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俺の創った箱庭世界  作者: コルム
天地創造編
18/243

第018話 天地創造 その9のその後

私、只今真っ暗な空間に居ます。マジで真っ暗。何もありません。


確か頑張ってモノリスの書を記述して、分体作成してちゃんと記述出来てるか確認したよな?

んで、とりあえず自分のステータスも見れたし、問題無さそうだったから、

次はリザアースの大陸の状況を確認をしようとして、時空間魔法を使った所までは覚えてる。


「で、なんでこの状況??何かモノリスの書の記述でミスったか?

確か『転移!』って言った後に何かあったような・・・う~ん。いまいち思い出せん」


とりあえず頭の中が“????”で一杯になっていると、前方?から光が迫ってきました。

あ、これ、神様来た感じ?


『やぁ!久しぶり!』

やっぱり神様降臨でしたわ。


「あ、はい。お久しぶりです?

え~っと確か前に『次は魂の受け入れの時に』と仰って居られませんでしたか?

あれからそれほど年数は経過してないと思うので、まだ輪廻転生の輪が安定していないと思うのですが?」


『いやいや、あれからキミの世界で言う100年ぐらいは経過してるよ?

で、無事に輪廻転生の輪が安定してきたから、魂の受け入れ開始の連絡に来たんだよ』


・・・私、唖然・・・。


『お~い。ちゃんと聞いてる?ん~ついでだし、ちょっと覗かせて貰うけど、ごめんね?』


呆然としている私の頭に神様が手を触れた瞬間、ちょっとピリッとした感覚。


『あ~なるほどね。うっかりミスってやつか。

お~い。早く戻ってきてくれないかな~?今のキミの現状も教えてあげるからさ。

とりあえず逃避してないで戻っておいで~。いい加減、話が進められないからさぁ』


「・・・あ・・・はい・・・すみません」


『大丈夫?まぁ色々頑張った後にやっちゃって混乱してるんだろうけど、

とりあえず今のキミの状態を教えてあげるから、しゃんとしてくれない?』


「・・・あ、はい。すみませんちょっと色々混乱してますが、とりあえずお話をお伺いします」


『ん。OK。とりあえず今のキミの現状だけど・・・簡単に言うと氷漬けになってるね』


「・・・氷漬け・・・ですか?」


『そうそう。さっきちょっとだけキミの記憶とか覗かせて貰ったんだけど、

キミの想像では生身の肉体で真空に放り出されたら、その体はどうなると思う?』


「・・・あ!もしかして私死んだ!?・・・あぁっ!大陸とか作って確認しようとして転移したけど、

よく考えたら前に転移した時は神状態だったんだ!

分体って受肉状態だから、大気のない所にいきなり転移しちゃって即死したってこと!?」


『そうそう。なるほどね~ やっぱり遊んでたりしてた訳じゃなかったのか』


「いや、遊んでるつもりは一切無かったんですけど・・・」


『いやね?ちょっと暇してる上級神がキミの世界を覗いてみたらしいんだけど、

『あいつ何もしないで遊んでるみたいだぞ?』って言ってたから一応軽く注意するはずだったんだ。

で、念のためにちょっと記憶とか覗かせて貰ったんだけど、うっかりミスみたいだね。

まぁ、結果的には遊んでるって言われても仕方ない状態だったから仕方ないよね?』


「いや、何か本当にすみません。今までのノリでそのままやってしまって・・・。失敗したみたいです」


『みたいだね。まだ少し混乱してるみたいだから、一応現状までのキミの流れを説明しておくね。

キミはある程度の数、魂の器になれるような生物をモノリスの書に記述して、

魂の受け皿になるように用意しようともしてくれていました。

で、モノリスの書に記述した後にも色々働いてくれるつもりで分体作成のスキルを用意。

記述を実行したことで神として過負荷が掛かるのを予測して、本当に神として休眠状態に入る所を、

直前に分体作成スキルを使用して回避。モノリスの書の続きや確認をしようとしていた。

で、予定通り分体を作って自分自身の確認が出来たから改変したキミの世界を確認しようとして、

生身のまま真空状態の場所へ転移。キミの想像通り即死しました。 ここまではOK?』


「はい。つくづくやってしまった感がありますが、それであってると思います」


『OK。

それじゃぁその続きなんだけど、生身のまま真空空間に転移したせいでキミはキミの想像通り即死しました。

でも、モノリスの書で分体であるキミも不死になってるから死んだけど生き返ります。

まぁ死んだとか言ってるけど、実際は仮死状態になっただけだから、意識は本体に戻らない。

なので意識が分体に取り残されたまま地表に落下。その時は大地が融解してる状態だったから、

体が燃えてまた死亡。でも不死だから生き返ったんだけど、やっぱり真空&燃えるからまた死亡。

生き返る度に意識が戻らなかったのは、多分精神が壊れるのを自己防衛してたんじゃないかな?

何千回近くも死んでるみたいだから、その都度意識が戻ってたら精神が壊れてもおかしくないし。


しばらくの間はそれだけを繰り返してたみたい。で、生きてはいるけど意識が戻ってない時に、

圧力耐性とか高温耐性とか環境耐性とかのスキルレベルがかなり上がったおかげで、

一応は死んでない状態が長くなってきてはいたんだけど、やっぱり大気がない以上酸素がないからね。

死んでない間に同じく低酸素耐性と無呼吸なんかのスキルレベルも少しずつは上がってはいたけど、

植物の量も少ないし、マナの量も少なかったからね。そっちはあんまり上がらなかったみたい。

で、何度も死んだり生き返ったりしている間にキミの想定してた氷河期が来た感じ。

それからは、低温耐性のレベルも上がりつつ、生き返っては死んでの繰り返し。当然酸欠状態も持続中。

ついでに言うと絶食状態にもなってたから、その辺が理由でやっぱり何度も死んでたみたい。


で、現状の地表に倒れたまま氷漬けの状態が完成ました!ってな感じ。

それでまぁ、たまたまその状態を外から見ていた上級神にしてみれば、

魂の器に全く関係のないパワーレベリング?をしてるように見えた訳だ。

だから“遊んでる”って言われても仕方ないよね?』


「おっしゃる通りです。返す言葉もございません・・・」


『いや、別にそこは反省してくれなくていいんだけどね。

今回に関して言えば、ちょっと無理して頑張った後に1つだけミスをした感じだから。

むしろ神として倒れるのを想定して、倒れてる間にも出来る事をしよう!って思ってた訳だから、

一応評価出来るとは思うんだよね。 だからそれほど凹まないでよ。大丈夫だから。

まぁ、上級神にこの話をしたら笑い話のネタにはなると思うけど、所詮その程度で済む話だからさ』


「はぁ。お気遣い有難うございます。とりあえず了解しました。

絶対にやらないぞ!と思っていたネタ提供を即行で提供してしまった点に関しては、

個人的に凹まざるを得ないので、そっとしておいて下さい・・・」


『ははは。まぁいいさ。とりあえず現状は理解したかな?』


「はい。大丈夫です。ありがとうございます」


とりあえずモノリスの書の記述に関しては、ある程度ちゃんと記述出来てたみたい。

個人的に最後にポカかました点を除けば及第点ってところか。


『いや、まぁ成りたての神としては上出来な部類だと思うよ?

モノリスの書があったとは言え、随分と計画的にちゃんと考えて記述してたみたいだし。

他の神だともっと四苦八苦してる神だってホントに沢山居るからねぇ』


「あぁ、思考が読めるんでしたっけ。了解です」


『それじゃぁ当初の予定通り、魂を10万。確かに輪廻転生の輪に送っておくからね。

これからもこの調子でよろしく頼むよ。たまには話のネタも提供してくれると有り難いね』


「あ、魂の受け入れ数に関して相談があるのですが? ネタ提供に関しては考えさせて下さい」


『ん?何だい?今更受け入れ拒否とか認められないよ?』


「いえ、当分の間は受け入れ可能な数の8割程度をキープする感じで送って頂けませんか?」


『受け入れる量を増やすのかい? 大丈夫??』


「ええ。氷河期が終わったら人類を創ろうと思っているので。

ある程度一気に増えても大丈夫だと思っています。逆に不足した場合を考えると多い方がいいので」


『ふ~ん。まぁ問題ない範囲でってことだし、OK。そうするね。こっちも多少は助かるし。

ところで、8割をキープし続ける期限はどの程度で考えているの?』


「そうですね・・・リザアース全体の魂の総量が100億に達するあたりまで・・・ですね。

私としては、人類が誕生してからはなるべく早い段階で人口を増やしたいと考えていますので。

人口を増やしたくても、魂が無ければ増えないでしょうから。それを回避したいんです」


『ふ~ん。なるほどねぇ。まぁいいよ。了解了解。他に何かあるかい?』


「あ、ちょっと質問があるのですが、いいですか?」


『どうぞ?勿論答えられる範囲内で、だけど』


「以前、“神としての格は認識による”といったような内容をおっしゃっていましたが、

私がモノリスの書に記述したように、経験値的な考え方でも格は上がるものなのでしょうか?」


『ん~そうだね。一応そういう認識ならその方法でも格としては上がると思う。

確かに前にも言ったけど、神としての認識が一番重要な点だからね。


あ、そうそう。前は関係なかったから話さなかったんだけど、

珍しい例として、生まれたての神が“自分は最高位の神だ!”って本気で認識してたことがあったんだ。

でも結果的には最下級よりちょっと上の神でしかなかったんだよ。なぜだか判るかい?』


「・・・いえ、本当にちゃんと認識していたのであれば、最高位の神として存在するかと思います。

でもなれなかった以上、認識以外にも神格位が上がるための条件みたいなものが存在するのですね?」


『そういうことだね。正確な表現ではないけれど、神としてのが認識以外にも存在するんだ。

それは時間経過とか色々な条件で大きくなり、結果的に神格位が上がる条件となる。

まぁ結論としては、どうやってもいきなり神格位が上がることはありませんよって話だよ。

とりあえずって表現したけど、普通は認識の方がついてこない場合の方が多いからね。

だから、もし認識が先行しても核がその認識についていってなければ神格位が上がることはない』


「判りました。貴重なお話ありがとうございます」


『まぁ、ゆっくりでいいから頑張ってみてね。ちなみに、キミはもう最下級神は卒業してるから。

下の中から下の上辺りに居る感じかな?短期間だけど頑張ってたからそのせいかもね』


「う~ん。とりあえずリザアースをきちんと形にしたいので、あまり格は気にならないですね。

モノリスの書に記述したのも、此処で出来ることが増えるかな?と思ったから記述しただけですから」


『ははは。さすがは“引き篭もりの神”だね。とりあえず自分の世界のことだけしか考えてないのか。

まぁそれでいいのかも知れないね。格が上がったって面倒事が増えるだけだし』


「何ですか?その“引き篭もりの神”って?」


『うん?いや、一部の神が言い始めたあだ名みたいなものだね。

自分の箱庭世界に影響を受け付けない代わりに、自分からも干渉しないって前に話したでしょ?

そこから“引き篭もりみたいだ”って話になって、そういうあだ名がキミにはついたんだよ。

まぁ悪意がある訳じゃないから、甘んじて受け取ってね。もう神々の間では共通認識だし』


「う~ん。あんまり嬉しくないですね・・・まぁ現状を鑑みると、しょうがないと諦めます」


『うん。まぁ他の神から干渉を受けたりする訳じゃないし、そう呼ばれたところで実害も無いから。

話を戻すけど、さっそく輪廻転生の輪が受け入れ可能な8割程度の魂を常に受け入れて貰えるかい?』


「はい。問題ないのでお願いします。

まぁ実際魂の受け皿を創るまでにもう暫く掛かるので、その点だけは予め了承願いますが」


『了解』


「あ、ところで、私が神に戻れるのにどの程度時間掛かりそうなのでしょうか?分かりますか?」


『あれ?確か分体のままでも魂の器が創れるようなスキルを作ってなかったっけ?』


「いや、まぁ分体でも創ろうと思えば創れるんですけど、意識が戻らないことには何とも言えなくて」


『あ~確かに。神の体の方はもう回復してるから、意識が戻ればいつでも戻れるよ。

いつキミの意識が戻るか、だけど・・・ん~ペナルティとして暫くそのままでいいんじゃない?』


「ペナルティですか?一体何の・・・」


『今のキミの世界って、結構過酷な世界だから今魂の器に魂入れるのってオススメ出来ないねぇ。

現時点で魂の器になれるのって基本的には魔物と精霊と聖獣だけでしょ?

どれも不老か不死持ちって設定になってるけど、環境が苛酷すぎてちょっとかわいそうなんだよね。

世界樹の記述にあった動植物が魂の器になっちゃうかも知れないし、そっちも避けたいんだよね。

下手したら魂が損傷するだけになっちゃうかも知れないからさ。

いくら魂の修復に関して考えてあっても、魂を司る神としては無意味に傷つけたくないんだよね。

で、まぁ魂を大切に扱ってくれなかった。ってことでペナルティを与える感じかな』


「あ~言われてみれば確かに。氷河期でも生きていける生物も居るだろうな。

程度でしか考えてませんでしたね。ちょっと考えが甘かったです。すみません。甘んじて受けます」


『まぁ判ってくれればいいんだけど、もうちょっと個々の魂についても気をつけてあげてね。

とりあえずキミが元居た地球みたいな変化を辿って世界を創りたいってのは理解してるから、

輪廻転生の輪から魂が魂の器に入るのはキミの考えてた氷河期が終わってからってことにするから。

悪いけど、全ての魂を司る神としての権限としてそこは干渉させて貰うよ』


「え?そんなことが可能なんですか?」


『まぁそういうことが可能な神なんだよ、私は。

この件に関してはちょっと不快に思ってたから最初に言わなかったけど、元々そのつもりだったから。

ちゃんとした魂の受け皿を創ってくれるまではこの世界で魂が宿る存在が生まれることは無かったんだよ。

反省もしてるみたいだし、色々頑張って抜けてただけかも知れないから許してあげるけどね』


「判りました。本当にすみませんでした。」


『うん。ちゃんと判ってくれたならもういいよ。これからは気をつけてね。

とりあえずキミの意識が戻る時期については、世界樹以外にも植物が十分に繁殖してから、かな。

じゃないと酸素供給とマナの供給が出来ない設定になってるから。


まぁ下手をしたらこの世界中にダンジョンがいっぱい、みたいな世界になってるかも知れないから、

なるべく早く意識が戻るといいね。まぁそのダンジョンを潰して回るのも楽しいかも知れないけど。


とりあえず、マナが無かったら無呼吸スキルも使えないからね。それまで気楽に死んでていいよ』


多分だけど、神様若干お怒りだった模様。本当にすいませんでした。


「色々了解しました。何が出来るか判りませんが、なるべく早く意識が戻るように頑張ります。

神様の方から他に何かありますか? 私からは今のところ特に思いつかないですし。

とにかく戻ったらちゃんとした魂の受け皿を創りたいと思いますので。

あ、とりあえず人類を創る予定なのですが、ちゃんとした魂の受け皿になり得ますか?」


『うん。キミの予定通りでいいよ。こっちからはもう他に用事はないね。

それじゃ、そろそろ行こうかな? もう大丈夫だよね?』


「はい、大丈夫だと思います。次はいつお会い出来るか判りませんが、

一応リザアースの中心に居住区を創ってますので、そちらでお会い出来ればと思っています」


『あぁ、キミの好きなコーヒーだね。了解、御持て成ししてくれるのを期待してるよ。

キミが氷河期が終了したと認識したら勝手に魂は器に受け入れられるようにしておくから、

なるべく早く魂の器を作ってくれると嬉しいよ。キミの創った世界にも興味あるしね。

器を作るまでは、輪廻転生の輪の中で魂も眠っている状態みたいなものだから気にしないで。

もう大丈夫だとは思うけど、その間に世界を安定させて、ちゃんとした魂の受け皿を考えておいてね。

まぁ今まで頑張ってた分の休憩だと思ってゆっくり死んでてね。

ちゃんとした理由も判ったからついでに今のうちにレベル上げでもしてるといいよ。

じゃぁまた。次はこっちに暇が出来た時か、キミに用事がある時になると思うけど頑張って』


「はい、ご迷惑おかけしました。次はちゃんと御持て成しさせて頂きますね。ではまた」


『うん。またね~』


前回同様、光が遠ざかり、真っ暗な世界へと戻りました。


「う~ん。軽く注意されちゃったけど、一応は予定通り進んでるみたいかな。

とりあえず植物類が増えて酸素とマナが供給されるようになったら意識も戻るだろう。

いつまで経っても戻らない状態だったら神様も放置してないだろうし。

とりあえず気は楽になったから、寝る?か~。

起きたらリザアースの確認と魂の受け皿の作成を頑張らなくちゃいけないし、休めるうちに休んどこう」


それじゃ、ひとまずおやすみなさい~ノシ

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