか?”と、言いたいです。

運良くレアドロップで手に入れた召喚石の名前から“リザードドラゴン”だと分かったけど、

要は“トカゲ竜”って事ですか? 何かこれが竜種って、イマイチ納得出来んわ・・・。


とりあえず様子見がてら、61階層まで踏破してから脱出しましょうかね・・・。


***第61階層***


話に聞いていた通り、このフロアには光源がありました。

後、小部屋や隠し部屋も沢山。実に踏破が面倒臭いです。

で、肝心の出現するモンスター達。

50~60階層で出てきたモンスターに、リザードドラゴンが追加された様な感じです。


・・・正直、何か嫌な感じがします。

今までの傾向だと、31~40階層の昆虫系進化版が出てくるはず。

にもかかわらず、前のフロアとほぼ同じ面々が出現・・・。

此処からは傾向が変化するって事ですかね?

だとしたら、ヒロアキさん的には此処までが準備段階って事かな?

で、71階層からが本番なんじゃなかろうか?


何とか完全踏破して、61階層のポータル解放戦が終わった頃には、もうお昼過ぎ。

少し遅くなりましたが、3つある背負い袋も一杯になった事だし、今回は一旦終了としますかね。


一応全員を身綺麗にしてから、コリン以外を送還してダンジョンを脱出。


明日からは60階層に飛べる様になったし、もっと効率良く攻略をしないといけませんねぇ。

召喚獣達も“1階層で1レベル上がる”って事は、適正階層よりも進んでいる感じだし。

せっかくの召喚獣を無駄にロストしたくは無いので、今日は召喚獣達のレベル上げでもするかな?

正直嫌な予感もするしなぁ。少しでも召喚獣達のレベル上げをしとかないと、この先マズいかも。

等々色々と反省しつつ、コリンを伴ってギルドカウンターへ。

丁度良くカタリーナさんがカウンターに居たので、早速買取をお願いしに行きます。


「お疲れさまです。カタリーナさん」


「あら?リューノさんお疲れさまです。買取ですか?」


「はい。ちょっと溜め込んで来たので多いですが、お願い出来ますか?」


「構いま・・・って!さすがに多過ぎます!! ちょっとごめん!手伝って!」


背負い袋からドサドサと鉱石やら召喚石をカウンターに積み上げ始めたら、

カタリーナさんが慌てて隣のカウンターの受付嬢さんにも手伝って貰いつつ、早速査定開始。


カタリーナさん曰く、

「買取査定に結構時間が掛かりそうです・・・」

との事なので、ちゃんと断りを入れてから買取査定はお任せして、俺は昼食へ。

ちなみにコリンから背負い袋と小銭袋を受け取ったら、そのまますぐに送還しました。


んで、まったり昼食中・・・。サンドイッチだけどね。

時折カタリーナさん達の方から聞こえる、「これって!」とか、「嘘!どうして・・・」とか、

「カタリーナ?彼って2、3日前に冒険者登録したばかりのはずよね!?」等々・・・。

恐らく俺の潜っている階層がバレたのだと思われる。まぁ別にいいけどね。

どうせ今後もこのペースで狩り続けるんだし、遅かれ早かれ悪目立ちするだろうから諦めます。

つーか、今後はさらに悪化するだろうしね。今のうちに慣れて貰おうかな?


食後のコーヒータイム(この世界にもコーヒーがありました)を満喫中。

「ちょっと焙煎ばいせんが甘いかな?それか、豆の品質が安定して居ないせいか?」

とか、勝手に批評家気取りでコーヒーを楽しんでいたら、査定が終わった模様。呼ばれました。


「お疲れさまでした~」


「・・・はぁ・・・リューノさん?相当無茶な事をされましたね?」


「ん?そうですかね?」


「あれから1日半ほどで60階層まで行ってるって何ですかっ!?前代未聞ですよ!?」


「ん~?たまたまダンジョンがヌルかったんじゃないですかね?」


「そんな訳無いでしょう!大体、登録してからたった3日で60階層到達って何ですかっ!?

無茶な事をしていたら、そのうち死んでしまいますよっ!?」


「無理や無茶をしたつもりは無いんですけどねぇ・・・」


「大体リューノさんはソロでしょう!普通はもっと安全に留意して少しずつ攻略するものですっ!」


「ん~。一応召喚獣達も居ますからね。今の所、火力不足も感じていませんし。

まぁ慣れて下さいよ。私にしてみれば、この程度の事は普通の事だったって話なので。

それでもさすがに、猿と犬とか狼の混成集団が出た時だけはちょっと面倒でしたけどね?」


「「・・・」」


目を見開いて唖然とするカタリーナさん&隣の受付嬢。いや、マジで慣れてね?

俺の目標は1週間以内に“オリジーのダンジョンの完全踏破”なんですから。

まぁわざわざ言いませんがね。


「まぁまぁ。それはさておき、全部で幾らになりましたか?」


「・・・相変わらず召喚石もこちらで買い取らせて頂いても宜しいのですか?」


「はい、お願いします」


「では・・・おおよそ小白金貨1枚ほどとなります」


お!1000万ほどの儲けか!いいねいいね!

実際にはもうちょっとあるらしいんだけど、面倒だったので小白金貨1枚を受け取っておきます。

どうやら、大量に得ていた召喚石やら、幾つか手に入れた魔銀塊が良い値段だったみたいです。

ついでにその金額を耳にした、たまたま居た冒険者の面々がざわついてましたが、当然スルーで。

「残りの余剰分は、ギルドに献金って事で」って言ったら、

「・・・では、数日間食堂での飲食をサービスさせて頂きます・・・」との事。ラッキーです。


「あ!ついでに両替もお願い出来ますか?」


「・・・はい」


相変わらず呆れているカタリーナさん達をスルーして、さっさと自分の用件を済ませます。

で、大量の小銭類も両替して貰ったら、大体小金貨3枚になりました!

30万!小銭だけで30万ですよ!!ボロ儲けじゃね!?


早速今日の宿を取って(またまた素泊まりです)そのままポントスさんのお店へGO!


いえね?

ヒロアキさんから借りている装備品についてなんですが、正直このままだと壊しそうなんですよ。

なので、まだ無事なうちに自力で衣類を含めた装備品の一新を図りたいと思います。

結構な額が手に入った事だしね!

あと、一応俺って分体とは言え神様なんで、嫌な予感が当たりそうな気がしてるんですよねぇ。

用心しとくに越した事は無いと思って居ます。


それと、召喚獣達にも飲食が可能だと分かったので、

せっかくだから、ダンジョン内では召喚獣達と一緒に食事がしたいのです。その為の買い出し。


で、ギルドを出たら、何やら追いかけてくる数人の人達が。

色々と上から目線で話し掛けてくるけど、どうせ面倒事なんで完全スルーで。

このままの感じだと、テンプレになるのかな? なったらなったで、面白い・・・かな?

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