第140話 いつもの日常に戻れ・・・
その後、いい加減遅い時間なので解散。
明日から(と言うかもう今日ですが)は今まで通りの日程で過ごす様に指示だけしときました。
就寝の挨拶をして去っていくルナ達。
色々あったけど、マジでもう俺を襲わないで下さい・・・。
俺自身が、ちゃんとお前らの気持ちに向き合える時間を頂戴・・・。
・・・って、あ! 今回あいつらが俺を勝手に襲ったペナルティに関してすっかり忘れてたわ!
性別的に“雄”と一線越えちゃったり、始祖の神様が来たり、モノリスの書の記述変更なんかでド忘れしてたじゃん。
もういいや・・・。また今度、何か考えとこう。
で、一旦モノリスの書を主寝室(神体側)に置いてきたら、再び神体のままリビングで作業開始。
相変らず爆睡しているトウを抱っこしてソファーに寝かせたら、リビングの空間拡張です。
年末に新しく赤ちゃん連れで神様方が来る可能性があるし、美の神様が暫く滞在するなら広げた方がいいよね?
ってのと、バーカウンターや寿司屋台(仮)なんかでテーブルの角がお子様には危ないかな?って配慮もしてます。
ついでに例年ルナ達が車座になって宴会してるスペースが若干狭いので、通路を広げようかな?って思ってます。
トウが居るままですが、こっそり人体(?)実験。
空間拡張に関して、内部に存在する物だったり生物に影響が出るかどうかのテストも兼ねてます。
つーことで、サクっと空間拡張。
ソファー自体を一回り大きくして、赤ちゃんが広々と横になれるようにしたのと、ソファーと円卓の間も少し広げました。
で、ソファーと壁面の間も今までよりはかなり広げて、広めの通路としておきます。
全体としては二周りほど部屋全体が広くなりました。ちょっとした大広間化がさらに加速した感じ。
当然バーカウンターなんかも横幅だけは拡張して、同時に座れる人数もそれぞれ2人ずつほど増えた感じへ変更。
実験の方は問題無いみたい。今後の参考になりました。
それが終わればバーカウンターやらの角とか、子供が頭をぶつけそうな所を1箇所づつ念入りに角を丸く加工。
後は床をふかふかカーペット化。こちらも子供が転んでも怪我とかしないように、との配慮です。
・・・それだけやっても相変らず爆睡しているトウ。
空間拡張やらで光の粒子が乱舞したりしてたのに、完全スルーとか。危機感が無さ過ぎ。
トウも野生を忘れちゃったのかなぁ・・・。
まぁ実験台になってくれたから良しとしときます。
それが終わったら爆睡しているトウを放置して、客室の改造へ。
将来的な事を考えると4人部屋が必要かな?って思いました。魂の神様ご一家滞在用ってとこですね。
で、余っている右側奥の3人部屋を2つ繋げて4人部屋化します。
美の神様が長期滞在するなら、それなりの設備だったり、子供の遊び場用スペースも必要かな?
と思ったので、かなり広い空間を確保する事にしました。
先ずは奥側2部屋の3人部屋の間にある壁をぶち抜いて1部屋へ変更。続いて内部設備を一旦全消去。
んで、その広い部屋の床全面をふかふかカーペット化したら、いよいよ作業開始です。
とりあえずは部屋の中央奥に大人4人が十分に寝られるサイズの巨大ベッドを設置。
こいつにはいつもの液晶なんかの機能を付けてます。ちゃんと頭側には小物類を置ける台付きって感じですかね?
そのベッドの右側に柵付きのベビーベッドを2つと、そのすぐ横に仮眠用で普通サイズ(大人用)のベッドを1つ作成。
逆側に少し広めのシャワールームと同じく広めのトイレ、鏡台、キャスター付きのナイトテーブルなんかを壁際に設置。
部屋に入って左側(シャワールームとかがある方)に、赤ちゃんのオムツ交換とか用の台も設置。
その台に引き出しも付けて、中に使い捨て&使っても減らない紙おむつ(装着対象者に応じてピッタリフィット仕様)、
天花粉、ウエットティッシュなんかも入れておきます。
台の下には無限収納的ないつものゴミ箱も設置。
さらに逆側には、いつものコーヒーメーカーやら冷蔵庫&ゴミ箱を創って終了です。
色々と創ったけど、部屋の中央部入り口側にはそれなりにスペースが確保出来てるし十分でしょ。
面倒なので右側通路の部屋全体を左側通路の方にも上書きコピーして本当に終了。
他に必要な赤ちゃん用品とか、俺って子供を持った経験が無いので必要な物が抜けてる知れませんが、
その時は“オムツ交換用の台の引き出しの中に後から追加すりゃーいいか”って思ってます。
これで4人部屋2つ(1部屋は魂の神様一家の予定)。3人部屋が4つ(1部屋はミツハルさん達の予定)。
2人部屋が8つ(始祖の神様、陸くん&空くん、海ちゃんで3部屋を予定)になりました。
将来的には始祖の神様の所に魂の神様ん家の双子が行く事になるから、3人部屋に移動する事になるのかな?
あと、ミツハルさん家の新しいお子さん(男女1人づつらしい)も成長したら、それぞれ2人部屋に移動する事になるので、
ほぼ右側だけで事足りる感じ。
客室の改造が終わったら、バス/トイレ部屋の拡張作業に移ります。
とりあえず脱衣所スペースを拡張。トイレの数も無駄に増やしました(一応他のトイレよりも広めにしてあります)。
脱衣所には赤ちゃん用の台を設置する事が主目的なので、デッドスペース化していた洗濯機上の棚をちょいと広げる程度。
で、本番の浴室の拡張へ。っとその前に赤ちゃん用品(天花粉とか)も出してっと。
浴室全体を単純に空間拡張して空間を確保。で、元々あった浴槽奥側に“足湯”程度の深さの独立した浴槽を設置。
元々のお風呂だと温度調節が不可能仕様なので、新規作成した浴槽の方には温度調節機能付きの出水口を設置。
大人が入る分には問題無いんだろうけど、子供が入るには今までの浴槽の温度だと高いかな?って事で。
当然掃除の事も考えて止められる様にしてあります。排水口も同様です。同じく源泉掛け流し(?)スタイル。
広くなった分、また体を洗うスペースを広げようかと思いましたが、ちょいとネタに走ってサウナ室を追加。
そのついでに水風呂も追加です(給排水口付き)。これらはそんなに大きくないですが、まぁネタだしいいやって事で。
たまの気分転換に使うかな?って感じですかね。一応大人5人程度なら一緒に入れるぐらいの大きさ。
一瞬お子様用お風呂に滑り台とか遊具系を付けようか悩んだんですが、ウチのお風呂は遊び場じゃないので辞めました。
同じくお風呂遊び用のおもちゃなんかも無しの方向で。
でもなぁ、自分家のお風呂に滑り台とかあったら、子供にしたら超楽しいんだろうなぁ。
まぁいいや。いざとなったら遊戯室を昔行った事のあるスーパー銭湯化&遊園地の温水プール化して誤魔化そう。
ウォータースライダー系があったら、大人でも結構楽しめるんだし。
あ。そうなると水着が要るな。また今度創るか。
一通りの改造が終わったのでリビングに戻ったら、気付けばもう午前4時前。
どうせ今日からまた北極大陸の延伸作業で逆にのんびり出来るので、もう徹夜決定で早速サウナを使ってみる事に。
主寝室(神体側)に戻って分体作成したら、るんるん気分でサウナへ。
入ってから気付いたんですが、どうせなら入浴剤と同じくアロマ系のサウナにしてやろうと思って、
創造魔法でアロマオイルを瓶で数種類作成。
ちなみに、焼けた石に水を掛けるスタイルのサウナにしたので、ぶっ掛ける水にアロマオイルを入れたら良い感じでした。
で、毎度おなじみ排気口の付け忘れに気付いて換気扇とスイッチを追加。
焼け石に関してもON/OFFスイッチを追加してあるので、使わない時はただの部屋になります。
水の方も排水口を設置してそこに棄てる様に。んで、勝手に真水が一定量給水される不思議な水桶を出して終了。
つーかその辺は、“サウナを創った段階で気付けよ”って感じ。
分体とは言え、上級神になったおかげか分体でも十分色々と出来る様になったみたいです。
サウナ→水風呂→サウナ・・・を繰り返して存分に楽しんだら、掃除&換気&焼け石OFFって上がります。
いや~。単純にお風呂もいいけど、サウナもいいもんですわ。ビールが最高に美味でした。
で、リビングに行ったら全員集合してました。時計を見たら6時過ぎ。
ちょっと早いけど、全員で朝食にして、俺はとっとと北極大陸の開拓へ・・・。
ルナ達の作る朝食は、もういちいち指摘する事が無いぐらい良くなってます。
まぁウチの朝食ってイマイチ代わり映えのしないので、いい加減作り慣れたとも言えますけどね。
「っと到着。さてと・・・早速延伸作業から開始すっかな。
とりあえずはチートスキルがどの程度かの確認からか。んじゃま早速・・・『降神!』」
詠唱(独自)と同時に、上空から衛星兵器のレーザー攻撃みたいな感じで光線が俺を直撃。
多分他人が見たら、俺死んでるんじゃね?って感じですが、中の人は全然平気。むしろ力が漲る感じ。
「おぉ~。記述してなかったけど、無駄にエフェクトがすげぇな。
でもコレ、地下とかで使ったらどうなるんだろうねぇ・・・。
まぁいいや。とりあえず時間もあんまり無いし『完全鑑定!』」
で、自分を完全鑑定してみたところ・・・。
やり過ぎなぐらいチートでした。“ちゃんとチート化するかな?”って心配して損したよ。
今まで頑張ってた分、俺ってこんなに溜め込んでたのね・・・って感じ。
とりあえず北極大陸の開拓で最重要なMP値だと、“神”化したルナ達の約5倍って所です。
大体ですが、MP値が2千万以上ありました。元が6万弱だったので、350倍以上です。
これならサクサク開拓出来るっつー事で、さっさと居住区の延伸作業を開始。
つーか今はまだ1分しか持たないので、とっととやらないと時間切れになっちゃうし。
あれから1ヶ月ほど経過。大体の毎日の流れとしてはこんな感じ。
起床→降神→居住区の延伸→降神の効果切れまで延伸続行(自然回復も異常なぐらいあるので)→切れたらギルドへ。
割りの良い依頼があったら依頼受諾。無ければスルーして帝都の東西(一般居住区画)の森林伐採→
飽きたら居住区の住居部分の基礎を創造魔法で建築→魔石作成&操操術のレベル上げ→寝る。
な感じ。翌日は降神を使わずにギルド依頼メインな感じですが、基本的には同じ作業の繰り返し。
さらに翌日は、またまた降神を使った作業。で、次の日は休日なのでルナ達の従者教育。
隔日で降神してるのは、いちいち24時間のタイミングを計るのが面倒臭かっただけの話だったりします。
と言うのも、降神がマジでチートなので、延伸した居住区の基礎を通常状態の創造魔法で創っても追いつかないので。
なら毎日降神しなくてもいいや~って事になりました。
その代わりに、今まで延伸に回していたMPを居住区の基礎を創る感じに変更って事ですね。
そんな感じの毎日。
ちなみに森林伐採をしてますが、枝を払ったりして丸太の状態まで加工したら集めて放置しています。
まだまだ木材加工系は低レベルだし、生木のままだと今加工しても使ってみたら変形しちゃいそうなので。
それでも木材加工系のレベルが多少は上がるので、カンストしたらちゃんと板材とかに加工する予定です。
加工開始の予定としては、居住区画と商工区画の基礎部分が全て完成した時点かな?
北辺の行政&王宮区画は総石造りでの建設予定なので、そっちでは木材を使う予定が無いし。
帝都の東西だけを森林伐採してるのは、将来的に農耕や畜産の邪魔になるかな~?と思っての事。
北(行政&王宮区画予定地)や南(商工区画予定地)は、まだまだ森のままにして野生動物の保護目的で残しています。
まぁ、まだ特殊世界樹の影響範囲外な部分の方が多いんで、魔物も居ますがね。
一応将来的に、北側に関しては立ち入り禁止区域にする予定。
王宮前とかを庭園にしたりしたいし、“俺の国の中の俺専用の庭”って感じで考えて居ます。
多少は公共施設だったり、兵士の訓練施設も作りますけどね。
ちなみに最近ではルナ達の従魔も北極大陸に移住を開始し始めた模様。ちょくちょく見掛ける様になりました。
帝都城壁内部よりも外部の北極大陸に居る方が若干多いかな?ぐらい。
ちゃんと俺を認識しているのか、俺に気付いたらわざわざ寄ってきて挨拶してきます。愛い奴らめ・・・。
ま、それもあってギルドの依頼はあんまり受けなくなったんですがね。討伐系だと従魔達の食料を奪う事になるんだし。
ダンジョン核の破壊はボロいし楽だし影響も無いので、あったら受けてますが、さすがに頻度は少なくなりました。
で、いい加減帝都城壁のせいで完全に内外が隔離されちゃってるので、先日大精霊召喚して道路建設を済ませました。
東西南北は各外壁門までを直通(鉱山とかもブチ抜きました)の石畳で。後は帝都の各角から帝都城壁までの石畳ですね。
ついでにそれらに付随して、城壁の門代わりに鉄の跳ね橋を設置。現状としては降ろしたままなんで、通れる状態。
これである程度の出入りが可能になってくれたはず・・・。跳ね橋に関しては劣化防止とか色々付与しました。
帝都城壁には都合8箇所の出入り口が出来た事になります。
一応北極大陸で冒険者とかするなら、それぐらいの数が無いと不便かな~?と思いました。
各道路上には特殊世界樹が植わってるので、その周りだけ石畳で余裕を持った円形で綺麗に整地しておきました。
道路建設に関してはノームが大活躍。それでもまだスキルのカンストには至らず・・・。
ノームの全力ぶっぱだと、2~3日で完了する程度の作業だったのが大きいです。
まぁノームのMPが枯渇する都度、再召喚する手間の方が邪魔臭かったぐらい。
後はハプーを探して幻の酒で“マナ酒”も造りました。当然“オド酒”同様に美味。
念の為に独り酒盛りがてら色々と確認してみましたが、“HP/MP/SP”の回復を確認。あと疲労度も回復。
ちゃんと“精力剤”方面の効果が無かったので、これは便利だっつー訳で、スキットルを作成して持ち歩いてます。
今後“酔拳”使う事があったら使うんじゃね?って事で。一応飲んでも減らない便利仕様にしときました。
日常的にと言うか北極大陸の開拓目的で、MP回復薬代わりに使ってもいいんだろうけど、そこましてないです。
イメージ的に栄養剤を飲みつつ、延々と労働してる感じが何か嫌だったので。
とりあえず悪影響っぽい影響は確認出来なかったので、せっかくだし・・・と思って、
居住区に帰った時に“マナ酒”を煮沸してアルコールを飛ばした“マナ水”も作成してみました。
薬効成分はそのまま残ってくれたし、純粋に旨い水にもなったので大成功です。
せっかくなので、居住区で使う水(風呂とトイレは除く)は全部“マナ水仕様”に変更。
元々旨かったコーヒーとかも、さらに旨くなりました。
多分この水なら赤ちゃんとかにも“白湯”として飲めるんじゃないかな?
つーかコレってある意味“神水”になんじゃね?とか思ったりします。
まぁどれだけ飲んでも不老不死にはなりませんがね。
・・・そういう意味では“オド酒”が“神水”だった訳か。神にもなれるんだし。
で、久々の休日と言う名の従者訓練日。
最近では特に指摘する事もなくなったので、全員揃ってのんびりしたものです。今日のおやつは玉露と上生菓子。
俺も含めて全員が、紅茶や緑茶なんかも美味しく淹れられる様になってきたし、お茶請けの方もかなり上達しました。
まだまだ生菓子なんかは微妙ですが、さすがにそっちは俺も専門外(基本的な作り方しか知りません)なので、
全員でどうしたら美味しくなるか相談と言う名の雑談をしてます。
まぁそれでも安物の上生菓子程度の味にはなってるので、俺相手だけなら十分なんですがね。
その辺ルナ達は頭がいいんで、今ではちゃんと飲み物に合わせたお茶請けを用意してくれるから、満足してます。
初期にやらかした、上生菓子に紅茶を合わせるとかは、俺的にはさすがに無かったんで指摘しましたが。
「やはりこの玉露と合わせるとなると、まだまだお茶請けの方が負けてしまいますね」
「まぁその辺は仕方が無いんじゃないの?
使ってる茶葉だって最高級品だし、水も“マナ水”を使ってる以上、これを超えるのは難しいと思うよ?
俺も和菓子の製法に関してはそれほど詳しくは無いから、詳細なアドバイスが出来無いしね。
単にお茶請けだったら、生菓子に拘らなくて最中とかでも十分なんだし、最悪求肥で誤魔化してもいいしね。
元になる白餡も創造魔法で創ったけど、最初から作った訳じゃないから俺だって詳細な製法までは知らないしなぁ。
ま、のんびり研究してればいいと思うよ?
あえて言うとしたら、季節感とか場の空気に合った物の方がいいんだけど、此処だと季節感とか関係無いしねぇ。
俺も飲み物系は多少詳しいけど、食い物系はそれほど拘って無かったしなぁ。
ゆっくり試行錯誤してくれればいいよ。
一応普通の水でも及第点をあげられる程度のお茶が淹れられる様になっただけでも、俺としては十分だしね。
最悪お茶請けにも“マナ水を使う”ってズルも出来るんだから、のんびり構えてていいよ」
「そうですか。
まぁ主様から教えて頂いた“和菓子系”は種類も豊富ですし、確かに生菓子だけに拘る必要は無いのかも知れませんね。
羊羹などもまだまだで御座いますし、今後とも精進させて頂きます。
あぁ!お話は変わりますが、主様と私共の子の名前についてなのですが、主様が考えて頂けませんか?」
「は?」
え?ルナさん?急に何言ってるんですか?