第158話 追憶
始祖の神様&魂の神様&トウと連れ立って、主寝室(神体側)へ。
で、サクっと神体に戻ったら、布団を捲って獣化状態のトウを招き寄せます。
ひょいとベッドに飛び乗って、俺の右側でさっさと寝る体勢に入るトウ。
俺が横になったら、俺の右肩(と言うか二の腕?)に頭を乗せて鼻息を“ふん~”。
感じ的には“やれやれ”って感じか?“面倒な事になった”とか、多分そんな感じだと思う。
ちょっとしたツンデレか?
それでもちゃんと俺にぴったり体をくっつけてくる辺り、本当に癒し系です。愛い奴め。
「んじゃ、宜しくお願いします」
俺の準備が終わったら、気が変わらない内にとっとと封印して貰うべく、魂の神様に“準備OK”の合図。
『了解。とりあえず、先に眠って貰うから。またあの空間でね』
魂の神様が俺の額に手を当ててすぐぐらいに、“スゥーッ”と意識が遠のきました。
・・・・・・
「・・・んぉ?いつもの真っ暗な空間?
って事はもう俺は寝たのね。流石は魂の神様。仕事が速いわ」
ボケーっとしてると、前方(?)から光がやってきました。
魂の神様、ご到着みたい。
『お待たせ~。 それじゃ、ちょっと移動しようか』
「移動?この空間に何かあるんですか?」
『ん~もっと深い所って言ったらいいかな?
リュウノスケくんの深層心理の部分。つまり、魂の核の部分に移動するんだよ。
はぐれない様についてきてね?』
移動する魂の神様に遅れないように、頑張って移動。
なんか歩くって言うよりも、“泳ぐ”とか“潜水”するって感じ?
自分でも良く分からない感覚ですが、なんとなく付いて行けてるのでまぁ良しです。
暫く真っ暗な空間を魂の神様先導で移動していたら、唐突に光に包まれ、変な空間に出ました。
周囲は・・・なんだコレ???
空間自体はかなり広い空間。1辺が数十mほどもある空間です。
変な所は、廃行になった銀行の貸金庫みたいに、アホほどの数の引き出しがかなり高い天井までびっしりと並んでいる事。
ただ、その“貸金庫”の1つ1つが錆びてたり、壊れて蓋が開いてたりとかなり悲惨な状態。
ちなみに床も天井もボロボロです。
俺からしたら向かって左側はそんな状態ですが、正面から右側に移動するに従って、比較的まともな状態になってます。
“何だろうな~?”と思ってふと確認してみたら、後ろの中央辺りからは左側よりも、もっと悲惨な状態でした。
“そもそも出入り口がねぇ!”とか“後ろと左に関してはちょっとしたホラー映画ちっく”って感想しか出てきません。
「魂の神様?何処ですかココ?」
『ふ~ん。リュウノスケくんの場合はこんな形になってるんだね』
「は?どう言う事です?」
『魂によっては深層心理の形って違うんだよ。“樹”だったり“扉”だったり“写真”だったり“動画映像”だったり。
リュウノスケくんの場合は“大切に仕舞いこむ”って感じなんだと思う。だからこそ、こんな感じなんじゃないかな?
ま、言ってみれば、そこの引き出しの1つ1つがリュウノスケくんの“記憶の入れ物”って感じかな?
私にもそんな違いが出る理由は良く分からないけどね。 まぁ大体そんな感じだと思っていればいいよ。
それにしても・・・予想以上に損傷が激しいね』
左側と後ろ側を眺めつつ、そんな感想を言う魂の神様。
「ボロボロですもんねぇ・・・正面はともかく、右側とかはまだマトモですけど」
『それだけリュウノスケくんの魂が損傷を受けて居るって事だよ。
って事は、大体正面とか右側が最近とかの神になって以降の記憶って感じになるのかな?
にしても、深層心理がここまで酷い状態となると・・・。
リュウノスケくんさ?ちょこっとだけ予定変更してもいい?』
「どうするんですか?」
『“記憶の封印”と“殻の再構築”だけにする予定だったけど、損傷がこれだけ酷いと意味が無いかも知れない。
“記憶の入れ物”自体が壊れかかってるから、封印自体が不完全になりそうだからね』
「構いませんけど“記憶の消去”は絶対に受け入れられませんよ?
まぁこれだけ酷い状況を見ちゃうと、さすがに私の“魂の損傷が激しい”って事は理解は出来ましたけど」
『だろうね。ちょっと面倒だけど・・・仕方無いか。
とりあえず先に“記憶の入れ物”自体を修復して、それから“記憶の封印”“殻の再構築”って流れになるかな。
時間が余計に掛かっちゃう事になるけど、それはまぁ仕方が無いよね?』
「こちらの要望が通るのであれば、如何様にでも。
でも、何をやるのかは予め説明して頂けますか?」
『ん~前の説明で言う所の、欠損した黄身と白身の再充填。その後に記憶の封印。それから殻の再構築。
大体そんな感じ?
前の予定だと、記憶を封印するだけで欠損部位の再充填はする予定じゃなかったけど、それだけだとダメだね。これは』
「え~、すみません。分かりやすく言うと、どう言う流れになりますか?」
『この“記憶の入れ物”を、中身をそのままに新品にして、“一部の記憶の入れ物”が開けられない様に鍵を掛ける。
まぁ鍵と言っても、前に言った通り一時的な封印にするつもりなんだけどね。
で、その後。部屋全体も新品にする感じって所かな?』
「なるほど。視覚的に見た後になら、そう言われると分かり易いですね。
じゃ、それでお願いします」
『了解。って簡単に言ってくれるねぇ。かなり面倒臭いのに・・・。
まぁいいや。それじゃぁ先に“記憶の入れ物”の修復からだね。
悪いんだけど、集中したいから暫く話し掛けないでね?
そうじゃないと、記憶の中身が入れ替わったり、変化しちゃうかも知れないし』
「は~い。ま、私の言い分は散々言いましたから、その辺は間違えないで下さいね?」
『軽いねぇ。自分の事なのに・・・まぁいいや。それじゃ始めるか・・・』
部屋の中心で片膝をつき、祈る様なポーズ(跪礼って感じ?)で集中し始める魂の神様。
一方“ボケー”っとただ眺めるだけの俺。マジ暇です。
・・・暫くすると、正面辺りの少し壊れかかっていた部分からキラキラと輝きながら引き出しが新品みたいに変化。
それが徐々に左へ、左へと移動して行きます。壊れかかっていた上下の引き出しに関しても同様。
波紋(?)みたいにゆっくりとキラキラが広がって行きます。
内心“ほっほ~すげぇ綺麗だな。銀河創造した時のあの感じに近いか?”とか思いつつ、邪魔しないように黙って観察。
・・・体感時間的に30分ほどで全ての“金庫”が新品になりました。
天井と床のボロっちぃのに目を瞑れば、中々壮観な光景。
『ふぅ・・・久々に全力でやったから疲れたよ。
一旦戻ってマナ水でも飲んでこないと、続きをする神力が持たないかな?
ちょっと行ってくるよ。
・・・まだ“彼女との記憶”は封印してないから、見るなら今のうちだよ?
封印しちゃったらかなり長期間は思い出す事が出来無いと思うから、見納めするならしといてね。
戻ってきたら封印を開始するからさ』
「見るって・・・どうやったら見られるんですか?」
『引き出しを開けて、箱の中を覗いたら見られるんじゃない?その辺はリュウノスケくん次第だと思うよ?』
「了解です」
『んじゃ、ちょっと休憩してくるね~』
「いてら~」
『軽っ!全く・・・頑張った私に対してそれって・・・まぁいいけどさぁ』
「あはは・・・」
魂の神様を見送ったら、とりあえず一番損傷の激しかった後ろ側の引き出しを観察。
「おー!ちゃんと綺麗になってるわ。さすがは魂の神様」
で、適当に端っこの方の引き出しを開けて、中を覗いてみると・・・。
脳に直接映像&音声が垂れ流される感じ。まるで映画でも見てる様な気分です。
でもちゃんと触覚なんかの五感も共有してるので、正直不思議な感じ。ちゃんと今の自意識もあるし。
つーか・・・。
「・・・これって生まれた直後?あ~喋る事が出来る様になる前かな?“だーうー”言うてるわ、俺。
つーかこの感じだと、お漏らしとか黒歴史が満載な感じなんだが・・・」
続いて適当に後ろ側中央辺りの引き出しを片っ端から開けたら、出るわ出るわ。俺の黒歴史が。
“ライナスの毛布”じゃないけど、使い慣れた布団じゃないと寝られないと駄々こねた記憶とか、
独り戦隊ごっこ中にローテーブルから飛び降りて着地失敗。顔面を強打してギャン泣きした記憶とか、
自転車に乗れるようになって、ウィリーの練習しようとして大失敗してなぜか前宙&着地失敗&ギャン泣きとか。
雨の日に自転車でドリフトの練習をしていたら、後輪が縁石に接触。そのまま横転して植え込みにダイブとか。
等々・・・思い出すのも恥ずかしい記憶が山ほどありました。つーか俺的には完全に忘れてたはずなのになぁ。
ちなみに一番端っこの方では、完全に生まれる前の胎児で、恐らく母体内に居た頃の記憶までありました。
「今までの記憶全てが此処にあるって事か?
んで、さっきまでの感じだと後ろ側の一番端から時計回りに時系列順に並んでる感じ?
だったら・・・この辺かな?」
大体のアタリを付けて、9~10歳頃の記憶を漁ってみる。
・・・パタン。
一発目でアタリを引きました・・・。
まだまだ小さい俺と彼女が別れる時の記憶。
お互いに泣きながら「手紙を書くから」って言ってた時の記憶・・・。
「・・・ちょっとキツいな。
ちゃんと踏ん切りは付けたつもりだったけど、改めて思い出すのはキツイ・・・。
でも・・・暫くは思い出せなくなるんだしな。
ほんの少しでも・・・ちゃんと向き合いたい・・・」
次々と貪る様に記憶を漁る俺。
手が届かない天井付近の引き出しも、その気になれば体が勝手に浮く事に気付いてからは、
ただひたすら、俺と彼女との記憶を追い駆ける。
ふと気付けば涙が流れていたけど、今は少しでも“彼女との記憶”に浸って居たい・・・。
その大切な“記憶”を一時的にでも“忘れる”と言う選択をした事を詫びながら・・・。
・・・全ての魂を司る神視点・・・
『ふぅ・・・』
『む?帰ってきたか。無事に終わったのかの?』
『いえ、予想していた以上にリュウノスケくんの魂の損傷が酷かったので、とりあえずの処置を施した。と言う所です。
最高位神様には申し訳御座いませんが、少々休憩させて頂きたく思いますが・・・宜しいでしょうか?』
『構わんよ。お主も随分と疲れておる様じゃしのぅ。
・・・リュウノスケの魂の損傷は、それほどに酷かったのか?』
『はい。正直に言って、破綻寸前と言った所で御座いました。詳細は後ほどご説明させて頂きます。
ひとまずは“マナ水”を飲んで神力を回復させねば、残りの処置をする為の力が残って居りません』
『それほどか・・・』
『トウくん。何か変化があったら教えてね。
とは言っても、とりあえずは大丈夫だとは思うけど、一応ね?』
【承知致しました。主様を宜しくお願い申し上げます】
『うん。大丈夫、大丈夫。任せて』
微発光しつつ、神としての力を発露させている以上、現時点でこれ以上悪化する事は無いだろう。
時折、うわ言の様に「済まない・・・済まない・・・」と繰り返しつつ、涙を流す姿は見ていて痛々しいほどだ。
彼の深層記憶を修復する過程で分かった事だが、これも必要な事だと割り切り、最高位神様と共にリビングへと向かう。
「始祖の神様!魂の神様!リュウノスケさんはどうなりましたか!?」
リビングにはミツハルくんとミーちゃん、海ちゃんが居た。
『なんだ。ミツハルくん達はまだ起きていたのかい?天ちゃんと大地くんは?』
ちらりと時刻を確認すると、先程別れてから大体4時間ほどが経過していた。
「起きていた、と言うよりも寝付けなかったが正解ですね。どうしても気になってしまって・・・。
天と大地はクレマに預けておきました。我々が代表して待機している。と言った感じですね」
『まぁ気になっちゃうのは仕方が無いかもね。
それでもミーちゃん達はルナちゃん達の出産で大変だろうから、ちゃんと休んでおいで。
とりあえず、もうリュウノスケくんは大丈夫だからさ』
「それでも気になりますニャ・・・」
『仕方が無いねぇ。
それじゃぁ“マナ水”を一杯くれないかい?予定外の神力消費があって、ちょっと疲れてるんだよ』
「畏まりましたニャ!」
ミーちゃんと海ちゃんが給仕してくれた“マナ水”を立て続けに3杯ほど飲み干し、
その後はコーヒーで精神的な休憩をしつつ、全員に軽く現状説明。
『とりあえずは・・・リュウノスケくんに関してはもう問題は無いかな。
予定外だったのは、私が想定していた以上にリュウノスケくんの魂の損傷が酷かったって事ぐらい。
本来なら全て終わらせておく予定だったんだけど、余りにも損傷が酷い状態だったんだ。
そのままだと“記憶の封印”が不完全になる可能性が高かったからね。
で、今は・・・リュウノスケくんに一時的な“最後のお別れ”をして貰ってるって状態かな?』
「“最後のお別れ”ですか?」
『うん。さっきまで魂の損傷自体の修復をしていたんだ。どちらかと言えば記憶の保全って感じかな?
その過程でリュウノスケくんの過去の全ての記憶を見たんだけど、トラウマの根幹になって居そうな事に気付いたんだ。
どうにせよ、かなり神力を使い過ぎたし、リュウノスケくんの魂内に長居もしちゃったからね。
私というリュウノスケくんにとっての“異物”がリュウノスケくんの魂へ悪影響を与え無いとも限らないし。
だったら神力の回復と休憩がてら、ついでにその“根幹”も解消出来たらラッキー程度の感じなんだけどね?
さっきも言ったけどリュウノスケくんはもう大丈夫だよ。後は予定通り記憶を封印して“殻”の再構築をしたら終了だね』
「トラウマの根幹ですか?それを解消出来ればすぐに問題も解決するのでは?」
『う~ん。そうは簡単に行かないんだよ。
気付いた事は、リュウノスケくんが“彼女の死を完全に受け入れられていない”って事だからね』
「あれ?どういう事でしょうか?」
『リュウノスケくんは彼女の死を“彼女の父親から聞いた”だけで、実際に死んだ姿を見ていないって事』
「だったら、リュウノスケさんの彼女さんが生きていたって可能性も?」
『いや、それは無い。
間接的にだけど、事故自体が報道がされて居たのをリュウノスケくんは見たみたいだからね。
リュウノスケくん自身はちゃんと記憶してても、覚えて無いんだろうけどさ。
だからその“彼女が死んだ”って事は確定で間違い無いよ。
ただ・・・そうだな。リュウノスケくんの実感としての“お別れ”が済んで無かったって事かな?』
『なるほどのぅ。“死”を受け入れられない事が、損傷を拡大させた。という事か』
『はい。恐らくは』
「リュウノスケさん自身は“彼女さんが死んだ”とは認識しつつも、それを受け入れられなかった。って事でしょうか?」
『そうだね。まぁある意味では仕方が無い事なんだろうけどね。
“彼女の父親”にその機会を奪われて、宙ぶらりんになって居たって事さ。
だからこそリュウノスケくんは精神的に不安定にもなるし、“殺した”と言う事が自分の中でより重くなる。
リュウノスケくん自身の中で、彼女の死と直接向き合う機会が無かったって事だね。
だからこそ今、リュウノスケくんには“最後のお別れ”をして貰ってる所。
まぁ最後とは言っても一時的な記憶の封印だから、本当の意味で最後って訳じゃないけどね。
とりあえずは少しでもリュウノスケくん自身が“彼女の死”と向き合う事が出来れば、より不確定要素が減るからね。
その為に少し間を取った感じかな?
後は純粋に私の神力も尽きかけてたんだけどね。
全く疲れたよ・・・。生前のリュウノスケくんの記憶全てを追体験する様なモノだからね。
まぁ見るだけとは言え、高速再生される記憶を整理しなきゃいけない訳だからねぇ。もう今後はやりたくないね。
それでもまぁ、とりあえずこれで下準備は整ったから。もうちょっと休憩をしたら、仕上げをして予定通り終わりかな。
明日の朝までには終わってると思うから、ミツハルくん達も心配しなくて大丈夫。もう休んでていいよ』
「そうですか。少し安心しました。
ところで・・・興味本位でお聞きするのですが、リュウノスケさんがそれだけ愛した女性ってどんな方なんですか?」
『ん~。まぁいいか。
これからの話は絶対に内緒でお願いね?特にリュウノスケくんとルナちゃん達には。あぁ、あと美の神にも』
「「「勿論です(ニャ)!」」」
『リュウノスケくんの記憶ってフィルターが掛かっている事は承知して貰った上での話しだけど、
容姿的にも性格的にも素晴らしい女性だったみたいだね。
容姿としては、リュウノスケくん・・・いや、トシユキくんが一緒に居るにも関わらず、ナンパされたり、
芸能関係のスカウトを受けたりしてたみたいだから、かなりの美人だったと言って良いと思う。
性格的にも、リュウノスケくんの記憶を見る限りでは本当に心根の綺麗な女性だったみたいだね。
幾らリュウノスケくんの記憶越しとは言え、これぐらいの高評価をしても間違って無いと思うよ?
私でも美の神と出会う前にそんな女神と出会って居たのなら、心惹かれていたんじゃないかな?
まぁ今は美の神一筋だから、“たられば”の話だけどね』
「へぇ。それだけの女性だったら、それはリュウノスケさんも拘るでしょうね」
『そうかもねぇ・・・まぁそのせいで今の状態になって居る訳だから、私からしたら良し悪しだけどね・・・。
あ~本当に疲れたよ・・・まだやる事が残ってるけど、もう少しのんびりしたいよ。全く・・・』
『じゃったら・・・他にリュウノスケの面白い話は無いのか?』
『それは色々とありますが・・・一応個人情報ですし・・・』
『な~に。ワシらが口を割らんかったら良いだけの話じゃろ?
散々迷惑を掛けられたんじゃし、少しぐらい意趣返ししても良いじゃろ。
構わん構わん。あ奴も好き勝手にやっとるんじゃし、ソレぐらいの娯楽は提供して貰わんと・・・のぅ?』
「始祖の神様?何やら悪い顔をされてますよ?」
『何じゃ?ミツハルらは聞きとうないのか?』
「嫌ですねぇ。そんな訳ないじゃないですか~。自分だって聖人君子じゃありませんからね。
そ・れ・に。リュウノスケさんだったら、我々への娯楽提供ぐらいなら喜んでくれますよ、きっと」
『がっはっは。
そうじゃな。あ奴なら喜んで提供してくれるじゃろぅ。そう言う訳じゃ。魂の神よ。話せ』
『本当に知りませんよ?もう・・・』
「そう仰る魂の神様も嬉しそうですね?」
『そりゃ~あれだけ面白いモノを見ちゃうとねぇ?
とりあえずは・・・子供の頃から順番に行きますか!』
まぁ、リュウノスケくん。
もし誰かがばらしても、迷惑料だと思って我慢してね?