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俺の創った箱庭世界  作者: コルム
北極大陸開拓編
132/243

第132話 下準備

例年通り、年越し蕎麦をズルズル食べたらお寿司でだらだらモード。

毎年恒例の光景です。


去年から始祖の神様と美の神様が増えたけど、既にこの状況に馴染んで居られます。

相変らず神様連中で固まってまったり宴会。


従者&従者候補&従魔組みは、少し離れた場所で固まって飲んでます。

相変らずルナ達への“従者教育”も兼ねた飲み会をして貰ってる感じ。



『ところでリュウノスケくんさぁ?さっき始祖の神様が“旨い!”って言ってたお酒は出してくれないの?』


やっぱり突っ込まれました。まぁ予想はしてたけど。


「あ~あれですか。

まだ試作品だし、今までにお出ししていた“地球産”のお酒と違ってこの世界のお酒なんで、色々と問題があるんです。

一応こちらに滞在されている間はお出しする予定だったんですが、その辺を始祖の神様と相談した結果。

明日の晩、正確には1月1日の晩ですね。その日にだけお出しする事に決まったんですよ。


まぁ美味しいのは保障しますから、それまでは待ってて下さい。

お土産としても本数は限定しますが、お渡しする予定なので楽しみにしてて下さいね?


あと、私が基本として居る不干渉に抵触する様な代物なんで、他の神様には絶対に内緒でお願いします。

今の所、始祖の神様からお酒の神様へこっそりお渡しして頂く予定ではありますけど、

その辺は“始祖の神様だから”って事でゴリ押しするつもりなので、くれぐれもお願いしますね?


あ!ちなみに試作品なんで、ルナ達には絶対に飲ませないで下さいね?

一応私の分体で試飲はしましたから“人類”なら問題無いと思いますし、

先程始祖の神様にも試飲して頂いて、“神様”でも問題が無いのは確認が取れましたけど、

ルナ達“元魔物”が飲んだ場合の影響が不明なんで」


『ルナちゃん達も人化していれば問題無いのでは?』


「ん~。

そうかも知れませんけど、試作品なんで何とも言えないんですよ。


とりあえず私の方で色々とテストしてみて、問題無ければ飲ませますけど、当面は禁止ですね。

何かあってからだと遅いですし」


つーか、美の神様の指摘は正直正しいと思う。 でもね?

オド酒をルナ達に飲ませたら、確実に俺が襲われると思うので、その辺は全力回避です。


しれっと嘘をける俺。 神としてどうなんだろう?


『ふ~ん。まぁ楽しみにしてるよ。

でも“人類”がOKならミーちゃん達ならいいんじゃないの?』


「そうですね。

でも今はミーさん達はルナ達の相手をして貰ってますから、後からミツハルさん経由で渡して飲んで貰って下さい。

無駄にルナ達の興味を引きたくないですし。


あぁ!寝酒代わりに丁度いいかも知れません。元は幻の酒ですから、味は保障しますよ?


陸くん達へはお土産として渡すつもりで居ますから、此処に居る間は飲めませんけど。

まぁその辺も始祖の神様と相談した結果なんで、了承して貰うしかないですけどね」


ミツハルさん達には遠慮が要らない分、多少はっちゃけます。

こちらに関しては予定通り飲んで頂いて盛大に“ひめはじめ”して頂きましょう。ぐふふ。


あ、今の俺ってエロオヤジっぽいわ。自重自重。


「そういう事なら、明晩1本だけ頂きますね。

自分もミー達と3人だけでゆっくり飲むのも久々だから、ちょっと楽しみかな?」


ふふふ。すみませんミツハルさん。絶対に“ゆっくり”は出来ないと思います。

あと、しれっと“人数分”として3本お渡しします。


『それにしても、そのお酒に関してはえらく引っ張るね?』


「今までお出ししていたお酒だけだとご不満ですか?」


『いやいや。

さすがにこれほど持て成して貰っておきながら、不満なんてあるはずもないよ。

ただ珍しくリュウノスケくんが私達に勧めてくれないからね?

ちょっと不思議に思っただけだから、気にしないで』


「そう言われてみれば、確かにそうですね。

まぁ“試作品”だって事と、“他の世界への不干渉に抵触しかねない”って事が原因ですから。

その辺はご理解頂ければと思います」


『了解。詮索するような真似してごめんね?』


「いえいえ」


本音は別にあるんですけどね~。当然言いませんけど。


その後は普通に雑談しつつ適当に飲食。

年が明けたら全員で年始の挨拶をして、早々にお開きにしました。ちなみに朝9時集合です。



・・・・・・



「・・・んむぅ・・・ふぁぁ~。

んあ~起きたか。・・・まだ6時前だけど、コーヒーでも飲みながらのんびりしますかねぇ」


リビングに行ったら、ほぼ全員が既に集合してました。(ミツハルさん主従の3人を除く)


「おはよう御座います。あと改めて明けましておめでとう御座います。本年も宜しくお願い致します」


改めて今居る全員に朝の挨拶と年始の挨拶をして、全員から挨拶を返して貰ったらコーヒータイム。

ちなみに俺が起きて来るなり先にルナが動いてくれて、コーヒーを淹れてくれました。

有り難く頂きつつのんびりまったり。適当に雑談。


美の神様はトウがお気に入りらしく、完全に抱っこして肉球をプニプニしてます。

それを微笑ましそうに眺める魂の神様・・・リア充めっ!はぜろ!


にしても、ミツハルさん所は毎度の事とは言え頑張ってるのかな? 本当に元気ですねぇ。

まぁ9時に起きて来なかったら、“頑張ってた”って事で、数の子を増量しとこ~っと。



ミツハルさん主従は7時過ぎ頃にリビングへ。

で、全員と朝&年始挨拶。

昨日は“頑張らなかった”のかな?まぁいいや。どうせ今晩は頑張らざるを得ないだろうし。


例年通りお屠蘇と年始の抱負宣言を済ませたら、おせちで朝食。


ちなみに年始の抱負宣言は、全員が去年と一緒でした。

美の神様が若干余裕がある感じになった程度です。


朝食後も延々とだらだらモード。そのまま昼食へ。

魂の神様から、

『今年は“模擬戦”やらないの?』

って聞かれましたけど、もうルナ達の意識改革が出来た以上、俺としては意味が無いので無しの方向で。


つーか魂の神様は去年の事で懲りてないのね。

俺が、

「魂の神様も参加されるなら考えますが?

あと、ルナ達は意識改革済みだから、去年以上に蹂躙される可能性が高いですけど?」

って言ったら、『じゃぁ辞めとくよ』との事。


美の神様にいいところを見せたかったのかも知れないけど、本気のルナ達の相手になるとは思えません。



昼食後は男女別で風呂酒タイム。当然オド酒は出しませんが。



で、なんだかんだで毎年同じですが、晩御飯&俺の“お誕生日会”が済んだらいよいよ“お時間”です。


予めミーさんや陸くん達へはルナ達の従者教育をお願いしつつ、明日は“昼過ぎ”に集合と伝えておきます。

それを聞いたミーさん達は“なんで昼過ぎ?”な顔をしてましたが、全力スルー。

陸くん達へ、明日の朝食はルナ達の従者教育の一環として教育と朝食を共にする事をお願い。

当然給仕室への入室も許可しておきました。


聡い陸くん達は“何かある”とは気付いたみたい。当然ミーさん達やルナ達も。

突っ込んでこない所はルナ達も“空気を読める”様になったと、喜んでおきます。



さて、下準備は済んだな。問題は“どのタイミングで解散するか?”か。

多分この中では俺(分体だから)か、中級神のミツハルさんが先にリタイヤする可能性が高いかな?

んじゃ、その時点で解散する方向で始めますかね~。

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