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俺の創った箱庭世界  作者: コルム
異世界冒険編
172/243

第172話 引継ぎ

とりあえず・・・暴れるだけ暴れて、ちょっとスッキリしちゃった俺。

ハゲ皇帝はほぼそのままだけど、達磨さんを量産しちゃったから、どうやって運びましょうかねぇ・・・。


・・・う~ん。あ!トウが変形したらイケルんじゃね?

某昔懐かしのアニメみたいに、こう体が“ぐぃ~ん”と伸びて、背中部分が凹んでいればいい様な・・・。

トウは・・・あぁ。まだお食事中ですね。え?もう少しで終わるから、もうちょっと待って欲しい?

OKOK。少しぐらいなら余裕で待ちますよ?


んじゃ、待っている間にハゲ皇帝とベラン君には働いて貰おうかな?

ハゲ皇帝は、そのまんまじゃちょっと問題があると思うので、“創造魔法”で“魔封じの手錠”を出してっと。

で、相変らず失神してるので、ひっくり返して後ろ手に手錠を掛けてあげました。


この手錠。魔法の発動阻害と、嘘をいたり反抗的な態度をとったら、全身の痛覚を強く刺激する仕様。

魔法の発動阻害の方は、魔法の発動を探知したら強制的にキャンセルさせる仕様なので、俺でも影響が出ます。

痛覚刺激の発動条件はそのまんまですが、言ってみれば幻痛なので、内容は結構非道な内容にしておきました。

発動条件を満たしたら、全身を針で刺される様な感じ。本人以外は何が起こっているか判らない素敵仕様です。

解錠されるまでの持続型にしといたし、解錠されたら自動消滅するので、悪用される心配もありません。

1つしか無い鍵は俺じゃないと創れないと思うので、後でミツハルさんに渡しておこう・・・。


面倒だからって、“アレ”のついでに両腕を切断しても良かったんだけど、一応皇帝だからね。

後処理の為のにえになって貰わないと。って事で、“五体は・・・満足な状態”にしてあります。


とりあえずベラン君が入っている牢屋の鉄格子を、2本ほど力技で破壊して、ベラン君を救出。

その後、今後の流れなどをベラン君と打ち合わせした後、ハゲ皇帝を叩き起こします。


ハゲ皇帝をビンタしつつ叩き起こして居たら、魂の神様経由でミツハルさん達の到着&部隊展開完了の報告が。

“衛星の視点”スキルで確認してみたら、この敷地全体をフォロー出来るように完全包囲してくれてます。

大体、スリーマンセルの一定間隔でこの屋敷全体を包囲済み。ミツハルさんの本気度が伺えます。


よし。準備完了かな?

んじゃ、予定通り残った屋敷内の人間全てを前庭に集合させますかね~。



叩き起こしたハゲ皇帝に何度か“躾”をして、ベラン君にも従順に従う様になった頃には、

トウのお食事タイムも終了していました。

全身血まみれだったので洗浄&乾燥した後、俺が思って居た形に体型変更して貰います。


・・・にしても、元々トウって黒芝っぽい配色なんですが、あれほど凄惨な事をしておきながら、

普通の時に見たら“麻呂眉毛”部分だけが白抜きになってて、超違和感。まぁ可愛いんだけどね。


トウに箱馬車(?)っぽい姿に変身して貰って、達磨さん達を乗せたら、早速移動開始。

地下牢を出た所に居た警備兵っぽい奴2人を使って、屋敷内の全員を前庭に集合させます。

一応ハゲ皇帝経由で命令させたので、すんなりと従ってくれました。

ま、従わなかったら、達磨が増えるだけの話だったんですが、面倒が減ったと思ってスルー。


と言うか、地下牢から聞こえてきていた絶叫なんかを聞いていたらしくて、超ビビってましたが。

俺達はのんびり移動。どうせ屋敷内の人間全てが前庭に集合しないと話が終わらないのでね。




のんびりと前庭に移動したら、一旦ベラン君だけを連れて正門前へ。

前庭と言っていますが、正門から入って左側にある結構広いお庭です。


で、ベラン君に“正式に”大使館内への魂の神様やミツハルさん達の部隊の侵入を許可して貰います。

ミツハルさんの世界では、“地球”と同じく大使館内には治外法権が適応されるかどうか知りませんが、

一応“大使館”だと言うのならば、筋だけは通しておこうと思いました。


屋敷内の人間全てが集合するまでの間に、魂の神様やミツハルさんと情報交換。

ついでに“魔封じの手錠”の鍵も、ミツハルさんにお渡ししておきます。


ある程度前庭に人が集まってきたら、ミツハルさんが連れて来た人達が次々と突入。

敷地内の屋敷外周の警戒に3部隊。屋敷内の残敵掃討(一応捕縛する程度にして貰いました)に5部隊。

1部隊当たり約5人ほどなので、40人ほどが散って行きました。

ミツハルさんの所には2部隊ほど残って、俺らと一緒についてきます。


【で?リュウノスケくん?どうして黒装束みたいな姿になってるの?】


【あ!忘れてました。

ちょっとハゲ皇帝を恐喝するのに、便利かな~?と思いまして。

前に私の事を“邪神”だの何だのって言われたじゃないですか?アレを利用しようかと思いましてね?

で、普通の神様っぽくないイメージだと“パッ”と思いついたのが、黒装束だったんですよ】


【ふ~ん。それにしても・・・結構派手にやらかしたみたいだねぇ】


達磨さんが前庭で転がっている様子を眺めつつ、そんな事を言う魂の神様。


【まぁ私を襲ってきましたしね。返り討ちにしただけですよ。

それよりも、とりあえずはハゲ皇帝と諜報部隊のリーダー格からの情報収集をお願いします。


あ。不要な奴はトウに食べさせちゃっても、問題無いですかね?後処理が面倒でしょうし】


【いいんじゃない?と言うか、こいつら随分と魂を弄んで居たみたいだから、遠慮無くやっちゃっていいよ】


おや?珍しく魂の神様も若干お怒りのご様子。

“力を奪う”ってのは、魂にも悪影響が出るんでしょうかね?


つーか、俺も俺で散々やらかした様な気もするんですけど・・・。ちょっと心配。


早速、魂の神様によるリーディング開始。先ずはハゲ皇帝から。

続いて、俺が引き摺ってきた、諜報部のリーダー格へ。


【・・・うん。こいつら全員真っ黒だね。

他の奴らは大した情報を持って居ないみたいだし、この場で処分しても大丈夫だと思う。

一応そっちの隅で固まっている人達は、脅されていたみたいだから、情状酌量の余地があるけど・・・。

他のはダメだね。 トウくんに食べさせちゃって。

先にミツハルくんに情報を流してもいいかな?此処以外にも、拠点みたいな場所があるみたいだし】


はい。かなり怯えている一部の面々以外は“黒”が確定しました。後でトウに美味しく食べられてね?


【了解です。とりあえずミツハルさんの了承を得てから、処理しますね】



魂の神様からの情報を得たミツハルさんから指示を受けて、別拠点に移動しようとしたミツハルさんの部隊が、

俺の結界に阻まれるなんて事故もありつつ(結界の存在をすっかり忘れていたので、すぐに消去しました)、

別働隊が市街地内の拠点へと移動したみたい。 あっちはあっちで頑張って下さい。俺は知らん。


やはり今回のミツハルさん。

かなりお怒りだったらしくて、即応可能だったミツハルさん直属の近衛部隊300人程度を投入したらしいです。

そりゃぁ、あれだけ好き勝手をされたら、誰でも怒るわな。

近衛部隊の隊長さんも、ミツハルさん家の周辺警護も兼ねているらしかったから、

今回、結果的に完全にハゲ皇帝御一行に出し抜かれた訳で。 隊長さんもお怒りで、かなり気合が入ってました。


ちなみに、結界に阻まれて顔面を強打したのも隊長さんでした。何かごめんなさい。


「それではミツハル神。

必要な情報も得られた事であるし、不要な者の処理をしても良いか?」


「宜しくお願い致します。

皇帝に関しましては・・・私が直接手を下したいと思うのですが、構いませんでしょうか?」


「構わんが・・・既にわれが“男としての機能”を完全に奪って居る。

それでも怒りが収まらんのなら、好きにするがいい。我自身は十分に報復はさせて貰った」


あれ?コレって言ってなかったっけ? ミツハルさんドン引き。若干内股になってます。

おや~?他のミツハルさんの警護担当の方々も引き攣ってますけど?

ダメですよ~?これから阿鼻叫喚が始まるんですから。これぐらいで引いてちゃ、やってられませんよ?


トウに食べさせる前に、ちょっと気になる事があるので魂の神様に確認をば。


【魂の神様?トウが食べちゃった場合、魂はどういう処理になるのでしょうか?

具体的には“ウチの世界の魂になるのかどうか?”って点が気になるのですが?】


【あぁ!それは心配しなくても大丈夫だよ。

この世界の者ならば、この世界の“輪廻転生の輪”との結び付きの方が強いからね。

この世界の“輪廻転生の輪”に送られる事になる。


ついでに言うと、トウくんが食べる事によって、ちょっとした魂の浄化作用もあるみたいだしね】


【そうなんですか?】


【うん。まぁ本来の“輪廻転生の輪”には遥かに劣るけどね。

その辺は“全ての魂を司る神”である私の力で創り出した“モノリスの書”の影響かな?

まぁ本当に“ちょっとした”程度なんだけどね。 心配は要らないよ】


【そうですか。んでは、心置きなく・・・】


ハゲ皇帝の近くで“待て”状態でお座り待機していたトウに、リーダー格を含む達磨さんから順番に、

【もう食べていいよ~】と伝えたら、とっとこ歩いてリーダー格に噛り付きました。


・・・敷地内外に響き渡る、リーダー格の絶叫&断末魔。

それを聞いた丁度いい奴(殺してもいい奴)が逃げ出そうとしたので、先に食べる様にトウに指示。

早速、頭から丸呑みにしてました。

せっかくなので、前庭に居る全員に「不用意に動けば、襲わせるぞ?」と警告を出しておきました。


屋敷内で探索していた部隊の一部が数人の隠れていた人を連行して来たので、

魂の神様にお願いして再度記憶のリーディング。


・・・残念(?)ながら、全員“食べちゃダメ”な人達でした。


相変らず、絶叫&断末魔が響く中。市街地内の拠点に派遣されていた面々と捕獲された面々が到着。

再び魂の神様のリーディングの後、“食べて良い”組と“食べちゃダメ”組みに配分。


残っている人達から、なぜか俺じゃなくてミツハルさんに命乞いがありましたが、ミツハルさんは完全スルー。

ハゲ皇帝とベラン君は、ただひたすらにガタガタと震えるのみ・・・。


つーか俺とトウが、ミツハルさんの近衛兵さん達に完全に恐れられているのですが・・・。解せぬ。

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