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俺の創った箱庭世界  作者: コルム
北極大陸開拓編
128/243

第128話 首都建設 第三段階 マッチポンプその1

ルナ達と分かれた後、神体に戻って書斎にモノリスの書を持ち込み、魂の神様から指摘を受けた点の修正作業を開始。


「むぅ。

確かに魂に関する記述が無いなぁ。あっても、何かに付随する形でしか記述してないや。

やっぱり“理”としてちゃんと記述しとかなきゃ駄目だろうな。

ついでにインテリジェンスアイテムに関する記述も必要だな」


ざっくりメモに下書き。

元々イメージ補完されてたみたいだし、思いつくまま記述するだけだから、結構楽なもんです。

後々、俺のイメージが変化した場合の対策って感じかな?

魂の神様と同じ上級神になったとは言え、俺としては記述しておけばそっちが優先されるイメージだし。


「後は・・・あぁ、神人とか神獣とかの神気を浴びた存在に関する奴か。

他の“物”に関しては“神器”として記述しておけばいいか。

“神気”を浴びた物を“神器”にすりゃいいし。


他には・・・インテリジェンスアイテムをある程度詳細に記述しとくかな?

正直魂の宿った“物”ってゲームや小説とかでしか見たことないからな。

イメージも曖昧だし。


あ~今まではイメージでなぁなぁにしてたけど、魔法属性なんかの相克そうこく関係も記述しとくか。

って言っても、“一応そんな設定もあるよ?”程度にしとくかな?その辺は今更だしな。

炎の壁ファイヤーウォールを、あえて氷の槍アイスランスでぶち抜くとかロマンだしな。

厨二臭いけど、まぁいいや。一応記述しとこう。


ついでだし何かスキルも追加するかな?ん~何か無いかなぁ・・・。

出来れば今回の“模擬戦”の経験からしてDEX補正が欲しい所。

何がいいだろう・・・。


・・・今気付いたけど、ただの“仮装”ってスキルには無いな。“変化へんげ”とかはあるけど。

悪用が怖いけど、追加しちまうか。

文化文明が発達したら“演劇”とか出来そうだし、役者だったら要るしな。

まぁ“変化系”の下位スキルでいいか。


あ、今後の事を考えると、生地作成と同じく製紙技術が欲しい。

ギルドなんかだと大量に紙だって使うだろうし、絵画系スキルも布だけじゃなくて紙にも描く事があるだろうしな。

スキル補正は・・・生地作成と同じでいいか。内容的にもほぼ一緒にして、生地じゃなくて紙になるだけにしとこう。


ん~。

他にいい追加スキルが思いつかん。ま、いいか。何かいいのを思いついたら追加しよう。

追加するのはそれぐらいかな?」


とりあえずここまでをメモって纏めます。


「追加するとしたらそれぐらいか?


全然関係無いんだけど、そろそろウチの特産品が欲しい所だよなぁ。

今まで神様連中とかに渡してたお土産って、言ってみれば地球からの“輸入品”だしな。

始祖の神様が言ってたけど“直輸入”も始まってるみたいだし、俺の世界だけのオンリーな“目玉商品”が欲しい感じ。

だとすれば何だろう・・・あ~酒類しか思いつかん。俺の貧困なオツムじゃ限界があるな・・・。


もう酒でいいや。

だとすれば酒単品と言うより、酒の加工品になる訳だが・・・ハブ酒みたいなやつにするか?

それならせっかくだし、此処ははっちゃけて精力剤的に強力な物を作っちゃうかな?

多分これから毎年ミツハルさんとか魂の神様は搾り取られるだろうし、そういうのもあった方がいいかもな。


だったら・・・とりあえずそれ用の魔物も追加だな。

面倒だし“ハブゥ”でいいや。

完全にネタ魔物・・・と言うか薬用の魔物として追加してやろう。

基本は元ネタの“ハブ”の丸パクリでいいや」


メモメモ・・・。


「うむ。

完全にネタに走ってしまったが後悔はしていない。キリッ・・・独りでやっても虚しいな。忘れよう。

ま、これで特に問題は無いでしょ。あったらまた後から記述変更すりゃいいや。

多分イメージ補完されてる部分もまだまだあるんだろうけど、俺のイメージだから、

誰か他の人っつーか神様から指摘されるまで気付き様がないし。


んじゃ、ぱぱっと実行していい加減北極大陸の開拓に戻りますかね~。

やりたい事もあるし」


“ぽわ~ん”“パン!”


「よし終了っと。

んじゃ、徹夜になっちゃうけど、とっとと移動しますか。

いちいちこっちで寝るのも何だしな。

正直言ってルナ達とは、今はまだ顔を合わせづらいし」


主寝室(神体側)にそそくさと戻って“分体作成”。

ちなみにリビングに居たのはトウだけでした。

一応トウにはもう俺は離れるから、“全員鍛練を頑張るように”と指示と伝言だけしときました。



「到着!・・・つっても見た目的に何の変化も無い訳ですが」


北極大陸の首都居住予定区画の南西角に転移です。改めて地図を出してグリッド調節して再確認。


「ん~とりあえず俺のやりたい事をやるならやっぱり四隅と言うか角に設置したいよな。

去年は南辺を南西角から延々と伸ばしてたけど、ちょっとだけ西辺を伸ばして設置出来るようにするか。

またダルい作業になるけど、頑張りますかね~」


無駄に変身系スキルを使用しつつ(レベル上げです)、去年に引き続き神素材の延伸作業。

さすがに飽きもするけど、これからの事を考えるとちょっと楽しみなので頑張れます。


睡眠時間を削ったり、かなり無茶をして予定している設置物が十分に設置出来るだけのスペースを確保。

いよいよ本当にやりたかった事に取り掛かれます。


「サイズとしては集合住宅と言うかマンションの基礎部分2棟分だけでいいか。

2階以上の床部分に関しては、木造にした方がいいしな。色々手も加えられるし。

まぁ地下はしゃーないけど。


位置的には外側だな。

ついでに両端と言うか建物の横は居住区画からの出入り用に門を設置しとこう。


こっちの門は鉄素材でいいや。防錆とか破損防止なんかは付与するけど。

居住区画の内側は、後々転移用の施設でも建設すれば有効活用出来るだろう。

んじゃ『出ろ!』」


光の粒子が集まって、目的の建物やら門なんかが出現。予定通りです。

破損・損壊防止等の付与は追加してるけど、所詮は石積みなんで神素材と比較したらMP消費も軽いものです。


「確認確認~♪」


居住区区画の出入り口用の門は両開きの鉄板状にしました。

で、早速開閉してチェック。


それが済んだら門から居住予定区画内部に入って、早速創った建物の木製のウエスタンチックな扉を開けて中の確認。

ちなみに、門の所周辺からちゃんと石材で床部分を作成してあるので、後で地下も確認しなきゃいけません。


ウエスタンチックな扉を開けるとかなり広いスペースが広がっています。

が、10m毎ぐらいに将来的な上階用の梁を渡す柱が立っているので、そんなに広い感じはしません。

扉を入って左手にカウンターが5mほど。

2mほどの何も無い空間があって、そこから先は20cmほどの厚さで石壁です。

まぁこの石壁は間仕切りですね。カウンターの奥側が業務用スペースな感じ。

石壁には大型の掲示板が張り付いてます。コルクボードっぽいイメージだったので、掲示板としては問題無いと思う。


後はカウンターの奥に上階/地下への階段とかがあるぐらい。

外壁からカウンターまでは丁度10mなので、家1軒分ですね。

カウンターの逆側(入り口から入った側)はまだ何も無いスペース。

一応奥の壁際にトイレがあるぐらいです。ちなみに和式。木製の扉も付いてます。


地下に降りて地下室の状況も確認。

地上と同じく10m毎に柱がある以外には何も無いです。

あ、当然給排気用の上に抜ける空気穴はありますよ?


「よし!イメージ通り!とりあえず耐久テストだな」


地上1階に戻って即『極爆炎』を発動。

衝撃波で入り口の扉が“バタン!”と開いたぐらいで、全く問題無し。

木製の扉やカウンター。掲示板も燃えたり破損したりは一切無しです。


「良し良し。これで遊べる~♪

っとその前にそれらしく整えておくか。『出ろ!』」


何も無かったカウンターの外側の広いスペースに、丸テーブルやら椅子やらを出します。

一応カウンター内側にも椅子を。


こいつらは特に付与はしません。

当然破損等もしますが、持ち運べるので変に付与したら厄介かな~?と思っての配慮。

続いてカウンターの内側に入って、再び『出ろ!』。


「久々のギルド水晶~。中身はどうかな?」


カウンターに箱を設置して、中身を取り出します。

昔、俺の居住区で創ったのと完全に同じなので大丈夫だと思う。

ちゃんと座布団?もついてました。


「設置設置~♪」


カウンターの入り口付近に改めて設置。

箱はカウンターの内側に蓋だった所が来る様に設置しました。


「形だけだけど、これで一応は冒険者ギルドの完成かな?」


はい。創りたかったのって冒険者ギルドでした。

で、何がしたかったかと言うと、依頼を受けたり達成したりのテストがしたかったんですよね~。

んじゃ早速やってみる。


「ん~とどうやるんだっけ?

あぁ!最初はギルド水晶に触れて“依頼の張り出し作業”をしなきゃいけないのか。

俺って現状だとギルド職員じゃないけど、出来るかな?」


とりあえずダメ元でギルド水晶に触れつつ「依頼確認!」と言ってみる。


「ん?何だコレ?頭の中に文字列が流れ込んできた・・・」


とりあえず紙と筆記用具(どちらも特殊な付与はついてません)を創造魔法で出して、片っ端から記述。

ちなみに1枚目はこちら。


*討伐依頼(神依頼)*


依頼内容:ボア系魔物を10体以上の討伐。

成功報酬:5万円+追加討伐分は1体につき3千円を追加。

達成期限:なし

推奨ギルドランク:Cランク以上。もしくはEランク以上を2名以上含むパーティー。


こんな感じ。討伐系の他にも採取や採掘。ダンジョン核の破壊依頼なんてのもありました。


神依頼って高難度の依頼限定ってしたはずなのに、なんで採取や採掘なんかがあるのかは謎です。

そもそも今は人類の居ない魔物だらけの大陸だからか?にしてはランクが・・・。

まぁいいや。


推奨ギルドランクは、採取や採掘はGランク程度でしたが、ダンジョン核の破壊は単独だとSランク以上となっています。

つーかダンジョン核破壊に関しては、基本的に“パーティー”か“レイド”推奨になってますが。


成功報酬も採取や採掘が最低でも1つにつき数百円から(実際には10個単位とかで数千円の依頼です)。

ダンジョン核の破壊だと、1つの依頼で数千万円以上となってました。


俺の中ではボア系よりもオーガ系の方が強いイメージだったけど、その辺はちゃんと依頼にも反映されいるみたいで、

オーガ系の討伐依頼の方がボア系の討伐依頼より報酬が良かったです。

ドラゴン系なんかだと、1匹で百万円単位での依頼となり、かなりの高額報酬。


どうにせよ、今の俺からしたらボロ過ぎる・・・。

まぁ幾らお金があっても、現状では使い所が無いんだが。


「とりあえず・・・全部書き出したからOKだと思うけど・・・。

今の俺ってどういう状態な訳?ギルド職員になったのかな?良く分からん。

・・・『ステータスオープン!』」


どーなってんのかな~?と思ってギルドカードを出してみたら、俺の職業欄が。


“リュノ神国・帝都南西ギルド管理者兼冒険者”


ってなってました。知らぬ間にギルドマスターになってたらしい。


「ん~?今はいいけど、将来的にギルド管理者って移譲出来るんだろうか?

俺のイメージだと一応出来るイメージなんだけど・・・。

その辺の職員になる方法に関してはモノリスの書にも記述してなかったな。

・・・まぁいいか。別に無くても困らないし。

実際に問題が出たらその時に対処しよう。


とりあえず職員としての仕事をしますかね~。

あ、張り出そうにも刺すピンが無いわ。

『出ろ!』ま、こんだけあったら十分でしょ。

んじゃさっそく張り出しますかね~♪』


ぱっぱと掲示板に貼り付け作業。それなりの枚数があるので、ちょいと面倒臭いです。

それが終わったら、とりあえず採取系・採掘系・ダンジョン核破壊系の依頼書を剥がして、再びギルド水晶の所へ。


「依頼の受け方ってどうだったっけ?

モノリスの書には軽く記述したけど、詳細な記述をした覚えが無い・・・。


ん~俺のイメージだと、依頼書を箱の中に入れてっと。水晶に手を乗せて~。“依頼受注!”」


箱に入れた依頼書が消滅。

いけたっぽい?念のためステータスオープンして確認。

受注依頼達成状況の所に、さっき受けようとした依頼が無事表示されてました。


「お~!これでいいのね。良し良し。早速依頼をこなしてみますかね~♪

しかしこれって完全にマッチポンプだよなぁ。

自動化されてるとは言え、神の依頼を神の分体の俺がやるんだから。


ま、テストだと思って気楽にやりますか~。おっとその前に“業務終了!”」


一応ギルド業務から離れる事になるので、ちゃんとギルド水晶に触れて業務終了を宣言しておきます。

確かタイムカード的な就業スタイルだったはずだし。

あれ?ギルマスに関しては違ったっけ?まぁいいや~。

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