第015話 天地創造 その7
「さて、休憩終わりっと」
タバコも吸いきったし、コーヒーも美味しく頂きました。
「とりあえずスキルに関してだけど、スキル制の世界にするから結構膨大な量になりそうなんだよね。
まずは魔力に関しての概要だけ決めておいてから、スキルの方を決めて行きますか」
一概に魔力って言っても単純にMPってだけじゃ何か味気ないなぁと思ってました。
で、思いついたのが 魔素・オド・マナの関係。
魔素はリザアース内部から無限に供給されるものとして、植物によってマナに変換される。
リザアースの動植物にマナをオドに精製する機能がある体内器官を持たせマナをオドにする。
で、オドに変化するステップを踏んでからMPに変換。これが一般的なMP(魔力量)に相当する感じ。
なのでオドのMPへの変換効率がMPの自然回復量に相当するのかな?
あとはMPを消費してマナに干渉し、それによって魔法発動みたいな流れ。まぁ魔法に限らないけど。
図解すると。
魔素(魔力の源)→マナ(植物の作用)→オド(マナの変換器官)→MP(魔力量)→マナ(魔法発動)
魔物は魔素から直接生まれたり、動植物(人類除く)が過剰な魔素に曝されると魔物化したりする。
魔物は自身もオドを持つけど、さらにオドを求めて他の生物を本能的に捕食する。←魔物が人類と敵対する理由。
あと、いわゆる魔素溜り的な場所にダンジョンが自然発生。さらに内部に魔物も自然発生。
最初は始祖世界樹しかないけど、徐々に魔素をマナに変換する植物が増えてくればリザアースをマナで満たすことも可能なはず。
氷河期が終わる頃にはある程度植物が増えてると思うから、生態系を整えていく時間は稼げる予定。
魔物に関しては氷河期中でも発生するかも知れないけど、その辺は弱肉強食を地でいく感じで。
現時点では強力な魔物の存在は考えてないから、弱肉強食の中で強い個体が生まれてくれればなおよし。
なので一応魔物は不老としておこう。その辺は“魔物に関する理”を記述すればいいだけだし、
魔物の誕生が早いかな~と思ったら、理の記述自体を先延ばしにして後から記述すればいいだけだしね。
あと、出来ればリザ系銀河全体をマナで満たしたいので、リザアースがマナで満たされた状態ならリザ銀河全体へと拡散させたいな。
「ん~、ここまでで破綻してないよね?“植物に関する理”の草案を考えてた時に思いついた内容なんだけど。
とりあえず“魔物に関する理”は一旦保留!
“魔法に関する理”・・・ん~”マナに関する理”かな?
魔素とかの説明とか入るから“魔法”じゃ何か違う気がするし。マナは魔法だけに使う訳じゃないからな。
ま、ここまではいいとしよう。
“マナに関する理”の草案として書き出してっと・・・」
「さて、次はスキルに関してなんだけど・・・これが一番大変なんだよねぇ。
スキル制にすること自体はもう決めちゃったから仕方ないものの、絶対に膨大な量になるし、確実に抜けが出そう。
若干気が重いわぁ・・・。とりあえず概要だけ決めるか。
方向だけ決めてしまえれば後は思いつく限りのスキル考えるだけだし」
・スキルに関する理(概要の草案)
スキルには以下の等級を設ける。下級から順に
基礎スキル・初級スキル・中級スキル・上級スキル・伝説級スキル・神話級スキル・特殊スキル
とする。
リザ系銀河の世界はスキルの概念に縛られた世界であり、全ての生物はスキルを持つ可能性がある。
無論、全くスキルを持たない生物も居るが、後天的に条件さえ満たせば取得可能であるとする。
各スキルには基本ステータスに対して補正の効果があり、上位になるほど補正が大きくなる。また、スキルレベルにも影響を受ける。
基本ステータスに関しては“ステータスに関する理”にて、各スキル補正に関しては各スキルの詳細にて後述する。
各スキルに下位のスキルがある場合は下位のスキルが一定値以上のスキルレベルまで成長しないと上位スキルは取得出来ない。
また、一定値以上のスキルレベルまで成長していてもランダムで上位スキルが取得出来るものとする。
そのため必ず取得出来るとは限らないが、取得したいスキルに即した努力次第で取得の可能性はある。
逆に、下位スキルが一定値以下の場合には上位スキルの取得は出来ない。ただし、種族特性等の場合を除く。
基礎スキルは種族や適正を問わず誰でもそのスキルに即した行動・状況によって取得出来る可能性がある。
初級スキル以上のうち基礎スキルに下位スキルを持たないものは、取得のためにかなりの努力を必要とする。
神話級スキルに関しては例外として、神であるリュウノスケ専用のスキルとし、リュウノスケ自身が付与しない限り取得出来ない。
また、神であるリュウノスケ、およびその分体はモノリスの書に記述されている全てのスキルを使用出来るものとする。
ただし最初は全てのスキルレベルが1からとなる。 詳細については“分体作成”のスキルに記述する。
特殊スキルは基本的に先天性のものであり、後天的な要因では取得出来ない。
下位スキルでも上位スキルの動き及び詠唱は出来るが威力等は格段に下となる。
つまり、基本ステータス以外にもスキルには適正スキル補正が存在するものとする。
例として、初級の火魔法保持者が中級以上の火系統魔法を詠唱しても初級火魔法の威力でしか発動出来ない。
「・・・やってしまった。
基本ステータスって。“ステータスに関する理”って。しかも“分体作成”とかまで。
調子に乗って考えてたら、また記述しなきゃいけない内容増やしちゃった・・・。
でもなぁ。スキルがあって、魔力がある世界ならMPの概念は必須だしなぁ。
そうなるとステータスの概念も必要になってくる訳で・・・しょうがないか。諦めて記述考えよう。
“分体作成”は神として人類と接触したくないから思いついたんだけど。
チート過ぎるのも嫌だけど、余りにも弱過ぎるのも嫌だし。努力型チートならまぁOKってイメージかなぁ。
あと、せっかくの精神体なのに受肉したら出来る事が減りそうで嫌だったんだよね~。普通の肉体も持ちたかったからなぁ。
その辺は“分体作成”の記述でそれらしい記述にすればいいか。これもスキルだし。
あ・・・ってか、この世界の人類にステータス開示するかしないかも決めなきゃいけないのか。
どうするかなぁ・・・・・。
ん~・・・とりあえずコーヒー分とニコチン分が不足してきた気がするので休憩!」




