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俺の創った箱庭世界  作者: コルム
神酒騒動編
146/243

第146話 新たな来訪者4人

『また世話になるぞ!リュウノスケよ!』


『『「「「「「「お世話になります(なるよ)」」」」」」』』


「お久しぶりです皆様。こちらこそ宜しくお願いします。

とりあえずは座ってお寛ぎ下さい。今お茶をお持ちしますね」


始祖の神様、魂の神様+赤ちゃん、美の神様+赤ちゃん、ミツハルさん、ミーさん+赤ちゃん、

クレマチスさん+赤ちゃん、陸くん、海ちゃん、空くんの計13名。

かなりの大所帯が一気にご到着です。


俺とトウ(人化済み)でぱぱっと給仕します。ルナ達は座ったまま軽く挨拶してました。


「先に今回からは給仕役としてトウも人化してますので、ご挨拶させますね。トウ、皆さんにご挨拶して」


「美を司る女神様、ミツハル神様方とはこの姿では初めてお目に掛かります。

トウで御座います。今後とも、宜しくお願い致します」


「こちらこそ宜しくお願いします。え~っと、元はあの柴犬ですよね?」


「そうですよ?と言うか、あの姿も仮の姿なんですけどね。

もうお忘れかも知れませんけど、人面牛が本来の姿なんですけどね?」


「あぁ!そうでしたね。改めて宜しくお願いします」


「で・・・早速で申し訳ないのですが、赤ちゃん達を紹介して頂けますか?」


ルナ達も興味津々。まぁもう少し待ちなさい。こういう事は、ちゃんとご挨拶してからです。


『じゃぁウチから先に紹介させて貰おうかな?

この子が“従者の女神”だよ。まぁ一応は予定なんだけど、ほぼ決定事項かな?

で、美の女神が抱いているのが“接待の女神”。こちらも同様だね。

此処に居る面々だったら問題無いし、単純にじゅうせつと呼んであげてね』


「こんにちわ、じゅうちゃんせっちゃん。私がリュウノスケだよ~」


まだよく判らないだろうけど、一応ご挨拶。俺に続いてルナ達もそれぞれ握手(?)しつつご挨拶しました。

判らないなりに差し出した小指を“ぎゅ~”ってしてくれたので、結構癒されます。

ちなみに従ちゃんが金髪碧眼。接ちゃんが銀髪碧眼な違いぐらいで、それ以外の見た目はまったく同じです。

将来は確実に美人さんになるだろうな、と既に予感させるほど整った容姿をしています。


「次は自分達の子ですね。

ミーが抱いている子が、ミーの子のてんです。で、クレマが抱いている子が、クレマの子の大地だいちです。

ほら天、大地。こちらがリュウノスケさん達だよ~」


続いてミツハルさん家のお子さん。女の子の天ちゃんと男の子の大地くん。

こちらは純粋に黒目黒髪の日本人の子供って感じですね。陸くん達が赤ちゃんだった頃とそれほど違いはありません。

まぁ、これまた陸くん達と同じく、モテる様になるんでしょうねぇ。


それぞれ同じ様に軽く触れ合いつつご挨拶したら、ちょっと緑茶で一服。


「は~緑茶が美味しい・・・。

あぁ!リュウノスケさん。そう言えば“マナ水”でしたっけ?有難う御座いました」


「ん?何かありましたか?

“オド酒”に問題があるからって、回収になった代わりにお渡しした“マナ酒”のついでだったんですけど?」


「先日大地が少し体調を崩したんですよ。

で、試しに“マナ水”を薄めた白湯さゆにして飲ませたら、すぐに元気になりました。

魂の神様から受け取った時にお聞きしましたが、“オド酒”の代用品を加工した水らしいですね?」


「あぁなるほど。ちゃんと薬効成分が効いたんですね。

あ~確かに原酒と言うか原水(?)のままだと効果が強いかも知れませんね。そこまで考えてなかったなぁ。

まぁとりあえず便利に使って貰えたならそれでいいですよ。お気になさらず」


「“マナ水”だけじゃなくて“マナ酒”の件もそうですが、お気遣い有難う御座います」


「いえいえ。元を正せば“オド酒”のせいとも言えますからね。

身から出た錆と言うか何と言うか・・・まぁ色々とすみませんでした。って事で流して下さい」


『あ、そうだ。神々の間でも“マナ水”の件で色々と助かったんだっけ?』


『そうですね。

私達の子ではなく、他の神の子達の時に使わせて頂きましたが、同様に健康になりましたよ?』


「あらら。他でも色々あったみたいですねぇ。

って言うか、“マナ酒”じゃなくて“マナ水”の方が大活躍した感じですか?」


『そうだね』


「それだったら、わざわざ作って正解でしたね。結果論ですけど。

ただ、また何か厄介事にならなければいいんですけどねぇ・・・」


『それはワシに任せておけ。大概は何とかなるしのぅ。

第一、助けて貰っておきながらお主に迷惑を掛ける事もあるまいて。

まぁ、あったとしても“善意の押し売り”がせいぜいじゃろ。

別の意味では、それが一番面倒じゃとも言えるがのぅ』


「それは始祖の神様にお願いするしか無いですね。宜しくお願いします」


『うむ。分かっておるわい。ワシもリュウノスケとは良好な関係を続けたいからの』


「あぁ!そうだ。せっかくだし、ミーさんかクレマチスさんの“不思議な水筒”を“マナ水”仕様に変更しませんか?

赤ちゃん用の白湯にも使うんだったら、今後はあったら便利でしょうし」


「それじゃぁお言葉に甘えて私のをお願いするニャ!」


「了解です。

コーヒーの方も“マナ水”仕様に変更するので、ミツハルさんや陸くん達の分も含めて皆さん貸して貰えますか?」


「「「「「「はい。宜しくお願い致します(ニャ)」」」」」」


「いえいえ。んじゃ『修正!』『修正!』『修正!』『修正!』『修正!』『修正!』っとはいどうぞ。

後は・・・『出ろ!』こちらは美の神様が使ってください。中身はミーさんのと同じく“マナ水”です。

一応使っても減らない様になってますので、ご自由に活用して下さいね」


『有難う御座います』


「ところで、魂の神様の所の赤ちゃんは既に“神”だそうですが、ミツハルさんの所はどうなんですか?

以前お伺いした時は、ミツハルさんも上級神としてのを持った存在になって居られるらしいですし、

ミーさん達にも神としてのがあるそうですが、そのお子さん達はどういう存在なんですか?」


『あぁそれね。ミツハルくんは相変らず中級神のままだよ。ミーちゃん達も一応はまだ神になってない感じ。

で、その子達も神じゃなくて、存在としては陸くん達と同様の存在って所だね』


「へぇ・・・」


「自分達はその辺の相談も、今回はお願いしたくて来たんですよ?

あぁ!その前に魂の神様からお伺いしましたが、ルナちゃん達も御懐妊されたそうですね。おめでとう御座います」


「ははは・・・一応有難う御座いますと言っておきます。

素直に喜べない所はありますけど、まぁ純粋に目出度い事は確かなので有り難く受け取っておきます」


「ん?何かあったんですか?」


「いやまぁ色々と・・・ですね。

で、出産の手伝いをお願いした件についても、聞いて頂けましたか?」


「はい。お聞きしてますよ。

お話をお伺いした時にお聞きしましたが、美の神様がこちらに長期滞在されるんですよね?

なので、ルナちゃん達の出産が近くなったら美の神様経由で自分達にも連絡を頂く事になって居ます。

大体出産の1週間前あたりからかな?念の為にこちらに滞在させて頂く予定で居ますが、問題ありませんか?」


「予め前もって来て頂けるなら、私としても有り難いですね。

でもミツハルさん達の世界は大丈夫なんですか?私としては、有り難い事ではあるのですが?」


「ええ。問題ありませんよ。

今年度と言うか後2ヶ月ほどで私達と言うか、陸達も私の国の政治からは退しりぞく予定ですからね。

もう粗方の引継ぎも終わっているらしいですし。後任の人選も、問題無い者が内定して居ますから。

と言いますか、後任予定の者達は陸達の子孫なんですけどね。一応ちゃんと実力のある者を選抜したから問題ありません。


なので、お手伝いの時は人手が多いに越した事はありませんから、ウチはまた全員でお邪魔させて頂く予定で居ます。

で、その時にでも良いので少しお願いがあるのですが・・・」


と、ミツハルさんの話の途中ですが、赤ちゃん達がグズり始めました。

最初は天ちゃんがグズり始めたんだけど、釣られる様に他の子達にも伝染。

“おぎゃぁおぎゃぁ”の大合唱です。


「っと、赤ちゃんには長話は退屈だったかな?

先に客室にご案内した方が良かったですね。すみません。


それではご案内しますので、着いて来て頂けますか?」


赤ちゃんをあやしつつ、俺に続いて移動する皆様。で、とりあえず予定の部屋にご案内しました。


ミツハルさんの所だけはちょっと予定変更して、ベビーベッドやおむつなんかを追加で出したぐらいですかね?

ちょっと部屋が狭くなっちゃうけど、それほど影響が無い程度の物を追加。完全に忘れてました。

魂の神様と言うか、美の神様が長期滞在される部屋に関しては、美の神様に非常に感謝されました。

が、なぜか魂の神様がドヤ顔してたので、ちょっと“ムッ”ときましたが。

頑張ったのは俺だっつーの。


で、赤ちゃん達。

どうもグズってたのはお腹が空いたっぽいので、お食事の時間。ママさん達を残してリビングへ戻ります。


「リュウノスケさん。お気遣い有難う御座います」


「いえいえ。お気になさらず。

で、先程の続きになりますが、ミツハルさんのお願いって何ですか?」


「あ~。もうぶっちゃけてしまいますが、私の昇格に関しても、ミー達が神になる事に関しても行き詰って居るんですよ。

そんな状態なものですから、リュウノスケさんに我々の“神の格”に関して手伝って頂けないかと思いまして」


「ん~。手伝える事でしたらお手伝いしますが、具体的に何をすればいいのでしょうか?」


『とりあえずさ。リュウノスケくんの分体・・とミツハルくん達が模擬戦でもすればいいと思うよ?

ミツハルくんが中級神に昇格した時って戦闘時だったらしいし、それを模倣してみるのがてっとり早いんじゃないかな?』


「はぁ。まぁそれは構いませんが・・・。

ミツハルさんもそれで構いませんか?正直に言って、それで昇格とか出来るとは限りませんが?」


「構いません。正直に言って現状だと、もうウチの世界では我々の相手になる様な強敵・・って居ないんですよ。

だったら思い切って・・・と言うのが正直な所ですね。


当然リュウノスケさんには、ある程度の手加減はお願いしますが」


「なるほど、了解です。まぁ物は試しですしね。

それで駄目ならまた他の方法を考えるとして、とりあえずやってみましょう。


あ~どうせだったら、年始のイベントとしてやってみますか。

毎年余り変わり映えのしない行事しかしてませんしね。まぁ一昨年も模擬戦をしたと言えばそうなんですが」


そんな感じで年始のイベントが急遽決定。

ミツハルさんとの対戦って何年ぶりかな?しかも今回はミツハルさんご一家チームとの対戦。

連携なんかでルナ達の参考になるかも知れないし、ちょっと楽しみです。



その後、適当に雑談しつつ、飲酒可能な男組みは飲酒。

ルナ達妊娠組みは野菜ジュース&ドライフルーツを摘みながら適当に時間潰し。

で、ママさん組みが戻ってきたら、改めて歓迎会代わりの飲み会へ。

当然お酒は飲める人(神)限定になりました。

ちなみに赤ちゃんは満腹になって“おやすみモード”らしいです。



そうこうしてたら、もうそろそろ年越し蕎麦を始める時間。

「さて、準備しますか~」と中座しようとしたら、始祖の神様から俺がド忘れしてた指摘を受けました。


“全員が此処に居たら、もし赤ちゃんが目を覚ましても誰も気付か無いんじゃね?”って。


おぅふ。確かに。ご指摘ごもっともです。

慌てて魂の神様方の客室と、ミツハルさん達の客室に“赤ちゃん起床探知機”を設置。

で、“探知機”が反応したらリビングにお知らせが流れるスピーカーを設置。

これで大丈夫なはず・・・。


ま~た締まらない年末になっちゃったわ。俺って、ポカミスが多過ぎ・・・。

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