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俺の創った箱庭世界  作者: コルム
神酒騒動編
152/243

第152話 正月休み終了。でも俺には休みなんて無いのです。

その後、22時ぐらいまではゆっくりとした時間が流れてましたが、赤ちゃん達が起床。

どうやらトイレタイムみたいなので、丁度良いし今日はもうお開きにしました。

全員を見送った後、俺独りで後片付けと明日の準備を済ませたら、俺もとっとと寝ます。




明けてリザアース暦1003年1月2日。

昨日に引き続いて、6時前頃に起床。ざっと洗浄魔法で顔を洗ったら、とっととリビングへ。

と、今日は全員起きてまったり雑談タイムしてました。完全に俺待ちだったらしい。


で、昨日と同じく全員で朝の体操代わりに太極拳を済ませたら、朝食へ。

朝食を食べている時点から、みょ~に始祖の神様が落ち着かない感じでそわそわ・・・。

正直“何かな~?”とか思ってたんですが、全員の朝食が済んだら、いきなり『サウナに行くぞい!』と元気良く宣言。

つーか、そんなに気に入ったのね・・・。それにしても、サウナメインなのかビールメインなのかは微妙な所。


男子組みが揃って移動開始しようとした所にルナから「サウナって何でしょうか?」と聞かれました。

“あれ?俺説明してなかったっけ?”とか思ってたら、「場所が有るのは知っているけど、使い方までは聞いて居ない」との事。

“あ~確かにそうかも”と思いつつ、一通り説明・・・したんだけど、実際の入り方の説明なんかが面倒臭い。

正直妊婦さんや、授乳期の方が入るのはどうかと思うので、トウを獣化させてとりあえず一緒に連れて行きます。

後からトウ経由で詳細を聞いて貰う事にして、実際にサウナに入りつつ、入り方や使い方なんかをトウに説明。

・・・したんだけど、トウには少し熱過ぎたみたいです。まぁ柴犬状態なんで、毛皮を着てサウナに入る様なもんだしねぇ。

高温耐性のスキルはカンストしてるので大事には至りませんでしたが、まぁ気を付けましょうって事で。


別件ですが、微妙にトウの渇水耐性のスキルレベルが上がったのは、嬉しい誤算。

ルナ達もそうですが、絶食と渇水の耐性スキルに関しては、こいつら全員カンストしてないんだよねぇ。

いつか丁度良い機会があったら、両方のスキルを無理矢理カンストするぐらいまで飲食禁止にしてやろうかな・・・。

ちなみにですが、俺がサウナに入る時は高温耐性のスキルは封印してます。そうじゃないとサウナの意味が無いし。

つー事で、よくよく考えればルナ達がサウナに入る事は無いと思われる。その辺もトウに説明しておきました。



昼頃までサウナ&ビールを楽しんだら、上がって昼食。

こちらも毎年恒例になった(と言うか“なってしまった”が正解かも)、遊戯室でピクニック状態でのんびりタイム。

暫くしたら、また始祖の神様が『サウナに行くぞい!』と元気良く宣言。

“どんだけ気に入ったんだよ”と思いつつ、昨日「付き合う」と言ってしまった以上、本日2回目のサウナタイムへ。

さすがに女性組みや赤ちゃん達を放置し過ぎな気がしたので、マナ野菜ジュースなんかを出してご機嫌取り。


本日2回目のサウナタイムですが、始祖の神様もさすがに疲れたらしく、途中からのんびり風呂酒(冷酒)に移行。

サウナの後のビールは確かに旨いんだけど、結構疲れるんだよねぇ・・・。ご老体(見た目の話)にはキツイはず・・・。

それでも晩御飯前辺りまでワイワイ雑談しつつ風呂酒してる俺らも、正直どうかとは思いますがね。



で、いつも通りの晩御飯。ボアカツカレーです。

御飯が済んだら女性組み(トウも含む)はお風呂へ。男性陣はのんびり飲酒。

女性組みがお風呂から上がったら、全員でお茶しつつ雑談して、適当な時間になったら今日はお開き。

いつもよりは少し早いですが就寝・・・。




明けてリザアース暦1003年1月3日。

大体昨日より1時間ぐらい前に起床。少し早いかな~?と思いつつ、準備を済ませたらとっととリビングへ。

が、既にルナ達と陸くん達以外は全員揃ってました。

2日連続で待たせちゃったかな~?と思って謝ったんだけど、単に赤ちゃんが起き出したせいらしいです。

やっぱり赤ちゃんが出来ると、生活のリズムが赤ちゃん基準になっちゃうもんらしい。

夜にも授乳があったりと、基本的には十分な睡眠が取れない事も多いそうな。

まぁ神の子達なんで、それでも普通の子に比べれば楽らしいです。(ミーさん談)

始祖の神様に関しては、単純に寝てるのが暇だったから起き出してコーヒータイムを楽しんでいたらしい。

で、暫くしてルナ達や陸くん達も揃ったら、さっさと太極拳→朝食へ。



朝食後、始祖の神様はまたサウナに行くのかと思ってましたが、今日は純粋にのんびりするつもりみたい。

全員で赤ちゃんトークしつつ、赤ちゃんを構いつつ、お茶しながらだらだらとそのままの流れで昼食。


昼食後、少し食休みをしたらお土産の選定に神様連中で酒蔵スペースに移動。

ちなみに今回からはミーさん達も神様枠に含まれるので、一緒に移動して貰いました。

その間の赤ちゃん達はルナ達や陸くん達に面倒を見て貰います。

“あ!そう言えば!”と思って、美の神様のお土産についてお伺いした所、“不要”との事。

まぁなぁ。これからは此処で長期滞在するのに、いちいちお土産を渡すってのも変だしね。


そんなこんなで神々の選定作業は進みます。

ミーさん達はほぼカクテル用のお酒だけを選定。せいぜい幻の酒を数本って所です。

そんな一方、今回目出度く昇格したミツハルさん。

今年からは上級神枠でのお土産本数になるので、嬉々として色々なお酒を選んでました。


ミーさん達や今回の陸くん達のバイト代の分も含めて、持参して来て居た岡持ちに収納してるミツハルさん。

上級神へ昇格した事で、一番嬉しい事が“お土産が増えた事”ってのもどうかと思いますよ?


始祖の神様と魂の神様は去年とほぼ一緒。オド酒だった分がマナ酒に代わったぐらいなもんです。



選定作業が済んだら、男連中は連れ立って風呂酒へ。今回はサウナ無しでした。

「もう始祖の神様は、サウナに飽きられたんですか?」

って聞いてみたら、『此処に来た時の1日だけの楽しみにする』との事でした。まぁいいけどね。

多分リザアース暦での毎年1月2日は“サウナの日”に始祖の神様的には認定されたって事でしょう。

俺は行事化するつもりは無いけどね。


男連中が上がったら、女性組み(トウ含む)と交代。男連中はまたまたのんびり飲酒。

さすがに飲酒不可な女性陣の前で、堂々と好き勝手に飲酒する様な根性を此処に居る男性陣は誰も持って居なかった模様。

まぁ常識と言うか、良識の範囲内って所ですな。

それでも飲酒を完全には辞められない所が、微妙に“のんべぇ達”の集まりって証拠ですが。


女性組みが上がって、軽く落ち着いたらミノ肉のすき焼きで晩御飯。

各自雑談しつつ飲食してましたが、俺が給仕でちょっと移動した際に気付いたんだけど、女性陣から仄かに薔薇の香りが。

あれ~?とか思いつつ、ルナに確認してみたら、今日は入浴剤を赤ちゃん用のお風呂に入れてみたらしい。

まぁ特に健康に害は無いと思うから別にいいけど、浴槽的にサイズが違い過ぎるのでその辺をどうしたのか聞いたら、

入浴剤を適当に砕いて使ったらしいです。

“あ~。正直其処まで気が回らなかったわ~。んじゃ出しておくか?”

って事で、神体に戻ったら、てって~と浴室に行って赤ちゃん用浴槽専用の入浴剤を出しておきました。

どうせ他のは使わないだろうから、薔薇の香り系統オンリーしか出しませんでしたがね。

無駄かどうかは別として、お肌しっとりすべすべ効果をイメージとして追加しておいたから、さらに人気が出るかもです。

ついでなんで、普通の浴槽用の奴にも同じ効果を追加しておきました。


再び分体に戻って、食後の雑談タイムに合流。正月最後のまったりタイムです。



20時頃、始祖の神様から『そろそろ帰るかのぅ』って発言を切欠に、美の神様を除く来客が帰宅準備。

ほどなくして全員集合。


『んじゃ、またね。

ルナちゃん達の出産の手伝いに来るから、次はその時かな?

出産が近くなったと判断したら、美の神から私に連絡を入れてもらうから、リュウノスケくんが気にする事は無いよ。

もう聞いてるとは思うけど、念の為にミツハルくん達も私も1週間ほど前から滞在させて貰うからね。

後、前にも言ったけど、もし美の神に手ぇ出したらブチ殺すから』


「ははは。その折は宜しくお願いします。

私も前にも言いましたけど、美の神様に手を出す事は有り得ませんのでご安心を」


『ならいいけどね。

あぁ!そうそう。滞在はしないと思うけど、従や接の顔を見には来るから、今後はちょくちょく会うかもね。

一応その時も、毎回連絡を入れた方がいいの?』


「ん~。前にもお話しましたけど、客室に直で行って帰るだけなら連絡は不要ですよ?

こちらが特に何か対応する必要がある時だけは、さすがに連絡を頂きたいですが。

単に従ちゃんや接ちゃんと会って、軽くリビングでルナ達と会話する程度でしたら連絡不要で構いません。

正直に言って、私も北極大陸の開拓やら何やらで此処に居る事の方が少ないですしね。

もう魂の神様とは長い付き合いになりますし、その辺は“なぁなぁ”で良いんじゃないでしょうか?お互いに手間ですし。

後は・・・美の神様には出来るだけ快適に過ごして頂きたいですし、要望とかがあればお気軽にどうぞって所ですか」


『ご配慮。感謝致しますわ』


『ん。有難う。始祖の神様からは何か御座いますでしょうか?』


『ふむ。ワシもちょくちょく従や接に会いに来ても良いかの?』


「別にそれは構いませんよ?確かその辺は去年お話させて頂きましたよね?

ん~でも、来られる時は魂の神様とご一緒の時と限定させて下さい。手間も減りますしね。

後、滞在に関しては・・・一応許可しますが、去年言った様に“お客様”としての滞在は認めませんので悪しからず。

それさえ了承して頂けるのであれば、魂の神様も滞在に関しては同様で構いませんよ?

別に美の神様と同様とは行かないまでも、それなりの期間、滞在されても別に構いませんし。

ただまぁ問題点としては、飲食に関して、自活して貰うかルナ達の実験台になって貰う事になりますが」


『承知した。まぁワシはそれほど頻繁には来んと思うが、一応はの』


「ならOKです。ご協力感謝します。

とりあえず以上ですかね?ミツハルさん達には3ヶ月後ぐらいにまた来て貰う事になりますが、宜しくお願い致します」


「いやいや。今まで散々お世話になってますからね。

今回ぐらいは喜んで手伝わせて貰いますよ。と言っても、自分じゃなくてミー達の方が戦力になるでしょうけどね」


「ははは。まぁ男親ならではの心構えとかあるでしょうし、お待ちしてますよ。

ミーさん達にはご面倒お掛けしますが、宜しくお願い致します」


「気にしないでいいですニャ。

これまでのご恩を少しでも返せると思えば、お安い御用ですニャ」

「はい。お気になさらず」


「有難う御座います」


『それじゃぁもういいかな?じゃ、また今度ね。

美の神も体調には気を付けるんだよ?後、要望とかあったら、ちゃんとリュウノスケくん達に相談するようにね』


『はい』


ただの会話なのに、一瞬でラブ空間にしてしまう魂の神様&美の神様。正直“スゲー”って思いました。


『それじゃぁまたね!』


・・・挨拶の余韻も残さず消えていった魂の神様御一行。あ~やれやれ。今年の正月も終わったな~って感じ。


『それではリュウノスケさん。暫くの間ご厄介になりますね』


っと、そうだった。美の神様は今回から長期滞在になるんだったわ。まだ気を抜くには早かった。


「いえいえ。何か生活する上で不都合とかがありましたら、気兼ねなく言って下さいね。

と言いますか・・・正直私は此処には4日に1日しか帰って来ないんですよ。

なので、何かありましたらルナ達に言って下さい。後日になりますが対応させて頂きます」


『あら?そうなんですの?』


「はい。まぁ緊急の用件がある場合は別ですけどね。連絡を頂ければ帰ってきます。

後、育児で大変でしょうが、お手隙の時はルナ達の従者教育の監督も宜しくお願い致します。

あぁ!ついでに育児に関しての教育もですね。

ご面倒を押し付ける様で申し訳無いのですが、宜しくお願い致します」


『承りましたわ。では少し早いですが今日は失礼させて頂きます』


「はい。おやすみなさい。従ちゃんと接ちゃんもまた明日ね~」


そそくさと立ち去る美の神様&赤ちゃん達にバイバイしつつ、お見送り。


「んじゃ、今日はもう休むか。お前らもおやすみ。また明日な~」


「「「「「おやすみなさいませ」」」」」


ルナ達も見送ったら、俺独りでようやくほっと一息。

あ゛~。気疲れだろうけど、しんどいわぁ。


「さて、とっとと後片付けと明日の準備をして、俺もゆっくり寝るか~」


で、気分的にしんどいながらも、片付けと明日の準備を終わらせたら再びリビングへ・・・。


と、ふと視界の隅に入った就寝体勢のトウ。

・・・俺、正月って毎年ちゃんと休め無いんだよなぁ。・・・癒されたいな・・・。


「・・・トウ~?ちょっとこっちに来なさい」


トウを連れてそそくさと主寝室(分体側)へ。

で、とっとと先にベッドに入ったら、俺の右側をポンポンして呼び寄せます。


と、唐突に女体化(全裸)して布団に入ってくるトウ。


「は?お前何してんの?」


「おや?夜伽を命ぜられたのでは?」


「何でそうなる!?」


「ミー様方よりお伺いしております。

配偶者が妊娠中で主人の性欲処理が出来無い場合は、他にソレを求める場合があると。

ですのでルナ様方より、主様の性欲処理に関しても言付かって居ります」


「はぁっ!?何盛大に誤解を招く発言してんのあの人らは!

俺はその辺の盛ってる猿じゃないっつーの!

大体ルナ達もルナ達!勝手に襲っておいて妊婦面するとはどう言う了見だ!」


つーか妙にそそくさと美の神様が去って行ったのは、その辺の誤解もあったんじゃね?


「では違うのですか?」


「ちっが~う!全っっ全違う。

俺が求めているのは癒しなの!性欲じゃないの!

モフモフなの!肉球のプニプニなの!モフモフと肉球は正義なのっ!」


若干俺のテンションに引き気味のトウ。

で、いちいち説明してもらちが明かんので問答無用で獣化を命令。即座に獣化するトウ。


ふぅ。やれやれだぜ。

それじゃ、改めまして~。


「は~モフモフ・・・肉球プニプニ・・・最高ですっ!」


今日はいい夢が見れそうです。

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